2014年2月7日

鳥インフルエンザ、ヒト (61)(62)(63)-中国 H7N9
チクングニア熱 (15) カリブ海地域 など

鳥インフルエンザ、ヒト (63)-中国 H7N9、WHO
Disease outbreak news as of 7 Feb 2014
PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (63): China, H7N9, WHO
Archive Number: 20140207.2263030
情報源 WHO, Global Alert and Response, Disease Outbreak News、2014年2月7日。
厚労省検疫所 FORTH 参照願います。

チクングニア熱 (15) カリブ海地域
PRO/EDR> Chikungunya (15): Caribbean
Archive Number: 20140207.2262952
[1] Virus strain: Chikungunya in the Americas
情報源 The Lancet 838 (9916):514、2014年2月8日。
2013年12月5日、仏政府機関 the French National Reference Centre for arboviruses で、サンマルタン Saint Martin Island, French West Indies (appendix) における、チクングニア熱国内感染例 autochthonous chikungunya cases が確定診断された。同20日には、Martinique island 内で約 50 confirmed cases が報告され、自所内感染の新たな証拠も認められている。2014年1月には、グアドループ Guadeloupe、サンバルテルミ Saint Barthelemy、ドミニカ、英領バージン諸島 the British Virgin Islands でも自所内感染が確認されている。この地域ではネッタイシマカ _Aedes aegypti_ が唯一の感染伝播能力を持つベクターである。ウイルス血症の患者 2名の血清から、次世代検査法により直接的に、全ウイルス RNA 遺伝子 The full-length viral RNA genome の特徴が示された。the ECSA genotype ではなく、1950年代後半の東南アジア諸国で確認された the Asian genotype に属するものであった。最近アジア(2007年インドネシア、2012年中国、2013年フィリピン)で確認されたウイルス株と系統発生学的関連性をもち、a specific 4-amino acid deletion in the NSP3 gene を共有していた。このウイルスと、最近ニューカレドニア New Caledonia で感染循環し、the NSP3 gene に別のアミノ酸欠失を伴ったアジア型 the Asian genotype virus との関連性は薄い distantly related。今回のエピソードは南北アメリカ地域初のチクングニア熱自所内感染の発生を意味する。カリブ海諸島 other Caribbean islands やネッタイシマカが生息する大陸本土にも広がる可能性がある。ヒトスジシマカ _A. albopictus_ mosquitoes にも広がれば、欧州南部にも大きな脅威となる
[2] ドミニカ
情報源 Dominica News、2014年2月7日。
ドミニカでこれまでに、合計 13例のチクングニア熱患者が確認されている。7日、保健当局者が明らかにした。the Woodfordhill and Bath Estate areas を中心に報告されていると述べた ...
[3] カリブ海地域 最新状況
情報源 European Centre for Disease Prevention and Control Epidemiological Update、2014年2月7日。
 ... As of 7 Feb 2014:
- St Martin (France): 601 probable or confirmed cases;
- St Maarten (Netherlands): 60 confirmed cases
- Saint Barthelemy: 83 probable or confirmed cases
- Martinique: 518 probable or confirmed cases
- Guadeloupe: 175 probable or confirmed cases
- British Virgin Islands, Jost Van Dyke islands: 6 confirmed cases
- Dominica: 3 confirmed cases and 1 imported confirmed case probably originating from St Martin [now 13 confirmed cases per above report]

輸入感染例が報告されている地域:
- French Guiana: 4 confirmed imported cases (3 from Martinique and 1 from St Martin, with no evidence of local transmission)
- One imported confirmed case on the island of Anguilla, probably originating from St Martin
- One imported case reported on the island Aruba
以下、原文 [Google 翻訳] 参照願います。
関連項目 (14): Caribbean 20140205.2257138

腸管出血性大腸菌 (EHEC) 感染症-英国 (02) スコットランド コンサート会場、O157
PRO/AH/EDR> E. coli EHEC - UK (02): (Scotland) concert arena, O157
Archive Number: 20140207.2262660
情報源 BBC News、2014年2月6日。
新たに 4 [8 since ProMED-mail's last report] 例の大腸菌感染 _Escherichia coli_ O157 bacterium と Glasgow's Hydro venue で販売された食品との関連が確認された。1月17日から24日まで行われたイベントで販売されたバーガー類と関係する患者は現在 15例となった。いずれの患者も回復し自宅に戻っている ...
関連項目 20140201.2248683

炭疽-トーゴSA 家畜
PRO/AH> Anthrax - Togo: (SA Savanes ) livestock
Archive Number: 20140207.2262606
情報源 Afrique en Ligne、2014年2月6日。
Natare district, in the Savanes Region of Togo において、動物に感染しヒトにうつることもある炭疽の流行が発生したことが、家畜省 the Livestock ministry から発表された ...

アフリカ豚コレラ-ロシア (04) OL 疑い RFI 疫学
PRO/AH> African swine fever - Russia (04): (OL) susp, RFI, epid
Archive Number: 20140207.2262565
情報源 Pig Progress、2014年2月7日。
the Mtsensk District, Oryol [Orel oblast] region において、豚肉製品 several batches of pork products の、アフリカ豚コレラ African swine fever (ASF) による汚染が発見されたことが、当局 Rosselkhoznadzor [Federal Service for Veterinary and Phytosanitary Surveillance] から発表された ...

鳥インフルエンザ、ヒト (62)-中国 H7N9 最新状況
PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (62): China, H7N9, update
Archive Number: 20140207.2262302
[1] 広西荘族自治区 Guangxi Autonomous Region
情報源 South China Morning Post、2014年2月7日。
広西荘族自治区 Guangxi [Autonomous Region] の生きたトリを売る市場の家きんの間での、鳥インフルエンザウイルス the H7N9 bird flu virus が蔓延し、隣国に広がる危険性が著しく高まっている、と国連機関が警告している。国連食糧農業機関 The Food and Agriculture Organisation は昨日 [6 Feb 2014]、中国と国境を接する国々に対し、想定される感染流行発生時の対応を見直すよう求めた ... 以下、原文参照願います。
[2] 北京 Beijing
情報源 Xinhua News Agency、2014年2月6日。
北京における 2014年 2例目の鳥インフルエンザ感染例 2nd human case of the H7N9 bird flu が確認されたことが、 6日保健当局から発表された。現在も危険な状態にあるこの患者は、発症前に家きんの飼育、販売、処理を行っていたことを、同市保健当局が明らかにした ...
[3] CHP update
情報源 Seventh Space Interactive, Hong Kong SAR Government, Centre for Health Protection (CHP) report、2014年2月6日。
保健当局 The Centre for Health Protection (CHP) of the Department of Health (DH) は昨日 [5 Feb 2014]、新たに 10 additional human cases of avian influenza A(H7N9) respectively in Zhaoqing (2 cases), Foshan (one case), and Shenzhen (one case) from the Health and Family Planning Commission of Guangdong Province, and in Fujian (one case), Guangxi (one case), and Zhejiang (4 cases) from the National Health and Family Planning Commission の報告を受けた ... 詳細は原文 [Google 翻訳] 参照願います。
Maps of China 
関連項目 (61): China, H7N9, transmission study 20140207.2259463

大量死、イルカ-ペルー RFI
PRO/AH> Die-off, dolphin - Peru: RFI
Archive Number: 20140207.2261876
情報源 NTD Television、2014年2月5日。
2014年 1月の 1か月間に、ペルーのビーチ一帯におよそ 400頭のイルカの死体が打ち上げられていることが、ペルー当局により報告された。ほとんどが死亡した状態で海岸に打ち上げられていた。専門家が調査を行っているが原因は分かっていない。

鳥インフルエンザ、ヒト (61)-中国 H7N9、感染伝播研究
Study reaffirms that H7N9 rarely spreads person to person
PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (61): China, H7N9, transmission study
Archive Number: 20140207.2259463
情報源 CIDRAP (Center for Infectious Disease Research & Policy) News、2014年2月5日。
中国国内の鳥インフルエンザ the H7N9 avian flu outbreak 発生開始から 9か月間の詳細な疫学研究により、ヒトからヒトへの感染はまれであるが、長時間で濃厚な接触があった場合の患者と健常者の間での感染伝播の可能性が存在するという臨床像を、改めて支持する結果となった。2013年11月までの 139の症例について調べた、5日に発行された The New England Journal of Medicine 掲載の論文 [Epidemiology of human infections with avian influenza A(H7N9) virus in China. N Engl J Med. 2014 Feb 6; 370(6): 520-32 (early online release); ] によると、80%を超える患者に発病前の動物との接触があり、その多くが家きんだった。患者と接触のあった contacts of the H7N9 patients  2700人を詳細に監視したところ、新たな患者の発生は確認されなかったが、4 family clusters involving close contact におけるヒトからヒトへの感染発生の可能性は否定できない、としている ... The 4 family clusters とは 2 in Shanghai, one in Jiangsu province, and one in Shandong province を指し、それぞれ、父親と 2人の息子、父親と 1人の娘、夫婦、父親と息子 1人であった。 食事をともにする、介護、通院の付き添いなどの、防護のない長時間の濃厚接触があった。2次感染の患者にはいずれも動物との接触がなく、父親と息子の例では双方ともに動物との接触歴が認められなかった。夫婦を除いた血縁関係のある 3つのクラスターについて、類似の family clusters of H5N1 cases が発生していると、著者は述べている。また論文では、H7N9 viruses が、human receptors in both the upper and the lower respiratory tract のいずれにも結合可能で、飛沫感染によるフェレットへの感染能を有する点を指摘している。このことが、限定された持続しないヒト-ヒト感染伝播発生の可能性を指示する、とコメントしている。 ...
関連項目 (60): China H7N9 20140205.2257487