2011年6月2日

◎ ヒトエコーウイルス 30 エンテロウイルス属、6 human echovirus 30 genotypes

● 炭疽 バングラデシュ
PRO/AH/EDR> Anthrax, human, livestock - Bangladesh (03): (SR, PB)
Archive Number: 20110602.1686
[1] More people infected with anthrax
 情報源 Star Online Report、2011年5月31日
Sirajganj and Pabna で新たに9人の炭疽 Anthrax 感染患者が発生した、と31日に保健当局者が述べた ... 5月27日以降、Shahjadpur and Ullapara upazilas で39人が炭疽に感染しており、Pabna でも、小児2名と女性1名の感染が確認された。
[Mod.MHJ- 明らかに2009-2010年の再現だが、これほど多くの小児が感染するのは珍しい]
[2]More infected with anthrax
 情報源 BDNews24.com、2011年6月1日
Shahjadpur Upazila in Sirajganj and Faridpur Upazila in Pabna で、新たに5人が炭疽に感染した
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◎ ヒトエコーウイルス 30 中国
PRO/EDR> Human echovirus 30 - China: (FN), children 20110602.1683
 情報源 China Daily (Xinhua)、2011年6月1日
More than 100 children get viral encephalitis in Eastern China
福建省 Fujian province において、5月初めから100人を超える小児らが、ウイルス性脳炎に感染した、と1日当局が発表した。Anxi county の各病院は、1日以降、同様のケース200例を報告しており、うち115人が確定診断されていると郡保健局長が説明した。中国衛生部などによる調査で、エコーウイルス ECHO30-type intestinal virus [human echovirus 30] が原因と判明したと述べた。いずれの患者も12才未満で、発生は14の町の75か村に及んでいる。患者全体の78%が3才から7才までの小児で、the town of Hutou 出身者が65%を占めている。
[Mod.CP- 脳炎ではなく、おそらく髄膜炎と考えられる ... ウイルス性髄膜炎の原因として最も多いエンテロウイルス Enteroviruses は、感染者の糞便との直接の接触により感染が拡大することが多い。潜伏期間はおよそ3-7日で、発症から症状が消失するまでの間、感染力がある。
分類学上 _Human echovirus 30_ はエンテロウイルス the virus species _Human enterovirus B_, genus _Enterovirus_, family Picornaviridae_ のグループに入る。無菌性髄膜炎をおこすウイルスの1つで、世界中に広く分布し、常に進化をくり返しながら感染循環する。系統発生学的解析により、50年間で世界中で 6 human echovirus 30 genotypes が感染循環していることが確認されたことが、最近の文献 (Virus Genes. 2011 Apr;42(2):178-88. Epub 2011 Jan 8. Molecular epidemiology of Echovirus 30 in Taiwan, 1988-2008) で報告されている。
The genotypes によって、地理的分布や感染循環の半減期が大きく違っており、GI, GII, and GV は ancient genotypes で、この中から1950年代に第1世代のウイルス株が新興した。GIII は再興型 a reemerging genotype であり、1995年に初めてコロンビアで発生した後、2003年に the New Independent States (NIS) で再興している。2003年にアジアで発生した新興型である GIV は、the ancient genotypes に非常に近い関係にある。The GVI は循環型 the circulating genotype で、8 clusters (A-H) に分かれ、1967年以降、感染循環が確認されていた。GVI-A, C, D, or E strains は、この10年間、確認されていない。
The GVI-B がはじめて中国で確認されたのは1984年で、その後、2000年代にロシアとアジアで発生している。The GVI-F, G, and H strains は、流行 the prevalent clusters に関係してきたが、それぞれ、アジア大洋州、全世界、欧州を中心に発生している。Taiwanese strains は、 GVI-D (1988-1989), GVI-F (1993-2004), and GVI-G (1993-2008) に分類される。この分析は、ヒトエコーウイルス 30 の多様性 the diversity を表しており、福建省で発生したアウトブレイクは、新興または再興ウイルスの可能性を示唆する]
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● インフルエンザ ワクチン組成、米国 2011-12
PRO/ALL> Influenza (38): vaccine composition, USA 2011-12 20110602.1684
 情報源 MMWR Weekly, 3 June 2011 / 60(21);705-712、2011年6月3日
Composition of the 2011-12 Influenza Vaccine
米国内で使用される、来シーズンの3価インフルエンザワクチン the 2011-12 trivalent influenza vaccine には、以下のウイルス株を推奨する
A/California/7/2009-like (H1N1)
A/Perth/16/2009-like (H3N2)
B/Brisbane/60/2008-like viruses
3つの成分はすべて、昨シーズンの米国 the 2010-11 influenza vaccine formulation used in the United States および現在南半球 the current formulation of the 2011 Southern Hemisphere influenza vaccines. で使用されるワクチンと同じである ...

● 原因不明の大量死、アンテロープ カザフスタン
PRO/AH/EDR> Undiagnosed die-off, antelopes - Kazakhstan: 2010, 2011, RFI 20110602.1689
[1] Hundreds of Rare Saiga Antelopes Found Dead
 情報源 Eurasianet、2011年5月31日
カザフスタン西部で、絶滅の恐れのあるアンテロープ数百頭が死亡しているのが見つかった。saiga 442頭が死亡して発見された。長くこぶのある特徴的な鼻を持ち、砂埃の多い夏の空気をろ過し、凍るような冬には空気を暖めることができる。知事によると、360頭の does と82頭の calves は、pasteurellosis により死亡したと見られている。カザフスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタン、モンゴル、ロシアの辺境地に生息する saiga は、Critically Endangered on the International Union for Conservation of Nature Red List に入れられていて、カザフスタンには、世界中で最も多く生息している ...
[2]Examination of the forage basis of Saiga in the Ural population on the background of the mass death in May 2010
 情報源 Association for the Conservation of Biodiversity of Kazakhstan (ACBK): Mission report, Aug/Sep 2010、2011年6月1日
[Not yet available on-line].

● 口蹄疫 ジンバブエ・ウガンダ,ボツワナ,イスラエル(3件)
PRO/AH/EDR> Foot & mouth disease - Africa: (Zimbabwe, Uganda) 20110602.1688
 投稿者 ProMED-EAFR、2011年6月2日
ジンバブエ
農業相が5月30日、南部で口蹄疫が発生し、数千頭のウシに感染が広がっていることを明らかにした。ボツワナとの国境地帯にあるこの地域のウシの移動制限を行っている ...
SADC (Southern African Development Community; ボツワナ、南ア、ザンビア、モザンビーク、ジンバブエ)
ウガンダ
口蹄疫の発生を理由にthe 2 sub-counties of Dzaipi and Arinyapi in Adjumani district に移動制限を課した

PRO/AH/EDR> Foot & mouth disease - Botswana (03): (Central) OIE 20110602.1687
 情報源 OIE, WAHID (World Animal Health Information Database), weekly disease information 2011; 24(22)、2011年6月1日
Foot-and-mouth disease, Botswana、immediate notification
感染開始時期 2011年5月27日
前回流行時期 2006年4月
原因ウイルス Foot and mouth disease virus Serotype: SAT 2 
新たな感染流行
発生地  Ramokgwebana, Selibe-Phikwe, Central [district] 農村
感染した種 / 頭数 / 感染数 / 死亡 / 廃棄 / 処分
ウシ Cattle / 213 / 5 / 0 / 0 / 0

PRO/AH/EDR> Foot & mouth disease - Israel (07): (HD) 20110602.1682
 情報源 Circular of Director Field Veterinary Services no. 7/2011/FMD [in Hebrew]、2011年5月31日
Foot-and-mouth disease south-east of Kibbutz Be'eri
the Gaza strip border に隣接する、Kibbutz Be'eri, Hadarom (South) province の南西約7kmで飼育されていた、2群の Bedouin sheep/goat flocks において、5月26日に口蹄疫が発生した疑いが持たれた。検査により FMD virus serotype O が確認された
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