2011年8月27日

ダニ媒介性脳炎-スウェーデン
結核-韓国、薬剤耐性

● ポリオ-中国,世界各国
PRO/EDR> Poliomyelitis - worldwide (11): China
Archive Number: 20110827.2625
[1] Xinjiang reports 4 imported polio cases:Xinhuanet.com、2011年8月26日。
北西部・新疆ウイグル自治区 Xinjiang Uygur Autonomous Region で、乳児4人がポリオ Poliomyelitis と診断されたことが26日に現地保健当局から発表された。生後 4か月から 2歳までの 4人の患者らはいずれも Hotan Prefecture の住民で、Hotan city の 2人と Lop and Yutian counties の各 1人であった。患者が報告されたのは7月3日から 17日までの期間であった。WHO の遺伝子検査により、2009年にパキスタンで確認された野生株ウイルスと 99%一致しており、パキスタンからの輸入感染例であることが確認されている
[2] Polio this week - As of Wednesday 24 August 201:Polio eradication initiative、2011年8月24日。
2011年のこれまでに報告されている 333例のポリオ患者のうち、全体の 1/3 が常在国で発生しており、残る2/3 (222例) はre-established or importation countries において発生した。全症例数の50%以上が、チャドとコンゴ民主共和国の 2カ国で発生した

● 原因不明の死亡-台湾
PRO/EDR> Undiagnosed deaths - Taiwan (03): (NT), intentional poisoning, RFI 20110827.2624
Man detained on suspicion of killing 4 with poison
 情報源 Taipei Times、2011年8月23日。
最後の夕食: 殺された4人は(恋人を振って結婚した)女性とその夫と、もう1組の夫婦で、毒入りワイン rice wine を飲んだと見られている。Nantou County の警察は 22日、rice wine に 2-chloroethanol を加え、4人を殺害した容疑で、男性1名を逮捕した。裁判所は、Sinyi Township (Nantou County) の Aboriginal village における2組の夫婦殺害容疑での拘留を認めた。7月15日に、夫妻の自宅での夕食後に死亡した。4人の被害者には、薬物使用後に見られる、苦痛の表情と散瞳が認められた ... 振られた男性が犯行を認めたことなど。
[Mod.TG- 2-chloroethanol は無色透明の液体で、水にもアルコールにも溶け、かすかにエーテルのような臭いがある。ワインに入れれば、臭いも味も変化に気づかれない可能性がある。眼や肺の刺激に気づいた時には、すでに遅い。非常に毒性が強く、吸入、嚥下、皮膚からの吸収のいずれによる場合でも、死に至る可能性がある。眼や皮膚、肺への刺激も弱いため、致死性の暴露だと認識されない。 2-chloroethanol に曝露すると、中枢神経系、心血管系、腎臓、肝臓に障害を与える。火中に投じると、分解されて hydrogen chloride and phosgene を生じ、刺激性、有毒性で、致死的となることもある。oxidants と激しく反応し、火災や爆発を起こす。水と反応すると、有毒性・腐食性の煙が出る。強アルカリとの反応により、毒性があり引火性のある、エチレンオキサイドが産生される]
関連項目 20110725.2238 20110713.2123

● コレラ アフガニスタン、インド、パキスタン
PRO/EDR> Cholera, diarrhea & dysentery update 2011 (26): Asia 20110827.2623
[1] アフガニスタン (Ghor, Ghazni):Wakht News Agency、2011年8月24日。
中央部 Ghazni province で飲料水不足と hot summer によりコレラ様下痢症流行が発生したと、24日に当局者が発表した。Ghor province の州都 Chaghcharan では1000人以上の下痢症患者が治療を受けた。
[2] インド India
 - (Gujarat):Indian Express 、2011年8月21日。
Vadodara での建設作業に当たっていた労働者20人が下痢症を発症してから数日後に、当局はコレラ感染発生を宣言した。17日から19日にかけて、L&T (near Ankhol village located on the National Highway 8) の20人以上の建設作業員が下痢を訴え、病院で治療を受けた。Dahod, Godhra, Madhya Pradesh and Bihar. からの移動労働者だった。20人のうち3人のコレラ菌検査が陽性となった ...
 - (Maharashtra):DNA India、2011年8月10日。
当局は情報を明らかにしようとしていないが、コレラ菌検査が陽性となりKasturba Hospital で治療を受ける患者が増加している ...
 -(Maharashtra):Times of India 、2011年8月6日。
the Byculla, Dongri and Mumbai Central belt で最も深刻な状況
[3] パキスタン
 - (Khyber Pakhtunkhwa,下痢症):Express Tribune、2011年8月21日。
The Swat Valley で深刻な下痢症流行が発生し、多数の小児や女性が感染している。池や河川の水の汚染が原因と見られている。The valley には医療施設 basic health unit (BHU) が1か所しかなく、薬剤や職員の不足はないものの、患者の収容スペースが足りない状況にある。"Bahrain の状況は非常に深刻で、300人以上が下痢症を発症している ... . "Gut Bella, a remote area of Malam Jabba, からも発生が報告されている
 - (Khyber Pakhtunkhwa):Express Tribune 、2011年8月22日。
Khyber Agency でコレラ感染流行が報告されている。Paseedkhel, Charbagh, and Landikotal areas で数百名の患者が発生した。21日当局者は、Paseedkhel and Charbagh が pandemic の状態にあることを認めた。
[4] コレラ - Bay of Bengal origin of current pandemic waves
 情報源 BBC、2011年8月25日。
A major cholera pandemic が、地球上の1か所から、少なくとも3回 (3 waves) にわたって拡大した: それはベンガル湾 the Bay of Bengal である。Nature に掲載された研究によると、コレラ感染拡大は過去60年間に長距離フライトに乗って大陸を飛び越え、アジア、欧州、アフリカ、および南北アメリカに波及したことがわかった。Cambridge's Sanger Institute の研究者らは、抗生物質耐性という新たな動きが見られていると述べている。

● ダニ媒介性脳炎-スウェーデン
PRO/EDR> Tick-borne encephalitis - Sweden 20110827.2621
More cases of tick-borne encephalitis in Sweden
 情報源 Radio Sweden、2011年8月26日。
2011年、ダニ媒介性脳炎 Tick-borne encephalitis をはじめとする、ダニによる病気の患者数が増えている。8月のこれまでに66人の致死性の [ダニ媒介性脳炎] の患者が報告されている。過去4年間で1か月間に報告された患者として最も多かった。"2011年の1年間の創刊患者数は、さらに多くなると見られる。ダニ媒介性脳炎のシーズンが早く始まった," と、the Swedish Institute for Infectious disease control の疫学者が述べた。天候の影響が大きく、a mild winter and a warm summer のあとはダニが多くなり、人々の屋外活動も増える、と説明された。2011年のこれまでに144例が報告されているが、2010年は1年間の合計患者数が174例だった。
[Mod.CP- 20100620.2072 'Tick-borne encephalitis - Sweden ではスカンジナビア半島の中でスウェーデンの TBE 発生率が最も高く、2008年にはロシアさえも上回ったことが示されている。その傾向が今も続いている可能性がある]
参考情報 tick-borne encephalitis in Europe (the ECDC document: 'Tick-borne diseases - Spotlight 2010')

● サルモネラ感染症-米国
PRO/AH/EDR> Salmonellosis, serotype Altona - USA (04): 2nd serotype Johannesburg 20110827.2620
 情報源 CDC、2011年8月23日。
The Centers for Disease Control and Prevention (CDC) 当局は、chicks and ducklings の関係する 2 outbreaks の調査を行っている。The 1st is an outbreak of human _Salmonella_ Altona infections, and the 2nd is an outbreak of human _Salmonella_ Johannesburg infections. 

● ボツリヌス症-チリ
PRO/EDR> Botulism - Chile (02): (Santiago) ex Argentina (CH), pizza, RFI 20110827.2619
 投稿者 チリ・Universidad de Valparaiso、 Dr. Thomas Weitzel、2011年8月26日。
チリ人旅行者2名の食品関連のボツリヌス症発生について。
この親子は他の無症状の家族 3人とともに,同じ tomatoes, ham, olives, and cheese 入りの持ち帰りピザを車内で分け合って食べた。最も症状の重い父親は息子より多くピザを食べたと言う。はっきりした情報は得られていないが canned tomatoes, olives or ham が原因と見ている。アルゼンチンの同じ地域でほかにも症例が報告されているのだろうか。前回の報告で、患者らの受け入れは6月としていたが、7月に受け入れたと訂正する。発症は、7月24日である。
関連項目 20110824.2579

● 腎症候性出血熱-ロシア
PRO/AH/EDR> Hemorrhagic fever w/renal synd - Russia (03): (UD) 20110827.2618
Hemorrhagic fever with renal syndrome cases increase in Udmurtia

 情報源 Udmurtia News [In Russian]、2011年8月22日。
Udmurtia の腎症候性出血熱 hemorrhagic fever with renal syndrome (HFRS) の患者が増加している。疫学専門家は、9月初旬にピークとなると見ている。地域当局 The regional Rospotrebnadzor [Federal Service for Consumer Protection and Human Welfare] は、7月に107例、8月の22日までに 約100例が報告されていると述べた。
[Mod.CP- Hemorrhagic fever with renal syndrome (HFRS) は、他のハンタウイルス(the family _Bunyaviridae_)感染と同じ臨床症状を示す。世界中で発生が確認されている。Udmurtia では Puumala virus によるHFRS (現地名 'mouse fever') である可能性が最も高い。感染げっ歯類の乾燥した尿や排泄物に汚染された dust, food and hands による感染が主な感染経路となる。以前の Udmutia in June 2011 (20110630.1992) によると、森林内のげっ歯類のサーベイランスにより、個体数が2010年の2-4倍に増え、感染率が高い (9-13%) ことが報告されている]

● 大腸菌 O104 -EU
PRO/AH> E. coli O104 - EU (36): intervention strategies 20110827.2617
 情報源 Medscape、2011年8月24日。
下痢関連の溶血性尿毒症症候群の管理において、早期の血漿交換が有用である可能性があることが、デンマークで行われた小規模研究の結果示され、The Lancet 誌で報告された ...
参考文献1 Management of an acute outbreak of diarrhoea-associated haemolytic uraemic syndrome with early plasma exchange in adults from southern Denmark: an observational study. Lancet doi:10.1016/S0140-6736(11)61145-8.
参考文献2  German outbreak of haemolytic uraemic syndrome. Lancet doi:10.1016/S0140-6736(11)61217-8.

● 狂犬病-カザフスタン
PRO/AH/EDR> Rabies - Kazakhstan (03): (QO), canine, human 20110827.2615
Young boy dies of rabies in Kyzylorda
 情報源 Tengri News, Kazakhstan [In Russian]、2011年8月19日。
Kyzylorda の病院で狂犬病 Rabies ウイルス感染により5歳の男児1名が死亡した。2ヶ月前に1頭のイヌの咬傷を受けていたことが明らかになっている。感染症の症状が発症してから、両親は受診を決意した。暴露後接種 [post-exposure prophylaxis] には手遅れで、救命できなかった。Kyzylorda city では野犬の数が増えている。2011年になって200人がイヌ咬傷を受け、うち70人が小児だった。市当局者は、野犬対策の予算の割り当てがないことを明らかにした。2つのとおりで1日間に捕獲された野犬が、177頭に上った。

● 炭疽-米国
PRO/AH/EDR> Anthrax - USA (08): (MN) 20110827.2614
[1] Man with inhalation anthrax had prior lung condition, was exposed to suspicious soil
 情報源 Shakopee Valley News、2011年8月26日。
ミネソタ州保健当局 The Minnesota Department of Health は26日、今月、inhalation anthrax をされていた男性には、以前からの慢性肺疾患があったため、特に炭疽に感染しやすい状況にあり、また頻回の土壌や動物産品への曝露もあったことが明らかにされた。60歳代のこの男性は、7月から8月はじめにかけて、炭疽感染の発生が知られている、North Dakota, South Dakota, Montana and Wyoming などの複数の州を旅行していた。8月初旬に肺炎のため入院となり、inhalation anthrax と診断されたが、現在快方に向かっている。患者から分離された炭疽菌 The _Bacillus anthracis_ strain は、遺伝学的検査により、北米で確認されている他の分離菌と同じものであることが確認されている。2011年、他に炭疽菌感染が報告された患者はいない。
[2] GT59 であることが確認された
 投稿者 米・Minnesota Department of Health、Ruth Lynfield, M.D.、2011年8月26日。
The anthrax strain は GT59 であることが確認された。多数の検体 (rocks, antlers, boots, car filter, etc.) の検査が行われたが陰性だった。患者は非喫煙者で薬物使用はなく a drumming session に参加していない。男性が antlers, drums, etc. を売却したという店舗があるため、ドラムを手にしたことがあるはずだが、本人は記憶がないとしている。既往の肺疾患があり、趣味で jeweler として rocks and antlers/bones を取り扱っていたが、この数ヶ月間は作業したり、これらの材料の入った袋を開封したりしていない。South Dakota で1頭のウシの感染が確認されているが、a different genotype によるものであった

● エチレングリコール(不凍液)-中国、ビネガー
PRO/EDR> Ethylene glycol (antifreeze), vinegar - china 20110827.2612
[1] Mass food poisoning from tainted vinegar kills 11 in China
 情報源 Wales on Line、2011年8月22日。
最西部の新疆 Xinjiang ウイグル自治区でラマダン中の食事 communal Ramadan meal で不凍液が混入したビネガーを摂取したことにより、11人が死亡120人が発病した疑いがもたれている。 毒性のある使用後の不凍液を保管するために使われていた 2つの plastic barrels に入っていた vinegar を摂取したものと見られている。アフガニスタン、パキスタン、中央アジアとの国境にある、Hotan city in Xinjiang 近郊の村で20日に発生した。患者らは、ラマダン月の断食後に同じ夕食をとったムスリムで、死者の中には、6歳の幼児も含まれていた ... 4月にも、亜硝酸塩 nitrite 入りのミルクにより、小児3人が死亡し、他の35人が発病している ...
[2] エチレングリコール用のビンに、ビネガー
 情報源 Reuters、2011年8月22日。
北西部新疆 Xinjiang region で、以前に不凍液を保管していたプラスチック容器に入れられたビネガーにより、11人が死亡、120人が発病した。警察当局によると、多くの ethnic Uighur Muslims が住む広大なこの地域の Sangzhu village (Hotan 近郊) の住民が20日、ラマダンの宴 large Ramadan feast でこのビネガーを摂取した ... 2008年、メラミン入り粉ミルクで、小児6人が死亡し、およそ30万人が発病している。
[3] 死者6人、患者150人以上
 情報源 China Daily、2011年8月21日。

● 結核-韓国、薬剤耐性
PRO/EDR> Tuberculosis, drug resistance - South Korea 20110827.2610
 情報源 The Korea Herald、2011年8月26日。
2011年、政府当局から病院での検査を指示された多剤耐性結核の患者数は、合計190人に上ることが、26日に保健福祉大臣により明らかにされた。1967年に施行された結核に関する法律により、 MDR-TB patients に対して強制的に治療が実施されたのは初めて ... 2009年に新たに登録された結核患者は35845人で、現在71226人の患者が治療を受けており、MDR-TB patients は約 3000人である。
[Mod.ML- 多剤耐性結核 Multidrug-resistant (MDR) tuberculosis (TB) は、isoniazid and rifampin に耐性を持つ結核菌と定義されている。超多剤耐性 Extensively drug-resistant (XDR) TB は、isoniazid and rifampin のほか、フルオロキノロン the fluoroquinolone family と以下の注射薬剤: kanamycin, capreomycin, or amikacin のいずれか1つ以上への耐性を示す。MDR-TB and XDR-TB の治療には、1st-line isoniazid- and rifampin-based regimens に比べて、効果が弱く副作用が強くコストのかかる第2世代 2nd-line drugs (SLDs) を最大 2年間使用しなければならない。治療の成功は、薬剤耐性の範囲、重症度、患者の免疫機能、効果的な治療を行うための迅速かつ正確な診断が可能な microbiological laboratories へのアクセス、および 信頼できる SLDs の入手に左右される。韓国国内では the national reference laboratory が常にすべての culture-positive TB patients からの分離菌に対し an extended diagnostic panel of drug-susceptibility testing を実施している。(MMWR)また MDR-TB patients の大多数が the 2 national TB hospitals (as a public sector), (b) the 76 university or tertiary-care hospitals (as a private sector), or (c) the 9 Korean National Tuberculosis Association (KNTA) chest clinics (between public and private sectors) で治療されている。
記事によると2009年に韓国内で 35 845 newly reported cases of TB が発生したとされているが、2005年の数字 incidence rate of 70 per 100 000 もほぼ同様であり、一方、米国内の2009年の数字は about 4 per 100 000 であった。さらに、2009年に韓国では 2292 人が結核で死亡している (a death rate of 8.3 in 100 000, as compared one in 100 000 in the USA)。韓国の 3000 cases of MDR-TB (or 8.4 percent of the 35 845 newly reported cases of TB for 2009) は、2004年の3倍、1994年の5倍の数字である。2000年から2002年にかけて、ほとんどが HIV-negative である韓国の患者 1407 人の 5.3% が、診断または再治療開始時点で MDR-TB had XDR-TB だったと報告されている。
MDR- and XDR-TB の治療は非常に難しいが不可能ではない。報告の中で、the South Korean patients with MDR- and XDR-TB のうち、425 (30.2 percent) 人が、the 3-7 years of follow-up. の追跡期間中、治癒したと判断されている。XDR-TB の患者の 41.3 percent が原病関連死しているのに対し、patients with MDR-TB では 11.8% だった。XDR-TB が、すべての疾病関連死亡と結核関連死亡のいずれに対しても、最も強力な予測因子 the strongest predictor となっている。再発率に関しては、XDR-TB patients (13.6 percent) 対 other MDR-TB patients (8.8%) となっているが、統計学的有意差はない]

● ウシ新生児汎血球減少症-ポーランド、欧州
PRO/AH/EDR> Bovine neonatal pancytopenia - Europe: Poland 20110827.2622
 情報源 Medycyna Weterynaryjna (Veterinary Medicine, Poland) 2011、2011年8月27日。
原著  
Hemorrhagic diathesis in neonatal calves - a case report; Summary. Medycyna Wet. 67 (4), 283-286, 2011
Hemorrhagic diathesis in neonatal calves は、子牛 young calves. の新興疾患で、生後4週未満の calves に感染し、皮膚と消化管の出血およびあらゆる粘膜の点状出血の症状が認められる。この症候群の原因は解明されていない。ポーランド国内で初めて、血液学的 ・ 組織病理学的に確認された新生児 (のウシ) の hemorrhagic diathesis について報告する ...

● 丘疹性口内炎-英国、ウシ、ヒト
PRO/AH/EDR> Papular stomatitis, bovine, human - UK 20110827.2613
 情報源 Veterinary Record (Letters) 2011[subscription required for full article]、2011年8月27日。
原著 
Zoonotic transmission of bovine papular stomatitis virus. Vet Rec 2011; 169(9): 235-236; doi:10.1136/vr.d5426
Bovine papular stomatitis virus (BPSV) は通常、子牛の軽症疾患と考えられているが、まれに重症化することがある。今回、子牛の世話により、同ウイルスに感染し重症化した患者について報告する。1頭の生後6週間の Aberdeen Angus suckler calf に chronic scour [?] が見られ、安楽死処分となり検体が提出されるまでの1週間以上にわたって、所有者と従業員が治療に当たった。毎日の daily manual restraint、ボトルからの授乳、薬物投与などが行われていた。子牛の処分から1週間後に、the assistant multiple discrete, raised, erythematous, circular lesions, を発症し、その後潰瘍化し、病変が両手背のおよそ半分に広がった。The owner は1本の指の a single lesion を認めたのみであったが、消退するまで4週間以上を要した ...
[Mod.AS-  BPSV は a benign, wide-spread disease of cattle で  an epitheliotropic double-stranded DNA poxvirus of the genus _Parapoxvirus_ (PPV) の感染が原因となる。近い関係にある Contagious ecthyma of sheep and goats (orf, scabby mouth) その他の疾患も含まれる。FMD and vesicular stomatitis などの、ウシの他の水疱性疾患の初期症状と間違われやすい ... 上記患者の症状は、ヒツジやヤギとの接触による orf (contagious ecthyma) cases の症状に似ている]