2014年8月21日

エボラウイルス病 米国人回復 
デング熱 /デング出血熱 サノフィ社製ワクチン

● エボラウイルス病 米国人回復 
PRO/AH/EDR> Ebola virus disease - West Africa (134): Americans cured, more
Archive Number: 20140821.2712004
[1] Americans cured
2 Americans who contracted Ebola released from hospital
 情報源 Washington Post、2014年8月21日
ともにリベリアの感染患者の治療中にエボラウイルスに感染した、米国人医師と North Carolina の宣教師が、an Atlanta [Georgia, USA] hospital から退院した。それぞれ 19日と 21日に Emory University Hospital から退院となった ...
[2] Research funding
 情報源 UK Collaborative on Development Sciences (UKCDS)、2014年8月21日
[3] 感染疑い
アイルランド 21 Aug 2014 : 西アフリカのシエラレオネから帰国後にアイルランドで死亡し、エボラウイルス疾患が疑われている男性 1名の検査が続いている。ダブリン Dublin 在住のこの 43歳の患者は、大家族を訪ねた現地で発病し、マラリアに対してと見られる治療中に死亡した。遺体は現在も Letterkenny Hospital の中に隔離収容されている ... ]
ベトナム、ミャンマー 20 Aug 2014 : ベトナムとミャンマーで、アフリカから到着した発熱患者 3人に対し、エボラウイルス疾患の検査が行われていることが、保健当局によりあきらかになった;ナイジェリア人 2名が、航空機で同市に到着した後、ホーチミン熱帯病病院 Ho Chi Minh City's Tropical Diseases Hospital に移送された。発熱以外の症状は見られていない、と保健省が述べている。ナイジェリアからカタール経由で 18日にベトナムに到着したこれら 2人の隣の近くにいた乗客らに対し、健康状態に留意するよう指導されている。ミャンマーでは、 19日にヤンゴン Yangon の主要空港に到着した 22歳の現地人男性 1名が病院に移送された。保健当局 The Myanmar Centre for Disease Control (CDC) and Prevention は、この男性がギニアからの帰国者で、リベリアにも居た可能性があるとしている。 "検体を認証検査機関 a WHO (World Health Organisation) recognised laboratory に送付し、エボラウイルス感染の有無を調べる" と発表されている... [more]
[4] 感染拡大防止応策
南アフリカ 21 Aug 2014 : 保健省 South Africa's health ministry は、ギニア、リベリア、シエラレオネからの、市民 (自国民以外に長期滞在者も含まれる?) を除く全ての渡航者 all non-citizen travellers from Guinea, Liberia and Sierra Leone に対し、国境を閉鎖する ( borders would be closed to =入国を認めないの意?) 可能性を示唆した。感染リスクの高いこれらの国々から戻った、南ア国民の再入国は認められるものの、厳重なスクリーニング検査を受けることになる。感染発生国への不要不急の渡航はすでに禁止されている ... [more]
関連項目 (133): WHO, Nigeria, Liberia, CDC, more 20140820.2708740

● デング熱 /デング出血熱 南北アメリカ,アジア サノフィ社製ワクチン
PRO/EDR> Dengue/DHF update (50): Americas, Asia
Archive Number: 20140821.2710360
[1] メキシコ (Campeche state). 16 Aug 2014. [in Spanish] Dengue (susp.) 559 cases, (registered) 248 cases; DHF/serious 35 cases; Deaths 1.
[2] エルサルバドル El Salvador. 13 Aug 2014. [in Spanish] Dengue (susp.) 27 074 cases; Increasing.
[3] グアテマラ Guatemala. 17 Aug 2014. [in Spanish] Dengue (conf.) 5188 cases.
[4] フィリピン Philippines (Zamboanga City). Dengue (recorded) 2166 cases; Deaths 15; Increasing.
[5] 中国 (Guangzhou province、広州 (市?)). 18 Aug 2014. Dengue, about 400 cases all in past 2 months; Districts most affected: Yuexiu 191 cases, Nansha 97 cases, Baiyun 48 cases.
[6] ベトナム Viet Nam. 18 Aug 2014. Dengue cases admitted to the HCMC Hospital for Tropical Diseases increased from 817 in June 2014 to 1042 last month [July 2014].
[7] マレーシア Malaysia (Kelantan state). 18 Aug 2014. Dengue 8074 cases; Deaths 12; District most affected: Kota Baharu with 78 per cent of the total cases
[8] インド India
 - Moreh, Manipur state. 16 Aug 2014. Dengue 1 Jun - 12 Aug 2014, (susp.) 456 cases.
 - Sagar, Madhya state. 12 Aug 2014. Dengue (susp.) one report of around 100 cases, another of 55 cases; Deaths one report of 2, another of 4.
 - バンガロール Bangalore, Karnataka state. 6 Aug 2014. Samples from at least 250 suspected cases per week sent for testing with over 50 per cent positive for dengue virus infections.
[9] パキスタン Pakistan (Swat, Khyber Pakhtunkhwa Province). 17 Aug 2014. Dengue 80 cases; Locality most affected: Skha Cheena area in Amankot nearly 60 cases.
[10] デング熱ワクチン Dengue vaccine
 情報源 Asian Revue、2014年8月11日。
... 7月11日、仏・製薬会社のサノフィが自社のデング熱ワクチンが東南アジアでの第Ⅲ相臨床試験 phase III clinical trials を通過した、と医学雑誌ランセット The Lancet に発表した ... 当局者は、インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナムでの臨床治験を通過した、世界初のデング熱ワクチンのベネフィットがリスクを上回るか、のジレンマに直面している。早ければ 2015年中に販売可能なこのワクチンは、接種された 6851人の小児全てに有効だったわけではなく、このうち 117人はワクチンを受けたにもかかわらずデング熱を発症した。プラセボが投与されたコントロール群の感染率はおよそ半数であったが、アジアの一部の保健当局者を納得させるのに十分(な効果)ではなかった。the CYD dengue vaccine と呼ばれるこのワクチンは、また、4種類のデングウイルスに対して均一な防御効果を示さず、3型と 4型 the DEN-3 and DEN-4 strains に対して強力な防御効果を示し、1型 DEN-1 への防御効果は中程度であったが、2型 DEN-2 に対しては、より弱い効果 weaker protection しか示さなかった。一部の科学者らは、ワクチンにより被接種者の免疫システムが影響を受け、弱い感染防御効果しか得られない型のデングウイルスに対して、よりリスクが高まる可能性があるとの懸念を示している。致死性のデング出血熱患者の増加につながるとのおそれがあるとしている ... 一部の研究者らは、製薬会社がより有効な治療薬を開発するのを待っている余裕はないとしている。ブラジル Brazil's Butantan Institute, 日本 Japan's Takeda Pharmaceutical, メルク Merck in the U.S. and 国立衛生研究所 the National Institutes of Health が開発中のライバルとなるワクチンは、phase III trials まであと数年はかかる。シンガポールの大学Singapore's Nanyang Technological University 教授 は、ワクチンは、ウイルスのキャリアであるヤブカ属蚊族 the _Aedes_ mosquito の有効なコントロールがない中では、選択しうる唯一のオプションだと述べている。しかし常にコストの問題もつきまとう。現時点でサノフィ社はワクチンの価格を明らかにはしていないが、 "responsibly (責任あるものにする)" 旨を約束している。the Pediatric Dengue Vaccine Initiative に出資する、ビルゲイツ基金 the Bill & Melinda Gates Foundation 等からの支援も受けることになるだろう。
[Mod.TY- 完全でないワクチンの、広範囲での接種実施決定の困難を示す好例である。入院患者とデング出血熱患者が減少して初めて、健康上のメリットが生まれる。副反応に関する記述が見あたらない。コストと、3回接種の完遂という、2つの大きな試練が町植えている。いずれにしても、デング熱ワクチンの分野は、有効なワクチン完成に近づきつつあり、良いニュースである]

● ボツリヌス中毒 米国
PRO/EDR> Botulism - USA (08): (VA Virginia) jarred foods, risk, recall
Archive Number: 20140821.2708738
 情報源 Virginia Department of Agriculture and Consumer Services、2014年8月20日
バージニア州農業消費者局 the Virginia Department of Agriculture and Consumer Services (VDACS) の食品安全担当者が、 Corfinio Foods of Richmond, VA. 社製造のすべての缶入りスープ及びソースを摂取しないよう市民に呼びかけている。製造過程の不備により、ボツリヌス菌_Clostridium botulinum_ による汚染の疑いがある、としている ... 金属のスクリューキャップ付きのガラスでできた、タイル風のビン glass, mason style jars に入ったスープとソースで、the Brandermill Green Market で販売されていた ...

● ビブリオ・バルニフィカス感染症 韓国
PRO/EDR> Vibrio vulnificus - South Korea: (IN) fatal
Archive Number: 20140821.2708274
 情報源 The Korea Times、2014年8月20日
仁川 Incheon の保健当局は、2名のビブリオ菌による敗血症治療中に死亡した患者 _Vibrio_ sepsis patients died の発生を受け、市民への注意を呼びかけている。生魚の摂取により感染した。2014年、全国で 10 cases の感染が報告されており、その多くが South Jeolla Province で発生している ... 激しい腹痛と下痢に対する治療が行われていた Ganghwa-gun の 53歳の患者が死亡した。Bupyeong-gu で死亡したもう 1人の _Vibrio_ sepsis patient に続く、仁川で 2人目の死者となった。ビブリオ・バルニフィカス菌 The bacterium _Vibrio vulnificus_ は、生や十分調理されていないシーフードの摂取から感染する場合が多い。感染の結果起こる敗血症により、腹痛や嘔吐などの症状を発症する。肝臓病や糖尿病のある場合は、より危険となる

● 鳥インフルエンザ 南アフリカ LPAI H5N2
PRO/AH/EDR> Avian influenza (67): South Africa (WC, Western Cape) ostrich, LPAI H5N2, OIE
Archive Number: 20140821.2711637
 情報源 OIE, WAHID (World Animal Health Information Database), weekly disease information 2013; 27(34)、2014年8月19日
Low pathogenic avian influenza (poultry), South Africa、Reoccurrence of a listed disease
感染開始時期 2014年1月28日
前回流行時期 2013年11月2日
原因ウイルス Low pathogenic avian influenza virus、Serotype: H5N2 Sub-clinical disease
新たな感染流行 (4)
発生地 Breede Valley, Western Cape Province
感染した種/個体数/感染数/死亡/廃棄/処分 鳥類 Birds / 898 / 60 / 0 / 0 / 0
Affected population: Commercial ostriches

● ブルータング 欧州
PRO/AH/EDR> Bluetongue - Europe (09): Bulgaria, Greece, FY Macedonia, Turkey, st 4, Italy, st 1
Archive Number: 20140821.2710947
[1] ブルガリア ブルータングにより約 700頭死亡:Focus News Agency、2014年8月18日
[2] ブルガリア政府、EU にブルータングワクチン接種承認を求める:Focus News Agency、2014年8月16日
[3] ブルガリアでの急速な感染拡大:Standart News、2014年8月21日

● 嘴、羽根の病気 オーストラリア,オウム
PRO/AH/EDR> Beak & feather disease - Australia: (NS) parrots
Archive Number: 20140821.2710213
 情報源 The Northern Star、2014年8月18日
the Northern Rivers でインコ Lorikeets が、飛べなくなる病気の被害が発生している。the Northern Rivers Wildlife Carers の職員によると、嘴や羽毛のウイルスの病気は珍しいものではないが、最近 [August 2014] 突然その数が増えているという