2014年1月30-31日

クロイツフェルトヤコブ病とスピロプラズマ
ハンタウイルス感染症-インド パナマ
原因不明の発熱性呼吸器疾患-インド
黄熱ワクチン、不足-北米 (02)
鳥インフルエンザ、ヒト -中国 H7N9
  (45) 小集積発生の疑い (46)(47)(48)  など

クロイツフェルトヤコブ病とスピロプラズマ 想定される病原体
PRO/AH/EDR> CJD and spiroplasma: possible etiology
情報源 Journal of Neuropathology & Experimental Neurology、2014年1月30日。
原著タイトル The case for involvement of spiroplasma in the pathogenesis of transmissible spongiform encephalopathies. J Neuropathol Exp Neurol. 2014 Feb; 73(2): 104-14. doi: 10.1097/NEN.0000000000000033]
要約 スピロプラズマ Spiroplasma のバイオフィルム形成 biofilm formation により、伝播性海綿状脳症 the pathogenesis of transmissible spongiform encephalopathies (TSEs) の病原性における、この種の細胞壁を持たない細菌の役割がよく説明できる。バイオフィルムのポリサッカライド基質 the biofilm polysaccharide matrix 内に包埋されたスピロプラズマは、物理的・化学的処理に著しい抵抗性を示し、TSE 病原体の生物学的特性に一致する。クレイ(粘土?) に結合したバイオフィルム内のスピロプラズマの微少コロニーが、土壌を摂取することによる、ヒツジのスクレイピーやシカの慢性消耗性疾患の感染伝播メカニズムとなっている可能性が考えられる。手術器具のステンレスに結合したバイオフィルム内のスピロプラズマが、医原性クロイツフェルトヤコブ病の原因 iatrogenic transmission of Creutzfeldt-Jakob disease となっている可能性もある ...
 [Mod.MHJ - The pathology and etiology of CJD and TSEs に関する著者らの長年の研究で spiroplasma が重要な役割果たしていることが示されているScrapie & spiroplasma infections:
abstract full Spiroplasma_ spp biofilm formation:]

口蹄疫-ロシアZB A型 ウシ OIE
Foot-and-mouth disease, Russia、 Reoccurrence of a listed disease
PRO/AH/EDR> Foot & mouth disease - Russia: (ZB), st A, bovine, OIE
Archive Number: 20140131.2243947
情報源 OIE, WAHID (World Animal Health Information Database), weekly disease information 2014; 27(05)、2014年1月30日。
感染開始時期 2014年1月25日
前回流行時期 2013年12月23日
原因ウイルス Food and mouth disease virus、Serotype: A
新たな感染流行(1)
発生地 Duroy, Priargunsky, Zabajkal'Skij Kray: Village
感染した種/個体数/感染数/死亡/廃棄/処分
ウシ Cattle / 1976 / 7 / 0 / 0 / 0
ヒツジ、ヤギ Sheep/goats / 10 670 / 0 / 0 / 0 / 0
ブタ Swine / 1205 / 0 / 0 / 0 / 0

ハンタウイルス感染症-インドKL 疑い アジア最新状況
PRO/AH/EDR> Hantavirus update - Asia: India (KL) susp.
Archive Number: 20140131.2247232
情報源 The Hindu、2014年1月31日。
the district from Kallara, Nedumangad area [Kerala state ] において、死者 1名を含む 3名のハンタウイルス [a] hantavirus 感染が疑われる患者が発生し、公衆衛生システムの対応力が十分でない中で、新たなウイルス感染の新興が懸念されている。3人はともに、ツツガムシ scrub typhus の検査も陽性であった。ケララ州でのハンタウイルス感染が疑われる症例の発生はこれが初めてではなく、初めての症例は 2002年に Ernakulam から報告されている。全国各地の住民の間で感染発生の血清学的な証拠はあったが、信頼できる検査キットがなく、確定診断には至っていない、と検査当局者が述べている。3人のツツガムシおよびハンタウイルス検査陽性の血液検体は、昨年12月から今年1月までの期間に、the Rajiv Gandhi Centre for Biotechnology (RGCB) from the Medical College Hospital でのツツガムシの検査に照会されている。"約 272 blood samples のツツガムシ検査陽性を確認しており、rodents or bandicoots がハンタウイルスとツツガムシの両方の病原体の保有宿主であることから、ハンタウイルスについても検査を行った。the 3 samples において、抗ハンタウイルス IgM 抗体が陽性であったため、これらの患者から、第2検体を7-20日後に採取するよう求めたところ、抗体価上昇が認められた。確定診断は、PCR 検査もしくは遺伝子解析のみであることから、a probable hantavirus infection とせざるを得ない" Head of Laboratory Medicine と話した ...

原因不明の発熱性呼吸器疾患-インドJK RFI
PRO/EDR> Undiagnosed febrile respiratory illness - India: (JK Jammu and Kashmir) RFI
Archive Number: 20140131.2246878
情報源 Greater Kashmir Srinagar、2014年1月26日。
あるウイルス性疾患 A viral disease が、Kupwara [Jammu and Kashmir state] からおよそ 35km 離れ雪に閉ざされた Doben, Taryan, Sharanth, Grathnard and Bhatnard villages in the Lolab area で発生したと見られているこの 4日間 [around 22-25 Jan 2014] に約 35人が発病し、その多くが小児患者と報告されている。現地の住民の話では、乳児 2名が死亡したとも言われている。 "上下気道感染 upper and lower respiratory tract infection (RTI) と診断され、発熱、咳、インフルエンザの症状があり、眼が赤かったとの情報から、寒冷期のウイルス性疾患と考えられる" と現地に入った医師は述べた。"Doben village には医療施設はなく、派遣されたチームが Sharanth で 250人以上の患者の治療や医薬品の提供、小児への予防接種を行った"、と説明した。
 [Mod.CP - 急性呼吸器感染症 Acute respiratory infections (ARIs) は、上気道感染 upper respiratory tract infections (URIs) と下気道感染 lower respiratory tract infections (LRIs)に分類される。上気道とは、鼻孔から喉頭にある声帯までの、副鼻腔や中耳を含む部分で構成される。下気道には、気管から気管支、細気管支、肺胞までの連続する気道部分が含まれる。しかし、ARIs では、感染の拡がりや微生物のトキシン、炎症や肺機能の低下などのため、気道だけにとどまらず、全身に影響が及ぶ。ジフテリア、百日咳、麻疹は、呼吸器と他の身体部分に影響が及ぶ疾患のうち、ワクチンで予防可能な疾患である。申請時期を除く 5歳未満の小児にとって、ARIs は有病率・致死率が最も多い(高い)疾患である。住んでいる地域や経済状態にかかわらず、年間で平均 3 to 6 episodes of ARIs に罹患するとされているが、軽症と重症の比率は、国家収入の高低、により差が見られ、特定の病原体とその感染リスクのため、途上国の 5歳未満の小児の LRIs の重症度が高くなる傾向にあり、高い致死率を招く結果となっている。医療ケアによって重症化や死亡を最小限とすることが可能ではあるものの、severe LRIs においては治療に反応しないことが多く、これは主に、有効性の高い抗ウイルス薬が存在しないことがその理由である。the Lolab area の流行は、the common lower or upper respiratory tract infections が原因のようであり、この地域により特異的な病原体 some more exotic pathogen characteristic of this particular area ではないと見られる; ... ]
参考項目 Undiagnosed febrile illness - India (04): (UP) RFI 20131110.2047525

黄熱ワクチン、不足-北米 (02)
Clinical Update: Yellow Fever Vaccine Shortage
PRO/AH> Yellow fever vaccine shortage - North America (02)
Archive Number: 20140131.2245179
情報源 CDC Traveler's Health、2014年。
黄熱ワクチン yellow fever vaccine (YF-Vax) を製造するサノフィパスツール Sanofi Pasteur (Swiftwater, PA) 社から CDC に対し、(米国内で唯一入手可能な黄熱ワクチンである) YF-Vax の供給が現在制限されている、との通報がなされた。結果として、単回および 5回接種用バイアル the single-dose and 5-dose vials of YF-Vax の受注が制限されている。この受注制限が必要な状態は April 2014 まで続くと見られている。パッケージ内の添付文書によると、all YF-Vax は溶解 reconstitution 後 1時間以内に使用することとなっている ... CDC は、旅行計画に黄熱侵淫地域 a yellow fever-endemic area が含まれていない場合の、接種要求国以外への渡航者に対して、黄熱ワクチンの接種を勧めていない。
 [Mod.TY -カナダの黄熱ワクチン不足に関する報告も受けている。寒い時期の熱帯地域への避寒旅行シーズンに、深刻な懸念事項である。南米やアフリカの黄熱常在国への旅行者にワクチンが接種されていなければ、感染のリスクが生じる。サッカーのワールドカップ期間中のブラジルの YF endemic areas への旅行者という、特殊事情もある。12 Jun - 13 Jul 2014 の開催期間までに、供給体制が整うことが望まれる。
WHO's yellow fever vaccination requirements and recommendations によると、以下の地域への生後 9か月以上の全ての旅行者に黄熱ワクチン接種が推奨されている
州全域が対象: the entire states of Acre, Amapa, Amazonas, Distrito Federal (including the capital city of Brasilia), Goias, Maranhao, Mato Grosso, Mato Grosso do Sul, Minas Gerais, Para, Rondonia, Roraima, Tocantins
指定地域のある州: Bahia, Parana, Piaui, Rio Grande do Sul, Santa Catarina, and Sao Paulo (state).
イグアスの滝 Iguazu Falls を訪れる場合。
the cities of Fortaleza, Recife, Rio de Janeiro, Salvador, and Sao Paulo を含めた、上記リスト以外の地域だけの旅行者に対しては、接種を勧めていない。また沿岸地域 the coastal areas of the states of Piaui, Ceara, Rio Grande do Norte, Paraiba, Pernambuco, Alagoas, Sergipe, Bahia, Espirito Santo, Rio de Janeiro, Sao Paulo, Parana, Santa Catarina, and Rio Grande do Sul も黄熱感染のリスクはないと考えられている ...
****ATTENTION 
the FIFA World Cup 2014 matches in Brazil のための旅行者について。
以下の地域で行われる試合の観客に対して、ブラジル政府当局は、入国時の国際接種証明の要求は行わない (NOT require a valid International Certificate of YF Vaccination) が、接種を勧奨する *recommends* vaccination
- Amazonas (venue of an England match)
- Brasilia
- Mato Grosso (Cuiaba)
- Minas Gerais
- Parana (Curitiba)
- Rio Grande do Sul
- Sao Paulo.
CDC recommends in the 2014 edition of their Yellow Book ]
関連項目 20140123.2224811

サルモネラ症、赤痢-英国 flexneri MSM 注意喚起
PRO/EDR> Shigellosis, flexneri - UK: MSM, alert
Archive Number: 20140131.2246606
情報源 TheGayUK、2014年1月30日。
ゲイおよび両性愛の男性に対して、赤痢 _Shigella_ dysentery [shigellosis] の感染リスクを周知する新たなキャンペーンが本日 [30 Jan 2014]、Public Health England (PHE) 等の機関により開始された。過去 12か月間に性行為により感染したと見られる患者数の増加があることが、新たな統計で示された ...

鳥インフルエンザ、ヒト (48)-中国ZJ H7N9 小集積未確定
PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (48): China (ZJ) H7N9 cluster unresolved
Archive Number: 20140131.2246597
情報源 Xiamen News, China Daily report、2014年1月31日。
中国政府当局は東部・浙江省 Zhejiang province で家族 3人が鳥インフルエンザ H7N9 bird flu に感染した事例の詳細について公表した。杭州市 Hangzhou City の 49歳の男性 1名が [20 Jan 2014] 同ウイルスの感染者と確定診断され、病院に付き添っていた妻と娘も、その後に感染が確認された [(45): 20140130.2243613 と同内容] ...

牛結核症-ベーリーズCAYO ウシ、OIE
Bovine tuberculosis, Belize、 reoccurrence of a listed disease
PRO/AH/EDR> Bovine tuberculosis - Belize: (CY) bovine, OIE
Archive Number: 20140131.2245196
情報源 OIE, WAHID (World Animal Health Information Database), weekly disease information 2014; 27(05)、2014年1月29日。
感染開始時期 2013年7月27日
前回流行時期 1991年
原因菌 _Mycobacterium bovis_
新たな感染流行(1)
発生地 Cayo, Bee Lane, Spanish Lookout, Cayo: farm
感染した種/個体数/感染数/死亡/廃棄/処分
ウシ Cattle / 133 / 1 / 0 / 1 / 0 /

ランピースキン病-レバノン、ウシ OIE follow-up report no 2 (final report)
Lumpy skin disease, Lebanon、1st occurrence of a listed disease
PRO/AH/EDR> Lumpy skin disease, bovine - Lebanon: OIE, update, resolved
Archive Number: 20140131.2246247
情報源 OIE, WAHID (World Animal Health Information Database), weekly disease information 2014; 27(05)、2014年1月30日。
感染開始時期 2012年11月28日
病原体 _Capripoxvirus_ - _Poxviridae_
感染流行(32)
[Details of 32 new outbreaks all in the central-south provinces of the country]
感染した種/個体数/感染数/死亡/廃棄/処分
ウシ Cattle / 482 / 91 / 1 / 0 / 0

ハンタウイルス感染症-パナマLS 南北アメリカ (05) 
PRO/AH/EDR> Hantavirus update - Americas (05): Panama (LS)
Archive Number: 20140131.2245195
情報源 Telemetro [in Spanish]、2014年1月29日。
保健省当局者 National Director of Health of MINSA (Ministry of Health)  によると今年 [2014] になってこれまでに、ハンタウイルス感染による患者 5 cases と 1人の死亡が報告されている。Las Tablas and Tonosi of Los Santos province and in other areas of the Azuero  [Peninsula] から報告されている。
 [Mod.TY - 19日に (02) で報告されていた 2名から 5名に増えた。The Azuero Peninsula は、the HPS cases の大部分が確認されている地域である。パナマでの発生が知られている 3種類のハンタウイルスのうち、今回の原因となった可能性が最も高いハンタウイルスの種類は、20130204.1527935 で述べたとおり 唯一ヒトにおいてハンタウイルス肺症候群 hantavirus pulmonary syndrome の原因であることが知られている Choclo virus で、同症候群の患者は、特に入院が遅れた場合の致死率が高い]
写真 The rodent host of Choclo virus is the pygmy rice rat (_Oligoryzomys fulvescens_)
関連項目 (02): Panama (LS), Argentina (CH) 20140121.2220063

原因不明の死亡、ウシ-オーストラリア NS RFI
PRO/AH/EDR> Undiagnosed deaths, bovine - Australia: (NS) RFI
Archive Number: 20140131.2245227
情報源 ABC News (Australian Broadcasting Corporation)、2014年1月30日。
ニューサウスウェールズ New South Wales 州西部で、原因不明の病気によりウシが死亡しており、これまでに数百頭の死亡が確認されている。地区獣医師 Hay district veterinarian の 1人は、昨年 [2013] 10月から発生していることを明らかにした。これに類似する疾患が、2006年と2009年にも発生している。 Hay 近郊の 2か所の農場と、Mossgiel の 1か所での発生が確認されている。検査の結果では、死亡原因は確定されなかった ...

硝酸中毒、ウシ-バングラデシュ CG 疑い RFI
PRO/AH/EDR> Nitrate poisoning, bovine - Bangladesh: (CG) susp, RFI
Archive Number: 20140131.2245222
情報源 Dhaka Tribune、2014年1月30日。
Dorbeshpur union of Ramganj upazila [sub-district], Lakshmipur [district in Chittagong division] の酪農場 1か所で、硝酸中毒 nitric poisoning により少なくとも 50頭のウシが先週 [week of 20 Jan 2014] 死亡した ... ウシの遺体から検体を採取しており、情報によれば飼料が原因とされている ...

細菌性斑点病、アーモンド-米国 CA
New almond disease can be devastating
PRO/PL> Bacterial spot, almond - USA: (CA California)
Archive Number: 20140130.2244788
情報源 Growing Produce、2014年1月28日。
アーモンド、特に the Fritz variety を育てている農家は、カリフォルニア California 州にとって初めての発生となる [see comment] 疾患、bacterial spot に注意する必要がある ...  最も深刻な状況にあるのは the Manteca/Ripon/Escalon area、次いで the Delhi/Ballico area とされている。

鳥インフルエンザ、ヒト (47) -中国 H7N9 WHO 最新状況
Human infection with avian influenza A(H7N9) virus -- WHO update
PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (47): China, H7N9, WHO update
Archive Number: 20140130.2244438
情報源 WHO Global Alert and Response (GAR), Disease Outbreak News、2014年1月30日。
厚労省検疫所 FORTH より。
1月29日、鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルスに感染した患者が新たに15人発生したとWHOに報告された。15人のうち10人は女性で、患者の年齢層は31歳から81歳であり、広東省(4人)、江蘇省(1人)、上海市(1人)、浙江省(9人)から報告された。現在、このうち13人の容態は重篤である。また、14人は家きんとの接触があったか、生きた家きんのいる市場や環境に行ったことがあったと報告されている。

鳥インフルエンザ、ヒト (46) -中国 GX H7N9 RFI
PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (46): China (GX) H7N9, RFI
Archive Number: 20140130.2244050
情報源 Press Office, Health Authority of Guangxi Province [in Chinese]、2014年1月29日。
Hezhou City [広西荘族自治区 Guangxi Zhuang Autonomous Region] 当局は 28日初めて、重症急性呼吸器感染の患者 1st human case of severe acute respiratory infection を報告した。現地及び北京の CDC が H7N9 nucleic acid 核酸を確認した。 Guangxi province では初めてのヒトの鳥インフルエンザ感染 H7N9 avian influenza human infection であることが、検査で確定された。 患者は 56歳の農業従事者で、Lingfengzhen, Babu District, Hezhou City に在住していた。、6日間続いた発熱と咳の後、息切れを発症し、私立病院に入院したが状態は改善せず、27日に Lin Feng hospital へ転院した後、この女性はさらに the People's Hospital in Hezhou City の集中治療室に移され、現在危険な状態にある。発症前に生きた家きんと接触があったことが確認されている。現在のところ、濃厚接触者 19人に異常は確認されていない。
関連項目 (45): China (ZJ) H7N9, suspected cluster 20140130.2243613

鳥インフルエンザ (13) -中国HK LPAI, H7N9 OIE
Low pathogenic avian influenza (poultry), Hong Kong (SAR-PRC)、1st occurrence of a listed disease
PRO/AH/EDR> Avian influenza (13): China (HK) poultry, LPAI, H7N9, OIE
Archive Number: 20140130.2242359
情報源 OIE, WAHID (World Animal Health Information Database), weekly disease information 2014; 27(05) 、2014年1月28日。
感染開始時期 2014年1月27日
原因ウイルス Low pathogenic avian influenza [LPAI] virus、Serotype: H7N9
New outbreaks (1)
発生地 4 Hing Wah Street, Cheung Sha Wan, Hong Kong
感染した種/個体数/感染数/死亡/廃棄/処分
鳥類 Birds / 22 604 / 2600 / 0 / 22 604 / 0 /
Affected population: 輸入された積荷中の生きたニワトリ live chickens の、27日実施の定期的な低病原性鳥インフルエンザ low pathogenic H7N9 avian influenza virus 検査が陽性となった。
[Mod.CRD - silky fowl  (chicks)  ]

鮭感染性貧血-チリ LG
PRO/AH/EDR> Infectious salmon anemia - Chile: (LG)
Archive Number: 20140130.2243540
情報源 Fish Information and Services (FIS)、2014年1月28日。
the central area of Chiloe island [Los Lagos region] にあり、Invertec Pesquera Mar de Chiloe (Invermar) が保有する Traiguen salmon farming centre の 2つのケージで、感染性鮭貧血ウイルス infectious salmon anemia (ISA) virus 検査が陽性であることが判明した。

鳥インフルエンザ、ヒト (45) -中国ZJ H7N9 小集積発生の疑い
PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (45): China (ZJ) H7N9, suspected cluster
Archive Number: 20140130.2243613
[1]
情報源 South China Morning Post、2014年1月29日。
浙江省 Zhejiang で両親とその娘が鳥インフルエンザに感染し、家族内小集積 A family cluster of H7N9 [avian influenza] cases が発生したと報告されている。今月 [January 2014] に確認された患者が 110人になったと伝えられている。衛生当局 the Chinese Center for Disease Control and Prevention が [27 Jan 2014]、Xiaoshan市在住で発症前に市場 a wet market で野菜を売る商売を行っていた両親と、短期間手伝いをしていた娘であることを明らかにした。家族内のヒト-ヒト感染 human-to-human transmission によるものか、全員が生きた家きんとの接触が原因で発病したかについては明らかではなく、現在も調査が続けられているという。[28 Jan 2014] 江蘇省 Jiangsu province は新たな 1例 new case of H7N9 の患者を報告したほか、3 new cases in Guangdong and 4 in Zhejiang からも報告があり、今年[2014] の患者合計 110 confirmed cases のうち、20例が死亡している。今週はじめ、当局 The National Health and Family Planning Commission が限定的なヒト-ヒト感染であった可能性 the possibility of "limited" human-to-human infections of H7N9 を否定できないとの見方を示した一方、持続的感染伝播 sustained transmission の証拠はない、と述べている。27日遼寧省 Liaoning province の省都・ Shenyang 瀋陽市の男性が、ソーシャルメディア上で、大衆食 a popular snack であるニワトリの足の酢漬 pickled chicken feet に [鳥インフルエンザ] ウイルスが含まれている、とのデマを広めた疑いで警察に身柄を拘束された。
[2]
情報源 Firstpost, Press Trust of India (PTI) report、2014年1月30日。
中国人男性 1名が鳥インフルエンザ H7N9 [avian influenza] により死亡し、他の男性の家族 2人がもこのウイルスに感染していることから、ヒトからヒトへの感染が起きたとの不安が広がってい。中国の衛生当局は、現在最も多くの患者が発生する東部浙江省 China's Zhejiang の1家族 3人が H7N9 bird flu に感染したことを明らかにした。Hangzhou city の 49歳の男性 1名が 20日、ウイルス感染と確定診断され、入院中にこの男性に付き添っていた妻と娘も後に感染が確定診断された。男性は死亡、娘も深刻な状態であるが、妻の状態は安定している。専門家らの間でも、家族内でのウイルス感染拡大の様式についての結論には至っていない。いずれも家きんとの接触があったと見られる一方、父親からその妻と娘にインフルエンザが感染伝播した可能性もある、と伝えられている ... 今年の流行中、2人目の患者にウイルスが伝播した症例から、3人目の患者への伝播は起きていない。学校や職場などで H7N9 の感染流行が発生する可能性は低いとしている ...
 [Mod.CP - 父母とその娘の家族に発生した 3例の鳥インフルエンザ感染小集積 The cluster of 3 cases of avian H7N9 influenza virus infection は、他の感染者はなく、同一家族内でのウイルス感染伝播を暗示する suggests が、ヒト-ヒト間の直接的な感染伝播を示す確かな証拠はない。市場 wet market における労働で同じ家きんに接触しており、3人とも、共通の感染源 (感染性鳥類もしくは環境) から直接感染した可能性も否定できない。患者と現地の家きんから分離されたウイルス株の遺伝子型解析 Genotyping が感染源の起源を示す結果となるかも知れない]
関連項目 Avian influenza, human (44): China (HK) H7N9, conf 20140129.2241182