2011年9月22日-23日

◎ Iquitos virus -ペルー
コレラ・下痢症 パキスタン、ウズベキスタン

● 日本脳炎など-インド
PRO/AH/EDR> Japanese encephalitis & other - India (20): (BI)
Archive Number: 20110923.2885
 情報源 Zeenews 、2011年9月19日。
19日、ビハール Bihar 州の病院 Anugrah Narayan Medical College and Hospital で3名の少女が日本脳炎により死亡し、州内の死者が31人に達した、と当局者が述べた。 2名は Gaya district、1名は Nawada district の住民である。

● インフルエンザ WHO
PRO/EDR> Influenza (56): WHO update 20110923.2884
WHO Influenza Update number 143
 情報源 World Health Organisation (WHO), Influenza 、2011年9月23日 FORTH より
要約 北半球の温帯地域の国々ではインフルエンザの活動性は低いかほとんど認められていない。アメリカ (キューバ、ホンジュラス、ボリビア)、西アフリカ (カメルーン)、南アジア (インド、タイ、ベトナム、シンガポール) でいくつかの活動性の低い流行が報告されている。南アフリカでの流行は低レベルになり、オーストラリアのノーザンテリトリー州を除くクイーンズランド州、ニューサウスウェールズ州、および他の州で、確定患者数が減少してきている。オセルタミビル耐性 (ザナミビル感受性) のインフルエンザ A(H1N1) 2009 がニューサウスウェールズ州ニューキャッスル地域でクラスター発生た。患者に旅行歴はなく死亡者も出ていない。ニュージーランドでのインフルエンザ様疾患(ILI)は国内流行基準値付近での発生が続いていて、その大部分はインフルエンザBである。以下、地域別の解説など。

◎ Iquitos virus -ペルー
PRO/EDR> Iquitos virus - Peru: (Iquitos), novel human pathogen 20110923.2883
Iquitos Virus: A Novel Reassortant Orthobunyavirus associated with human illness in Peru
 情報源 PLoS Negl. Trop. Dis. 5(9): e1315、2011年9月20日。
Oropouche (ORO) virus は the genus _Orthobunyavirus_ in the family _Bunyaviridae_ の中の数少ないヒトの病原ウイルスの1つである。ペルーのイキトス Iquitos の発熱患者から分離された ORO-like strains は、系統発生解析により新型ウイルス novel ORO reassortant virus であることが判明し、著者は Iquitos (IQT) virus と命名した。この新型病原体が初めて分離・確認されたのは1999年のことで、発熱、頭痛、眼痛、体性痛、関節痛、下痢、悪寒の症状のある13歳の少年からだった。その後2005-2006年にかけて Iquitos において,このウイルスによる "Oropouche fever"(とされた)流行が発生した。限られた範囲で行った血清学的調査では、以前の ORO virus 感染による,IQT virus infection に対する感染防御効果はないことが示されている。要約すると、著者らによりペルーのアマゾン地方で新型の Orthobunyavirus human pathogen が発見され、遺伝学上 reassortant virus であることが確認された。20日発行の PLoS Neglected Tropical Diseases 誌上で報告されている: 
Iquitos Virus: A Novel Reassortant Orthobunyavirus Associated with Human Illness in Peru. PLoS Negl Trop Dis 5(9): e1315. doi:10.1371/journal.pntd.0001315。 
要約部分を紹介すると; 
 "the Simbu serogroup のメンバーである Oropouche (ORO) virus は、the _Orthobunyavirus_ genus of the family _Bunyaviridae_ の数少ないヒトの病原ウイルスの1つである。Iquitos, Peru で分離された ORO-like strains の遺伝子解析 Genetic analyses により、the S and L genome segments of ORO virus と the M segment of a novel Simbu serogroup virus を含む、novel reassortant (再集合) ウイルスであることが判明した。Iquitos (IQT) virus と命名したこの新型ウイルスが初めて分離されたのは1999年で、ペルー・アマゾン地方の都市 Iquitos の患者からだった。その後このウイルスは、Iquitos において2005-2006年に発生した outbreaks of "Oropouche fever" の原因となったことが確認された。1999-2006年の間に 17 isolates of IQT virus が分離確認されていることに加え、住民 Iquitos residents の中和抗体サーベイランスの結果,14.9 percent for ORO virus であるのに対し,15.4 percent for IQT virus であることが示された。限られた調査ではあるが、以前の ORO virus 感染は the IQT virus infection による疾患を予防できなかった。ORO virus は蚊族 (_Coquillettidia venezuelensis_, _Ochlerotatus serratus_ and _Culex quinquefasciatus_ in Brazil) やヌカカ the midge _Culicoides paraensis_. などで確認されている。ORO ウイルスの感染流行中は this midge の個体数増加が観察されており,IQT virus も同じベクターにより伝播される可能性が高い。
全文の一部抜粋:
"ブンヤウイルス科 the family _Bunyaviridae_ のウイルスは5つの属 5 genera に分類されている: _Orthobunyavirus_, _Hantavirus_, _Nairovirus_, _Phlebovirus_ and _Tospoviruses_. 。The orthobunyaviruses はエンベロープを持つ negative sense RNA viruses で、その遺伝子は次の3つの segments: small (S), medium (M) and large (L). から構成されている。The S segment はヌクレオカプシド the nucleocapsid と非構造蛋白 nonstructural protein, NS. を、The M segment は糖タンパクthe glycoproteins Gn and Gc を、そして、 the L segment がウイルスポリメラーゼ the viral polymerase の遺伝情報をコード化している"
"the _Orthobunyavirus_ genus のメンバーの一部がヒトへの病原性を示すことが知られており、その中には the Simbu serogroup の Oropouche (ORO) virus があり、頭痛、めまい、筋力低下、筋肉痛、関節痛などの症状のある疾患の原因となる。Bunyamwera virus は同ウイルス科のメンバーの原型 the prototype と考えられているが、頭痛、関節痛、発疹と、時に中枢神経症状を起こす病気の原因となる。一部の orthobunyavirus の感染により、出血傾向が見られることが最近報告されている."
"自然界においては、the _Orthobunyavirus_ genus 属の the same serogroup メンバー内のウイルス同士の遺伝子再集合 Genetic reassortment が起き、新型のウイルスが発生していることが知られているが、これにより病原性が増すことはごくまれ only occasionally である。このような例として、ケニアとソマリアの出血熱に関係する Ngari virus がある。このウイルスは the S and L segments of Bunyamwera virus と the M segment of Batai virus から構成されている。以前著者らは、遺伝子及び抗原性の解析に基づいて the Simbu serogroup のメンバーの Jatobal virus (JAT) が the S segment of ORO virus and the M と L segments of a still unrecognized Simbu serogroup virus から成る再集合ウイルスであることを報告した."
"1995年、ペルーのリマ Lima で行われた発熱疾患の原因調査 (the U.S. Naval Medical Research Unit Six (NAMRU-6) とペルー保健省) の中で、Iquitos, Peru の患者からの複数の ORO-like strains が新型ウイルスであることが判明し、分離された地名に因み Iquitos (IQT) と命名した。
1) IQT virus はヒトにおいて ORO fever に類似する臨床症状を示す
2) IQT virus と他の other members of the Simbu serogroup に遺伝学的関連性 genetic relationship が認められた
3) the Amazon region 内の都市環境における IQT virus 感染のリスク因子が確認された
4) 臨床症状と感染に相関性が認められた
重要なこととして ORO virus に対する免疫が IQT virus 感染に対して機能しないと見られること、及び、過去10年間の Iquitos における抗体保有状況が、両ウイルスでほぼ同じであることが確認された"
[Mod.CP- ... the same serogroup of the family _Bunyaviridae_ の中での再集合はよく知られた現象であるが、ヒトの病原性に結びつくものは少ない。今後、Iquitos virus の地理的分布を確かめ、ブラジルの ORO virus のような公衆衛生上のリスクの有無を解明することが重要である]

● 狂犬病-インドネシア,インド(ワクチン副反応)
PRO/AH/EDR> Rabies - Indonesia (12): (Bali) canine, human 20110923.2881
 情報源 The Jakarta Post, Denpasar、2011年9月16日。
島の中心であるデンパサール Denpasar と周囲の regency Gianyar のリゾートでは、依然として狂犬病 Rabies 感染のリスクが続いている。the 2 regions は 現在 active status にあるとし、当局者は地域外からのイヌの持込を行わないよう呼びかけている。地域の感染流行度は、最新報告からの期間により、"very active", "active", "6 months", and "12 months" に分類されている。1か月以内に報告があった地域は "very active"、3か月以内なら "active".とされる ... Sumantra では新たに18か所の村で狂犬病が発生し、合計282か所での発生となっている。2011年8月時点で州内で18人が死亡しているが、2010年の86人から大きく減少した。しかし咬傷を受ける人の数は1日150人と依然として多い。それでも、イヌへのワクチン接種と狂犬病ワクチンによる予防医療により、咬傷を受けた人のほとんどが死を免れていると説明した。当局は、島内の30万2千頭のイヌの、77%がすでに接種されていると見ている。

PRO/AH/EDR> Rabies vaccine, serious adverse events - India: corr. 20110922.2872
 投稿者 WHO SEARO・GN Gongal、2011年9月22日。
神経組織ワクチン NTV [nerve tissue vaccines] についてのコメントに間違いがある:
 "Nerve tissue vaccines ... and are generally more immunogenic than the CCEEVs ..." の部分。
NTVs は 反応源性は高い more reactogenic が、免疫原性は高くない less immunogenic (than modern rabies vaccine)。そのため1回当たり 5ml を接種しなければならない。接種後副反応 AEFI Adverse events following immunization に関しては、インドにおいて特に麻疹ワクチンで興味深い事実が確認されている。このような事例は時に不適切な溶解液を使用したり、ミルクやニワトリ肉に対するアレルギーを無視したりする、医療従事者の過失 negligence に起因することがある。今回のワクチンが PCECV or PVRV or PDEV のいずれであったかは示されていない。modern rabies vaccine の使用では、局所反応以外にこのような重篤な副反応は経験したことがない
関連項目 20110921.2869

● マラリア-ギリシャ,三日熱
PRO/EDR> Malaria, P. vivax - Greece (04): autochthonous 20110923.2879
New _Plasmodium vivax_ infected patient in Greece
 投稿者 ルーマニア・Dr V Babes Clinical Hospital of Infectious and Tropical Diseases、Corneliu Petru Popescu、2011年9月23日。
19日に受診した、新たな三日熱マラリア Malaria の患者1名について報告する。患者は3年間ギリシャに在住後、3週間前に帰国した。前回の the Leimonas village, near Skala and Elos. の患者と同じ、ギリシャ南部の地方で働いていた。他のマラリア地域への渡航歴はなかった。ルーマニアの市民でブカレスト Bucharest の病院に入院後、診断されている。
[Mod.EP- 前回ルーマニアからマラリア患者が報告されたのは8月1日で、今回の患者を加え、2011年6月以降ギリシャで三日熱マラリアに感染した患者は8人となった。患者らが感染したのは Euboea and the Evrotas river basin という2つの地域である。無症候性のキャリア gametocyte carriers である移民労働者からの感染が疑われ、患者が持続して発生していることから、local reservoirs の存在も考慮しなければならない。血液塗抹標本や血清抗体によるサーベイランスと蚊族 _Anopheles_ population の sporozoites 調査により、事態が明らかになるだろう]

● 食中毒-ペルー、殺鼠剤疑い
PRO/AH/EDR> Foodborne illness, fatal - Peru: (CJ) rodenticide susp. 20110923.2877
 情報源 BBC News、2011年9月22日。
当局者によると、ペルーの学校で誤って農薬が入った給食を食べた小児3人が死亡し、50人以上が危険な状態となっている。北部山岳地帯の貧しい子どもらに対する、政府の栄養計画 the National Food Assistance Programme から提供された給食を食べていた。以前に殺鼠剤を保管していた容器内に、コメと魚の給食が準備されていたのではないかと見られている。死亡したのは6歳から10歳の子どもで、3人の大人も発病した。この集団中毒は首都リマ Lima から約750km北の Redondo 村 (the Cajamarca region) で発生した。死亡した児の母親は、子どもたちがみんな紫色になっていたので poison だと思ったと話している。保健当局者は、炭酸塩中毒 carbonates intoxication、すなわち殺鼠剤によるものと述べた。1999年にも同じように農薬が混入した食品によるケースが発生し、南部の Cusco 近郊の村で24人の小児が死亡している。
[Mod.TG- 記事を見る限り、使われた食品が原因ではなさそうである。少しおかしな点がある。これほどの人数が短時間に中毒の症状を起こすには、相当量の殺鼠剤がなければならないが、なぜ容器内にあった農薬に気づかれなかったのであろう。食中毒の症状は何だったのか。トキシンの種類によって症状が異なる。紫色 purple hue は殺鼠剤によるものではないかもしれない。一般的な殺鼠剤は抗凝固剤で出血を起こす。紫色であれば硝酸ナトリウム sodium nitrate poisoning の可能性がより高い。ほかにも,硝酸が塩と間違えられて中毒や死亡が起きている]

● リステリア症-米国、メロン
PRO/AH/EDR> Listeriosis, fatal - USA (05): cantaloupe, more cases & deaths 20110922.2871
[1] 14の州の55人が感染、死者8人に
 情報源 CDC、2011年9月21日。
コロラド Colorado 州を含む複数の州と協力して対応に当たっている ... 20日現在、14州の合計55人: California (1), Colorado (14), Illinois (1), Indiana (1), Maryland (1), Montana (1), Nebraska (4), New Mexico (10), Oklahoma (8), Texas (9), Virginia (1), West Virginia (1), Wisconsin (2), and Wyoming (1) が the 4 outbreak-associated strains of _Listeria monocytogenes_ に関係して報告されており、いずれも 8月4日以降の発症である。35歳から 96歳までの平均年齢 78歳の患者で、ほとんどが 60歳以上である。8人 (2 in Colorado, one in Maryland, 4 in New Mexico, and one in Oklahoma) の死亡が明らかにされている。
[2] 3年前にピーナッツで 9人死亡
 情報源 Associated Press 、2011年9月21日。
21日当局は、コロラド州産メロン Colorado-grown cantaloupes 由来のリステリア菌感染流行による死者が8人となったことを明らかにした ... 食中毒による多数の死者の発生は、約3年前のピーナッツによる死者9人以来の数字となった ...
[Mod.LL- 最新の報告から2日間で、患者数が35人から55人に増え、死者も4人から8人に増加した。患者が発生した州は10から 14州となった。記事にあるとおり、死者の数が2009年のピーナッツバターのサルモネラ菌 _Salmonella enterica_ serotype Typhimurium outbreak による死者数に迫っているが、このときの感染者数は 600人を超えていた]

PRO/AH/EDR> Listeriosis, fatal - USA (06): cantaloupe, more cases & deaths 20110923.2876
[1] Kansas cases:KSN News 、2011年9月22日。
Kansas health officials say 5 cases of listeriosis in Kansas 
[2] Texas: possible new cases:NBC Dallas-Fort Worth News 、2011年9月22日。
Dallas County で2名
[3] FDA: broader distribution of cantaloupes
Multistate outbreak of listeriosis linked to Jensen Farms' whole cantaloupes
 情報源 US Food and Drug Administration (FDA), Coordinated Outbreak Response and Evaluation (CORE) Network 、2011年9月22日。

● コレラ・下痢症 パキスタン、ウズベキスタン
PRO/EDR> Cholera, diarrhea & dysentery update 2011 (31): Asia
Archive Number: 20110922.2875
[1] パキスタン Pakistan
 - 下痢症、死亡 (Federally Administered Tribal Areas):Pakistan Observer、2011年9月19日。
Tirah Valley of Khyber Agency で下痢症が流行し、2日間で7人が死亡、数十人が入院となっている。現地報道によると、飲料水の汚染と不衛生な環境により、戦闘が続く辺境にあるこの地域では、下痢などの流行が発生している。治安の悪化により、多くの医療施設が閉鎖されたり、職員が不在となったりする状態が続いている
 - コレラ (Sindh):Pakistan Today 、2011年9月19日。
豪雨の被害を受けた シンド Sindh 州で、283人のコレラ感染が疑われる患者のうち、24人については検査により診断が確定し、3人が死亡したことが、18日 the WHO から報告された
[2] ウズベキスタン Uzbekistan
 - コレラ感染疑い (Tashkent):Uznews 、2011年9月16日。
ウズベキスタン外務省 the Uzbek foreign ministry は、国内でのコレラ感染流行発生の情報を否定した。同じく、保健相と疫学サーベイランス当局も、コレラ感染流行の報告に反論した。"もしコレラの診断が発表されたなら、直ちに検疫体制 quarantine(町が閉鎖され "shut down,"、飲料水の浄化が行われることを意味する)を布かなければならないが、誰もそれを望んではいない" 、と the Tinchlik village hospital in Yangiyul district(Tashkent)の医師は述べた。Tinchlik のような村にとってとてつもなく費用のかかる作業だと述べた。"20年間もの間きれいな水を得られたことがなく、古い水道管が壊れても誰も修理しない" と人権団体のメンバーが語った。Yangiyul or Tashkent から水を運ぶものも多数いるが、ほとんどの住民は地域内の水路から採取していると説明した。"住民らは灌漑用水路から水を汲んで沸かして飲んでいる。水道水がなければそれしか方法がない"と述べた。コレラ感染のリスクが最も高いのは the Boz-Su river から水を採取する人々で、最近も45歳の男性1名が死亡しているという。一方、政府当局はコレラ感染流行の報告を断固として否定している。"コレラ感染に間違いようのない症状による死者である確固とした事実を提示しても官僚は取り合わず、そのような症例は報告されていないと主張する" とジャーナリストは指摘した。"現在麻疹と風疹に対するワクチン接種キャンペーンを行っているが、コレラに関しては聞いていない。もしそうであれば何らかの発表を行っているだろう" と the state epidemiological surveillance service in Chilanzar district (Tashkent)の職員の1人が述べた。"コレラ感染による嘔吐や下痢の症状は他の消化器疾患と類似しており、実際は違う病気をコレラと間違えている可能性もある" と推測している。コレラに関する質問に対しては匿名を条件に応じた。当局者が否定する中、多くの医師らは間違いなくウズベキスタン国内でコレラ感染が発生していると述べている ... 少なくとも Yangiyul district and in Yangiyul hospital で発生した事例については The outbreak of cholera であることが証明されるだろう。8月中旬には1日に数十人の患者が、嘔吐下痢だけでなく重症脱水症を伴って受診した。以前に the Almazarsk district of Tashkent でコレラ感染と見られる疾患が発生した時にも the Boz-Su river の水が関係していた。
 - Possible cholera (Tashkent):Ferghana.ru 、2011年9月19日。
ウズベキスタンの Yangiyol (Tashkent Region [near the capital Tashkent]) の町で、20日以上前からコレラ感染の症状の原因不明の疾患が流行している ... カフェや商店の入り口には、食事前の手洗いの徹底や、煮沸水以外を飲まないよう注意書きが貼られている。 the Yangiyol hospital の医師らからは、これほどの人数の患者がどのような消化器病に罹患しているかや病名についてのコメントは得られていない。しかし医療関係者の 1人は、8月 15日からこのような状況となり、この病気による患者が連日数十人も運ばれてきていると述べた ... 情報によると、医師らに対してコレラ感染と診断することが禁止されているという ... 患者の大部分が Xalqobod [a settlement in the town] の住民で "The Bozsuv canal が流れる地域であり、多くの住民が遊泳を行い、食器や手を洗うものもある" との情報がある。

● 鳥インフルエンザ インド H5N1
PRO/AH/EDR> Avian influenza (60): India (WB) H5N1 conf, RFI 20110923.2882
30 000 birds culled in Nadia: DM [district magistrate]
 情報源 MSN-News, Press Trust of India (PTI) report 、2011年9月22日。
鳥インフルエンザ Avian influenza が発生した Tehatta 1 block in Nadia district で22日までに、約3万羽のトリが処分された。当局者は、処分した農家に対して後日補償を行うクーポンを配布していると述べた ... 19日に検査の結果、鳥インフルエンザの感染が確定された。

● 原因不明の大量死、鳥類-米国 ボツリヌス症疑い
PRO/AH/EDR> Undiagnosed die-off, avian - USA (08): (CA) botulism susp. 20110923.2878
Mallards dying in Lake Forest lakes

 情報源 The Orange County Register、2011年9月19日。
市内の複数の池と湖で、2週間で30羽以上のダックが、死亡したり、死にかけたりしているところを発見されている。the Lake I and Lake II の住民らから、湖水に浮かぶ mallards が報告されている。Village Pond Park や近くの the Forest Gardens Mobile Home Park の池でも、死亡したダックが発見された。住民らは、高温や藻の発生に加え、えさとして与えられているパンが、ボツリヌス菌の発生に関係するのではないかと懸念する。パン屋のトラックが池に廃棄したり、エサではないものを与えたりするのを見たという住民は、市当局の無策を嘆いている。