2011年12月22日

原因不明の疾患-ケニア、エボラ出血熱疑い
鳥インフルエンザ、ヒト(74)-エジプト、WHO

● 狂犬病-インドネシア 曝露後感染予防
PRO/AH> Rabies - Indonesia (20): Bali, post-exposure prophylaxis 
Archive Number: 20111222.3661
20111221.3647 に関し。
 投稿者 スイス・University of Berne、Reto Zanoni、2011年12月22日。
ヒトでは、曝露後の潜伏期間が、数週間ではなく、数か月に及ぶ。狂犬病 Rabies の曝露後接種 rabies post exposure prophylaxis (PEP) は、曝露後どれだけ時間が経っていても、臨床的発症以前の実施が効果的であることは、すでに確立されている。

● 原因不明の疾患-ケニア、エボラ出血熱疑い
PRO/EDR> Undiagnosed illness - kenya : (Nairobi), Ebola susp. 20111222.3660
Health probe as Ebola scare woman dies

 情報源 Daily Nation、2011年12月22日。
22日に出血死した29歳の女性についての、エボラ出血熱かどうかの検査結果が待たれている。女性を病院まで連れていった3人も the Kenyatta National Hospital (KNH) に隔離されている。この女性は、全ての開口部から出血し、病院到着時にはすでに死亡していた。21日まで職場であるナイロビNairobiの downtown にあるホテル the Timboroa Hotel において健康に問題はなかったと伝えられている。市場にも行き仕事に取りかかろうとしたときに出血したと言う。
[Mod.CP- ケニアの都市部では、長らくエボラ出血熱は報告されていない。突然の発症も異常である]

● 鳥インフルエンザ、ヒト(74)-エジプト、WHO
PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (74) - Egypt, WHO 20111222.3659
Avian influenza situation in Egypt - WHO update 59
 情報源 World Health Organisation (WHO), Global Alert and Response, Disease Outbreak News、2011年12月21日。
12月21日、エジプト保健人口省は、鳥インフルエンザ avian influenza A (H5N1) virus 感染の患者1名について WHO に報告した。患者は Dakahlia Governorate の29歳の男性で、8日に発症し、15日に入院となり、オセルタミビル oseltamivir による治療を受けたが、危険な状態となり、19日死亡した。The Central Public Health Laboratoriesにおいて18日に感染が確定診断された。感染源の調査により、庭先飼育の家禽への曝露が確認されている。エジプトで156人の患者が確認され、54人が死亡した。
[Mod.CP- 2011年に世界中で58人の患者が報告され、このうち37人(死者14人)がエジプトで発生した]

● 鳥インフルエンザ (79) -中国  H5N1 家きん
PRO/AH/EDR> Avian influenza (79): China (HK) H5N1, poultry, conf. 20111222.3658
[1] Bird flu prompts market chicken cull
 情報源 Hong Kong Government News、2011年12月21日。
ニワトリ1羽が、H5N1 鳥インフルエンザウイルスの検査で陽性となり、張沙湾臨時卸売家禽市場 the Cheung Sha Wan Temporary Wholesale Poultry Market で21日、17000羽以上のニワトリが処分される。 市場は1月12日まで閉鎖される。同ウイルスが確認されたことを受け、当局 Secretary for Food and Health Dr York Chow が鳥インフルエンザ対応レベルを "alert" から "serious" に引き上げたことに伴い、市場が感染地域に指定された。域内の農場は市場へのニワトリの出荷を21日間停止している。local farm から出荷されたニワトリか、輸入されたものかは分かっていない。30か所の養鶏場全てが調査されたが異常は確認されなかった。ヒヨコも含めた生きた家きんの輸入は21日間停止されている。中国本土の当局は、家きんの飼育場で異常は発見されていない、としている。
[2] CHP enhances surveillance on human influenza A(H5N1) infection
 情報源 Press release, The Government of the Hong Kong Special Administrative Region - Centre for Health Protection、2011年12月21日。
The Centre for Health Protection (CHP) of the Department of Health (DH) は鳥インフルエンザの発生に目を光らせている。家きん市場でのニワトリの H5N1 高病原性鳥インフルエンザ感染が確認され、当局が the response level for avian influenza を "Alert" から "Serious" に引き上げたことを受けての対応である
関連項目 20111221.3654

● White nose syndrome-北米,コウモリ
PRO/AH> White nose syndrome, bats - North America (10): hopeful news 20111222.3657
Scientists hopeful in fight to stop bat die-off
 情報源 The Republic.com、2011年12月20日。
北米全体で流行が発生し、数百万匹のコウモリが死亡している原因不明の病気の研究者らは、white nose syndromeと呼ばれるこの病気を終息させるための、小さな希望の光を見つけた、と述べている。かつてこの地域で最もありふれていたが、white nose syndromeによる被害が最も大きかったコウモリ little brown bats が、隔離されたコロニーでは元気に生存していることの発見が続いている