2014年2月1日

鳥インフルエンザ、ヒト ベトナム

● 鳥インフルエンザ (14)-韓国 HPAI H5N8 家きん、感染拡大
PRO/AH/EDR> Avian influenza (14): South Korea, HPAI H5N8, poultry, spread
Archive Number: 20140201.2248902
情報源 Yonhap News、2014年2月1日。
[1 Feb 2014]、韓国で新たに 2件の鳥インフルエンザが疑われる感染 suspected bird flu cases が報告され、国内の感染拡大の不安が高まっていることを、農業省が明らかにした。南部・釜山 Busan 市の養鶏場 1か所と、ソウル Seoul の南 90km にある Jincheon のダック農場 1か所から報告されたという。
[Mod.AS 注-韓国で高病原性鳥インフルエンザ感染流行 The HPAI H5N8 epizootic が開始したのは2014年1月16日だった; 27日に提出された the last OIE follow-up report までの最新状況では合計 5 outbreaks と調査中の 5 additional suspected farms (chickens and ducks) が確認されている ... ]
関連項目 (12): South Korea, HPAI H5N8, chicken, migratory birds, spread 20140129.2240988

● カンピロバクター症-米国OR むき身の生ガキ
PRO/AH/EDR> Campylobacteriosis - USA: (OR Oregon) shucked raw oysters
Archive Number: 20140201.2248736
情報源 The Oregonian、2014年1月31日。
オレゴン Oregon 州で少なくとも3人の食中毒患者が発生した原因となった可能性があるとして、Coos Bay Oyster Co. 社がカキの回収を開始した。同社は、オレゴン州とカリフォルニア California 州の小売り店と卸売店に販売した、むき身と殻付きのカキ shucked oysters in-shell oysters を回収している ... 同回収は、食中毒の原因として最も多い、キャンピロバクタ症の感染流行 an outbreak of campylobacteriosis の発生を受けて行われている者で、確定患者 3人について、検査で shucked oysters との関連が確かめられた。3人の患者は 50歳から 75歳のいずれも男性患者で、between 15-20 Jan 2014 の期間に 2 markets in Lane and Coos counties で購入した生カキを摂取していた。

● 腸管出血性大腸菌 (EHEC) 感染症-英国 スコットランド コンサート会場
PRO/AH/EDR> E. coli EHEC - UK: (Scotland) concert arena
Archive Number: 20140201.2248683
情報源 Evening Times、2014年2月1日。
グラスゴーのアリーナ Glasgow's SSE Hydro arena で販売されたバーガーに関連して、数千人が大腸菌に曝露した疑いが持たれている。31日の報道によると、7人の腸管出血性大腸菌 (EHEC) 感染症の患者 confirmed cases of _E. coli_ O157 が確認されている。保健当局 NHS Greater Glasgow and Clyde (NHSGGC) は、初期調査でアリーナの売店で販売されたハンバーガーとの関係が疑われている、と述べている。Top Gear, Del Amitri and Celtic Connections らが出演 -- 17-25 Jan 2014 -- し、会場の収容人数 1万2000人で、期間中に最大 8万4000人が the Hydro に集まったことになる。 7人の患者は全て回復し、自宅に戻っている; 1 from the NHSGGC area, 2 from Lanarkshire, 3 from NHS Lothian and 1 from Cumbria ...

● 鳥インフルエンザ、ヒト (51)-ベトナムDT 死亡例
PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (51): Viet Nam (DT Dong Thap) fatal case
Archive Number: 20140201.2248635
情報源 The Voice of Vietnam、2014年1月30日。
(2014年の) ベトナム初の鳥インフルエンザによる死者 The 1st Vietnamese victim ofthe A/H5N1 avian flu が確認された。1954年生まれで、Tan Long village, Thanh Binh district, Dong Thap province 在住の患者だった。保健当局者 Dong Thap Department of Health Vice Director によると、この女性患者は、高熱のため 1月22日に入院となり、同 27日に An Giang Province General Hospital に移送されたが、同 28日に死亡した。女性の血液を検査したところ、鳥インフルエンザ A/H5N1 が陽性となった。発症前に家きんとの接触があったと申告していた。
[Mod.CP 注-2013年末までに報告された H5N1 の患者 648人中、125人がベトナムから報告されており、うち122人は 2003年に報告された患者である。その後のベトナムからの H5N1 感染の報告はすべて散発例 sporadic cases であり、2014年の今回の患者の発生を持って、新たな感染流行発生の前兆と判断するのは時期尚早と思われる。上記症例が2014年の第1例目とされているが、実際は、2014年のベトナムで初めての H5N1 鳥インフルエンザによる死者は、南部 Binh Phuc province で発生している。1月20日に政府保健省 Department of Preventive Medicine of the Ministry of Health から発表されている。患者は 1月11日に咳、発熱、息切れの症状で入院となった 52歳男性で、同18日に死亡し、ベトナムでは 9か月ぶりに発生した 2014年の第 1例目の犠牲者であった]
関連項目 (29): Viet Nam (BP) H5N1, fatal 20140121.2221781

◎ テトロドトキシン中毒、フグ-米国 韓国から

PRO/AH/EDR> Tetrodotoxin poisoning, puffer fish - USA: (VA Virginia) ex South Korea
Archive Number: 20140201.2243251
情報源 FDA、2014年1月28日。
食品医薬品局 The FDA および関係機関により、Fairfax County, VA で発生した、輸入フグ puffer fish の摂取が関係すると見られるテトロドトキシン中毒 a case of tetrodotoxin poisoning の調査が行われている。このフグは、日米で取り決めのある専門資格を有する調理師による処理と調理が行われていなかった。一部のフグの肝臓、性腺(卵巣と精巣)、腸管および皮の部分には、トキシン the toxins tetrodotoxin and/or saxitoxin が含まれている。中毒を発症した患者は、米国内のレストランや小売店で購入したものではなく、韓国の親類からパッケージ入りのフグを送られていた ... 摂取から 20分ないし 2時間で発症し、呼吸筋麻痺により死亡する場合もある中毒症状の説明 ... 消費者らに対し、安全とされる 2つのルートから購入した puffer fish (別名 fugu, bok, blowfish, globefish, swellfish, balloonfish, or sea squab) だけを食べるよう注意が呼びかけられている
The safe sources are:
- 日本国・下関市の有資格の調理師が処理した輸入フグ
- 米国大西洋中部沿岸水域 the mid-Atlantic coastal waters of the USA、between Virginia and New York で捕獲された Puffer fish。他の水域からのものは、deadly toxins を含む可能性有り。
日本国政府はフグの調理師に特別の免許を与えている。米国には、唯一の認可輸入業者 only one approved New York importer の、Wako International により、日米 (FDA) 両政府の合意の下に、年 2-3回の特別な場合にのみ、輸入されている。同合意については、この輸入ルートのみが有効とされている。これらの輸入フグは、レストランのみに販売されており、この食材を含む料理は一般的に非常に高価で、時に a full meal に対する価格設定は数百ドルとなる。日米間の合意に準拠せず輸入されたフグはすべて、FDA's Import Alert 16-20 の対象となる。the mid-Atlantic coastal waters of the USA で捕獲されたフグにはこれらの致死性トキシンは含有されていないため、摂取しても安全と考えられている。輸入物と比べ安価で、市場やレストランで見かける。しかし、フロリダ東岸沖 off the east coast of Florida で捕獲されたフグは、毒性がある疑いがあり、食用にすべきでない。フグを購入する際には、採取された地域が安全な地域であるか確認すべきである。確認できない場合は、摂取すべきではない。
[Mod.LL-以下は the "Bad Bug Book" からの抜粋である:
members of the order Tetraodontiformes の摂取による魚類食中毒 Fish poisoning は、海洋生物によるもののうちで最も強毒性の食中毒の 1つである。フグの性腺、肝臓、消化管および皮の部分には、急速な突然死に至るに十分な濃度のテトロドトキシン tetrodotoxin TTX が含まれていることがある。フグの身の部分は通常、危険なほど毒性が高くはない。TTX が確認されている動物種は多岐に渡り、例えば、the California newt イモリ、 parrotfish ブダイ?、the genus _Atelopus_ のカエル、タコ the blue-ringed octopus、ヒトデ starfish、エンジェルフィッシュ angelfish、オウギガニア xanthid crabs がそれに当たる。TTX の生成過程 The metabolic source of tetrodotoxin はよく分かっていない。原因となる藻類は特定されておらず、近年まで TTX は宿主の代謝産物の 1つと考えられていた。しかし最近になって、strains of the family _Vibrionaceae_, _Pseudomonas sp._, and _Photobacterium phosphoreum_ などの細菌により、tetrodotoxin/anhydrotetrodotoxin産生されるとの報告があり、細菌が原因であるとの見方が強まっている。これらの細菌は海洋生物で広く確認されており、これらの事実が確認されれば、中毒に関して重要な意味を持つ。中毒の初期症状は口唇と舌の軽い麻痺症状 a slight numbness of the lips and tongue で、トキシンを持つフグの摂取から 20分ないし 3時間で現れる。これに続く症状として、顔面と四肢の進行性のしびれがあり、その後身体の浮遊感を感じることがり、頭痛、胃痛、嘔気、嘔吐、下痢などの症状も現れることがある。時に歩行困難 some reeling or difficulty in walking が認められる。第 2期の中毒症状である麻痺の進行により、患者の多くが移動不可能となり、坐位を保持することすら困難となる。発語は障害され、通常、呼吸困難、チアノーゼ、血圧低下が出現し、さらに麻痺が進行すると、けいれん、精神障害、不整脈も起こりうる。完全麻痺の状態であっても意識は保たれ、死亡の直前まで完全に意識清明な状態であることもある。死亡は 4~6時間後に起きるが、約 20分から 8時間の間に起きることが知られている]

● 鳥インフルエンザ、ヒト (50)-中国 H7N9 背景、要約 WHO

Background and summary of human infection with avian influenza A(H7N9) virus -- as of 31 Jan 2014
PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (50): China, H7N9 background & summary, WHO
Archive Number: 20140201.2248419
情報源 WHO, Influenza, Human and Animal Interface、2014年1月31日。
背景 The influenza A(H7N9) virus は、通常は鳥類で感染循環するより大きな H7 亜型 viruses グループに属する subgroup の 1つである。家きんの間の流行に伴う、H7 亜型インフルエンザウイルス の他の subgroups のヒトにおける感染 (H7N2, H7N3, and H7N7) が、オーストラリア、カナダ、イタリア、メキシコ、オランダ、英国、米国から報告されている。 これらの感染症は主に、結膜炎や軽度の上気道症状の形を取り、例外としてオランダで 1例の死亡例が発生した。2013年3月末の初めての通報以降、中国から H7N9 virus のヒト感染例の報告が続いている。これは同ウイルスによる初めてのヒトへの感染報告であった。
疫学 中国東部の 13 provinces/municipalities と香港 Hong Kong, Special Administrative Region、及び台北 the Taipei Centers for Disease Control (Taipei CDC) からの報告例の大部分が、感染動物もしくは環境、特に市場の訪問、からの直接の感染と考えられている。わずかながら数例の家族間でのヒトからヒトへの感染伝播がの可能性のある小集積が発生しているものの、今日まで持続的なヒト-ヒト感染の証拠はない。1月28日現在、確定診断された全症例の致死率は 22% であるが、依然として入院中である症例が多数存在している。全症例の 67% が男性で、平均年齢は 58歳であり、死亡した患者の平均年齢は 66歳である。患者の発生には、a 1st wave (n=133) from February through May 2013 があり、夏期の報告は 2例に減少; 10月 [2013] 以降気温の低下に一致すると見られる増加があり、a 2nd wave と見られている。
- Disease Outbreak News
ウイルス学的見解 これまでに中国国内で確認された the H7N9 viruses は相同性が認められている homologuesThe HA gene は、中国東部のダックから分離された A(H7N3) viruses にほぼ一致 most similar している。The NA gene については、最近の中国及び韓国のダックで感染循環する N9 NA genes とほとんど同一である。6つの内部遺伝子 The 6 internal genes は、東アジアの家きんで感染循環する influenza A(H9N2) viruses 由来であった。遺伝子塩基配列解析により、中国の the H7N9 viruses の遺伝子は、鳥類起源であるが、ほ乳類に対する馴化の徴候が見られることが示されている。ほ乳類の細胞レセプター結合能や、鳥類より低温でありほ乳類の体温に近い温度で増殖する能力が増加していた。抗原性の面で、ヒトに感染する季節性インフルエンザと the H7N9 viruses には相違があるが、 H7N9 vaccine の開発のための推奨株である A/Anhui/1/2013 (H7N9) に近い関係にある ...
臨床症状 急速に進行する重症肺炎を特徴とし、the acute respiratory distress syndrome (ARDS)、敗血症性ショック、多臓器不全などの、集中治療と機械的換気を必要とする合併症が認められる。少数ながら軽症例も確認されている。重症例は、慢性疾患を持つ高齢者の多い。
治療 これまでのところ the H7N9 viruses 抗ノイラミニダーゼ拮抗薬 (オセルタミビル oseltamivir and ザナミビル zanamivir) が有効であるが、adamantanes (amantadine and rimantadine) には抵抗性である。以前の中国からの情報では、病早期にオセルタミビルが投与された場合、H7N9 virus infection 重症化死亡減少に有効であることが示されている。オセルタミビル開始後短期間で重症化し不幸な転帰を辿った複数の患者で、オセルタミビル耐性が報告されている。これらの患者におけるオセルタミビル治療無効例を考慮し、医療従事者は感染防護対策の見直しや強化や感受性試験のための検体採取を検討すべきである。
Published WHO guidance on treatment of A(H5N1) virus infection は、A(H7N9) infection にも適応される。直接ウイルスを標的とした介入戦略として、高用量もしくは併用抗ウイルス療法、抗ウイルス薬経静脈投与、血漿療法などがある。これらの治療法を指示するエビデンスは純分ではなく、さらなる臨床研究を必要とする。重症あるいは進行性の患者に対し、特に ARDS や敗血症を伴う場合は、入院の上適切な支持療法による管理が必要である。
ARDS の管理として、肺保護換気 Lung-protective ventilation strategies と輸液管理 conservative fluid management が重要とされている。重症例に対する高用量副腎ステロイドの全身投与は有害であり、他に適応がない限り行うべきではない。
予防 2003年 9月に WHO は、パンデミックへの準備を目的とする H7N9 vaccines 開発に、an A/Anhui/1/2013-like virus の使用を推奨した。現在、the WHO Global Influenza Surveillance and Response System (GISRS) of pandemic preparedness により、複数の高増殖ワクチン候補ウイルス株 Several high-growth candidate vaccine viruses が開発されており、複数の国で臨床治験が始まっている ...
以下、ヒト-ヒト感染の証拠はない、現在の活動状況、WHO の推奨事項など、原文 [Google 翻訳] 参照願います。
関連項目 20140201.2248029

● 鳥インフルエンザ、ヒト (49)-中国 LPAI H7N9 家きん、疫学、最新状況
PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (49): China, LPAI H7N9, poultry, epidemiology, update
Archive Number: 20140201.2248029
[1] Possible role of songbirds and parakeets in transmission of influenza A(H7N9) virus to humans
情報源 CDC, Emerging Infectious Diseases, 20(3), March 2014, ahead of print、2014年2月1日。
要約 中国で、鳥類由来のインフルエンザ A(H7N9) が最近ヒトの疾患の原因となっており、複数の subtype H7N9 isolates には、フィンチ類 finch-like birds のウイルスで以前に確認されたインフルエンザウイルス遺伝子の成分が含まれていた。wild and domestic songbirds はヒトや家きんとの接触があるためこれらの種の the susceptibility and transmissibility of subtype H7N9 を調べた。フィンチ、スズメ、インコでは、ヒトからの分離株 a human subtype H7N9 isolate の複製が可能で、排泄腔から高用量のウイルスが排泄され、少数ながら臨床症状が認められた ...
[2]
情報源 New Scientist、2014年1月30日。
原文参照願います。

● 豚流行性下痢ウイルス-北米 最新状況
PRO/AH/EDR> Porcine epidemic diarrhea virus - North America: update
Archive Number: 20140201.2247583
情報源 Fox News, Reuters report、2014年1月30日。