2011年12月20日

ラッサ熱 ガーナ

● ノロウイルス 英国
PRO/EDR> Norovirus - UK: hospital ward closures
Archive Number: 20111220.3644
 情報源 The Telegraph、2011年12月19日
冬季嘔吐下痢症の病原体が35病院で発生し、この2週間に感染患者を隔離し消毒するために閉鎖された病棟は27箇所に上り、このため数百床分のベッドが使用できなくなっている。7月以降12月中旬までの国内の感染者総数は、2010年比で19%増となっている。Norovirus は極めて感染力が強く、高齢者、幼児、重症患者などでは死亡につながる恐れもある。感染した場合は、病院などへの見舞いは控えるよう求められている

● 日本脳炎など インド
PRO/EDR> Japanese encephalitis & other - India (39): UP 20111220.3643
 情報源 Money Control、2011年12月20日
ウッタルプラデシ Uttar Pradesh 州東部で新たに3人の小児が脳炎で死亡し、2011年の死者は635人に達した。それぞれ Gorakhpur, Basti and Mahrajganj districts の患者だった。

● ラッサ熱 ガーナ
PRO/EDR> Lassa fever - Ghana: (AH, EP) susp. 20111220.3642
 情報源 Citi FM Online、2011年12月19日
公衆衛生当局 The Public Health Directorate at the Ghana Health Service (GHS) は、the Eastern and Ashanti regions において発生したラッサ熱 Lassa fever 感染流行の調査委員会を設置した。ラッサ熱は Lassa haemorrhagic fever virus [species _Lassa virus_, genus _Arenavirus_, family _Arenaviridae_] を原因とする急性ウイルス性出血性疾患で、げっ歯類 rodent [主に _Mastomys natalensis_] の排泄物に汚染された食品や家庭用品からヒトに感染する ..... the Ashanti region だけでなく、 the Eastern region についても調査を行うとしている。

● 伝染性膿瘡、ヤギ ウガンダ
PRO/AH/EDR> Contagious ecthyma, caprine - Uganda: RFI 20111220.3641
 情報源 Daily Monitor、2011年12月20日
動物の伝染性疾患の Orf  が Nwoya district で発生し Purongo sub-county  を中心に200頭以上のヤギが死亡した
[Mod.AS- Orf, or contagious ecthyma は非常に感染力の強いウイルス性人獣共通皮膚感染症で、ヒツジ、ヤギおよびその他の家畜あるいは野生の反芻動物に感染する。皮膚病変は有痛性で、口や鼻口部 the mouth and muzzle に発生することが多い; このため contagious pustular dermatitis, sore mouth, and scabby mouth などとも呼ばれている。parapoxvirus infection の1種で病変は増殖性を有する。乳房 the udder の病変により子孫が失われたり、あまり一般的ではないが下肢の病変により一過性跛行が生じたりする。二次性細菌感染や、まれではあるが内臓に病変が波及することもある。全身性疾患への進展はまれと考えられている。自然治癒することが多く致死率は低いとされているが、最大10%の死亡率と報告されている。ヒツジやヤギでは非常に一般的な感染症で、どちらか一方または両方が飼育されている世界中の国々で発生が確認されている。ほとんどの国で報告義務はなく、移動制限が行われることもなく、the international (OIE) lists of reportable diseases にも入っていない。ヒトの感染は通常、動物の病変部位に直接触れることで起こり、たとえば小児がふれあい動物園 petting zoos/parks などで子羊に指をなめさせる等の例である。肉やミルクの摂取で感染が広がることはない。ヒトの感染部位は限局性で自然治癒するが、免疫低下の状態にある場合は広範囲となり治癒が遅れることもある。上記記事にある(大人の?)ヤギに高い死亡率を伴う重篤な症状は珍しい;他の疾患、特に goat pox, bluetongue, FMD and PPR でないことを確認しなければならない]

● 狂犬病 コスタリカ、ウシ
PRO/AH/EDR> Rabies, bovine - Costa Rica 20111220.3640
 情報源 Insidecostarica.com、2011年12月17日
Four Cases of Bovine Rabies Detected In Alajuela Farm
国内北部の Alajuela の Amparo de los Chiles にある1か所の農場で、少なくとも4頭のウシの麻痺性狂犬病 4 cases of bovine paralytic rabies が確認された。当局は、吸血コウモリ vampires の捕獲を開始した。周辺農場で新たな感染例がいないか、調査されている。
[Mod.TG- Vampire bats はアルゼンチンからメキシコにかけての西半球の熱帯地域に分布し、動物特にウシやウマ、時にヒトに対し、咬傷により狂犬病ウイルスを伝播してきた]

● 原因不明の疾患、ウシ ニュージーランド
PRO/AH/EDR> Undiagnosed disease, bovine - New Zealand (02): (TK) 20111220.3639
 投稿者 NZ ・ Ministry of Agriculture and Forestry、Katharine Owen、2011年12月19日
ニュージーランドの温帯気候では、乳牛の群れは主に春に出産され spring-calving,その結果サルモネラ感染症のピークもこの時期になる。この春に行われた調査で、New Zealand dairy cattle のサルモネラ感染症発生の全体像に変化が見られた。ウシではあまり報告されたことのない血清型のサルモネラ感染症の報告が増加し、検査で確認されるウシのサルモネラ菌感染例も中等度増加した ... NZ の酪農製品に関してはミルクの収集と処理段階で管理されている

● 原因不明の奇形、シカ科 米国
PRO/AH/EDR> Undiagnosed deformity, cervids - USA: (multistate): RFI 20111220.3638
 情報源 Mlive.com、2011年12月13日
Cass County の1頭のシカが、他の州でも確認されている奇形の動物 malformed animals の原因解明の手がかりとなるかもしれない。この顔が腫れたシカは、ミシガン Michigan 州内でほかにも確認されているが、州内外の whitetail deer を襲っている奇病の解明の糸口となる可能性がある。Cass County hunter は、射殺したシカの頭部を同様の動物を調べているジョージア Georgia 州の研究者に提出した。これまでにも東部の州や最近ではアイダホ Idaho州でも発見されている。Michigan researcher が近年調査を行ってきた2 from Barry County in 2002 and one in Ionia County in 2004 の計 3頭のシカにも類似している。the few Michigan deer だけに認められた特徴として、疥癬 mange の原因となるクモのような虫、毛包虫症ダニ demodectic mange mites の存在が挙げられている。the University of Georgia の研究者は、慢性の細菌感染があり、鼻の腫脹は炎症細胞が誘因となった皮下の結合織の蓄積が原因と考えている。