2011年7月17日

大腸菌 O104 -EU、non-identity of Korean strain
ジフテリア-インド

● 麻疹 (23)
PRO/EDR> Measles update 2011 (23)
Archive Number: 20110717.2169
[1] ECDC statement
 情報源 Eurosurveillance, Volume 16, Issue 28, 14 Jul 2011 、2011年7月14日。
... Measles transmission has been firmly re-established in some European Union (EU) Member States and the EU has become an exporter of measles to the rest of the world (麻疹輸出国の1つになってしまった)
[2] 英国 (Scotland)
 情報源 The Herald 、2011年7月14日。
Scotland では2011年これまでに23例の麻疹患者が報告されている。2010年は10例だった。
[3] コンゴ民主共和国 the Democratic Republic of Congo [Congo DR] 
 情報源 New Media Radio 、2011年7月12日。
国内全域で麻疹とコレラが多発していることが WHO により明らかにされた。これらの病気によりすでに2500人以上の命が奪われた。麻疹感染の流行は、7 provinces in Eastern Congo DR に広がっている
[4] エチオピア、ケニア
 情報源 Newser, via Associated Press、2011年7月15日。
UNICEF の報道官は15日、2011年上半期に、死者114人を含め17584人の麻疹感染が発生していると、エチオピア政府当局が報告したことを明らかにした ... Dadaab と呼ばれる、ケニアの、ソマリア難民のこどもの refugee complex では、死者11人を含む462例の麻疹感染が確認されている。東アフリカの干ばつと暴力によって、町やキャンプに人があふれ、人々が移動し衛生状態が悪化することで、コレラ、腸チフス、麻疹などの流行の危険性が高まっている、と WHO は指摘している。
[5] 米国 USA
 - (Michigan):mlive.com、2011年7月11日。
 - (Pennsylvania):Ulitzer.com 、2011年7月14日。
 - (Utah):Fox13now 、2011年7月11日。
[6] オーストラリア (South)
 情報源 Courier and Mail、2011年7月15日。
South Australian health authorities 当局は、海外から帰国したアデレード Adelaide の男性1名の麻疹感染が確認されたとして、注意を呼びかけている。7月に Dubai through Melbourne to Adelaide の帰路において、感染性を有していたと述べた。ドバイ Dubai 発の the Emirates flight EK 406 の便に搭乗し、8日にメルボルン Melbourne に到着し、同日のメルボルン発アデレード行きの Virgin flight DJ 213 を利用した ...
[7] ニュージーランド New Zealand
 - (Auckland): Auckland stuff.co.nz、2011年7月11日。
2011年のオークランドでの麻疹感染流行 Auckland's largest outbreak により、これまでに61人が麻疹と診断されている
 - (Auckland):Voxy news engine, Voxy.co.nz 、2011年7月14日。
 - (Auckland):Eastern Courier via Auckland Stuff、2011年7月14日。
[Mod.CP- Auckland では感染が続いているものの、the other outbreak in New Zealand at Hawke's Bay は終息したようである]

● 大腸菌 O104 -EU、non-identity of Korean strain
PRO/AH/EDR> E. coli O104 - EU (34): update, non-identity of Korean strain 20110717.2168
[1] ECDC update
 情報源 ECDC、2011年7月15日。
15日現在の、the EU/EEA 内における STEC cases(疑いおよび確定診断例)の累積は3908例で、765例の HUS STEC cases と、3143例の non-HUS STEC cases が含まれ、全部で41例(26 were HUS STEC cases, and 15 were non-HUS STEC cases) の感染者が死亡した
[2] Non-identity of 2004 S. Korean strain
 情報源 Emerging Infectious Diseases 2011 Sep、2011年7月16日。
5月以降のドイツおよび欧州各国で outbreak caused by Shiga toxin-producing _E. coli_ O104:H4 が報告され、溶血性尿毒症症候群 hemolytic uremic syndrome (HUS) の患者数が異常に高かった。_E. coli_ O104:H4 による HUS が初めて報告されたのは、2004年の韓国だった。_E. coli_ O104:H4 による感染症の報告は少なく、the O104:H4 strain from South Korea は注目を集めた。
the strain isolated in South Korea (EC0417119) in 2004 と the O104:H4 strain associated with the current EHEC outbreak in Europe. との比較を行った。
2004年の患者から分離された The serotype EC0417119 が _E. coli_ O104:H4 であることが再度確認された。The strain は PCR 法により stx1 and stx2 陽性と確認されたが、aggR は陰性だった。VITEK 2 AST-N169 test kit (bioMerieux, Marcy L'Etoile, France) を用いた細菌の薬剤感受性試験では ampicillin, ampicillin/sulbactam, and trimethoprim/sulfamethoxazole に耐性だったが、ceftriaxone, cefotaxime, nalidixic acid, and tetracycline には感受性を示した。
pulsed-field gel electrophoresis (PFGE) for EC0417119 を行って the current outbreak strain _E. coli_ O104:H4 と比較した。XbaI or BlnI による PFGE profiles では互いにあまり一致しなかった。XbaI- and BlnI-digested PFGE profiles of the 2 isolates の相同性 は 75 percent and 66.7 percent だった。
the EHEC O104 strain は世界中で何度か発生が報告されているが、欧州でのこのような報告はまれで、今回の流行以前に the EHEC O104:H4 strain (の流行?)が報告されたのは、韓国の1回のみであった。このため、the EC0417119 strain と the strain causing the current outbreak の比較を試みたが、the EC0417119 strain は多くの点で、the current outbreak strain と異なる特徴を有していた: enteroaggregative _E. coli_ determinant を持たず、extended spectrum beta-lactamases を産生せず、特定のindistinguishable PFGE patterns を示さなかった点である。
結論として、2004年の韓国の the _E. coli_ O104:H4 strain と、現在発生中の欧州の unprecedented EHEC outbreak の株との間には、関連の証拠は見出されなかった。
[Mod.LL- the 2004 O104:H4 strain from South Korea is not a close genetic match to the current epidemic strain]

● ジフテリア-インド
PRO/EDR> Diphtheria, fatal - India: (RN) low immunization rate 20110717.2162
 情報源 dailybhaskar.com、2011年7月14日。
ジフテリア Diphtheria 感染により Sawai Madhopur の生後6か月の乳児が死亡し、2週間で市内の病院に他の4人が入院していることから、州内の予防接種計画の有効性に疑問が投げかけられている。病院の医師は、post-diphtheria stage の小児の受診はほとんどない、と述べている
[Mod.ML- インド国内では、the Universal Immunization Programme (UIP) 計画のもと、ワクチンによる予防可能な 6疾患(結核、ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオ、麻疹)のワクチンを、全ての人々が無料で接種できる。UIP は 1985 年に開始され、 1990年までに全ての小児に接種する目標を立てていたが、いつまでも達成できないでいる。医療従事者の頻繁な欠勤と、信頼性の乏しいワクチンメーカーが、接種率が上がらない原因となっている。ワクチン接種によるメリットへの理解不足と、保健当局への懐疑心も関係していると考えられる]
関連項目 20110614.1814

● ウシ結核、ブタ-英国
PRO/AH/EDR> Bovine tuberculosis, porcine - UK: Wales 20110717.2170
[1] 3か所の農場で飼育されているブタで、ウシ結核が確認された
 情報源 Farmers Guardian、2011年7月15日。
ウェールズ Wales の3か所の農場で飼育されているブタで、最近、ウシ結核  Bovine tuberculosis, TB が確認されており、ブタもこの病気に感染することが再認識させられている ... ウシに比べて、感染したブタの他の動物に対する感染力は弱い。皮膚反応による診断も可能だが、ブタに対する定期的な検査は行われておらず、感染例の確認は、食肉処理場でのサーベイランスに任されている。処理場において感染が疑われたすべてのブタについて、当局者による検査が行なわれている ...
[2] 大規模流行が切迫していることを意味しない
 情報源 BBC News、2011年7月13日。
the rare case of a pig with bovine TB in Cornwall は、大規模流行が切迫していることを意味しない、と政府当局首席獣医師が 述べた。ウシの結核は、ヒトに感染する危険性はない

● ヘンドラウイルス、ウマ-オーストリア
PRO/AH/EDR> Hendra virus, equine - Australia (15): (QL, NS) 20110717.2167
 情報源 ABC News、2011年7月18日。
New South Wales 州で先週死亡したウマ1頭が、検査の結果ヘンドラウイルス Hendra virus [infection] と判明した。14日に、Lismore の農場で突然死亡した。New South Wales 州で、コウモリが伝播するこの病気に感染したのは、この数か月で4頭目となる。採血による検査で感染が確認された、と獣医師が述べた。これまでに感染によるウマの死亡の発生があった the 2 other NSW properties や the outbreaks in Queensland と、明らかな関連性は確認されていない。検疫下にある このLismore property には、別のウマ1頭が飼育されているが、感染症状はない ...
[Mod.TY- this outbreak はくすぶり続けている]

● 狂犬病-ボリビア,イヌ
PRO/AH/EDR> Rabies - Bolivia (03): (SC) canine 20110717.2164
 情報源 La Razon [in Spanish]、2011年7月16日。
Santa Cruz の保健当局 The Health Services Department (SEDES) は、2011年これまでに 38例の狂犬病 Rabies 感染例が確認されたことを受け、イヌ狂犬病の感染流行を宣言した。2010年の報告数は19例であった。ヒトでの感染例は報告されていないものの、新たなワクチン接種キャンペーンが計画されている。Santa Cruz department [state に相当する] では45万頭のペットが飼われていて、その中には、イヌ、ネコ、サル、オウムが入っている [rabies は哺乳類だけで鳥類には発生しないので、オウム parrots は関係ない] 。22例が the [department] capital、16 例が rural areas での発生である ... 2005年には392例の canine rabies cases が確認され、この年にも流行宣言が出されている。その後、2007年 95例、2008年 43例、2009年 9例と減少していた。
[Mod.TY- 2011年、ボリビア国内の各地で canine rabies cases の発生の拡大が確認されている。保健省の The National Zoonoses Program は、7月1日現在、Santa Cruz department において、25 canine rabies cases を確認している。(20110702.2013) それから2週間あまりで 38例となった ... 2011年、Cochabamba department ではすでに死者が発生している。(20110411.1150)]

● 口蹄疫-イスラエル
PRO/AH> Foot & mouth disease - Israel (14): (HZ), genotyping, update 20110717.2163
[1] FAO World Reference Laboratory for Foot-and-Mouth Disease (WRLFMD): Genotyping Report [including 6 sample reports and a dendogram]
 情報源 FAO World Reference Laboratory for Foot-and-Mouth Disease (WRLFMD), Molecular epidemiology reports, 2011 、2011年7月15日。
Report Date for this Batch: 23 Jun 2011
FMDV type: O
Country: Israel
Period: 2011
No. of samples: 6
BATCH: WRLFMD/2011/00027
[2] New FMD outbreaks
 情報源 1. Circular of Director Field Veterinary Services No 16/2011/FMD, 14 Jul 2011 [Hebrew]
 2. Circular of Director Field Veterinary Services No 17/2011/FMD, 15 Jul 2011 [Hebrew] 2011年7月15日。
 1. Circular 16/2011/FMD: A new outbreak, in fattening calves in Kibbuts Lehavot Habashan, Upper Galilee, Hazafon district (map). 
 2. Circular 17/2011/FMD: A new outbreak, affecting cattle in Moshav Devora (Valley of Yizreel, Hazafon district, map,ほか