2012年11月10日

マールブルグ病 ウガンダ
黄熱 スーダン
NDM-1 carrying Pseudomonas 緑膿菌  フランス

● 髄膜炎菌性髄膜炎 チリ
PRO/EDR> Meningitis, meningococcal - Chile (03): (VS, RM the Metropolitan Region) update
Archive Number: 20121110.1403844
 情報源 I Love Chile.cl、2012年11月9日
98 People Infected with Meningitis in Chile
チリ国内で新たに 92例の髄膜炎の患者の発生が確認されているが、公衆衛生研究所 the Institute of Public Health は市民に対し、流行レベルには達していないと伝えている。これらの患者の発生は "in a sporadic way 散発性" であるとしながらも、全ての検査機関にできるかぎり迅速な検査を行うよう指示している ... 
これまでのところ Valparaiso の髄膜炎患者の 75%が [髄膜炎菌 _Neisseria meningitidis_serogroup B] によるものであった。
一方 the Region Metropolitana area の髄膜炎患者の 80 percent が [_N. meningitidis_serogroup] W135 の感染が原因だった。
現時点でワクチンの追加接種 up-to-date vaccination for meningitis [due to _N. meningitidis_ serogroup B] は行われていないが、[_N. meningitidis_ serogroup B による] 髄膜炎の致死率が 10 percent であるのに対し、W135 は a 20 percent mortality rate とされている ...
関連項目 (02): (VS, RM) update 20121017.1348918

● レジオネラ症 米国
PRO/EDR> Legionellosis - USA (06): post-Hurricane Sandy, Alert 20121110.1403819
 投稿者 米・University of Pittsburgh、Victor L Yu, MD、2012年11月9日。
Hurricane Sandy and Legionnaires' disease
過去数年間、米国内で発生した洪水の後に、レジオネラ肺炎患者 anecdotal cases of Legionnaires' disease が確認されている。院内感染および市中感染双方による Legionnaires' disease が、散発性や流行性に発生してきた。2011年、ピッツバーグ Pittsburgh の洪水を伴った豪雨の後、散発性の市中感染の患者発生と、隣接する 2カ所の老人ホームで 2週間に 15人が感染する突発的な集団発生 a dramatic outbreak が起きている。これらのホームの水道栓からの水と患者らのレジオネラ. _Legionella_ が一致した。さらに米国とオランダの 4つの疫学調査により、豪雨とレジオネラ症発生増加との関連性が指摘されている ... 大量のレジオネラ菌の、建物や病院の上水道配管システムへの混入が原因である。 ... 老人ホームの高齢者や、小児病院の免疫の低下した小児らに最も注意しなければならない。
地図 the storm path for Hurricane Sandy

● マールブルグ病 ウガンダ 
PRO/AH/EDR> Marburg virus disease - Uganda (10): (KA), fatal 20121110.1403820
 情報源 Saturday Monitor, National、2012年11月10日
Boy dies of Marburg virus disease in Ibanda
Ruhoko Hospital in Ibanda District において、1歳半の男児がマールブルグウイルスの感染により死亡したことが伝えられている。Kikyenkye の患者の1人が死亡し、検査でマールブルグウイルスが陽性だった、と保健当局者が述べた。最近死亡した女性の息子だった、と説明した。Ibanda でマールブルグウイルス感染により死亡したのはこの幼児で 2人目 [地域内では 9人目] である。1ヶ月前に the western district of Kabale でマールブルグウイルス疾患の流行が保健省により確認された後、ウガンダ西部の 3つの地区に感染が拡大した。この小児の母親は、10月23日に Mbarara Regional Referral Hospital において、マールブルグ病により死亡しており、女性の夫も検査で陽性となっている [生存?] 。死亡した男児は先週、他の感染が疑われる 4人の患者らとともに Rukoho Hospital に入院していた ...
[Mod.CP-10月28日現在、合計 18人の患者と医療関係者を含む 9人の死者が、 5つの地区、すなわち Kabale district, in southwestern Uganda, Kampala (the capital city), Ibanda, Mbarara and Kabarole から報告されていた ... 確定診断されている患者の多くが family members である ... ]
関連項目 (09): travel advice, CDC 20121105.1392660

● 黄熱 スーダン

PRO/AH/EDR> Yellow fever - Africa (12): Sudan (Darfur, Khartoum) 20121110.1403831
[1] Yellow fever arrives in Khartoum 
 情報源 Radio Dabanga、2012年11月10日。
ハルツーム the state of Khartoum の保健当局が、スーダンの首都で初めての黄熱患者が発生したことを、8日の記者会見で明らかにした。ダルフール Darfur で感染の拡大が続いているウイルス熱と同じタイプである、と説明した。患者は隔離されており、ハルツーム Khartoum 市民に対し蚊帳の使用が勧められている。同地におけるワクチン接種活動や蚊帳の配布についても明らかにされた。また、スーダンを出発する旅行者らへの監視を行い、健康センターでのワクチン接種を義務づけることとしている。キャンプ camp in Zalingei, Central Darfur の調整担当者によると、現地では黄熱ワクチン不足や治療が十分でないことへの不満が高まっており、疾患や予防対策の知識も不十分である、と伝えられている。 政府は同地域を a 'disaster zone' に指定すべきとの声も上がっている。 ... この地域で初めての感染が確認されたのは 2ヶ月前であり、住民らは一日も早く the World Health Organization が介入し、事態を改善することを求めている。また人道支援が届くよう、Darfur の移動制限の解除を要求している。
[2] Sudan: Fever Kills 78, Reaches 'Epidemic Level'
 情報源 All Africa、2012年11月9日。
the Ministry of Health from Khartoum は、ダルフール Darfur の出血熱の患者数が 200人を超えたことを明らかにした。これまでに 18の地域 localities で 78人が死亡したと述べた。the World Health Organization (WHO) がウイルス検体をダカール Dakar, in Senegal に送付し検査を行っている、と当局者が説明した。これにより、ダルフール全域に拡大した疾患の正確な情報が明らかになると述べた。ダルフールの 350万人を対象としたワクチンキャンペーンに使用するワクチンを決定することができ、オーダーから 2週間でワクチンは到着する、としている。South Darfur の保健当局は、6日までに 47人が感染したと報告している。一方で Central Darfur の保健当局者は、黄熱患者が死者 58人を含む 141人に上っていると発表した。West Darfur の患者数は 51 人で、22人が死亡している。政府保健省は、ダルフール保健当局 health ministers from Darfur がメディアに対し、黄熱の状況等についてコメントすることを控えるよう、厳しい指示を出していると伝えられている。それに代わって、保健大臣が週 3回疫学当局へ情報を提供し、メディアに情報が開示される前に、政府側で情報をコントロールすると説明している。また市民からは Darfur を、a 'disaster area.' に指定することが求められている ... New mosquito type; South Darfur director of epidemiology が、2 Nyala neighborhoods, Sikka Hadeed and Al-Wadi 周辺地域に新型の蚊族 a new type of mosquito が蔓延していると述べている。市民にボウフラ対策を周知するキャンペーンを行うよう呼びかけた。一方で、このタイプの蚊族によって伝播される疾患はワクチンによる予防が可能である、とも述べている。最後に、Mershing and East Jebel Marra, North Darfur 周辺地域の駆除作業を行っていた保健省職員 3人が武装集団に誘拐されたことを明らかにした。
[ModJW-何度も言うが、黄熱ワクチンの接種から免疫が付与されるまでに 10日間が必要であり、なるべく早く mass vaccination を開始することが、緊急に必要である ... ただし、ダルフールの治安状況がそれを困難にしているのは明らかである]
関連項目 (11): Sudan (Darfur) 20121109.1401070

● E 型肝炎 南スーダン

PRO/EDR> Hepatitis E - South Sudan (03) 20121110.1403808
 情報源 UNHCR/Sokol、2012年11月9日
Stretched UNHCR faces difficulties containing hepatitis E outbreak

"We have seen 1050 cases of hepatitis E in the refugee camps. To date, 26 refugees have died in camps in Upper Nile. This is 10 more deaths since mid-September"
国連高等弁務官事務所 The UNHCR [United Nations High Commissioner for Refugees] は 9日、南スーダン South Sudan 難民らの間で発生中の E 型肝炎感染流行 an outbreak of hepatitis E 対策のための収容能力が次第に膨張し続け、緊急支援のための資金が底をつくところまで来ている、と述べた。UNHCR とその協力機関である South Sudan's national health authorities は、17万5千人の難民が住むすでに常在化する 2つの地域 Upper Nile and Unity states のE 型肝炎 an outbreak of hepatitis E の対応に追われている。難民キャンプで 1050人の患者が確認され、camps in Upper Nile では 26人が死亡している、と関係者は説明している。9月中旬以降に、新たに 10人が死亡したと付け加えた ...
関連項目 (02): chronic 20120917.1296607

● NDM-1 carrying Pseudomonas 緑膿菌 フランス セルビアから

PRO/EDR> NDM-1 carrying Pseudomonas - France: (ex Serbia) 20121110.1402258
 情報源 Eurosurveillance, Volume 17, Issue 45、2012年11月8日
2012年3月、セルビアでの入院歴のある患者 1名が、フランス国内で急性腎盂腎炎と診断され、原因菌が New Delhi metallo-beta-lactamase-1 (NDM-1) producing Pseudomonas aeruginosa であることが確認された ... 以下、症例報告 (60最大前半の女性 ... )、議論 (NDM-1-producing _P. aeruginosa_ による感染症は、フランスでは初めてで、世界でもほかに 2例の報告しかない)、以下、原文参照願います。

● 真菌感染 米国
PRO/EDR> Fungal infection, contaminated drug - USA (12) 20121110.1397549
[1] Current CDC statistics
 情報源 CDC、2012年11月9日
Status: Ongoing InvestigationInfection: Fungal
Facility Type: Outpatient Setting
Case Count: 438
States: 19
Deaths: 32
[2] Clinical issues and storage
 情報源 USA Today、2012年11月8日
テネシー Tennessee 州において 150人近い患者らが曝露した、汚染の可能性のあるステロイド注射薬について、ガイドラインでは24時間を超えて保管してはならないとされているにもかかわらず、7週間を超えた薬品が投与されていたことが分かった。これらの患者のおよそ 5人に 1人が真菌感染症を発症しており、より短い保管で使用された場合と比べて、極端に高い割合であったことが、州保健当局により明らかにされた。Massachusetts-based New England Compounding Center が製造したこの酢酸メチルプレドニゾロン The methylprenisolone acetate により、全米で真菌性髄膜炎が多発し、19の州で 31人が死亡し、424人が感染した ...
参考情報 Fungal infections associated with contaminated methylprednisolone in Tennessee
[3] NEJM Legal Perspective
 情報源 N Engl J Med、2012年11月7日
Food and Drug Administration (FDA) rules は、しばしば危機 crisis の発生により練り直されてきた。100人以上の死者を出した the 1937 sulfanilamide (スルファニルアミド) disaster の後、議会 Congress は薬剤に安全性と適正表示を求める the Food, Drug, and Cosmetic Act (FDCA) を通過させた。1962年には、サリドマイド the thalidomide tragedy が一因となり、"adequate and well-controlled investigations" による薬剤有効性の検証が取り入れられた ...
[4] CDC Consultation Network service
 情報源 Infection Control today、2012年11月5日
The Centers for Disease Control and Prevention (CDC) は、 汚染ステロイドの注射を受けた患者を治療する医師を支援する目的に、email and telephone を使った、医師による新たな相談ネットワークサービス Clinicians Consultation Network service を立ち上げる