2013年6月21日

コレラ (22)-ナイジェリア、インド、ネパール
鳥インフルエンザ、ヒト (86) -台湾 H6N1
MERS-CoV (32)-サウジアラビア WHO など

コレラ 下痢症、赤痢-ナイジェリア、インド、ネパール  最新状況 2013 (22)
PRO/EDR> Cholera, diarrhea & dysentery update (22): Africa, Asia
Archive Number: 20130621.1783799
[1] コレラ-ナイジェリア Nigeria
情報源 Federal Ministry of Health - Nigeria、2013年6月14日。
[week 23]、Kwara state でコレラ感染が疑われる患者 7 suspected cholera cases with 0 deaths が報告された。2012年の同時期に、Kaduna and Zamfara states から 15 cases with 0 deaths が報告されている。これ以前 week 1-23, 2013 に報告のあったコレラ感染は、5 LGAs in 4 states のonly 12 suspected cholera cases with one death (CFR, 8.33 percent) にとどまっていた。2012年同時期の 17 LGAs in 4 states の患者は 290 suspected cholera cases including 4 deaths (CFR, 1.38 percent) だった
[2] コレラ-インド India
 (Goa State)、収容所
情報源 Times of India、2013年6月16日。
central jail at Aguada and the judicial lock-up at Mapusa で 2週間前に 128人の受刑者らが発病した原因は、食中毒ではなく、コレラ感染流行 a cholera outbreak だった ...
 (Madhya Pradesh State)
情報源 Times of India、2013年6月21日。
Indore city hospital のコレラが疑われる患者 1名 a suspected cholera patient につづき、Maharaja Yeshwantrao Hospital (MYH) 入院の Kadav Ghat area の 2歳の患者の感染が確定診断 a confirmed case of cholera されたことが分かった ...
[3] 下痢症-ネパール Nepal (Nuwakot District)
情報源 The Himalayan Times、2013年6月18日。
The Okharpauwa VDC in Nuwakot において、14日から Seudeni に感染が拡大する疾患に 50人以上が感染し、下痢と嘔吐の症状を訴えている。汚染された飲料水の摂取が原因と見られている ...

鳥インフルエンザ、ヒト (86) -台湾 H6N1
PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (86): Taiwan, H6N1
Archive Number: 20130621.1785829
情報源 Taiwan Centers for Disease Control、2013年6月21日。
2013年5月20日、台湾保健当局 the Taiwan Centers for Disease Control (Taiwan CDC) は、軽い肺炎の症状のある、台湾中央部在住の 20歳女性 1名の分類不能のインフルエンザ A ウイルス unsubtypable influenza A virus 感染に関する問い合わせを受けた。確認検査のため、患者の気道から分離された検体が提出された。遺伝子の全塩基配列解析 whole genome sequencing の結果、the National Influenza Center (NIC) at Taiwan CDC は、鳥類由来の新種のウイルス a novel avian-origin influenza A (H6N1) virus と結論した。濃厚接触のあった合計 36 close contacts of the case が追跡され、このうち 4人にインフルエンザ様症状が認められたが、いずれの患者でも influenza A (H6N1) virus 感染は確認されなかった ... 疫学調査で、この患者は朝食を出す(売る?) 店 a breakfast shop に勤めており、海外への渡航や家禽や鳥類との接触歴はなかった。5月 5日、発熱、咳、頭痛、筋肉痛の症状を発症し、熱が続き呼吸困難があったため 8日、医療機関を受診した。胸部X線検査で軽度の肺炎の所見が確認された。オセルタミビル Oseltamivir 開始後、翌日には症状は軽快し、11日に退院となり現在も問題なく経過している。インフルエンザウイルス Influenza A (H6N1) virus が分離されたのは、7日に患者から採取された気道の検体で、24日の採血検査で血清中の抗体 an antibody titer of 1:20 in the serum specimen が確認されている。8日に採取されたもう 1件の血清検体の抗体価は 1:40 であったことが判明した。気道検体について、他のウイルス adenovirus, respiratory syncytial virus, coronavirus, enterovirus and rhinovirus の検査も実施したが、いずれも陰性だった。農業当局 The agricultural authority が、患者の自宅から 1km圏内にある 2か所の養鶏場の家禽についての検査を行ったが、鳥インフルエンザ avian influenza A (H6N1) virus は確認されなかった ... 当局の対応など ... 鳥インフルエンザ A (H6N1) virus は低病原性の鳥インフルエンザウイルスで、主に家禽の間で感染循環するが、これまでヒトでの感染が確認されたことはない。遺伝子の解析により、鳥類由来であり、家禽で確認されるウイルスに極めて近い closely resembles ことが確カメラれている。また、the sequencing data より、オセルタミビルやザナミビル Zanamivir への感受性が示された ...

シュマーレンベルグウイルス-スウェーデン イヌ、血清抗体陽性 欧州 (26)
PRO/AH/EDR> Schmallenberg virus - Europe (26): Sweden, canine, serology
Archive Number: 20130621.1785447
情報源 Journal of Clinical Microbiology [subscription required]、2013年6月20日。
原著タイトル Presence of antibodies to Schmallenberg virus in a dog in Sweden. J Clin Microbiol. 2013 Jun 5.
シュマーレンベルグウイルス感染の確認はこれまで、家畜または野生の反芻動物のみに限られており、人獣共通感染の証拠は認められていない。反芻動物以外の SBV infection の調査が行われたことはない。今回、血清学的検査による、反芻動物以外の種すなわちイヌ 1頭の感染が確認された the 1st serological evidence of SBV infection ので報告する ... 以下、原文参照願います。

鳥インフルエンザ (72) -デンマーク MJ H7N7 LPAI OIE コメント
20130620.1784026 に関し。
PRO/AH/EDR> Avian influenza (72): Denmark (MJ) poultry, H7N7, LPAI, OIE, comment
Archive Number: 20130621.1784988
投稿者 David Halvorson、2013年6月20日。
LPAI infected flocks の処分に対する抗議

MERS-CoV-サウジアラビア WHO 地中海東岸 (32)  
PRO/AH/EDR> MERS-CoV - Eastern Mediterranean (32): Saudi Arabia, WHO
Archive Number: 20130621.1783453
[1] Global update: WHO
MERS-CoV - summary and literature update as of 20 Jun 2013
情報源 WHO Global Alert and Response (GAR), Pandemic and Epidemic Diseases, Coronavirus infections、2013年6月20日。
2012年 4月以降、64例の laboratory-confirmed cases of human infection with Middle East respiratory syndrome coronavirus (MERS-CoV) が確認されている; 男性が 72%で 38例が死亡した。発生国は、サウジアラビア、ヨルダン、アラブ首長国連合、カタールの中東と、フランス、イタリア、ドイツ、英国の欧州 4か国、および北アフリカのチュニジアである。欧州と北アフリカの患者は直接または間接的に中東との関連性を有しているが、フランス、英国、チュニジア、イタリアでは、中東への渡航歴のない、患者との濃厚接触者間の限定的な国内感染が発生している。5月31日の最終更新以降に報告された確定診断された新たな患者の中に、イタリアの患者 3名がいる。ヨルダンのアンマン Amman を旅行したイタリア在住 45歳の患者が発端となった。帰国翌日の 5月末に軽度の呼吸器の症状があり、自宅に戻った 3日後に肺炎のため入院となった。鼻咽頭および咽頭スワブ検体のウイルス MERS-CoV 検査で陽性となった。基礎疾患は有していなかったが、肥満があった。 1週間の入院で軽快し自宅に退院となった。接触者の調査が行われ、 2人に呼吸器の症状が認められた: 42歳の職場の同僚と、近親者の生後 1 4か月の幼児各 1名。いずれも MERS-CoV 検査で陽性となった。これら 2名の接触者と、the 45-year-old man との接触期間は 1日のみであり、曝露から 3-4日後に発症している。いずれも軽症で完全に回復している。アンマンでの有症の接触者はいずれも MERS-COV 検査は陰性だった。サウジアラビア保健省からも、 5月後半及び 6月前半に新たに検査で確定診断された症例が報告されている。the Ta'if Governorate, Wadi Al-Dawaser, and Hafar Al-Batin からの患者で、いずれの地域からも初めての報告である。慢性肺疾患のある 2歳児を除いて、これまで報告されていた患者と同じ年齢と性となっている。正確なデータは得られていないもののlaboratory confirmed cases of MERS-CoV の潜伏期間は 1週間未満であるものが多い。しかし、少なくとも 1例においては、9 to 12 days prior to onset of illness だった。 1週間以上となる場合もあるが、2週間を超えることはない。また、MERS-CoV 感染を検出する際に、下気道 the lower respiratory track からの検体に比べ、鼻咽頭スワブの感度が低い less sensitive との証拠が積み上がっている。head-to-head comparisons はないものの、ある時点で NP swabs が陰性であった同じ症例で、別の時点の lower respiratory specimens が陽性となった例が報告されている ...

前回更新以降の新しい報告/ガイドライン
On [5 Jun 2013], WHO published updated guidance on travel recommendations for MERS-CoV
Summary assessment ... 以下、原文 [Google 翻訳] および厚労省検疫所 FORTH 参照願います。
[2] サウジアラビア: new cases
情報源 Ministry of Public Health, Saudi Arabia、2013年6月20日。
引き続き行われている調査 the framework of the ongoing monitoring and epidemiological surveillance of the novel coronavirus (MERS-CoV) で、保健省 the Ministry of Health (MOH) は 4 confirmed cases of this virus have を報告した。いずれの患者も回復している。回復した合計患者数は 14人となった。a 42-year-old Saudi female in the Eastern region  は、女性の患者として the 3 female cases of health practitioners in Taif governorate, ages 45, 39, and 29, all of whom have recovered に続く患者となった ...
[3] サウジアラビア: outbreak details, NEJM
情報源 New England Journal of Medicine (NEJM)、2013年6月19日。
原著タイトル Hospital Outbreak of Middle  East Respiratory Syndrome Coronavirus. New England J Med 2013
 ... [Between 1 Apr 2013 and 23 May 2013]、the eastern province of Saudi Arabia において、合計 23 cases of MERS-CoV infection が報告され、症状として fever in 20 patients (87 percent), cough in 20 (87 percent), shortness of breath in 11 (48 percent), and gastrointestinal symptoms in 8 (35 percent) が認められた; 20 patients (87 percent) に胸部の異常陰影 abnormal chest radiographs が確認された。[12 Jun 2013 の時点で] 合計 15 patients (65 percent) が死亡し、,6人 (26 percent) が回復している。2人 (9 percent) の入院が続いている。平均の潜伏期間は 5.2 days (95 percent confidence interval [CI], 1.9 to 14.7), and the serial interval was 7.6 days (95 percent CI, 2.5 to 23.1) だった。23人中 21cases が、3か所の医療施設の腎透析ユニットまたは集中治療室における、 person-to-person transmission による感染だった。 4 isolates 分離ウイルス株の塩基配列の解析により、単一系統 a single monophyletic clade であることが判明した。分かる範囲の家族 217 household contacts 及び医療関係者 more than 200 health care worker contacts の中で、5 family members (3 with laboratory-confirmed cases) and in 2 health care workers (both with laboratory-confirmed cases) に MERS-CoV infection が発生した。

Conclusions
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Person-to-person transmission of MERS-CoV can occur in health care settings and may be associated with considerable morbidity. Surveillance and infection-control measures are critical to a global public health response.
[4] サウジアラビア: outbreak details, newswire
情報源 The New York Times、2013年6月19日。
サウジアラビアのある病院に入院した 1人の男性が肺炎を発症しており、隣室の患者が体調を崩し、何が起きているのかが明らかになるまでに他の 7人が感染した。それぞれが 1人以上を感染させ、アウトブレイクが起きた ... 以下、原文 参照願います。