2012年5月25日-26日

髄膜炎菌性髄膜炎 フランス、髄膜炎ベルトから ECDC WHO
インフルエンザ 血清陽性率 J. Clinical Virology、H1N1pdm vaccine PNAS

● 髄膜炎菌性髄膜炎 フランス
PRO/EDR> Meningitis, meningococcal - France ex African Meningitis Belt 20120526.1145958
[1] フランス France ex African Meningitis Belt
 情報源 Eurosurveillance, Volume 17, Issue 21、2012年5月24日
W135 invasive meningococcal infections imported from Sub-Saharan Africa to France, January to April 2012
2012年1~4月までの間に、フランス国内で 16例の侵襲性髄膜炎菌性感染 W135 invasive meningococcal infection が報告された。このうち8人はサハラ以南 Sub-Saharan Africa への旅行歴があった。この地域の髄膜炎流行シーズン the meningitis epidemic season in Sub-Saharan Africa に一致して、フランス国内で発生した。多数の旅行者が、フランスといわゆる髄膜炎ベルト地帯に属する西アフリカ諸国間を行き来していることから、仏政府当局は、これらの地域を旅行する前にワクチンを接種することを旅行者らに強く勧めている。
2月中旬に 2名の患者 W135 invasive meningococcal disease (IMD) cases が、仏国内の2つの地域 French regions (Pays de la Loire and Rhone-Alpes) の、最近のセネガルへの渡航者で報告された。セネガルの同じ地域 (near Mbour) で non-governmental organisations (NGOs) として勤務していた。
フランス国内の IMD の平均年間発生数は、人口 10万人対 0.9 から 1.5 cases の間の数値で、主に serogroup B and C meningococci (過去10年間で各 65 % and 27%) の感染が原因となっている。仏国内で、Serogroup W135 が原因となることはは、まれであった; 1990年代、散発例が報告されていた (年間5例未満) で、the clonal complexes ST-11 and ST-22 が中心だった (French National Reference Centre for Meningococci (NRCM), unpublished data)。
しかし、2000年の、複数の国々で初めて発生が報告された outbreak of serogroup W135 _Neisseria meningitidis_ infections belonging to a particular clone of the ST-11 clonal complex の間に、フランスおよび他の欧州各国において、この血清型 this serogroup の clonal expansion ?が起こった。この感染流行の発端は メッカ Mecca への巡礼者とその接触者であり、その後 Sub-Saharan countries (ブルキナファソがその中心) に拡がった。 2002 年に 42 reported cases が発生したのをピークに、仏国内の W135 (ST-11) IMD cases は減少し、the W135 cases のうち最も多いのは、the clonal complex ST-22 に属する分離菌によるものとなっているが、serogroup が判明したうちの3%以下 (14/542) に留まっている (NRCM, unpublished data)。
2012年の、毎年 12月から 6月までの乾期に一致して発生する 流行 the epidemic meningitis season が、すでに髄膜炎ベルト地域で始まっており、セネガルから輸入された2例の W135 meningitis cases が報告されている。
1月から4月1日までに仏国内で報告された IMD cases は合計16例ので、過去5年間の年初の5ヶ月間に報告された4ないし8例と比べ、著しい増加となっている。全て isolation of _N. meningitidis_, positive PCR or detection of _N. meningitidis_ antigens のいずれかで髄膜炎菌感染が確定診断されており、平均年齢は45歳 (2ヶ月から89歳) で、3価のワクチン tetravalent A/C/Y/ W135 meningococcal polysaccharide vaccine の接種を行っていた患者はなかった。16例中8例に Sub-Saharan Africa (セネガル、マリ、ベニン) との関連が確認された: 2 returned from Senegal in February [2012], one arrived from Mali and one arrived from Senegal; 残りの4例は、ベニン、セネガル、マリへの最近の渡航者との接触が確認されている。旅行の目的としては、visiting friends and relatives の6例と、NGOs 活動の2例だった。10日間の潜伏期間、フランスへの入国日および発症日を考慮すると、8例中3例が輸入例と判断され、他の5例は無症候性キャリアとの接触によるよる感染が示唆されたが、接触者の菌の調査は行われていない。8例中4例は髄膜炎を発症し、2例は肺炎と敗血症、1例が関節炎、1例が心膜炎を発症した。死亡は報告されていない。5月24日現在、4月1日以降の新たな W135 IMD case は報告されていない .....
[2] African Meningitis Belt
 情報源 WHO Global Alert and Response (GAR)、2012年5月24日 FORTH より。
1月1日から4月17日(疫学第17週)までに、髄膜炎菌感染症がアフリカ髄膜炎ベルト地帯 the African bacterial meningitis belt にある14か国)のうち10か国の42地域より報告された。10か国(ベナン、ブルキナファソ、チャド、中央アフリカ、コートジボアール、ガンビア、ガーナ、マリ、ナイジェリア、スーダン)から 960人の死亡者を含む合計 11,647人が報告され、致死率は8.2%だった。主な原因菌はNeisseria meningitidis (Nm) の血清型 W135 によるものである ....
[Mod.ML- The sub-Saharan region of Africa は毎年大規模流行 large epidemics of meningococcal meningitis に見舞われており、 the "African Meningitis Belt" と呼ばれる、 Benin, Burkina Faso, Cameroon, the Central African Republic, Chad, Cote d'Ivoire, the Democratic Republic of the Congo, Ethiopia, Ghana, Mali, Niger, Nigeria, Sudan and Togo を含む、東から西に続くアフリカ沿岸部地域に発生する。流行が発生するのは乾期 the dry season (December to June) で、8-12 years ごとに large outbreaks が発生する]
参考項目 20110524.1581

● インフルエンザ 血清陽性率、H1N1pdm vaccine ワクチン、WHO(3件)
PRO/AH> Influenza (40): bird handlers, seroprevalence 20120525.1145117
 情報源 Journal of Clinical Virology. in press、2012年5月24日
A national study of individuals who handle migratory birds for evidence of avian and swine-origin influenza virus infections
要約 
背景 
職業などで渡り鳥への曝露のある人々は、これらが自然界のインフルエンザAウイルスの保有宿主であることから、高病原性鳥インフルエンザやその他の鳥インフルエンザへの感染のリスクがある。さらに、鳥類を扱う人々 bird handlers が、トリとブタに由来するインフルエンザ avian and swine-origin influenza (pH1N1) virus co-infections の宿主として、哺乳類の高病原性再集合ウイルスを生み出していた可能性も考えられる ... the 1st survey of US-based bird handlers .... 3年間に 401人の米国内の鳥類取り扱いのある人々を調査した結果、感染伝播の証拠が認められたのは 1人のみだった

PRO/EDR> Influenza (39): H1N1pdm vaccine, cross-reactive responses 20120525.1143744
[1] Pandemic 2009 H1N1 vaccination produces antibodies against multiple flu strains
 情報源 EurekaAlert, Emory University、2012年5月21日
パンデミックワクチン the pandemic 2009 H1N1 [H1N1pdm] vaccine は、被接種者に対して the H1N1 virus のみならず、H5N1や H3N2 を含む他のインフルエンザウイルスに対する抗体も産生することが分かっている。2011年には pandemic 2009 H1N1 virus の感染者が、様々なインフルエンザパンデミック(H1N1)ウイルスに対し、広範囲の交差反応 broadly cross-reactive を示す抗体を高濃度に産生していたことも分かってきた。 "universal" influenza vaccine の開発に一歩近づいたことなどの、[2] の論文の紹介記事 ....
[2] Pandemic H1N1 influenza vaccine induces a recall response in humans that favors broadly cross-reactive memory B cells. By Gui-Mei Lia and 15 others.
 情報源 Proceedings of the National Academy of Sciences (PNAS), Published online before print 21 May 2012, doi:10.1073/pnas.1118979109, PNAS May 21, 2012
要約
われわれは先に、the 2009 pandemic H1N1 strain に感染した患者で、インフルエンザウイルスのヘマグルチニン the influenza virus hemagglutinin (HA) の不変部位 the conserved stem region に広範囲に反応する中和抗体が産生されることを示した。このような抗体が、季節性インフルエンザワクチン株を接種されたヒトで産生されることはまれである。しかし、不活化パンデミックワクチン the inactivated 2009 pandemic H1N1 vaccine の接種により、感染後のように broadly neutralizing antibodies が誘導されるかは重要な問題である。
このことを明らかにする目的で、2009年に the pandemic vaccine を接種された24人の健常成人の、B 細胞の反応 B-cell responses を調べた。
被検者全員で、IgG 産生を主とする、迅速なワクチン特異性形質芽細胞反応 rapid, predominantly IgG-producing vaccine-specific plasmablast response が認められた。特筆すべきこととして、形質芽細胞 the vaccine-specific plasmablasts が産生する HA 特異的モノクローナル抗体 HA-specific monoclonal antibodies のほとんど (25/28) が、1種類以上のインフルエンザ influenza strain を中和し、高頻度の体細胞突然変異 high levels of somatic hypermutation を示した。このことから、B 細胞メモリーの想起 recall of B-cell memory に由来することが示唆された。実際、the 2009 pandemic H1N1 HA を認識する memory B cells は、今回の被検者だけでなく、the pandemic strain 発生以前の検体からでも、ワクチン接種以前に確認されていた。これらの抗体は非常に広い範囲の交差反応性を示して the HA stem に結合した。さらに1種類の stem-reactive antibody が H1 and H5 だけでなく、H3 亜型 influenza viruses も認識した。
今回のような例外的な交差反応性 exceptional cross-reactivity が示されたことから、ほとんどのサブタイプのインフルエンザ most influenza subtypes を中和できる抗体が、ワクチン接種で誘導される可能性が示唆された。今回の結果をふまえ、十分な heterosubtypic protection を付与する broadly cross-reactive antibodies が誘導されるような、インフルエンザワクチンの開発が望まれる。

PRO/EDR> Influenza (41): WHO Update 20120526.1145928
 情報源 World Health Organisation (WHO), Influenza Surveillance and Monitoring, Update、201年5月15日
WHO Influenza update 160
要約 
 - The 2011-2012 influenza season は、北半球の温帯のほとんどの地域で終息に向かっている。Some activity persists in sub-Saharan Africa

● 狂犬病 ペルー、吸血コウモリ
PRO/AH/EDR> Rabies - Peru (02): (CS), vampire bat, human 20120525.1144114
 情報源 El Comercio [in Spanish]、2012年5月23日
保健省当局者 The Coordinator of the National Health Strategy for Zoonoses of the Ministry of Health は22日、Camana (the La Convencion province, Cusco region) において、原住民の小児 Machiguengas [indigenous] children 7人が狂犬病 Rabies で死亡したことを明らかにした。他の6人と同様、吸血コウモリによる咬傷を受けた後に、7人目の少女が死亡し、症状などから、これらの7人が狂犬病による死亡との結論に至った、と説明した。この地域では、これ以外に狂犬病の症例は報告されていない、とされている。しかし、 Gana Peru の議会代表者は、16人の成人にも同じ症状が認められていたとした上で、3月にこの地域で起きた天然ガスの漏出 natural gas escape 後の発生であって、また、患者らが河川の魚類の摂取していた点などを根拠に、さらなる調査を求めている。
[Mod.LG- ペルー衛生研究所 the National Institute of Health of Peru からの情報では、上記の患者らの死因は、生物学的検体の検査の結果 rabies virus infection であったとされている。他の原因を探求することは賢明ではないが、理解できる点もある。現在ペルーは、環境問題を理由に、外国資本による鉱物資源、石油、ガスなどの探索に神経質になっている。"informal" [mining] と呼ばれる違法採掘は、生物学的多様性の面でも、住民に対しても、様々な環境汚染や破壊などの有害な結果をもたらせている .....]
[Mod.TY- 検査の結果、狂犬病ウイルスが陽性であったのなら、診断は間違いなく、他の原因は棄却される。Amazonian Peru には近年、別の種類の吸血コウモリが媒介する狂犬病ウイルスによる死亡が発生している]
関連項目 20120512.1131075

● 胃腸炎 タークス&カイコス島
PRO/EDR> Gastrointestinal illness - Turks & Caicos Islands: norovirus susp.
Archive Number: 20120526.1145994
 情報源 fptci、2012年5月24日
Officials Investigate Outbreak Of Diarrhea, Vomiting
保健当局 The Turks and Caicos Islands Health Surveillanceが、最近発生の下痢 ・ 腹痛 ・ 嘔吐の症状の患者について調査を行っている。過去数週間に、100人を超える Providenciales の各リゾートの宿泊もしくは食事の客らの間で発生している。
26日現在、the Ministry of Health and Education (MOHE) and Environmental Health Department (EHD) は1名の患者のノロウイルス norovirus 感染を確認した

● 手足口病 ベトナム CDC
PRO/EDR> Hand. foot & mouth disease - Viet Nam (08): travel alert
Archive Number: 20120526.1145959
 情報源 CDC Travellers health、2012年 5月25日
Hand, Foot, and Mouth Disease in Viet Nam
4月29日現在、保健省は2012年初以来4万人近い手足口病 hand, foot, and mouth disease (HFMD) の患者を確認している。63の地域で発生があり、20人が死亡 (全て5歳以下) し、患者数が多い順に Hai Phong in the North, Bac Can, Yen Bai, Lao Cai, Hoa Binh, Da Nang, Vinh Phuc, Quang Tri, Dong Thap, and Binh Dinh Provinces in the Center and Southern Regions の順となっている
[Mod.CP- ベトナム向けの注意喚起ではあるが、東南アジア、南アジアへの旅行者にも同様の注意が当てはまる。the Shanghai Daily では、湖南省 Hunan province の19人の死亡が記録されている]

●  マラリア インド
PRO/EDR> Malaria- India (04): (GJ, MH), update 20120526.1145926
[1] Gujarat:Close to 550 malaria cases in Ahmedabad, Gujarat
 情報源 Times of India、2012年5月23日
2011年の1月から4月にかけて、市内で 550人近いマラリア感染者が発生したが、2012年の同じ時期に 1600人以上のマラリア患者が発生している。モンスーン開始を前にした増加であり、警戒が必要である ....
[2] Maharashtra:13 000 pre-monsoon malaria cases in Maharashtra
 情報源 Times of India、2012年5月21日
雨期の到来前にも関わらず、4月までに州内ですでに13067人のマラリア患者と3人の死者が発生している ....
Trends of pre-monsoon malaria infection in Maharashtra Year cases (January-April)
2010 20 091
2011 28 400
2012 13 067

● 発疹熱 米国
PRO/AH/EDR> Murine typhus – USA: (TX) fatal 20120526.1145817
 情報源 kxan.com、2012年5月24日
Travis County で初めて typhus が報告され、このうち1人が死亡した。当局 The Austin/Travis County Health and Human Services Department によると、報告は the Central and North Central Travis County に集中していると見られている。ノミやダニの刺咬により感染し、頭痛、高熱、胸部 ・ 四肢などのまだらな発疹 blotchy rash などの症状がある。ヒトからヒトへは感染しない。ペットのノミ退治が最も重要な肝炎予防策とされている。DEET の使用も勧められている。
参考項目 20110607.1734

● 原因不明の疾患 ウガンダ、nodding disease(2件)
PRO> Undiagnosed cerebral disease - Uganda (08): nodding disease, comment 20120526.1145693
 投稿者 米・University of California-Davis、Deryck Read BVSc, PhD、2012年5月26日
Nodding Disease, Uganda: further data needed
複数の動物種において "head nodding" の症状は脳が関係することを示唆する。脳、特に小脳とこれに関係する脳内構造の、組織病理学的所見の特徴が PubMed に掲載されないのは、何か理由があるのだろうか。剖検後数日で、これらの結果が出ているはずである。これまでに数千人が罹患している ....
[Mod.EP- 全く同感で、脳幹部を含む剖検結果やさらに多くのMR 画像所見を希望している]

PRO/EDR> Undiagnosed cerebral disease - Uganda (07): nodding disease 20120525.1143757
 情報源 The Monitor、2012年5月24日
Nodding diseaseは、5-15歳の小児の病気であると広く信じられているが、大人に発生し家族の養い手が餓死することも懸念されている。 Acholi-sub-region で問題となっている。 Kitgum Woman MP Beatrice Anwyar の成人の患者数は 49人である
[Mod.EP- 原因は不明のままで、成人の症例の発生は原因究明には役立っていない。記事では感染性を示唆しているが、小児患者のいる家庭での発生もあることから、共通の曝露があることを意味しているだけかもしれない。中毒学の調査や、剖検による研究の結果は得られていない]
関連項目 (06): nodding disease: 20120422.1109909

● ハンタウイルス 米国、ドイツ・スロベニア(2件)
米国
PRO/AH/EDR> Hantavirus update 2012 - Americas (17): USA (NM)
Archive Number: 20120525.1145163
 情報源 New Mexico Department of Health, press release、2012年5月25日
Fatal Hantavirus Case in Rio Arriba County Resident
ニューメキシコ州保健当局 The New Mexico Department of Health (DOH) は、Rio Arriba County の20歳の女性1名が、検査室で確定診断されているハンタウイルス肺症候群 hantavirus pulmonary syndrome (HPS) により死亡したことを明らかにする。2012年の the 1st case in New Mexico である

ドイツスロベニア
PRO/AH/EDR> Hantavirus update 2012 - Europe: Germany, Slovenia 20120525.1144830
[1] ドイツ Germany (Baden-Wuerttemberg)
Rise in the number of notified human hantavirus infections since October 2011 in Baden-Wuerttemberg, Germany
 情報源 Eurosurveillance Edition, 17(21)、2012年5月24日
要約 
2011年 10月から 2012年 4月までの間に、ドイツ国内で 852例のハンタウイルス感染患者が報告され、このうち 580 (68%) 例が Baden-Wuerttemberg の患者だった。2007年、2010年の流行と比較して、患者が増加する時期が早まり、この期間に報告された患者数として過去最高の数字となった。2011年はブナの豊作年 beech mast year で、2011年冬から2012年春にかけて、保有動物の bank vole が繁殖し個体数が増加したことが原因と考えられている
[2] スロベニア Slovenia
Increased number of cases of haemorrhagic fever with renal syndrome in Slovenia, January to April 2012
 情報源 Eurosurveillance Edition, 17(21)、2012年5月24日
要約
スロベニア Slovenia の一部地域は、腎症候性出血熱の常在地域となっている。1999年以降、毎年1月から4月までの時期に報告される患者数は少なかった (n=0-6) が、2012年の4ヶ月間の患者数は26人で、2008年の14人に近い数字だった
参考項目 2010 - Europe (05): Germany 20100809.2719

● サルモネラ感染症 米国
PRO/AH/EDR> Salmonella, pet food - USA (02): recall, cat food 20120525.1144113
 情報源 AnnArbor.com 、2012年5月23日
Diamond 社は、サルモネラ菌汚染の可能性 'potential' _Salmonella infantis_ contamination があるとして、キャットフードも新たに回収対象に加えた ....
関連項目 20120520.1139205

● レジオネラ症 ニュージーランド
PRO/EDR> Legionellosis - New Zealand (04): (AU) fatal 20120525.1144719
 情報源 stuff.co.nz 、2012年5月24日
オークランド Auckland のレジオネラ肺炎流行 outbreak of legionnaires' disease で、2人目の死者が発生した(感染16人)。Legionnaires' は死亡することのある肺炎の1種である。2012年 2月、オークランド公衆衛生当局は注意を呼びかけると共に、感染拡大を防止するため、議会と協力して、全ての冷却塔や水冷システムの処置 [?] shock-dosing of all cooling towers and industrial water-cooling systems を進めている。4月1日までに12人が感染し、3月に1人が死亡している。5月23日の当局発表によると、新たに4人の感染と別の1人の死亡が加えられている
関連項目 (03): (AU) fatal 20120425.1113122

● 炭疽 英国、コロンビア(2件)
英国
PRO/AH> Anthrax, human - UK: (Scotland) heroin users case control study 20120525.1143693
 情報源 Clinical Infectious Diseases (Advanced Access)、2012年5月22日
原著 Anthrax infection among heroin users in Scotland during 2009-2010: a case-control study by linkage to a national drug treatment database. Clin Infect Dis. 2012 May 22. [Epub ahead of print] PMID: 22618565 [PubMed - as supplied by publisher]
要約
data-linkage approach の手法を用いて、スコットランドのヘロイン常習患者 Scottish heroin users らの間で発生した、炭疽菌感染流行 outbreak of anthrax infection のリスクファクターに関する、症例対照研究 case-control study を行った。リスク増加の因子として、常習歴の期間 longer injecting history、オピオイド代替療法の経験 receiving opioid substitution therapy、アルコール摂取 alcohol consumption が認められた。吸入 Smoking heroin による炭疽感染リスクは低かった [But not without risk]. ....
関連情報 The Lancet Infectious Diseases: "Anthrax -- where does the real threat lie?"

コロンビア
PRO/AH/EDR> Anthrax, human, livestock - Colombia: (LG) 20120525.1143829
 情報源 El Tiempo [in Spanish]、2012年5月23日
rural zone of Manaure で60頭の家畜 (31 ovine [sheep], 26 caprine [goats], 3 porcine [pigs]) の死亡と、3人の皮膚病患者の発生が報告され、La Guajira で新たな炭疽感染流行が発生したことが懸念されている .... 初めての報告は、15日のヒツジ1頭の突然死で、村内で消費された結果、3人が感染した

● 炭疽 ガーナ
PRO/AH> Anthrax, human, livestock - Ghana (07): (UE) vaccination 20120525.1145022
 情報源 Ghana Broadcasting Company、2012年5月25日
2700 animals vaccinated against anthrax in Bongo
The Upper East Regional Veterinary Officer 獣医学当局者は、Balungo and Bongo communities in the Bongo District でこれまでに、2700頭のワクチン接種が完了したことを明らかにした

● バナナの病気、パナマ病 オマーン
PRO/PL> Panama disease, banana - Oman 20120525.1144424
 投稿者 伊・United Nations Food and Agricultural Organisation、Khaled Alrouechdi、2012年5月23日
最も危険な株 the most dangerous strain (4th strain) のパナマ病 Panama disease of banana (_Fusarium oxysporum_ f.sp. _cubense_) 対策への支援を依頼され、最近オマーン Oman へ渡航した。インドから持ち込まれたと見られている ....
[Mod.DHA- Panama disease of banana (PD, also called fungal or fusarium wilt)は、土壌由来の真菌 _Fusarium oxysporum_ f.sp. _cubense_ を原因とする]