鳥インフルエンザ、ヒト -バングラデシュ
シアノバクテリア 神経毒、フカヒレ
黄熱-カメルーン● 鳥インフルエンザ、ヒト (26)-バングラデシュ
PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (26): Bangladesh (Dhaka)
Archive Number: 20120301.1057954
情報源 Avian Flu Diary 、2012年2月29日。
40歳男性1名が、バングラデシュで4人目となる鳥インフルエンザ感染患者 4th case of human avian influenza A/(H5N1) influenza virus infection であることが分かった。2月26日に実施された、ダッカ Dhaka City 市内の生きたトリを扱う市場のサーベイランスで判明した。rRT-PCR により確定診断されている。患者は live bird market worker だった。この患者には咳の症状が認められていた。咽頭と鼻のスワブ検査でH5N1 が陽性となった。現在男性に症状は見られていない。当局 IEDCR [Institute of Epidemiology, Disease Control & Research] and ICDDR,B [International Centre for Diarrhoeal Disease Research, Bangladesh] が調査に当たっている。バングラデシュで初めての感染患者が確認されたのは 2008年で、2nd and 3rd cases が 2011年に確認されていた。
[Mod.CP- WHO に確認されれば、バングラデシュで4人目の感染となる。今回の症例は軽症と見られ、以前の3例はいずれも生存している]
● マラリア-英国
PRO/EDR> Malaria - UK: imported
Archive Number: 20120301.105795
情報源 Daily Mail, Travel Mail 、2012年2月29日。
致死性のマラリア Malaria 感染により治療 NHS care が必要とされた患者数が1日平均7例以上と、この10年間で最多の数字となった。タンザニアを旅行した歌手が発病したことで有名となったこの病気は、蔓延国 exotic destinations への旅行者により英国内に持ち込まれる。The NHS の数字によると、昨年[2011年]マラリアの治療を受けた患者は2590人で、2年間で27%増えた ...英国内で毎年平均9人が死亡している ...
情報源 Daily Mail, Travel Mail 、2012年2月29日。
致死性のマラリア Malaria 感染により治療 NHS care が必要とされた患者数が1日平均7例以上と、この10年間で最多の数字となった。タンザニアを旅行した歌手が発病したことで有名となったこの病気は、蔓延国 exotic destinations への旅行者により英国内に持ち込まれる。The NHS の数字によると、昨年[2011年]マラリアの治療を受けた患者は2590人で、2年間で27%増えた ...英国内で毎年平均9人が死亡している ...
[Mod.EP- 2010年の the Health protection Agency の数字によると、英国で1761人のマラリア輸入患者が発生した。1495 in 2009, 1370 in 2008, 1548 in 2007, and 1758 cases in 2006 が報告されている。患者数の増減は基本的に、"visiting friends and relatives" travelers と呼ばれる、母国を訪ねた英国への移民の患者数を反映している]
● カンピロバクター症-米国、未殺菌ミルク
PRO/AH/EDR> Campylobacteriosis - USA (10): unpasteurized milk
● カンピロバクター症-米国、未殺菌ミルク
PRO/AH/EDR> Campylobacteriosis - USA (10): unpasteurized milk
Archive Number: 20120301.1057870
情報源 Food Safety News 、2012年3月1日。
2月24日の最新報告の後、州保健当局 the Pennsylvania Department of Health は新たに、Your Family Cow dairy in Chambersburg, PA の未殺菌ミルクが関係する、2例のカンピロバクター症 campylobacteriosis 患者を確認し、患者数は80人となった。いずれもペンシルベニア Pennsylvania 州の患者で、以前に発症しており、新規の患者発生は鈍化している
関連項目 20120217.1044840
情報源 Food Safety News 、2012年3月1日。
2月24日の最新報告の後、州保健当局 the Pennsylvania Department of Health は新たに、Your Family Cow dairy in Chambersburg, PA の未殺菌ミルクが関係する、2例のカンピロバクター症 campylobacteriosis 患者を確認し、患者数は80人となった。いずれもペンシルベニア Pennsylvania 州の患者で、以前に発症しており、新規の患者発生は鈍化している
関連項目 20120217.1044840
● シアノバクテリア 神経毒、フカヒレ
PRO/AH/EDR> Cyanobacterial neurotoxin BMAA, shark fins: study
Archive Number: 20120301.1057142
情報源 Asian Scientist, Rosenthal School of Marine & Atmospheric Science report、2012年2月28日。
原著 Cyanobacterial Neurotoxin Beta-N-Methylamino-L-alanine (BMAA) in Shark Fins. Mar. Drugs 2012; 10(2): 509-20; doi:10.3390/md10020509
マイアミ Maiami 大学の研究者らが、フカヒレ shark fins にアルツハイマー病やルーゲーリック病 [ALS、筋萎縮性側索硬化症]などのヒトの神経変性疾患に関係する神経毒 neurotoxin の1種、beta-N-methylamino-L-alanine (BMAA) が高い濃度で含まれていることを発見した。the journal Marine Drugs に報告されたこの研究結果から、フカヒレスープや軟骨の錠剤の摂取が、退行性脳疾患の重大な健康上のリスクとなる可能性が示された。研究では、South Florida の全水域の合計7種類の生きたサメ: blacknose, blacktip, bonnethead, bull, great hammerhead, lemon, and nurse sharks からのサンプルが調べられた。"サンプル中の BMAA 濃度は、フカヒレスープだけでなく、栄養補助食品やその他の形での摂取も含めて懸念される濃度である" と共著者が述べた。この研究者らは2009年の研究で、Alzheimer's disease and ALS による死亡と診断された患者では脳内の BMAA が最大 256 ng/mg と高濃度であることが多く、一方、健康な高齢者では BMAA は検出されない、もしくはほとんど認められないことを発表している。"BMAA は初めに進行性にニューロンの構造と機能の喪失をもたらせる、グアムの神経変性疾患との関連が明らかにされた。今回の最新の研究では、ヒレの中に 144 から 1836 ng/mg の濃度の BMAA が確認され、これは Alzheimer's and ALS patients の患者の脳内の濃度に匹敵する。著者の1人は、今回の結果が、finning と呼ばれる、海上でサメのヒレだけを取って、残った胴体部分を海に放り投げて水死させる行為の抑制につながることを期待している ...
[Mod.TG- Beta-N-Methylamino-L-alanine 略して BMAA は、シアノバクテリア Cyanobacteria (blue-green algae とも呼ばれる) が生成する、非タンパク新生アミノ酸 a non-proteogenic amino acid の1種である。サル rhesus monkeys に BMAA を接種すると、行動異常、筋萎縮、運動皮質の神経変性が見られるようになる。このタンパク複合体 protein complex は、アラニン the protein alanine に非常に似ており、ニューロンに取り込まれ incorporated 、死に至らしめる。培養実験では、細胞内に BMAA が取り込まれると、神経細胞は死滅する。フカヒレスープ以外の BMAA が含まれている製品でも、状況は同じである。産業界には、骨格が骨ではなく軟骨でできているサメにはがんが生じないことにヒントを得ようとする動きがあり、結果、サプリメント産業は様々なサメ関連製品で急成長した。今回の研究結果から、それらの製品の安全性が問われる可能性がある。BMAA が含まれることが判明しているサプリメントについては、限られた、未確認の報告しかない。これらの報告の正確性を確認することはできなかった]
● 黄熱-カメルーン
PRO/AH/EDR> Yellow fever - Africa (03): Cameroon (NO)
情報源 Asian Scientist, Rosenthal School of Marine & Atmospheric Science report、2012年2月28日。
原著 Cyanobacterial Neurotoxin Beta-N-Methylamino-L-alanine (BMAA) in Shark Fins. Mar. Drugs 2012; 10(2): 509-20; doi:10.3390/md10020509
マイアミ Maiami 大学の研究者らが、フカヒレ shark fins にアルツハイマー病やルーゲーリック病 [ALS、筋萎縮性側索硬化症]などのヒトの神経変性疾患に関係する神経毒 neurotoxin の1種、beta-N-methylamino-L-alanine (BMAA) が高い濃度で含まれていることを発見した。the journal Marine Drugs に報告されたこの研究結果から、フカヒレスープや軟骨の錠剤の摂取が、退行性脳疾患の重大な健康上のリスクとなる可能性が示された。研究では、South Florida の全水域の合計7種類の生きたサメ: blacknose, blacktip, bonnethead, bull, great hammerhead, lemon, and nurse sharks からのサンプルが調べられた。"サンプル中の BMAA 濃度は、フカヒレスープだけでなく、栄養補助食品やその他の形での摂取も含めて懸念される濃度である" と共著者が述べた。この研究者らは2009年の研究で、Alzheimer's disease and ALS による死亡と診断された患者では脳内の BMAA が最大 256 ng/mg と高濃度であることが多く、一方、健康な高齢者では BMAA は検出されない、もしくはほとんど認められないことを発表している。"BMAA は初めに進行性にニューロンの構造と機能の喪失をもたらせる、グアムの神経変性疾患との関連が明らかにされた。今回の最新の研究では、ヒレの中に 144 から 1836 ng/mg の濃度の BMAA が確認され、これは Alzheimer's and ALS patients の患者の脳内の濃度に匹敵する。著者の1人は、今回の結果が、finning と呼ばれる、海上でサメのヒレだけを取って、残った胴体部分を海に放り投げて水死させる行為の抑制につながることを期待している ...
[Mod.TG- Beta-N-Methylamino-L-alanine 略して BMAA は、シアノバクテリア Cyanobacteria (blue-green algae とも呼ばれる) が生成する、非タンパク新生アミノ酸 a non-proteogenic amino acid の1種である。サル rhesus monkeys に BMAA を接種すると、行動異常、筋萎縮、運動皮質の神経変性が見られるようになる。このタンパク複合体 protein complex は、アラニン the protein alanine に非常に似ており、ニューロンに取り込まれ incorporated 、死に至らしめる。培養実験では、細胞内に BMAA が取り込まれると、神経細胞は死滅する。フカヒレスープ以外の BMAA が含まれている製品でも、状況は同じである。産業界には、骨格が骨ではなく軟骨でできているサメにはがんが生じないことにヒントを得ようとする動きがあり、結果、サプリメント産業は様々なサメ関連製品で急成長した。今回の研究結果から、それらの製品の安全性が問われる可能性がある。BMAA が含まれることが判明しているサプリメントについては、限られた、未確認の報告しかない。これらの報告の正確性を確認することはできなかった]
● 黄熱-カメルーン
PRO/AH/EDR> Yellow fever - Africa (03): Cameroon (NO)
Archive Number: 20120301.1057141
情報源 Cameroon Radio Television (CRTV) 、2012年2月14日。
公衆保健省は、Lagdo in the Northern Region において、黄熱 yellow fever に対するワクチン接種キャンペーンを開始した。感染感受性のある the banks of the Lagdo River の住民らを中心に行われると発表された。2011年の報告で、同地域で62例の患者が登録されていることが判明し、実施されることになった。対象となる住民は約2百万人である。
[Mod.TY- 20120203.1032090 によると、2011年10月以降、6つの地域 health districts : Guider, Bibemi, Gaschiga, Lagdo, Mayo Oulo, and Golombe districts (all in the Northern Region) において、死者7人を含む23人の黄熱患者が発生し、13例は the Institute Pasteur of Cameroon で確定診断されていることが、保健省から報告されている。上記の記事では62例とされているが、このうち確定診断されたのは何例か記載がない。上記および2月3日のいずれの報告でも、2011年10月の患者発生から3-4か月経った、1月末ないし2月初めにワクチン接種が開始されたと伝えられている。最近の患者発生はないようである]
情報源 Cameroon Radio Television (CRTV) 、2012年2月14日。
公衆保健省は、Lagdo in the Northern Region において、黄熱 yellow fever に対するワクチン接種キャンペーンを開始した。感染感受性のある the banks of the Lagdo River の住民らを中心に行われると発表された。2011年の報告で、同地域で62例の患者が登録されていることが判明し、実施されることになった。対象となる住民は約2百万人である。
[Mod.TY- 20120203.1032090 によると、2011年10月以降、6つの地域 health districts : Guider, Bibemi, Gaschiga, Lagdo, Mayo Oulo, and Golombe districts (all in the Northern Region) において、死者7人を含む23人の黄熱患者が発生し、13例は the Institute Pasteur of Cameroon で確定診断されていることが、保健省から報告されている。上記の記事では62例とされているが、このうち確定診断されたのは何例か記載がない。上記および2月3日のいずれの報告でも、2011年10月の患者発生から3-4か月経った、1月末ないし2月初めにワクチン接種が開始されたと伝えられている。最近の患者発生はないようである]
● 狂犬病-メキシコ
PRO/AH/EDR> Rabies - Mexico: (YU) canine, human exposure
PRO/AH/EDR> Rabies - Mexico: (YU) canine, human exposure
Archive Number: 20120301.1057216
情報源 Diario de Yucatan [in Spanish]、2012年2月28日。
the Cholul commissariat [administrative division] において、3頭のイヌの狂犬病 Rabies が確認されたため、32人に狂犬病ワクチン[曝露後]接種が行われたことが、保健当局から報告された。3頭のイヌの狂犬病検査が陽性となったため、15日間、周囲 15km の範囲の地域 the Sitpach and Cholul area に疫学的隔離措置 the epidemiological barrier が実施されていると27日保健当局者が述べた ... この3年間、イヌおよびネコの狂犬病は報告されていなかった。人獣共通感染症の当局者は、吸血コウモリ hematophagous bats [vampires, usually _Desmodus rotundus_] の咬傷により野犬が感染することが多いとしている [Subtyping of rabies virus isolates from bats and dogs が必要]。
情報源 Diario de Yucatan [in Spanish]、2012年2月28日。
the Cholul commissariat [administrative division] において、3頭のイヌの狂犬病 Rabies が確認されたため、32人に狂犬病ワクチン[曝露後]接種が行われたことが、保健当局から報告された。3頭のイヌの狂犬病検査が陽性となったため、15日間、周囲 15km の範囲の地域 the Sitpach and Cholul area に疫学的隔離措置 the epidemiological barrier が実施されていると27日保健当局者が述べた ... この3年間、イヌおよびネコの狂犬病は報告されていなかった。人獣共通感染症の当局者は、吸血コウモリ hematophagous bats [vampires, usually _Desmodus rotundus_] の咬傷により野犬が感染することが多いとしている [Subtyping of rabies virus isolates from bats and dogs が必要]。
[Mod.TY- メキシコでは狂犬病ウイルスが常在 endemic し、2012年のこれまでに吸血コウモリによるウシやウマの感染が報告されてきた。2011年5月 Hidalgo state でイヌの狂犬病感染流行が発生した [20110508.1420]。ペットへの定期接種の重要性など]