2011年11月12日

黄熱-スーダン
デング熱-ポルトガル
 
● 黄熱-スーダン
PRO/AH/EDR> Yellow fever - Africa (14): Sudan (Darfur, Khartoum)
Archive Number: 20121112.1405967
[1] Newswire
 情報源 Examiner、2012年11月11日。
ダルフール the Darfur region of western Sudan の黄熱流行 the yellow fever outbreak による患者増は止まらず、the World Health Organization (WHO) Sudan は 9日の the WHO news release で 266 suspected cases in 20 localities を報告している。このうち 85人が死亡したと伝えられており、致死率は 32 per centに達している。surveillance data によると、最も被害が深刻な地域は依然として Central Darfur であり、全患者数の 73%を占めている。 次いで West Darfur (12 per cent), South Darfur (11 per cent), with North and East Darfur accounting for the remainder の順で続く。首都ハルツームの保健当局 The Ministry of Health in the capital city of Khartoum も首都における第 1例目の患者の発生を報告した、と 10日にラジオで報道された。生後 9ヶ月以上の 358万人以上を対象に実施される予定のワクチン接種計画が策定済みだが、WHO Situation Report では、the reference laboratory, the Institute Pasteur (Dakar, Senegal) で再確認され次第であるとされている。
[2] WHO release
 情報源 WHO/EMRO press release、2012年11月9日。

● デング熱-ポルトガル
PRO/EDR> Dengue - Portugal (02): (MA Madeira) 20121112.1404829
[1] Travel restriction
 情報源 Arutz Sheva (Israel National News)、2012年11月5日。
イスラエル保健省は全ての国民に対し、2週間で 50人以上のデング熱感染が発生したポルトガル領マデイラ島 the Portuguese island of Madeira への旅行に際し、蚊族による刺咬への予防策を行い十分注意するよう呼びかけている ...
[2] コメント
 投稿者 仏・Institut Pasteur、Paul Reiter, PhD, FRES、2012年11月9日。
20121107.1397801 では、ウイルス血症の時期の旅行者がフランスの南海岸を訪れた場合、ヒトスジシマカ _Aedes albopictus_ が定着していることから、デング熱の感染伝播が続行される危険性がある、と述べられている。事実は、ヒトスジシマカが定着しているのは欧州内の 21カ国、すなわち、スペイン南部からルーマニア、そしてオランダから南シシリーやマルタにまで及んでいる。さらに、ロシア南部 (ネッタイシマカ _Ae. aegypti_ も共存) やイスラエル、レバノン、シリアにも生息している。蚊族の個体のほとんどが数ヶ月間冬眠するため、成虫の割合は、6月に発生が始まった 2007年のイタリア国内のチクングニヤ熱 (transmitted by _Ae. albopictus_) 流行の時よりもずいぶん低い。われわれの研究では (Institut Pasteur and EID Mediterannee) 、フランスの地中海地方 Mediterranean France の同種の蚊族の個体数はすでに非常に少なくなっており、産卵はほとんど停止していると言ってよい。Madeira は不幸にも _Ae. aegypti_ がベクターとなった。欧州に _Ae. aegypti_ が再定着した場合、過去の1927-28年にギリシャで発生したデング熱感染流行のような大流行が起きることが予想される; clinical cases は 100万人いたと見られ、約 1000人の死者が出た。欧州で最も早い時期にヒトスジシマカの発生が認められたのは 1970年代のアルバニアで、今日ではアドリア海から、1年のうち 3ヶ月間積雪が残るモンテネグロとの国境付近の岩場の山岳地帯にまで分布している。アルバニアの政治的経緯を考慮すれば、当時唯一の貿易相手国であった中国から輸入されたと考えられる; 同種は北は北京や北朝鮮にもしっかり定着しており、地中海のような気候はあまり好まない。欧州の他の地域への定着が始まったのは 1990年の北イタリアからで、米 ・ ジョージア州アトランタ Atlanta, Georgia から輸入された古タイヤの中に入って持ち込まれたとの証拠がある。冬眠時期のある北米への定着は、日本もしくは北アジアの国から古タイヤによって輸入されたと考えられている。the European populations の由来を考えれば、ヒトスジシマカが北方に延伸するとは考えにくい。気候が唯一の決定因子であるとすれば、北は少なくともスウェーデンのストックホルム Stockholm にまで広がっていなければならない。この種は一般に、 host-specific ではないことから、フィールドではデング熱のベクターとなりにくいと考えられている -- 様々なデングウイルスに感染しない脊椎動物からも吸血する--が、一部の大流行では唯一のベクターとなったのも確かである。再度言うが、もし気温だけが規定因子だとすれば、過去にマラリア、[* デング熱 ?]、黄熱の感染伝播があった欧州の地域に、デング熱が伝播していないことを、私は明確に説明することができない。また、スウェーデン中央部、フィンランド、中緯度シベリアへの北方感染伝播も制限されたはずである。そして、熱帯のデング熱常在地域を旅行する欧州の旅行者の大部分が、北半球のそのような地域を、欧州の冬の時期に旅行している点を指摘しておかなければならない。およそその時期は乾期に当たり、デング熱感染伝播が最も少ない傾向にある。感染伝播シーズンをはずしていることが、感染導入や国内感染伝播の可能性を小さくしている可能性があることで、多少安心できる ...
The European Commission の情報
EDENext
DengueTools
DENFREE

関連項目 20121107.1397801

● 伝染性出血性疾患-米国 (22) シカ科 コメント
PRO/AH> Epizootic hemorrhagic disease, cervids - USA (22): (LA) comment 20121112.1405748
20121109.1402317 に関し。
 投稿者 米・Mark Lelli DVM、2012年11月10日。
ルイジアナで the 2012 outbreak of EHD in deer に関係してブルータングウイルスが確認されたことがあっただろうか

● 炭疽-スロバキア ウシ
PRO/AH> Anthrax, bovine - Slovakia: (PV) 20121112.1405584
 情報源 NOVINY.SK [in Slovak]、2012年11月10日。
Farm in Staskovce quarantined because of anthra
the village of Staskovce, Stropkov [district, Presov region] の農場 1カ所で数日間に 4頭のウシ oxen が死亡し、このうち 1頭の診断が確定した。死亡した家畜は 3-4時間の短時間で死亡しており、飼育者らは過去 20年間でこのような事例は経験したことがない、と述べている ... 炭疽は、2年前に the district of Svidnik で確認されている。