2012年11月2日-3日

マラリア アルテミシニン耐性
パルボウイルス B19 米国

● マラリア タイ、ミャンマー アルテミシニン耐性
PRO/EDR> Malaria, artemisinin resistance - Thailand, Myanmar (02) 20121103.1389487
 情報源 IoLscitech、2012年11月2日
Drug resistant malaria on the rise along the Thai-Myanmar border

the Thai-Myanmar border 国境において、アルテミシニン artemisinin/ メフロキン mafloquine-resistant 耐性の患者が増加していることが、保健当局 Kanchanaburi health workers から報告された。ミャンマー国境から 10kmのタイ Kanchanaburi province の the Malaria Post で、6歳の女児が健気にも採血のために腕を差し出した。1ヶ月前に Myanmar's Karen ethnic minority group から来た、Thai citizenship のない女児の家族は、マラリア検査で陽性となった。抗マラリア薬 artemisinin and mefloquinemalaria の併用療法後の follow-up test に訪れ、"She has tested negative" と当局者は話した。"2012年、41 out of 207 cases of malaria が artemisinin/mafloquine treatment に耐性を示した" と the Vector Borne Disease Centre in Sai Yok district, Kanchanaburi(バンコク Bangkok の西 125km) の責任者が述べた。耐性マラリアの患者は follow-up treatment at Sai Yok Hospital を受けることになるが、全ての患者が治療を受けるわけではない。(通院のための) バスの運賃の支払いを嫌がったり、身分証明書 Thai identity papers がないため自宅を空けたことに対する警察の嫌がらせを恐れたり、あるいは単に命令に従わなかったりする" と説明されている。follow-up treatment を受けないことで、malaria carriers により、蚊族を介する他者の drug-resilient malaria parasites 感染のリスクを高めることになる。もう 1つの要因は、ミャンマーやカンボジアの農村部に出回る偽薬 counterfeit or 低品質薬 sub-standard anti-malaria drugs で、多くはインドまたは中国製のものである。Sub-standard, or weaker artemisinin は、耐性獲得を助長する ...
関連項目 20120423.1111390

● パルボウイルス B19 米国
PRO/EDR> Parvovirus B19 - USA: (MO) 
Archive Number: 20121102.1388053
 情報源 News-Leader.com, Springfield Missouri、2012年11月1日
Taney County issues warning on outbreak of 5th disease
保健当局 The Taney County Health Department は、管内の cases of 5th disease の発生に対し、注意するよう市民に呼びかけている。当局者によると、32 cases が確認されている。"5th disease は通常軽症で、自然治癒するが、非常に感染力が強い very contagious"、と説明している。Greene County では発生は確認されていない、と the Springfield-Greene County Health Department の広報担当者が述べた。
[Mod.CP- パルボウイルス parvovirus B19 による疾患は、小児ワクチンが導入されるまで、小児が罹患することが多い病気の中の、the "5th disease" とよばれることが多かった。麻疹 Measles が the 1st、以下、猩紅熱 scarlet fever the 2nd, 風疹 rubella the 3rd, Dukes disease (exanthema subitum、突発性発疹) the 4th であり、parvovirus B19 (sometime named 'slapped cheek' disease] が the 5th. とされていた。5th disease の患者は顔面や上腕に紅斑 a red rash を認めることが多いものの、小児と成人の約 20%は、感染しても症状が現れない。しかし、免疫不全 immuno-compromised のある患者 (HIV/AIDS, 化学療法中 chemotherapy) では合併症のリスクがある。約 50 %の妊娠女性は、parvovirus B19 に免疫があるため、母児ともに the virus and 5th disease の感染から守られている。免疫がない妊娠中の女性が、5th disease に感染した他者と接触した場合でも、通常は重篤な合併症は起こらない。通常は軽症で終わり、胎児にも影響がないことが多い。しかし、時に胎児が重症貧血症を発症したり、流産に至る場合がある。ただし一般的ではない。all pregnant women with parvovirus B19 infection の 5%未満に発生し、妊娠前半 the first half of pregnancy に起きることが多い。免疫がなく、現在 parvovirus B19 に感染していない妊娠女性は、5th disease の患者と接触しないことが望ましい]

● 麻疹
PRO/EDR> Measles update 2012 (39) 20121103.1389878
[1] ザンビア Zambia (Kitwe)
 情報源 The Times of Zambia、2012年10月23日
Mpelembe records new measles cases
中学校 Mpelembe Secondary School (in Kitwe) で新たに 3例の麻疹が疑われる患者が報告され、10月17日現在の患者数が 53人となった ... 同校では 17日までに 49例の患者が報告されていた。
[Mod.CP-Kitwe is the 2nd largest city in terms of size and population in Zambia ... ]
[2] カナダ Canada (SK)
 情報源 News Talk 980 、2012年10月25日
Measles case reported in Saskatoon Health Region
過去 15年間、the Saskatoon Health Region で麻疹が報告されたことはなかったが、25日に 1例が報告された ...
[3] 米国 (WA)
Measles case identified at Woodland Primary School
 情報源 The Daily News online、2012年11月1日
Woodland Primary School [Cowlitz County, Washington state] は生徒 1名が感染力の強いウイルス疾患である麻疹に感染したことを受け、保護者らに注意を呼びかけている ...

● リフトバレー熱 モーリタニア WHO
PRO/AH/EDR> Rift Valley fever - Mauritania (05): WHO 20121102.1387490
 情報源 WHO Global Alert and Response (GAR), Disease Outbreak News、2012年11月1日  FORTH より
Rift Valley fever in Mauritania
2012年11月1日に公表された WHO の情報によると、モーリタニア保健省は 10月4日、リフトバレー熱の患者が発生したことを明らかにした。9月16日 (初発患者の発症日) から 10月30日までに、モーリタニアの 6地区から 34人の患者が発生し、そのうち 17人が死亡したと報告されている。最近の患者は、10月27日に、ブラクナ (Brakna) 州のマグタ・ラハジャ (Magta Lahjar) で報告された。患者が発生している地域は、アサバ (Assaba) 州、ブラクナ州、ホズ・エッシャルギ (Hodh Chargui )州、ホズ・エル・ガルビ (Hodh Gharbi)州、タガント (Tagant) 州、トラルザ (Trarza) 州で、すべての患者に動物との接触歴が認められた。患者から採取された 25検体は、ヌアクショッ ト(Nouakchott) にある国立公衆衛生院の国立リファレンス研究施設と、ダカールのパスツール研究所で検査され、ELISA法と PCR法で陽性になった。国立獣医学研究所によって行われた分析結果によると、いくつかの地域では、動物の間でウイルスの循環が起こっていることが示されている
関連項目 (04): (NT) alert 20121024.1362610

● 炭疽 英国、ヘロイン
PRO/AH/EDR> Anthrax, human - UK (11): (England) new heroin case 20121102.1387591
 情報源 UK Health Protection Agency (HPA)、2012年11月2日
Case of anthrax confirmed in Oxford
保健当局 The Health Protection Agency (HPA) は、オックスフォード Oxford において、ヘロイン注射を行っていた人物が炭疽感染 anthrax infection を診断されていることを明らかにした。 Blackpool において、8月と9月にそれぞれ 1人の、2人の薬物注射使用者が、炭疽菌汚染が原因で死亡したのに続くできごとである

● 炭疽 アルメニア
PRO/AH/EDR> Anthrax, bovine - Armenia: (TV) susp., RFI
Archive Number: 20121103.1390095
 情報源 Aysor.am、2012年11月3日
One anthrax case in Tavush region

Ijevan, Tavush region において炭疽 anthrax に感染した家畜が確認されたことが、獣医学当局者により明らかにされた。臨床症状と体温上昇を理由に家畜の処分が指示された。この地域の調査を開始したが、当局は新たな感染が疑われる症例は確認していないという。

● 馬インフルエンザ フランス、アイルランドから
PRO/AH/EDR> Equine influenza - France (02) ex Ireland: Alert, RFI 20121103.1389860
[1] Outbreak of Equine influenza - Seine-et-Marne (77) - France
 情報源 RESPE (network of epidemiological surveillance in equines)、2012年11月1日
Disease: Equine influenza
Number of samples: 3 nasal swab
Breed: Connemara pony
Activity: Horse riding center
Total affected: 5
Total animals: 30
Strain typing: In progress
Comments: アイルランド Ireland で売買されていた Ponies (hundreds of ponies) が、多くの国々に分散している
[2] Outbreak of Equine influenza - Finistere (29) - France
 情報源 RESPE (network of epidemiological surveillance in equines) [trans. ]、2012年11月1日
Disease: Equine influenza
Number of samples: 3 nasal swab
Activity: Sport
Total affected: 6
Total animals: 18
Strain typing: In progress
Comments: a sale in Ireland (hundreds of ponies) で購入された Ponies が各国に分散し、the previous alert in Seine-et-Marne (77) に疫学的に関連性のある Outbreak が発生している。

● フィロウイルス インドネシア オランウータン
PRO/AH/EDR> Filoviruses - Indonesia: (KA) orangutans susp. hosts 20121103.1387712
 情報源 The Jakarta Post, Surabaya、2012年11月2日
Ebola virus virus found in Kalimantan's orangutan

アイルランガ大学 Airlangga University's Avian Influenza-zoonosis Research Center (スラバヤ Surabaya, East Java) の研究者らが、カリマンタン Kalimantan の複数のオランウータン orangutans で、エボラウイルスの痕跡 detected evidence of Ebola virus が確認されたと報告した。[2 Nov 2012] この研究者は、2005年12月から2006年12月までの期間中に、健康なオランウータン 353頭から採取した血清検体中、65 serum samples が検査で positive for Ebola virus infection だった、と述べた ...
[20121107.1397850 に highly misleading であったとの解説記事が掲載されている]

● ウエストナイルウイルス 米国
PRO/AH/EDR> West Nile virus - USA (19): (OK Oklahoma) equine 20121103.1388507
 情報源 Norman Transcript、2012年11月1日
Human West Nile cases level off, equine cases rise

オクラホマ Oklahoma 州のヒトのウエストナイルウイルス感染患者の数が減少しつつある一方、ウマの感染頭数は、この 2ヶ月間に急増している。2012年の感染頭数は 176頭、死亡は2週間前より 6頭増えて 12頭に達した

● 家禽チフス 英国
PRO/AH/EDR> Fowl typhoid, poultry - UK: (N. Ireland), commercial layers 20121102.1388087
 情報源 FarmingUK.com、2012年10月31日
Birds culled in rare salmonella outbreak
an outbreak of gallinarum -- まれな型のサルモネラ salmonella でヒトへの影響はほとんど無いとされる -- が確定されたことを受け、Ready Egg Products in Fermanagh が経営する 1ユニット cage unit で合計 12万5千羽の処分が行われた。農業当局 the Department of Agriculture and Rural Development (DARD) が公式に確認した。同局は声明の中で、 "DARD は、採卵用養鶏場 an egg production unit in Fermanaghis におけるサルモネラ菌流行 an outbreak of _Salmonella gallinarum_ の情報を受けた。同型のサルモネラ菌は報告義務はなく non-notifiable、対応策は会社自身の判断によるとしている

● ブルータング ギリシャ
PRO/AH/EDR> Bluetongue - Europe (07): Greece (AI), st 4, OIE 20121102.1387640    
 情報源 OIE, WAHID (World Animal Health Information Database), weekly disease information 2012; 25(44)、2012年10月30日
Bluetongue, Greece、reoccurrence of a listed disease
報告時期 2012年10月30日
原因ウイルス Bluetongue virus、Serotype: 4
Total outbreaks: 17 [for the full details of the 17 reported outbreaks, including laboratory results, please refer to the source URL above; their respective locations can be seen in the interactive map included].
感染した種 /全体頭数 / 感染頭数 / 死亡/ 廃棄 / 処分
ヒツジ Sheep / 2117 / 477 / 467 / 0 / 0
Sheep & ヤギ goats / 1192 / 96 / 93 / 0 / 0

● 狂犬病 米国、イヌ
PRO/AH/EDR> Rabies - USA (21): (FL) canine, human exposure 20121102.1387639
 情報源 Florida Today、2012年10月29日
先週 [22-27 Oct 2012] 、Malabar において女性 1名を襲い咬傷を加えたコヨーテ A coyote が、検査の結果、狂犬病が陽性であることが判明した、と当局 Brevard County Health Department officials が 10月29日に報告した。この結果を受け、当局は市民に対し、異常行動のある動物に注意し、これと接触しないよう、注意を呼びかけた。コヨーテが女性を襲ったのは 10月24日で、被害者の居住地である Hall Road in Malabar であった。[24日午後] the 2000 block of Duncil Lane 付近で病気と見られる行動をしているところを初めて目撃されていたが、その後、このコヨーテは林の中に姿を消していた。26日 [24日 ?] 午後 5時半に女性がコヨーテに襲われ、家族がこれを射殺した。死体が収容され、剖検と狂犬病検査が行われた。26日、the Brevard County Health Department に、狂犬病が確定診断されたとの報告があった。

● シュマーレンベルグウイルス 英国
PRO/AH/EDR> Schmallenberg virus - Europe (70): UK (N Ireland) 1st case 20121102.1387033
 情報源 Northern Ireland Department of Agriculture and Rural Development (DARD) press release、2012年11月1日
農業当局 DARD [Department of Agriculture and Rural Development] は、Co [County] Down の 1頭の奇形の子牛について行われていた、the Agri-Food and Biosciences Institute (AFBI) での検査で、シュマーレンベルグウイルス the presence of Schmallenberg virus (SBV) が確認されたことを明らかにした。同じ群れの別の子牛 1頭も、SBV 検査は陰性であったものの、層ウイルス感染症に一致する症状が認められている。 北アイルランド Northern Ireland で、同疾患が確認されたのは初めてで、10月30日に、The Department of Agriculture Food and the Marine in Dublin [Ireland] は the 1st case in the South, in Co Cork について報告を行っていた