黄疸 インド:E型肝炎の解説
◎ シックハウス症候群 米国
PRO/EDR> Sick building syndrome - USA: (NJ) source unidentified
● コイヘルペスウイルス 英国 イングランド
◎ シックハウス症候群 米国
PRO/EDR> Sick building syndrome - USA: (NJ) source unidentified
Archive Number: 20120620.1173736
情報源 NJ.com, The Star-Ledger、2012年6月19日
郡裁判所 Monmouth County Courthouse 内で19日、65人が突然、吐き気、胸痛、呼吸困難、発疹をはじめとする様々な症状を訴えた。同裁判所が開かれていた2日間で2度目の出来事であり、19日の一時閉鎖が決まった。十数台の救急車が駆けつけ、25人が数か所の病院 CentraState Medical Center in Freehold に搬送された .... 15日にも17人が発症し、 1階の西側 the west wing だけに集中していたため、週末をつかって清掃作業が行われたところであった。揮発性化学物質 volatile chemical compound 検査の結果は陰性で、委託業者によりダスト、花粉、カビなどの検査が行われた
情報源 NJ.com, The Star-Ledger、2012年6月19日
郡裁判所 Monmouth County Courthouse 内で19日、65人が突然、吐き気、胸痛、呼吸困難、発疹をはじめとする様々な症状を訴えた。同裁判所が開かれていた2日間で2度目の出来事であり、19日の一時閉鎖が決まった。十数台の救急車が駆けつけ、25人が数か所の病院 CentraState Medical Center in Freehold に搬送された .... 15日にも17人が発症し、 1階の西側 the west wing だけに集中していたため、週末をつかって清掃作業が行われたところであった。揮発性化学物質 volatile chemical compound 検査の結果は陰性で、委託業者によりダスト、花粉、カビなどの検査が行われた
[Mod.TG- ここで報告されている症状は広範囲にわたっており、いくつかの原因がある可能性がある。巻き込まれた人々の数から、ある種のエアロゾル化された物質の伝播 aerosol transmission of some kind が関与し、化学物質によると考えられる。
(1回目の事例の後の)ビル清掃に使用された薬剤 chemicals は何で、どのような清掃作業が行われたのだろうか。 空調システム the air handling systems 内に何らかのカビはなかったのか。カビ Molds によって chemical and disease situations に似た状況が発生しうる。
(発生状況から) "sick building syndrome" (SBS シックハウス症候群) に少し似ているように感じられる。これは、ある建物内で過ごしたことに関係して発生したと考えられる急性の健康・気分障害で、原因を特定できないものを指す。ある特定の部屋または場所に限定して経験されたり、建物全体で起きたりする。
これに対して "building related illness" (BRI 建造物関連疾患) の用語は、診断可能な疾患による症状であり、直接影響のある大気中汚染物質 airborne building contaminants が特定される場合に使われる。1984年の WHO の委員会報告 (1984 World Health Organization Committee report) では、世界中で新築または改装された建物の最大 30% が、indoor air quality (IAQ 室内空気環境) に関連する苦情の対象となっていることが示唆された。一過性であることが多いが、一部では長期間持続する問題となっているものもある。しばしば、本来のデザインや操作手順に従わずに建物が使用された場合に、問題が発生する。室内空気環境については、設計や使用環境 occupant activities に問題があることもある。
SBS が疑われる項目として:
- 居住者 Building occupants が急性の気分不快、たとえば頭痛、眼・鼻・のどの不快、乾いた咳、皮膚の乾燥や痒み、めまいや吐き気、集中力低下、疲労、悪臭などを訴える
- 症状の原因が特定できない
- 建物から離れるとほとんどの人の症状が消失する
BRI が疑われる項目として:
- 居住者が、咳、胸部苦悶感、発熱、悪寒、筋肉痛などの症状を訴える
- 臨床的に定義可能な症状で、あきらかな原因 identifiable causes がある
- 退避後も回復に時間がかかる場合がある
他に原因がある可能性もある点は重要である。たとえば、建物の外部で罹患した疾患、急性過敏症 (アレルギー反応など) 、職場のストレス job related stress or dissatisfaction、そして他の心理的要因などである。しかしながら、これらの症状が indoor air quality problems の原因または増悪因子になることが、研究で確かめられている。
SBS が疑われる項目として:
- 居住者 Building occupants が急性の気分不快、たとえば頭痛、眼・鼻・のどの不快、乾いた咳、皮膚の乾燥や痒み、めまいや吐き気、集中力低下、疲労、悪臭などを訴える
- 症状の原因が特定できない
- 建物から離れるとほとんどの人の症状が消失する
BRI が疑われる項目として:
- 居住者が、咳、胸部苦悶感、発熱、悪寒、筋肉痛などの症状を訴える
- 臨床的に定義可能な症状で、あきらかな原因 identifiable causes がある
- 退避後も回復に時間がかかる場合がある
他に原因がある可能性もある点は重要である。たとえば、建物の外部で罹患した疾患、急性過敏症 (アレルギー反応など) 、職場のストレス job related stress or dissatisfaction、そして他の心理的要因などである。しかしながら、これらの症状が indoor air quality problems の原因または増悪因子になることが、研究で確かめられている。
SBS の原因として、不十分な換気、建物内 ・ 外 (空調からの取り込み) での化学物質の使用、 建物内や空調システム内のカビなどの生物学的要因、アスベストやラドンなど、数多くの原因が示されている ... the US Environmental Protection Agency (EPA)]
● Hoof disease 蹄病 米国、シカ科
● 黄疸 インド(2件)
PRO/EDR> Jaundice - India: (MA) Kolhapur, water-borne
Archive Number: 20120619.1173453
情報源 Firstpost、2012年6月19日
Jaundice outbreak in Maharashtra: 12 dead, 3000 affected
Kolhapur district にある織物の町 Ichalkaranji において、4日間で新たに 500例以上の黄疸患者が報告されている。この 1か月間で少なくとも 12人が死亡した、と 18日当局者が述べた。保健当局は河川 the Panchganga river の汚染された水の摂取が原因と見ている。5月15日以降、市内で 3803例の患者が報告されており、12人が黄疸により死亡している。 Ichalkaranji は the district headquarters of Kolhapur から 40 km、ムンバイ Mumbai からは 450 km の場所にある。妊娠女性の患者も70人以上報告されている。6月22日まで全ての学校が休校となった。水源は the Panchganga and Krishna rivers の2つの河川で、改修工事のため Krishna からの取水はストップしており、the Panchganga river の汚染が原因と考えられると当局は述べている。
[Mod.CP-正確な診断名は記載されていないが、河川の汚染が原因とされるこれほど大きな感染流行 extensive outbreak は、E 型肝炎 hepatitis E virus (HEV) infection である可能性が考えられる。過去にもインドでの流行の原因となっている。
Jaundice outbreak in Maharashtra: 12 dead, 3000 affected
Kolhapur district にある織物の町 Ichalkaranji において、4日間で新たに 500例以上の黄疸患者が報告されている。この 1か月間で少なくとも 12人が死亡した、と 18日当局者が述べた。保健当局は河川 the Panchganga river の汚染された水の摂取が原因と見ている。5月15日以降、市内で 3803例の患者が報告されており、12人が黄疸により死亡している。 Ichalkaranji は the district headquarters of Kolhapur から 40 km、ムンバイ Mumbai からは 450 km の場所にある。妊娠女性の患者も70人以上報告されている。6月22日まで全ての学校が休校となった。水源は the Panchganga and Krishna rivers の2つの河川で、改修工事のため Krishna からの取水はストップしており、the Panchganga river の汚染が原因と考えられると当局は述べている。
[Mod.CP-正確な診断名は記載されていないが、河川の汚染が原因とされるこれほど大きな感染流行 extensive outbreak は、E 型肝炎 hepatitis E virus (HEV) infection である可能性が考えられる。過去にもインドでの流行の原因となっている。
E型肝炎は、エンベロープを持たない positive-sense 1本鎖 RNA virus の hepatitis E virus の感染を原因とし、ヒトが自然宿主と考えられているが、HEV もしくは近縁ウイルスに対する抗体が霊長類やその他の動物種で同定されている。ウイルス感染伝播が助長されやすい衛生状況の悪い地域で高い発生率が認められている。E型肝炎感染流行は、インド、東南アジア、北および西アフリカ、メキシコの、特に便汚染のある水の摂取が多い地域で報告されている。E 型肝炎のリスクファクターとして、衛生事情の悪さが挙げられる。
ヒト-ヒト感染は多くなく、性行為感染するとのエビデンスはない。一般的に、E 型肝炎は自然治癒傾向のある自己完結型感染症で、多くの場合入院を要しない。長期にわたるウイルス血症や糞便中へのウイルス排泄の持続は一般的ではなく、慢性感染も起こらない。時に劇症型感染を発症する場合があり、全患者死亡率は 0.5-4% とされている。劇症肝炎は妊娠女性に起こりやすく、妊娠第 3期の女性では致死率が 30%に達する。ウイルス HEV 曝露後の潜伏期間は 3-8週間で、平均すると 40日間である。伝染性を有する期間 The period of communicability については、よく分かっていない。経過を改善させる有効な治療法やワクチンもない]
PRO/EDR> Jaundice - India (02): (MA) Kolhapur, background 20120620.1174914
20120619.1173453 に関し。
情報源 GIDEON (Global Infectious Disease & Epidemiology Network) 6月20日
The incidence of hepatitis E in India is estimated at 2 million cases per year.
Prevalence surveys
● 腸管出血性大腸菌 アイルランド
PRO/AH/EDR> E. coli EHEC - Ireland: (LD) day care centers 20120620.1174251
情報源 Longford Leader 6月20日
County Longford において過去6週間に2件の幼児を中心とする腸管出血性大腸菌感染症アウトブレイク outbreaks of enterohemorrhagic _E. coli_ infection が発生した。4 children が入院となったがその後退院している。予防的措置として2か所の施設 creches (day care centers) が一時休園していたが、現在再開されている。患児と同じ施設に通園する他の子供らのスクリーニングが the Department of Public Health により実施された。
● ツツガムシ病 インド
PRO/AH/EDR> Scrub typhus - India (05): (KL) 20120619.1173082
情報源 The Times of India, Times News Network (TNN) 、2012年6月18日
東南アジアと日本で多く見られる感染症のツツガムシ病 scrub typhus infection の患者15人が、the Kozhikode district の各地で報告されている。 2006年にケララ州 the Kerala State 北部の Malabar region ではじめて報告されたこの病気は、初期症状が普通のかぜに似ているため、診断が難しいと当局者が述べた。ダニ刺咬 mite bite により伝播され、血液検査なければ診断できない。"Scrub typhus が報告されているのは Kozhikode, Kannur, Malappuram, Wayanad, and Palakkad " であり、 "初期に診断できれば、薬剤のドキシサイクリン doxycycline で治癒するが、受診が遅れると内臓不全や死亡の確率が高まる" と当局の医師は説明している
参考文献 Risk factors leading to fatal outcome in scrub typhus patients. Am J Trop Med Hyg 2009; 81(3): 484-8
PRO/AH/EDR> Scrub typhus - India (05): (KL) 20120619.1173082
情報源 The Times of India, Times News Network (TNN) 、2012年6月18日
東南アジアと日本で多く見られる感染症のツツガムシ病 scrub typhus infection の患者15人が、the Kozhikode district の各地で報告されている。 2006年にケララ州 the Kerala State 北部の Malabar region ではじめて報告されたこの病気は、初期症状が普通のかぜに似ているため、診断が難しいと当局者が述べた。ダニ刺咬 mite bite により伝播され、血液検査なければ診断できない。"Scrub typhus が報告されているのは Kozhikode, Kannur, Malappuram, Wayanad, and Palakkad " であり、 "初期に診断できれば、薬剤のドキシサイクリン doxycycline で治癒するが、受診が遅れると内臓不全や死亡の確率が高まる" と当局の医師は説明している
参考文献 Risk factors leading to fatal outcome in scrub typhus patients. Am J Trop Med Hyg 2009; 81(3): 484-8
● 口蹄疫 キルギスタン
PRO/AH/EDR> Foot & mouth disease - Kyrgyzstan: bovine, RFI 20120620.1173859
情報源 Drovers CattleNetwork 6月18日
FMD strain in Kyrgyzstan infects vaccinated livestock
A new strain of foot-and-mouth disease [FMD] poses a serious threat to the livestock industry in Kyrgyzstan as a significant number of livestock have already been infected.
● 小麦の病気、Fusarium & undiagnosed blight 中国
PRO/PL> Fusarium & undiagnosed blight, wheat - China 20120620.1173738
情報源 Agrimoney 6月15日
Grain scouts deepened the cloud over Chinese wheat by saying that 5m tonnes may have been lost to disease. "A severe blight may reduce China's winter wheat harvest," the US Grains Council said following a crop tour in the north of the country.
PRO/AH/EDR> Hoof disease, cervid - USA: (WA) Mount St. Helens 20120620.1173737
情報源 King 5 News、2012年6月15日
Mount St. Helens elk herd threatened by hoof disease
the Mount St. Helens foothills で 44年間ハンティングを行っているハンターが初めて眼にしたという hoof rot は、州内の他の地域のエルク other Western Washington elk herds では時折確認されていた ....
[Mod.TG- The Washington Department of Fish and Wildlife は、many different kinds of hoof problems various cervids について報告している]
● ヘンドラウイルス オーストラリア、イヌとウマ
Mount St. Helens elk herd threatened by hoof disease
the Mount St. Helens foothills で 44年間ハンティングを行っているハンターが初めて眼にしたという hoof rot は、州内の他の地域のエルク other Western Washington elk herds では時折確認されていた ....
[Mod.TG- The Washington Department of Fish and Wildlife は、many different kinds of hoof problems various cervids について報告している]
● ヘンドラウイルス オーストラリア、イヌとウマ
PRO/AH/EDR> Hendra virus, equine - Australia (06): (QL) canine & equine testing 20120620.1173735
情報源 Facebook.com, Hendra Virus、2012年6月8日
Further Hendra virus information: Rockhampton and Ingham cases
当局 Biosecurity Queensland は、今週初め [week of 8 Jun 2012] に再度採取された、ウマ2頭とイヌ1頭の検体についての詳しい検査の結果について、ヘンドラウイルス陽性 initial positive results for Hendra virus との報告を受けた。確定診断ではない not definitive ...
関連項目 (05) 20120606.1157585
● 慢性消耗性疾患 北米、トナカイ
PRO> Chronic wasting disease, cervid - North America: reindeer 20120620.1173734
情報源 PLoS (Public Library of Science) ONE、2012年6月18日
原著 Experimental Oral Transmission of Chronic Wasting Disease to Reindeer (_Rangifer tarandus tarandus_). PLoS ONE 7(6): e39055. doi:10.1371/journal.pone.0039055
要約
Further Hendra virus information: Rockhampton and Ingham cases
当局 Biosecurity Queensland は、今週初め [week of 8 Jun 2012] に再度採取された、ウマ2頭とイヌ1頭の検体についての詳しい検査の結果について、ヘンドラウイルス陽性 initial positive results for Hendra virus との報告を受けた。確定診断ではない not definitive ...
関連項目 (05) 20120606.1157585
● 慢性消耗性疾患 北米、トナカイ
PRO> Chronic wasting disease, cervid - North America: reindeer 20120620.1173734
情報源 PLoS (Public Library of Science) ONE、2012年6月18日
原著 Experimental Oral Transmission of Chronic Wasting Disease to Reindeer (_Rangifer tarandus tarandus_). PLoS ONE 7(6): e39055. doi:10.1371/journal.pone.0039055
要約
慢性消耗性疾患 Chronic wasting disease (CWD) は、シカ科動物の伝染性海綿状脳症 transmissible spongiform encephalopathy of cervids の1種で、現在も北米のシカ科 North American elk, white-tailed deer, and mule deer に広く存在している。トナカイ reindeer (_Rangifer tarandus tarandus_) の CWD の自然経過については、シカ deer or エルク elk herds の臨床像に重なる部分があると予想されているものの、詳しく報告されたことは無かった。今回、エルクやシカからトナカイへの、経口感染実験 the experimental transmission of CWD from elk or white-tailed deer to reindeer by the oral route of inoculation を行った
● コイヘルペスウイルス 英国 イングランド
PRO/AH/EDR> Koi herpesvirus disease - UK: (England) 20120619.1173349
情報源 Welwyn Hatfield Times、201年6月16日
Deadly virus suspected of killing fish
Brocket Hall の湖で多数の魚類が死亡した原因として、 Koi Herpes Virus (KHV) が疑われている
● アフリカ豚熱 ロシア
Deadly virus suspected of killing fish
Brocket Hall の湖で多数の魚類が死亡した原因として、 Koi Herpes Virus (KHV) が疑われている
● アフリカ豚熱 ロシア
PRO/AH/EDR> African swine fever - Russia (02): (TV) spread 20120619.1173139
情報源 Pigprogress.net、201年6月19日
African swine fever outbreaks continue near Moscow
トヴェリ the Tver region の the Lihoslavlsky area で発見された 1頭のイノシシから採取された検体で、アフリカ豚熱 The African swine fever (ASF) virus が、当局 Rosselkhoznadzor [Federal Service for Veterinary and Phytosanitary Surveillance] の病理検査で確認された
African swine fever outbreaks continue near Moscow
トヴェリ the Tver region の the Lihoslavlsky area で発見された 1頭のイノシシから採取された検体で、アフリカ豚熱 The African swine fever (ASF) virus が、当局 Rosselkhoznadzor [Federal Service for Veterinary and Phytosanitary Surveillance] の病理検査で確認された