2011年11月18日

麻痺性貝毒 米国 MMWR

● 麻痺性貝毒 米国
PRO/AH/EDR> Paralytic shellfish poisoning - USA: (AK) 20111118.3395
Paralytic shellfish poisoning - southeast Alaska, May-June 2011
 情報源 CDC. MMWR Morb Mortal Wkly Rep 2011; 60(45): 1554-6、2011年11月18日
6月6日、アラスカ州公衆衛生当局 the Section of Epidemiology (SOE) of the Alaska Division of Public Health に、南東部における麻痺性貝毒 paralytic shellfish poisoning (PSP) の症例に関する報告があった。 during May-June 2011の期間中に、SOE は合計 8 confirmed and 13 probable PSP cases を確認した。商業的捕獲の貝類 Commercially harvested shellfish は、PSP-causing toxins の検査の結果、無事であることが判明した ... 6月3日、Metlakatla, (Annette Island in southeast Alaska) 在住の52歳の男性が、昼寝から目覚めると、口の周りや手の痺れがあり、軽い呼吸困難を感じた。医療機関 the Annette Island Service Unitを受診し、シーフードを摂取したことが分かった。昼寝の直前にsteamed cocklesを食べたと説明し、PSP と診断された。男性は Ketchikan に移送された後、筋力が低下して支えなしに座位を保つことができなくなったため、集中治療室に移された。PSP 主に二枚貝 bivalve mollusks (such as, butter clams アサリ, cockles ザルガイ, geoducks, and mussels ムール貝) に蓄積した、marine dinoflagellate algae 海洋渦鞭毛藻類が産生する、saxitoxins の摂取により起きる。PSP 神経麻痺 neuroparalytic を生じ、死亡することもある ... 貝アレルギーとされた患者が、PSP の患者である可能性など。

● C型肝炎 英国
PRO/EDR> Hepatitis C - UK (05): (England) E. Lancs. 20111118.3402
 情報源 Lancaashire Telegraph、2011年11月18日
Hepatitis C cases soar in East Lancashire
East Lancashire の住民の間で C型肝炎 Hepatitis C の患者が急増しており、2010年の最新の数字では Blackburn and Darwen に住む 1023人が感染していると見られている。2009年は 693人だった。the rest of Lancashire の総計では、3265人から5711人に増えたとされている ... 当局の報告 the HPA's annual hepatitis C report for 2011 では、この数字は実際よりも低く、他の地域よりも蔓延率が高い "pre-valence of hepatitis C in the North West was high compared to other regions." としている ... 患者の大部分が injecting drug users であり、最大のリスク因子となっている。

● ボツリヌス症 ロシア,英国(2件)
ロシア
PRO/EDR> Botulism - Russia: (VG) 20111118.3401
 情報源 Volginform [in Russian]、2011年11月13日
the Volgograd region におけるボツリヌス食中毒 Botulism の発生件数が増加している。2011年の9ヶ月間に、the Volgograd region で60人以上が罹患しこのうち7人が死亡した。2010年の死者4人、患者18人から3倍以上の増加となった。医師からの情報によると、自家製の野菜やキノコの缶詰、魚類の干物・燻製・缶詰など、低品質の食品が原因となっている。

英国
PRO/EDR> Botulism - UK (03): (Scotland), commercial curry sauce, recall 20111118.3398
 情報源 The Telegraph 、2011年11月17日
同じ家族の中から、3人目の子どもが、カレーソースを食べた後にボツリヌス症 Botulism と見られる症状で入院となった。患児の2人のきょうだいも、前週 [week of 7 Nov 2011] に入院となり、ボツリヌス症と診断されている。 いずれの子どもも Loyd Grossman-branded korma sauce, made by Premier Foods を食べていた

● 炭疽 キルギス
PRO/AH/EDR> Anthrax, human, bovine - Kyrgyzstan (04): (DA, OS), update 20111118.3400
 情報源 News Agency AKI [in Russian]、2011年11月15日
当局 the National Center for Quarantine and Especially Dangerous Diseases の責任者は15日の会議で、様々な対策が実施されているにもかかわらず、炭疽、ブルセラ症、狂犬病など、いくつかの感染症の発生状況が改善されていない旨、発言した。2011年の9か月間で、13人が炭疽 Anthrax に感染し、このうち7人は Jalal-Abad、 6 人は Osh の住民だった
地図 Kyrgyzstan

● 小麦アレルギー、石鹸 日本
PRO/EDR> Wheat allergy, soap - Japan 20111118.3397
[1] 情報源 The Mainichi Daily News 、2011年11月15日
Cha no Shizuku" (Drip of Tea、茶のしずく) と言う名前の、人気の洗顔石鹸を使った合計で471人が、小麦アレルギーを発症して一部の患者は重症化した。Yuuka Co. が5月から回収を始め、現在流通しているものは安全である。旧タイプの石鹸は約4650万個が売れ、2009年の the country's best-selling face wash だった
[2] 情報源 The Japan Times 、2011年11月16日

● インフルエンザ WHO
PRO/EDR> Influenza (67): WHO update
Archive Number: 20111118.3403
 情報源 WHO、2011年11月18日 FORTH より
WHO update number 147
要約
 -北半球の温帯地域の国々ではインフルエンザの活動性は低いかほとんど認められていないが、カナダのアルバータの高齢者施設でインフルエンザ A(H3N2) の流行が最近認められた。
 -熱帯地域の数カ国で活発なインフルエンザ活動性が報告されている。米大陸のニカラグア、中央アフリカのカメルーン、東南アジアのカンボジアで報告されている。
 -南半球温帯地域での伝播はシーズンオフレベルに戻ったが、オーストラリアのいくつかの地域でA(H3N2)が続いている

● 鳥インフルエンザ フェレットにおける感染伝播性
PRO/AH> Avian influenza (70): transmissibility in ferrets 20111118.3399
 情報源 CIDRAP (Center for Infectious Disease Research & Policy) News、2011年11月17日
H5N1 transmission experiment stirs concern
"dual use" research の監視に当たる the National Science Advisory Board for Biosecurity (NSABB) 政府バイオセキュリティ科学諮問委員会は、変異型鳥インフルエンザ H5N1ウイルス a mutant form of H5N1 avian influenza virus が、ヒトでのインフルエンザの感染伝播の良い実験モデルであるフェレットの間で容易に感染伝播することを確認した未公表の実験結果に対し、懸念を表明した。オランダの Erasmus University Medical Center が行った実験 [20111108.3323] を精査した同委員会は、目的が正当化されても、公衆衛生上の危機を招く可能性のある生物学的研究のガイダンスを示している

● ブルセラ症 米国
PRO/AH/EDR> Brucellosis, bovine - USA (08): (MT) 20111118.3396
 情報源 KXLH.com, Montana Department of Livestock report、2011年11月16日
1か所の農場 Madison County ranch のウシ1頭の培養検査で、ブルセラ菌が陽性となった。群れの全頭検査の結果判明したもので the National Veterinary Services Laboratories (NVSL) in Ames, Iowa で追認された