2012年6月27日-28日

コクシジオイデス症-米国
ボリビア出血熱-ボリビア

● コクシジオイデス症-米国
PRO/EDR> Coccidioidomycosis - USA (03): (CA)
Archive Number: 20120628.1184141
 情報源 Bakersfield Now、2012年6月28日。
the Central Valley の医師らにより患者数 cases of valley fever の大きな増加が指摘されている。小児病院 Central Valley Children's Hospital in Madera の当局者は2012年に合計 45例の患者が発生していることを明らかにした ... 2011年は約 2700例の患者が確認されたが、これは史上 2番目に多い数字だったと述べられている。大気中にある、土壌中の真菌の芽胞を吸入することで感染し、晩夏から初秋にかけて最も患者数が多くなるが、2012年はすでに深刻な増加が認められている。雨期の後に、非常に乾燥した状況が続いたことが、患者数の増加につながったと見られている。啓蒙と早期発見が重要とされている。Valley fever は 主に the southwestern states で確認されている。
関連項目 (CA), alert : 20120527.1146301

● 狂犬病-南アフリカ
PRO/AH/EDR> Rabies - South Africa (07): (NL) canine, human 20120627.1182991
Rabies confirmed in boy
 情報源 The New Age, Kwazulu-Natal、2012年6月27日。
ダーバンの病院 Durban's Prince Mshiyeni Hospital に危険な状態で入院中の 4歳の男児は、狂犬病 Rabies であることが確認されている。Umlazi 在住の男児は、後に死亡したイヌの咬傷を受け、5月はじめから high-care unit に入院となっている。男児には狂犬病の症状が認められていたにもかかわらず、検査では陰性であったことに、医療側は困惑していた。掘り返されたイヌの遺体で、先週狂犬病感染が確定診断されている ... KwaZulu-Natal ではこの 3か月間で少なくとも 3人が狂犬病により死亡している。

● 病原大腸菌 EHEC-フィンランド、未殺菌ミルク
PRO/AH/EDR> E. coli EHEC - Finland: (southwest), unpasteurized milk 20120627.1182388
 情報源 Finnish Food Safety Authority (Evira) [in Finnish]、2012年6月26日。
18日、病院を受診した 4歳の男児 1名が、大腸菌による全身感染症 EHEC (enterohemorrhagic _E. coli_)-induced severe symptomatic infection と診断され、集中治療を必要としたが、現在は回復しつつある。感染源は、フィンランド Finland 南西部の農場の殺菌処理されていないミルクと見られている。25日、1歳の幼児 1名が EHEC 感染と診断されており、同じく未殺菌ミルクを摂取していた。入院の必要はなかった。26日、新たに3人について、未殺菌ミルク摂取後の感染が疑われている。

● ボリビア出血熱-ボリビア
PRO/AH/EDR> Bolivian hemorrhagic fever - Bolivia (03): (BE) 20120627.1182070
 情報源 Prensa Latina [in Spanish]、2012年6月17日。
ボリビア Bolivia 国内で 2012年のこれまでに、出血熱により 5人が死亡していることを、疫学当局者が明らかにした。医師によると、原因となる Machupo virus はマウス the mouse _Calomys callosus_ [large vesper mouse] により伝播され、Mamore and Itenez provinces of the Bolivian department [state equivalent] of Beni に数多く生息している。98人に感染が疑われており、うち 9人の感染が確定診断されている ... 当局は、殺鼠剤、トラップ等、ネズミ駆除に必要な資材購入のための資金を配布することにしている。
参考項目 Symptoms and epidemiology of Bolivian hemorrhagic fever 20000416.0545

● ハンタウイルス-パナマ
PRO/AH/EDR> Hantavirus update 2012 - Americas (20): Panama (LS) 20120627.1182066
 情報源 Prensa Latina [in Spanish]、2012年6月24日。
ロスサントス Los Santos 保健当局は 24日、新たに the Agua Buena de Canas community, Tonosi district [Los Santos province] の 39歳の女性 1名のハンタウイル Hantavirus ス感染を確認した。現在、入院中 (the Joaquin Pablo Franco Sayas Hospital in Las Tablas city) で状態は安定している、と発表されている。the Los Santos province では 2012年のこれまでに 8例の患者が報告されており、1月に 5例、2月と 3月に 1例が報告された後、6月になって今回の最新の患者が報告された。いずれも Tonosi district であるが、患者らの間に関連性は確認されていない (少なくともその様な発表はない)。
[Mod.TY- 恐らく these cases of hantavirus pulmonary syndrome (HPS) の原因ウイルスは Choclo virus である可能性が高い]
参考項目 hantaviruses (and their rodent hosts) recognized in Panama 20081027.3389

● 口蹄疫-世界各国 FAO/OIE, control
PRO/AH/EDR> Foot & mouth disease - Global: FAO/OIE, control 20120628.118429
 情報源 FAO press release、2012年6月27日。
FAO and the World Organisation for Animal Health (OIE) は、口蹄疫 foot-and-mouth disease (FMD) との闘いにおいて、世界的規模で協力を続けており、27日、この家畜の疾患を制圧するための詳細な戦略を立案した。しかしながら、タイでの国際会議においてこれら 2つの機関は、世界中のパートナーの確固たる協力なくして成功はあり得ない、と強調した 

● 小反芻獣疫-コンゴ民主共和国 FAO
PRO/AH/EDR> Peste des petits ruminants - Congo DR (03): emergency, FAO 20120627.1183031
 情報源 FAO press release、2012年6月26日。
FAO は、コンゴ民主共和国 the Democratic Republic of the Congo (DRC) 内で発生した、家畜のヤギとヒツジの深刻な病気である、小反芻獣疫 peste des petits ruminants [PPR] の急速な感染拡大に対応するための緊急援助を発動している。食の安全への脅威のほか、これまで発生の無かったアフリカ南部への波及の可能性も懸念されている。政府当局 Directorate for Animal Production and Health によると、PPR は数万頭のヤギに感染し、7万 5千頭がすでに死亡しており、国内全体のヤギの 1/4 とヒツジの 2/3 に感染の危険性があると見られている ...
[Mod.AS- Peste des petits ruminants virus (PPRV) は rinderpest virus に非常に近いウイルスで、同じくthe genus _Morbillivirus_ in the family Paramyxoviridae に分類されている。Four genetic lineages (lineages 1-4) が確認されている。 Antibodies to PPRV and rinderpest are cross-protective]
関連項目 20120605.1157318