2014年2月8日

キャサヌール森林病-インド
MERS-CoV (06)-UAE
鳥インフルエンザ、ヒト (64)-中国 H7N9 など

ノロウイルス-カリブ海地域 (02) クルーズ船 新たなウイルス株
PRO/EDR> Norovirus, cruise ship - Caribbean (02): novel strain
Archive Number: 20140208.2264275
情報源 NBC 10 Philadelphia, Associated Press (AP) report、2014年2月6日。
カリブ海航海中のクルーズ船 Royal Caribbean's "Explorer of the Seas において、約 700人が発病した原因は、ノロウイルスの新たな株と見られている。6日 The Centers for Disease Control and Prevention [CDC] は、the new Sydney strain of norovirus が原因との見方を示した。3050人が乗船し、Caribbean cruise 中であった同船は、630 passengers and 54 crew members の発病により、先週から New Jersey に停泊している。過去 20年で最悪の集団感染となった。 The Sydney strain は 2年前に新興した。

キャサヌール森林病-インド KA
PRO/AH/EDR> Kyasanur Forest disease - India: (KA Karnataka)
Archive Number: 20140208.2264209
投稿者 印 ・ Health and Family Welfare Department、Dr Gudadappa Kasab、2014年2月8日。
2014年、Shimoga district of Karnataka [state] の住民らの間で、キャサヌール森林病 Kyasanur Forest disease cases の報告が続いている。感染が疑われた 20 suspected cases のうち、12 samples の検査が行われ、RT-PCR により 6 例の陽性が確認された。残る 8 samples についても検査が望まれる。
 [Mod.TY - Shimoga district, Karnataka state において 1957年に初めて確認され、その後、深い森林地域 the thickly wooded areas of Dakshina Kannada, Udupi, Chikmagalur, Shimoga, and Chamarajanagar (all in Karnataka state) で散発的な発生が確認されている。この疾患はヒトとサルに発生し、_Haemaphysalis spinigera_  を保有するダニが主要なベクターとなっている。ヒトの感染例の多くが乾期に発生している]
the CDC fact sheet 

口蹄疫-イスラエル (03) HM ヒツジ、OIE RFI
Foot and mouth disease, Israel、follow-up report No. 1
PRO/AH> Foot & mouth disease - Israel (03): (HM) ovine, st O, OIE, RFI
Archive Number: 20140208.2264193
情報源 OIE, WAHID (World Animal Health Information Database), weekly disease information 2014; 27 (06)、2014年2月4日。
感染開始時期 2014年1月6日
前回流行時期 2013年11月30日
原因ウイルス Foot and mouth disease virus、Serotype: O
新たな感染流行 (1)
発生地 Tire, HaSharon, HaMerkaz: farm
感染した種/個体数/感染数/死亡/廃棄/処分
ヒツジ Sheep / 200 / 20 / 3 / 0 / 0
Affected population: This sheep herd contains 100 ewes and 100 lambs. The 3 dead animals were young lambs. One of them was found with "tiger heart" [see comment].

MERS-CoV-UAE アブダビ 地中海東岸 (06)  
Middle East respiratory syndrome coronavirus (MERS-CoV) -- update
PRO/AH/EDR> MERS-CoV - Eastern Mediterranean (06): UAE (Abu Dhabi)
Archive Number: 20140208.2264161
情報源 WHO, Global Alert and Response (GAR), Disease Outbreak News、2014年2月7日。
3日、アラブ首長国連合  the United Arab Emirates (UAE) 政府当局が新たに、 1例の感染患者 an additional laboratory-confirmed case of Middle East respiratory syndrome coronavirus (MERS-CoV) infection を WHO に報告した。患者はアブダビ Abu Dhabi在住の、66歳の UAE 国民である。1月20日に上気道疾患を発症し、同24日に肺炎と腎不全のため入院した。患者には持病があった。1月30日にアブダビの国立検査機関での 2 positive PCR targets により、MERS-CoV 感染が確認された。現在集中治療室に収容されているが、状態は安定している。患者は国内に複数のラクダを所有しており、1月20日から訪れていたオマーンでもラクダとの接触があった ... 以下、政府の対応策、WHO 勧告など。
関連項目 (05): Saudi Arabia, WHO 20140203.2252192

原因不明の死亡、ウシ-豪 (03) NS
PRO/AH> Undiagnosed deaths, bovine - Australia (03): (NS New South Wales)
Archive Number: 20140208.2263522
投稿者 、2014年2月7日。
chief veterinary officer of NSW からの情報 ...
The New South Wales Department of Primary Industries (NSW DPI) が調査中のこの疾患は、"3D (流涎 drooling, 下痢 diarrhoea, and 死亡 death.) syndrome" と呼ばれている: the 3D syndrome 。各種ウイルス検査が幅広く行われており、水疱性疾患 vesicular diseases (口蹄疫 foot and mouth disease 含む) については陰性結果が続いている。ブルータング bluetongue virus についての血清検査も、the National Arbovirus Monitoring Programme に基づき実施されている(see )。an Orbivirus group PCR, and specific PCRs and ELISAs を用いた、epizootic haemorrhagic disease and bluetongue viruses 検査も陰性である;
以下に検査の詳細等の列記
- rinderpest
- Murray Valley encephalitis virus and Kunjin virus抗体陽性の 2例が確認されたが、A flavivirus generic PCR negative
- Bovine immunodeficiency virus, bovine leukaemia virus and bovine malignant catarrhal fever virus
- bovine virus diarrhoea and bovine herpes virus 1 and 5 陽性、ただし病因とは考えられず ...
現時点で感染性病原体 an infectious agent が関与しているとの確定的証拠はなく、隔離措置も行われていない。食の安全には関わらないと考えている ...
関連項目  (02): (NS) RFI 20140131.2245227

鳥インフルエンザ、ヒト (64)-中国 H7N9、リスク、コミュニケーション
PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (64): China, H7N9, risk, communication
Archive Number: 20140208.2263031
[1] Influenza virus H7N9 now detected in southern China increasing risk of cross-border spread
情報源 UN Food and Agriculture Organization press release、2014年2月5日。
中国 ・ 広西荘族自治区 Guangxi Province の生きたトリを売る市場 live bird markets (LBM) の家きんの間で鳥インフルエンザウイルス感染 The spread of the H7N9 virus の拡大があり、隣国への国境を越えた感染拡大とヒトへの感染リスクを著しく高めているとして、5日 the United Nation's Food and Agriculture Organization (FAO) が注意を促した。このウイルスは、感染した鳥類には症状が現れないため、香港や台湾を含む中国国 内14の地域の家きん生産及び販売に大きな混乱を招いている ... 中国政府当局は 1月24日から28日にかけて、省内の第 1例目の患者が報告されていた live bird markets in Guangxi で感染が起きていたことを突き止めた。同省はベトナムと国境を接しており、隣の雲南省 Yunnan もミャンマー、ラオス、ベトナムと接している。2013年6月の発生以降 FAO は、ベトナム農業当局と密接に連携して北部地域の 60か所以上の LBM における監視 H7N9 surveillance を続けており、今のところ中国以外の東南アジアで、ウイルスは確認されていない。しかし以前の H5N1 ウイルスの経験から、 H7N9 も容易に越境して感染が拡大する可能性があると見られている ... 隣国での監視強化の重要性など。
[2] Forgoing trust, China's poultry industry lobbies for an H7N9 cover-up
情報源 The Peter Sandman Risk Communication Website、2014年2月7日。
the South China Morning Post [20140205.2257140] などが伝えたところによると、中国の家きん業界は中国公衆衛生当局に対し、鳥インフルエンザ患者 individual cases of H7N9 の報告を控えるよう要望していることが分かった。"avoid excessively detailed reports (過剰に詳細な報告を避ける)" of H7N9 infections 、ならびに新型の鳥インフルエンザウイルス this novel bird flu virus の呼称を、 "H7N9 bird flu (鳥インフルエンザ)" ではなく、"H7N9 flu (インフルエンザ)" もしくは "H7N9 virus" に改めることを要求している。消費者が、買い物に行き、購入、調理、摂取することへの不安を和らげる目的がある。これには大きな問題点が 2つある。第 1に、業界の目標の設定が不適切である。消費者が不安を抱くのは、少なくとも生きた家きんとの、特に生きたトリを売る市場という環境での接触については当然のことである。(調理された、あるいは加熱不十分であっても、家きんの摂食が危険であるとの証拠はない; the H7N9 virus は感染した家きんの気道で確認されることがほとんどで、より全身性に分布する the H5N1 virus とは異なっている)。感染患者数はそれほど多くはないものの、2013年に比べ早いスピードで増加し、H5N1 の増加をはるかに上回っている。これまで得られたデータから、患者らが家きんや家きんのいる環境からウイルスに感染し、他者からの感染はごく限られた場合のみであることが強く示唆されている ... さらに重要なことは、産業界のこの申し入れが逆効果を生むことになることである。リスクコミュニケーションの原則の 1つに、不信感 mistrust が怒り outrage につながるということがある。言い換えると、リスクに関係するすべての真実が包み隠さず知らされていないと分かれば、人々はさらに、健康上のリスクに関する不安を増大させるということである。当局が信用を失えば、小さなリスクが大きく感じられ、大きなリスクはさらに深刻なものに見えてくる。この教訓を学ぶ努力の中で、少なくとも 1か所の病院において、訪問した WHO の医師団に見つからないよう、SARS 患者をエレベーターやバスの中に隠していた時代と比べ、中国公衆衛生当局はずいぶん進歩した。2013年4月に中国国内で初めての患者 the 1st human H7N9 bird flu cases が報告されてから 1週間後に,、新華社 Xinhua が驚くべき社説http://tinyurl.com/bs6n6jq : "Ten years after SARS, what has China learned (SARS から10年、中国は何を学んだのか)?" を掲載した。論説の最終行でさらにこう繰り返されている: "もし中国および中国政府が、SARS から何かを学んだとすれば、それは、怖ろしいパンデミックが起きたとき、人々がいくら注意深くまた正直になっても、なりすぎることはない、ということだ ...." 西側のウォッチャーから見る限り、H7N9 に対して中国政府は比較的真摯に対応しているといえるが、専門家の一部には、動物のサーベイランスへの不信を示しているものもある [ 20140201.2248029]。これまでのところ、China's H7N9 outbreak communication は、SARS の時に比べれば大きく改善したと見られている。 H7N9 のリスクや家きんとの関連性を小さく見せようとする試みは、このような進歩に逆行し信頼性を損なうことにつながる。家きん業界が、消費者の安全よりも産業界の保全を優先している、との明確なメッセージを発信したことで、人々は同業界による情報開示を期待しなくなるだろう。政府畜産当局は、公衆衛生当局がようやく取り戻しつつ評判をぶちこわすリスクを生んでいる-国民にとってはどちらも "officials 政府当局" であるし、外部にはすべてが中国として写る ... メラミン事件などで失われている農業と食品への不信、他国の対応例 the pandemic of 2009-2010, pig farmers and agricultural government agencies in the US ... 未だ家きんのみで、野鳥では確認されていないという点で言えば、H7N9 "bird flu" の呼称は正しくない。"H7N9 poultry flu" or "H7N9 live animal market flu" というのが、より正確な名称だろう[see comment]。本来、リスクコミュニケーションが目指す到達目標とは、市民のマインドを、専門家や当局者が感じている懸念や不確実性と同じレベルに修正することにある。中国の国民が、専門家や当局者が正当に評価した以上の大きな不安を抱いているとすれば、それは深刻でかつ起こりうるべくして起きる信頼の問題と考えられる ... 以下、原文 [Google 翻訳] 参照願います。