2012年11月2日

パルボウイルス B19-米国
リフトバレー熱-モーリタニア WHO

● パルボウイルス B19-米国
PRO/EDR> Parvovirus B19 - USA: (MO) 
Archive Number: 20121102.1388053
 情報源 News-Leader.com, Springfield Missouri、2012年11月1日
Taney County issues warning on outbreak of 5th disease
保健当局 The Taney County Health Department は、管内の cases of 5th disease の発生に対し、注意するよう市民に呼びかけている。当局者によると、32 cases が確認されている。"5th disease は通常軽症で、自然治癒するが、非常に感染力が強い very contagious"、と説明している。Greene County では発生は確認されていない、と the Springfield-Greene County Health Department の広報担当者が述べた。
[Mod.CP- パルボウイルス parvovirus B19 による疾患は、小児ワクチンが導入されるまで、小児が罹患することが多い病気の中の、the "5th disease" とよばれることが多かった。麻疹 Measles が the 1st、以下、猩紅熱 scarlet fever the 2nd, 風疹 rubella the 3rd, Dukes disease (exanthema subitum、突発性発疹) the 4th であり、parvovirus B19 (sometime named 'slapped cheek' disease] が the 5th. とされていた。5th disease の患者は顔面や上腕に紅斑 a red rash を認めることが多いものの、小児と成人の約 20%は、感染しても症状が現れない。しかし、免疫不全 immuno-compromised のある患者 (HIV/AIDS, 化学療法中 chemotherapy) では合併症のリスクがある。約 50 %の妊娠女性は、parvovirus B19 に免疫があるため、母児ともに the virus and 5th disease の感染から守られている。免疫がない妊娠中の女性が、5th disease に感染した他者と接触した場合でも、通常は重篤な合併症は起こらない。通常は軽症で終わり、胎児にも影響がないことが多い。しかし、時に胎児が重症貧血症を発症したり、流産に至る場合がある。ただし一般的ではない。all pregnant women with parvovirus B19 infection の 5%未満に発生し、妊娠前半 the first half of pregnancy に起きることが多い。免疫がなく、現在 parvovirus B19 に感染していない妊娠女性は、5th disease の患者と接触しないことが望ましい]

● リフトバレー熱-モーリタニア WHO
PRO/AH/EDR> Rift Valley fever - Mauritania (05): WHO 20121102.1387490
 情報源 WHO Global Alert and Response (GAR), Disease Outbreak News、2012年11月1日  FORTH より
Rift Valley fever in Mauritania
2012年11月1日に公表された WHO の情報によると、モーリタニア保健省は 10月4日、リフトバレー熱の患者が発生したことを明らかにした。9月16日 (初発患者の発症日) から 10月30日までに、モーリタニアの 6地区から 34人の患者が発生し、そのうち 17人が死亡したと報告されている。最近の患者は、10月27日に、ブラクナ (Brakna) 州のマグタ・ラハジャ (Magta Lahjar) で報告された。患者が発生している地域は、アサバ (Assaba) 州、ブラクナ州、ホズ・エッシャルギ (Hodh Chargui )州、ホズ・エル・ガルビ (Hodh Gharbi)州、タガント (Tagant) 州、トラルザ (Trarza) 州で、すべての患者に動物との接触歴が認められた。患者から採取された 25検体は、ヌアクショッ ト(Nouakchott) にある国立公衆衛生院の国立リファレンス研究施設と、ダカールのパスツール研究所で検査され、ELISA法と PCR法で陽性になった。国立獣医学研究所によって行われた分析結果によると、いくつかの地域では、動物の間でウイルスの循環が起こっていることが示されている
関連項目 (04): (NT) alert 20121024.1362610

● 炭疽-英国、ヘロイン
PRO/AH/EDR> Anthrax, human - UK (11): (England) new heroin case 20121102.1387591
 情報源 UK Health Protection Agency (HPA)、2012年11月2日
Case of anthrax confirmed in Oxford
保健当局 The Health Protection Agency (HPA) は、オックスフォード Oxford において、ヘロイン注射を行っていた人物が炭疽感染 anthrax infection を診断されていることを明らかにした。 Blackpool において、8月と9月にそれぞれ 1人の、2人の薬物注射使用者が、炭疽菌汚染が原因で死亡したのに続くできごとである

● 家禽チフス-英国
PRO/AH/EDR> Fowl typhoid, poultry - UK: (N. Ireland), commercial layers 20121102.1388087
 情報源 FarmingUK.com、2012年10月31日
Birds culled in rare salmonella outbreak
an outbreak of gallinarum -- まれな型のサルモネラ salmonella でヒトへの影響はほとんど無いとされる -- が確定されたことを受け、Ready Egg Products in Fermanagh が経営する 1ユニット cage unit で合計 12万5千羽の処分が行われた。農業当局 the Department of Agriculture and Rural Development (DARD) が公式に確認した。同局は声明の中で、 "DARD は、採卵用養鶏場 an egg production unit in Fermanaghis におけるサルモネラ菌流行 an outbreak of _Salmonella gallinarum_ の情報を受けた。同型のサルモネラ菌は報告義務はなく non-notifiable、対応策は会社自身の判断によるとしている

● ブルータング-ギリシャ OIE
PRO/AH/EDR> Bluetongue - Europe (07): Greece (AI), st 4, OIE 20121102.1387640    
 情報源 OIE, WAHID (World Animal Health Information Database), weekly disease information 2012; 25(44)、2012年10月30日
Bluetongue, Greece、reoccurrence of a listed disease
報告時期 2012年10月30日
原因ウイルス Bluetongue virus、Serotype: 4
Total outbreaks: 17 [for the full details of the 17 reported outbreaks, including laboratory results, please refer to the source URL above; their respective locations can be seen in the interactive map included].
感染した種 /全体頭数 / 感染頭数 / 死亡/ 廃棄 / 処分
ヒツジ Sheep / 2117 / 477 / 467 / 0 / 0
Sheep & ヤギ goats / 1192 / 96 / 93 / 0 / 0

● 狂犬病-米国、イヌ
PRO/AH/EDR> Rabies - USA (21): (FL) canine, human exposure 20121102.1387639
 情報源 Florida Today、2012年10月29日。
先週 [22-27 Oct 2012] 、Malabar において女性 1名を襲い咬傷を加えたコヨーテ A coyote が、検査の結果、狂犬病が陽性であることが判明した、と当局 Brevard County Health Department officials が 10月29日に報告した。この結果を受け、当局は市民に対し、異常行動のある動物に注意し、これと接触しないよう、注意を呼びかけた。コヨーテが女性を襲ったのは 10月24日で、被害者の居住地である Hall Road in Malabar であった。[24日午後] the 2000 block of Duncil Lane 付近で病気と見られる行動をしているところを初めて目撃されていたが、その後、このコヨーテは林の中に姿を消していた。26日 [24日 ?] 午後 5時半に女性がコヨーテに襲われ、家族がこれを射殺した。死体が収容され、剖検と狂犬病検査が行われた。26日、the Brevard County Health Department に、狂犬病が確定診断されたとの報告があった。

● シュマーレンベルグウイルス-英国
PRO/AH/EDR> Schmallenberg virus - Europe (70): UK (N Ireland) 1st case 20121102.1387033
 情報源 Northern Ireland Department of Agriculture and Rural Development (DARD) press release、2012年11月1日。
農業当局 DARD [Department of Agriculture and Rural Development] は、Co [County] Down の 1頭の奇形の子牛について行われていた、the Agri-Food and Biosciences Institute (AFBI) での検査で、シュマーレンベルグウイルス the presence of Schmallenberg virus (SBV) が確認されたことを明らかにした。同じ群れの別の子牛 1頭も、SBV 検査は陰性であったものの、層ウイルス感染症に一致する症状が認められている。 北アイルランド Northern Ireland で、同疾患が確認されたのは初めてで、10月30日に、The Department of Agriculture Food and the Marine in Dublin [Ireland] は the 1st case in the South, in Co Cork について報告を行っていた