2013年1月18日

ダニ媒介性ボレリア症-米国 B. miyamotoi

● ハンタウイルス-アルゼンチン
PRO/AH/EDR> Hantavirus update - Americas (02): Argentina (NE NEUQUEN); susp.
Archive Number: 20130118.1505107
 情報源 Rio Negro [in Spanish]、2013年1月18日。
the Paimun rural area において職務に当たっていた警察官1名の死亡が、ハンタウイルス Hantavirus 感染によるものかどうかについて、検査機関 a Buenos Aires laboratory において血液検体の検査による確認作業が続けられている。死亡診断書には、敗血症性ショックを伴う、非外傷性心肺停止によるものと記載されている。15日の入院 hospital of this city [Junin de los Andes] 時の症状から、齧歯類が伝播する同ウイルス (感染) が原因とみられている。警官が派遣されていたのは、Lakes Paimun and Huechulafquen が交わり夏期には観光客で賑わう、部族 Mapuche [indigenous] communities が住む農村部で、this city [Junin de los Andes] から route 61を通っておよそ 50kmの場所にある。アルゼンチンとチリの温帯地域の竹類、籐 _ Chusquea culeou_ の生い茂る地域である

● インフルエンザ WHO
PRO/EDR> Influenza (09): WHO update
Archive Number: 20130118.1505037
 情報源 World Health Organisation (WHO), surveillance and monitoring, update、2013年1月18日。
Influenza Update Number 177
要約 
北米 (依然 high、 A(H3N2) 優位で A(H1N1)pdm09 は少ない)、欧州と温帯アジア (活動性増加、A(H1N1)pdm09 の割合が北米より高い)、中東 ・ 北アフリカ (漸減、A(H1N1)pdm09) など
参考情報 FORTH

● ダニ媒介性ボレリア症-米国 B. miyamotoi
PRO/AH/EDR> Tick-borne borreliosis - USA: (South. New Engl., NY) B. miyamotoi
Archive Number: 20130118.1504740
 情報源 New Haven Register、2013年1月16日。
ライム病 Lyme disease に類似しダニが媒介する新たな感染症の、各地域 [Connecticut, Massachusetts, Rhode Island, New York] で初めての感染患者が、確認されていることが研究者 the Yale schools of Public Health and Medicine らにより明らかになった。ダニ deer ticks によって運ばれるこの病気は、あまりなじみのない病気であるために間違って診断される可能性もあるが、幸い、ライム病と同じ治療を行えばよい。科学雑誌 the 17 Jan 2013 issue of the New England Journal of Medicine に掲載されたこの論文によると、細菌 _Borrelia miyamotoi_ の感染を原因とするこの疾患については、southern New England and New York State において18人の患者が確認されている。
1995年に日本で初めて菌が発見され、2001年にダニ deer ticks in Connecticut でも確認された。ヒトでの感染が初めて確認されたのは2011年のことで、ロシア中央部で46例が報告された。新たなダニ媒介性の疾患は、患者が発生し、その原因を検索する中で昆虫 [ダニ] が発見されることが一般的であり、今回の [ダニ→ヒトの順での] 発見は異例の出来事であった ... これまでのところ感染者数は少数であるが、全米で毎年3万例のライム病患者 cases of Lyme disease が報告されており、新たな疾患より (ライム病の) 発生頻度が7倍高いとすれば、(このボレリア症の) 発生数は4千例以上という計算になる。さらに、実際のライム病患者数は、報告されている数の10倍と、研究者は考えている。ライム病と同じ症状 --発熱、頭痛、筋肉痛、倦怠-- を示すが、ロシアの患者の10%で反復して発熱が起きている。数日間の発熱のあと、1週間から1ヶ月の間隔で再び発熱が起こる、とされている。多い患者では、1年間に10回もの発熱を繰り返したとされるが、米国内ではライム病として治療されているため、発熱が繰り返す例はなかった。繰り返す発熱が認められる患者の一部が、同疾患である可能性が考えられるとしている。
この新たな疾患の診断方法は、2段階のライム病スクリーニング検査 the 2-part Lyme screening test による。" _B. miyamotoi_ [infection] の患者の中で、the 1st screening test では陽性になる場合もあるが、the 2nd test を行えば、陰性の結果となり"、この新たなボレリア症であると診断することができる、と説明されている。
原著 Human _Borrelia miyamotoi_ Infection in the United States. N Engl J Med 2013; 368:291-293

● ランピースキン病-レバノン OIE
PRO/AH/EDR> Lumpy skin disease, bovine - Lebanon: (NA) OIE
Archive Number: 20130118.1505118
 情報源 OIE, WAHID (World Animal Health Information Database), weekly disease information 2013; 26(4)、2013年1月18日。
Lumpy skin disease, Lebanon、 1st occurrence of a listed disease
感染開始時期 2012年11月28日
原因ウイルス Capripoxvirus - Poxviridae
新たな感染流行 1件
発生地 An Nabatiyah (Wazani, Marjayoun)
感染種/頭数/症例数/死亡/廃棄/処分
ウシ Cattle/ 86 / 9 / 3 / 0 / 0

● White nose syndrome-米国 コウモリ
PRO/AH/EDR> White nose syndrome, bats - North America: USA (KY)
Archive Number: 20130118.1503909
 情報源 WFPL news、2013年1月16日。
Mammoth Cave National Park において、White nose syndrome が発見された。 White nose syndrome は白い真菌 a white fungus を原因とするコウモリの致死性疾患で、2006年以降、21 states で確認されている。more than 6 million bats in 4 Canadian provinces and 19 US states, including Kentucky が死滅した。Mammoth Cave では、訪問者らがクリーニングマット上を通行して消毒を行うなどの対策を行っていたが、16日に感染の発生が確認された ...

● 小麦の病気、黄さび病-インド
PRO/PL> Stripe rust, wheat - India: (PB Punjab)
Archive Number: 20130118.1503858
 情報源 The Economic Times、2013年1月15日。
Fungal disease affects wheat in parts of Punjab
パンジャブ Punjab 州各地の小麦栽培地域で、The yellow rust disease が発生している。現在は成長期にあり、収穫はまだ2ヶ月先となる