2011年8月6日

原因不明の疾患-ウガンダ 小児、ウェールズから

● ハンタウイルス-米国、チリ
PRO/AH/EDR> Hantavirus update 2011 - Americas (34): USA, Chile
Archive Number: 20110806.2381
[1] 米国 (New Mexico)
 情報源 ABQ News 、2011年8月3日。
McKinley County の59歳の女性1名が、University of New Mexico Hospital ( Albuquerque) に入院し、現在危険な状態にある。 州内で確定診断された5例目の hantavirus pulmonary syndrome [HPS] の患者であることが、3日、当局 the New Mexico Department of Health から発表された。"ハンタウイルス感染 cases of hantavirus [infection] は、まれだが、2011年に5人の患者が発生していることから、これを機に、すべての住民に対する、感染ネズミへの曝露リスク低減のためのガイドライン遵守の重要性を、再確認してほしい," と、当局者が会見で語った。2011年これまでに3例の HPS による死亡患者が発生している: 1月の 51-year-old McKinley County woman ; 5月の 35-year-old Torrance County man ; および7月の 23-year-old man from McKinley County である。5月に報告のあった 39-year-old McKinley County man は治癒した ... The main carrier of the disease in New Mexico は the deer mouse [_Peromyscus maniculatus_] である。
[Mod.TY- McKinley County, New Mexicoにおいて、この2週間で2例目の HPS である。Sin Nombre virus, maintained in _Peromyscus maniculatus_ populations によると考えられる]
[2] チリ (Aysen)
 情報源 Radio Santa Maria [in Spanish]、2011年8月6日。
the Institute of Public Health [ISP] に送付された検体検査の結果、ハンタウイルス感染が疑われていた 71歳女性の死亡原因が確定された ... このほかに 35-year-old from the Picaflor area north of Manihuales と、42-year-old from Sector 6 Lagunas のいずれの患者も the Coyhaique Regional Hospital に隔離され状態は安定している2人の感染が疑われており、the ISP で検査が行われている。the Aysen region のげっ歯類の個体数が増加している間は、市民への啓蒙などの対策を続けるとしている。
[Mod.TY- Andes virus によると考えられる]
地図
関連項目 20110731.2306

● 日本脳炎など-インド
PRO/AH/EDR> Japanese encephalitis & other - India (09): (UP) 20110806.2380
 情報源 News 24 、2011年8月6日。
ウッタルプラデシ Uttar Pradesh 州東部で新たに1名の脳炎による死者が発生し、2011年の死者数が128人に達した。5日、13 new cases が BRD Medical College Hospital に入院した。2011年の脳炎患者 731 encephalitis cases のうち、最も発生が多いのは、Gorakhpur and Kushinagar の両地区である。ブタのウイルスによる The fever は、蚊に刺されることでヒトに感染する。
[Mod.TY- 20110804.2356 では107 deaths from Japanese encephalitis virus infections がいることが示唆されていたが、現在128 cases とされている。説明されていないが、ブタと蚊族についての記載があることから明らかに JE virus だと分かる。すべての患者が laboratory confirmed as JE virus infections であるのか知りたい]

● 日本脳炎-中国
PRO/AH/EDR> Japanese encephalitis - China: (HK) 20110806.2379
 情報源 RTHK、2011年8月6日。
香港 Hong Kong で4年ぶりに日本脳炎 Japanese encephalitis の患者が確認された。この6歳女児の患者は、7月に発熱と嘔吐のため Tuen Mun hospital に入院した。現在病状は安定している。最近の渡航歴はなく、家族4人に対して健康監視が行われている。日本脳炎は蚊族媒介性のウイルス性疾患である。
[Mod.TY- 香港は完全に the geographic distribution of JE virus の範囲に入っている。20040623.1672 には、1996、2003、2004年の各1例の自所内感染例を含む、7人の香港の sporadic cases of JE が報告されている]

● 胃腸炎-オーストラリア
PRO/EDR> Gastroenteritis - Australia: (QL) school children 20110806.2378
 情報源 ABC NEWS、2011年8月4日。
クイーンズランド保健当局 Queensland Health から胃腸炎流行を注意する書面が、州西部の保護者らに届けられている。Barcaldine および Longreach で多数の患者が報告されており、ウイルスによる感染が疑われている。Longreach Hospital の医師は、非常に感染力が強いと述べている。"下痢や嘔吐がおさまっても、最低48時間は学校や幼稚園に行かないこと" と述べ、"小児は、回復後も感染力が残っていることがあり、流行阻止には(回復後の出席を遅らせることが) 最も重要" と説明している。the rotavirus vaccine が導入されてから、小児の胃腸炎は大きく変化しており、今回の流行はロタウイルス rotavirus ではないと考えられる。 Barcaldine の患者からの検体が調べられている"と説明した。
[Mod.CP- 胃腸炎症状の病期が短く、ノロウイルス norovirus infection ではないかと考えられる。 Queensland に rotavirus vaccine が導入されているのであれば、Infection by a rotavirus の可能性は低いが、現行の rotavirus vaccines は all rotavirus genotypes に効くわけではない。Norovirus gastroenteritis は突然発症し病期が短いことから(同疾患である)可能性があり、学校に通う生徒だけでなく、家族も同じように感染する可能性がある]

● 原因不明の疾患-ウガンダ 小児、ウェールズから

PRO/EDR> Undiagnosed illness - Uganda: child, ex Wales, RFI 20110806.2377
 情報源 Daily Post, North Wales News、2011年8月6日。
アフリカでの休暇中に幼い男の子が、原因不明の病気で死亡した。ケニアのナイロビ Nairobi にある Gertrude's Children's Hospital 病院で、この4歳の男の子が死亡した。12日間の闘病後に細菌もしくはウイルスの感染により死亡した。ウガンダの Kisiizi Mental Health Hospital への募金のためのチャリティーバイクレースのゴール地点付近で、両親とともに休暇を過ごしていて病に倒れた。the Cheshire and Wirral Partnership NHS Trust の看護部長であるこの子の母親は,"数日前からなんとなく調子は悪かったが気に留めていなかった。長旅と食事が変わったばかりだったから。バイクレースの準備をする父親に会うため Kisiizi Hospital に移動したところ、腹痛と下痢が始まり、すぐに医師を受診した。just a 48-hour bug であることを願っていたが、3日目にさらに状態が悪化し、すでに体内に入っていた toxins が臓器を侵し、内出血を引き起こした" と話した。専門医の治療のため、ケニアに空路移送され、回復の兆しが見られたため、両親も医師も安堵していた。"呼吸器をはずされ、応答できるようになっていた" と父親は述べた。"峠を越したものと思っていたが、ほかの臓器も侵されていた" と述べた ...
[Mod.CP- stomach pains, diarrhea and general organ failurr 以外の情報がない。ウガンダの滞在期間も不明であるため、Wales を出発する前に罹患していた可能性も否定できない。それでも、ウガンダで治療効果の見られない病気を見たときは、エボラ出血熱 Ebola hemorrhagic fever (EHF) について想起せざるを得ない。一般的には communities に関連して発生するが、ウガンダにおいて最近、5月6日に Bombo Military Hospital において死亡した Zirobwe Sub County(Luwero district)の12歳少女1名の,エボラ出血熱 EHF の単独感染例が確認されている。この初発例を除いて、他の患者は1人も確認されていないことから、the outbreak virus がかつて感染循環していた strains of EHF virus よりも感染力が弱いのではないか、と推定されている]

● 腺疫、ウマ-英国
PRO/AH/EDR> Strangles, equine - UK (02): (Scotland) 20110806.2371
 情報源 The Irvine Herald、2011年8月5日。
East Ayrshire の複数の厩舎で、ウマのインフルエンザの1種である腺疫 strangles に2頭がが感染した。検疫体制が実施されている