2014年11月7日-8日

マラリア P. knowlesi マレーシア
エボラウイルス病 overestimate Ebola cases Nature

● マラリア P. knowlesi マレーシア
PRO/AH/EDR> Malaria, P. knowlesi, human - Malaysia (02)
Archive Number: 20141107.2936320
 情報源 Medical Xpress、2014年11月3日
マレーシアにおいて、マラリアによる入院 malaria hospitalizations の大部分が、かつてヒトではほとんど確認されていなかった、危険で死亡する可能性のあるサルの原虫が原因となっており、森林伐採がサル macaque monkeys からヒトに種を跳び越えた感染を可能にし、感染を増加させた要因ではないかと the American Society of Tropical Medicine and Hygiene (ASTMH) Annual Meeting [2-6 Nov 2014] で報告された。
2013年、ボルネオ Malaysian Borneo でマラリアの入院患者を解析したところ、68%の患者が _Plasmodium knowlesi_ に罹患していたとマレーシア大学 the Malaria Research Center at the University of Malaysia in Sarawak の研究者が報告した。この原虫によるマラリア感染による死亡が増加しつつあり、Borneo の重症マラリアの原因として、世界で最も危険とされ患者数も多い熱帯熱マラリア _P. falciparum_ に比べ、3倍多く確認されている。このマラリア knowlesi malaria の保有宿主は、マレーシアの熱帯林など東南アジアに住む the long-tailed and pig-tailed macaques で、以前から大量の自生林を伐採し木材やパーム油を生産してきたマレーシアでは、サルとヒトが接触する機会が大きく増加している 

● クリミア・コンゴ出血熱 オマーン
 投稿者 オマーン ・ Ministry of Health、Dr. Idris Al-Abaidani、2014年11月2日
Cluster of Crimean-Congo Haemorrhagic Fever Cases in Oman: October 2014

オマーンでは 1995年にはじめてクリミア・コンゴ出血熱 Crimean-Congo haemorrhagic fever (CCHF) disease が報告され、それ以降、国内各地で散発例が確認されてきた。1995-6年の調査で、特定職業集団内の抗体陽性例やベクターダニの感染 (ウイルス保有) の証拠が確認された。the major vector _Hyalomma anatolicum anatolicum_ のほか、各種の Various species of ticks of _Hyalomma_ genus ベクターが確認された ... 1997年から2010年までの間は国内感染例の報告はなかったが、近年増加傾向が認められ、2013年は10例、2014年は10月末までで16例が報告されている。2014年の感染例については、儀式的と畜が行われるイード祭 the Eid celebrations の時期に一致して集団発生した、違ったパターンが見られた 
関連項目 Oman: fatal 20141018.2878362

● エボラウイルス病 西アフリカ(2)、アフリカから(2)(4件)
西アフリカ
PRO/AH/EDR> Ebola virus disease - West Africa (205): WHO, Nigeria, Sierra Leone, crisis fund
Archive Number: 20141108.2939878
[1] WHO Situation Report 7 Nov 2014
 情報源 WHO、2014年11月7日 
Ebola Response Roadmap: Situation Report 7 Nov 2014 [up to the end of 4 Nov 2014]
注目点: 流行開始以来、発生 8か国から報告されたエボラウイルス疾患の患者数は 13 268 reported Ebola cases で、4960人の死亡が報告されている。
- ギニア、リベリア、シエラレオネ各国の一部地域で、発生数 Case incidence の減少が認められる一方、残りの地域については増加傾向が続いている。 ...
- マリ、スペイン、米国においては、新たな感染例は発生していないものの、高度の監視体制 vigilance が必要である。
[2] 安全な埋葬手順 WHO safe burials protocol
 情報源 Outbreak News Today、2014年11月7日
Ebola prevention: WHO publishes protocol for safe burials

新たなエボラウイルス感染の 20%が、死亡したエボラウイルス疾患患者の埋葬中に起きている。このような高い割合で感染が生じていることを鑑み、また埋葬担当チーム、遺族、宗教者グループの間の信頼と尊敬を醸成する試みとして、the World Health Organization (WHO) は本日、"How to conduct safe and dignified burial (安全かつ威厳が保たれた埋葬) of a patient who has died from suspected or confirmed Ebola virus disease." を発行した。埋葬の際に、宗教儀式上、まだ高濃度のエボラウイルスが残存ずる遺体に直接触れたり洗ったりすることが必要とされ、家族やコミュニティのメンバーにウイルス感染が生じる:家族が遺品を配ることでもウイルス感染が拡大する恐れがある。WHO の学際チームが、赤十字と赤新月、World Council of Churches, Islamic Relief, Caritas Internationalis and World Vision 等の団体と協力して、安全で威厳を損なうことのない埋葬手順のプロトコールについて、一歩一歩積み上げながら、今回の改訂に至った 
[3] ナイジェリア: expert analysis of Africa's response to Ebola
 情報源 Science Magazine, ScienceInsider、2014年11月3日
Nigerian virologist delivers scathing analysis of Africa's response to Ebola

ナイジェリア科学アカデミー総裁が、the International Meeting on Emerging Diseases and Surveillance の席上、アフリカ諸国がこれまで、エボラの脅威にどのような態度で接し、政治腐敗が健康改善の努力の妨げになってきたかについて、厳しい口調で非難した。
[4] シエラレオネ: Australia to staff Ebola hospital in Sierra Leone
 情報源 Stars and Stripes, Associated Press report、2014年11月5日
豪首相は 5日、豪・医療関係者のエボラウイルス疾患感染が疑われた場合に治療が行われるとする英との合意後、英国がシエラレオネに建設のエボラウイルス疾患病院に、豪政府からスタッフが派遣される予定であると明らかにした。豪政府は数週間にわたり、米英からのエボラウイルス疾患対応のための西アフリカへの派遣要請を断ってきた。しかし豪首相は、医療関係者にアフリカ行きを強制するつもりはないと述べ、ボランティアとして同地に向かう医師と看護師に道を開く (渡航費を負担する) ものだとしている 
[5] ナイジェリア: Lagos bus park scare
 情報源 The Sun、2014年11月1日
Ebola scare in Lagos Motor Park

[6] アフリカ: 2850万米ドルのエボラアウトブレイク・クライシス基金: Africa sets up USD 28.5m crisis fund
 情報源 BBC、2014年11月8日。
原文 [Google 翻訳] 参照願います。

PRO/AH/EDR> Ebola virus disease - West Africa (204): Sierra Leone, region, models unreliable
Archive Number: 20141107.2938263
[1] シエラレオネ: New Ebola outbreak in Sierra Leone raises fears of new infection chain
 情報源 Guardian、2014年11月4日
シエラレオネにおいて、封じ込めに成功したと見られていた地域で新たにエボラウイルス疾患感染流行 A fresh outbreak of Ebola が発生したことから、コントロール不能の新たな感染のチェーンが発生し死者が増加する事への懸念が生じている。Koinadugu は独自実施の検疫システムにより、エボラを水際で防止する唯一の地域と自負していた。(しかし) 4日、赤十字の医療チーム A Red Cross ambulance team が、30体の遺体の埋葬処置 medical burial のために the remote district of Koinadugu に派遣された ...
[2] 西アフリカ: Ebola awareness initiative
 情報源 ReliefWeb、2014年11月2日
[3] 患者数を過大評価する各種モデル Models overestimate Ebola cases
 情報源 Nature、2014年11月4日
リベリアの感染率は頭打ちとなったように見えるが、アウトブレイクモデルの有用性への疑問が高まっている。エボラウイルス疾患アウトブレイクのリアリティは、患者数の多さが投影されるモデルでは再現されない。10月31日に the World Health Organization (WHO) が発表した数字によれば、The Ebola outbreak in West Africa の感染者は少なくともleast 13 567人で、死者は 4951人とされている。現在、数少ない勇気づけられる徴候として、何ヵ月間も指数関数的に増加していたリベリアの新たな感染者数が平坦化しつつあるとされている。科学者らは、患者数減少とするのは早急としている: case data はしばしば信頼性に欠け、再び増加に転じる可能性があるとしている。ただし、数学的モデルはこれまでアウトブレイクの経緯を正確に記述することに失敗してきた。現在研究者らが取り組んでいるのは、治療センターの空きベット数と埋葬数の減少が、エボラウイルス疾患患者の減少したためか、患者と死者の報告がなされていないためなのか、を明らかにすることである。リベリアの首都モンロビア Monrovia では先週、the Medecins Sans Frontieres (MSF) centre のベッド 250床中使用されていたのはわずか 80床だった。しかし MSF's Liberia mission の責任者は "The present epidemic is unpredictable (予測不可能)" と警告を発している。疫学者らは、アウトブレイクの経過を評価し、限られた医療資源をどこにどのようにして割り当てる direct かを評価する際に、通常、数学的モデルを利用する。しかし今回の危機的状況については、現場のデータ on-the-ground data と、公表されるモデルから析出された結果 the projections of published models と一致していないと、Imperial College London の疫学者が述べている。例えば、10月7日、米国の Northeastern University の研究者 modeller らは、10月24日の時点でリベリアで 6900-34 400 cases が、同月31日までに 9400-47 000 が確認されるとしていた。しかし、the WHO が示した同国内の患者報告数は、10月25日時点で 6535人に留まっている。この研究者は自らのモデルは最悪のシナリオであり、指数関数的に患者が増加し、封じ込め策が有効でなかった場合だと説明した。一方で、この研究者のみならず、エボラウイルス疾患の疫学に関しては、特に最も被害が大きい地域については、不完全で信頼性に欠けるデータしか入手できないというハンディを負わされている ... 先月 [October 2014] 発表された、2件のより複雑なモデル more-complex models では、種々の対応策の効果の解明が試みられている。しかしその成果もまた、最新のリベリアのデータを正しく取り扱っている square with とは言えない。しかし、Yale University in New Haven, Connecticut の疫学者ほか、両論文の著者らは、このことに驚かされることはない。 "Epidemics are moving targets 感染流行とは、常に推移する研究対象である" と述べ、モデルの解析結果 model projections は、せいぜい公衆衛生的介入の暫定的なアウトラインを示すに過ぎないと付け加えている ... とはいえ、もしリベリアの感染発生の勢いが衰えていることが確認されたとすれば、中等度レベルの公衆衛生学的介入であっても、効果を上げることができることが示唆されることとなると言う。現在発生中のエボラアウトブレイクに関して言えば、1人の感染患者から新たに感染する患者数の平均値 (1.2-2.2人) は、麻疹 (12-18人に及ぶことあり) 等の他の伝染病に比べ著しく低い。感染対策 Ebola prevention measures が行われればこの数字は小さくなり、より対応が容易となる; 1以下となればウイルス感染拡大は完全に停止する ...
[Mod.JW- 平時において、種々のモデルは、将来の人的資源、装備、サプライの予想に有用である。しかし今回のアウトブレイクでは、症例報告の基準が絶えず変更され、感染者や死者を検査で確定診断して世帯調査 household surveys を実施することや、疑い及び可能性例の多くの検査機関での確定診断さえも不可能である。マラリアやその他の疾患による死亡例も多く、過去及び将来の症例数や死亡の真実の投影に至ることは期待できない]
関連項目 (203): WHO, WiFi, vaccine, survivors 20141105.2932865

アフリカから
PRO/AH/EDR> Ebola virus disease - ex Africa (32): Spanish nurse recovered, USA seeks patent
Archive Number: 20141108.2939861
[1] スペイン: 看護師、マドリードの病院退院
 情報源 RTE Ireland、2014年11月5日
Nurse TR leaves Madrid, Spain, hospital after recovering from Ebola

[2] 米国: 政府、エボラウイルスの特許要望
 情報源 International Business Times、2014年11月7日
米国政府の研究者らは、エボラウイルスに関する特許を巡り、過去5年間にわたって特許当局 the US Patent and Trademark office と闘っている。この努力が良くないもの ominous に聞こえるかも知れないが、製薬会社のこの分野の独占を許さないことで、エボラウイルス用ワクチンの開発研究が加速される可能性がある。米国政府当局は、the Centers for Disease Control and Prevention [CDC] を通じてたびたび、安全な研究を行う努力の中で、各種ウイルスやその遺伝子関連の物質の特許を申請してきた。特許が認められれば、遺伝関連物質を公開 available for public use することになるが、私営企業にこのようなことは望めないだろう
[3] Worldwide: 研究用エボラウイルス検体の不足
 情報源 BetaWired、2014年11月5日
Ebola researchers requesting access to virus samples

[4] 米国: 数字で見る Ebola
 情報源 Politico、2014年11月8日
Ebola in America: By the numbers
-患者 9人
-死者 1人
-現在入院中の患者 1人
-4か所の検疫対象 quarantine orders: Texas, New York, New Jersey and Maine
-60件の診断検査
-7校の学校閉鎖
-1200以上の airport screenings
-数百人の travelers monitored
-30 scientists missing: Nearly 3 dozen experts who were expected at the American Society of Tropical Medicine and Hygiene's meeting this week in New Orleans [Louisiana] were told not to come because they'd been in an Ebola-affected country within the past 21 days -- the full incubation period for the viral disease. Louisiana officials said the scientists would be confined to their hotel rooms if they tried to attend the meeting.

PRO/AH/EDR> Ebola virus disease - ex Africa (31): Ugandan cured, Texas free, safety, funds
Archive Number: 20141107.2938140
[1] 独・ウガンダ人医師治癒 Ugandan doctor cured of Ebola in Germany
Patient is no longer infected but will remain in isolation for now
 情報源 Wall Street Journal、2014年11月5日
ドイツでエボラウイルス疾患 Ebola の治療中であったウガンダ人の男性医師 1名は、ウイルス感染から脱し、完全な回復に向かっていると 5日、the University Hospital Frankfurt が発表した。シエラレオネでの NGO 活動中にエボラに感染し、10月3日、治療のためドイツに搬送された。この男性は危険な状態になり、多臓器不全を併発していた。現在体内からウイルスが消失し、痛みなく身体を動かせるようになった。隔離状態はしばらく継続される ... ドイツ国内には 7か所の特別隔離病棟に 47のベッドが用意されている。使用後に新たな患者を受け入れるための施設や装備の消毒に 2-3週間が必要であるが、必要とされれば数時間以内に患者受け入れが可能であると、病院側は答えている
[2] 米国: Texas' Ebola outbreak ends
 情報源 NBC News、2014年11月7日
金曜日 [7 Nov 2014]、テキサス Texas 州でエボラウイルス疾患 Ebola に感染した患者あるいはそれらの患者と接触のあった全ての人々が 21日間経過した。"God willing, we are going to be Ebola-free Friday midnight" と、3人が感染したアウトブレイク対応の責任者である Dallas County Judge が、解除を前に述べた ...
[3] 欧州: EU scheme commits USD 350 million for research on Ebola vaccines, tests
 情報源 Reuters、2014年11月6日
欧州連合と製薬各社との官民共同スキームの the Innovative Medicines Initiative (IMI) は 6日、エボラウイルス疾患研究 Ebola research への資金 (3億5000万米ドル) 提供を確約し、その大部分は推し進める候補ワクチンの開発製造に回される ... Ebola に関しては、5件の urgent projects があり、the 3 stages of vaccine clinical trials もこの中に含まれる:
- vaccine manufacturing;
- vaccine transport and storage;
- regimens for vaccination deployment;
- and rapid diagnostic tests.
[4] 米国 Latest Ebola fear: Safety of lab equipment
 情報源 USA Today、2014年11月6日
9月にネブラスカ Nebraska 医療センター the Nebraska Medical Center の医師らは、初めてエボラウイルス疾患患者 1st Ebola case を受け入れる際、男性患者の状態のモニターのため、最新の血液検査機器に大いに依存することを承知していた。ウイルスによって、患者の闘病 (在院 ?) 期間よりも長く、この機器が使えなくなるとは予想していなかった。大手のハイテク診断機器メーカー各社は、病院の検査部門に対し、エボラウイルス疾患患者の血液や臓器機能の検査に使用された場合、機器のサービス、サポート、保証が制限されるとの通知を行っている ... 原文参照願います。
[5] 米国: 遠隔診断、remote diagnosis、Treating Ebola: the Bluetooth method
患者を放置することなく手を触れない方法 Keeping hands-off without abandoning the patient
 情報源 National Geographic、2014年11月3日
... Bluetooth stethoscopes が心臓のデータを離れた場所に直接届けるため、耳の中が (病原体に) 曝露されることはない ... the no-touch approach to medicine と呼ばれる ... 従来の聴診器には、感染による汚染の重大な危険性がある。医師はイヤーピースを耳の中に入れなければならないからである。むろんテクノロジーは、これを回避する方法を提示している ... Nebraska Medicine で使用される違うタイプの聴診器は the Thinklabs One Digital Stethoscope である。音質が良く、医療従事者がサージカルキャップの上からイヤーピースを付けることにより、耳の中がウイルスに曝露することを回避することが可能である。隔離室入室直前に聴診器を装着し、患者胸部からの音を拾う、音量コントロールモジュールの付いた、ホッケーパックサイズのセンサーのプラグに差し込む
[6] 日本: donates USD 140 million
Japanese government will provide up to USD 100 million in additional humanitarian assistance to Ebola-hit West Africa
 情報源 Japan Times、2014年11月7日
参考文献 Ebola then and now. N Engl J Med. 2014 Oct 30;371(18):1663-6. doi: 10.1056/NEJMp1410540. Epub 2014 Sep 10.
関連項目 ex Africa (30): USA scares, hospital preparedness 20141104.2929706

● MERS-CoV サウジアラビア
PRO/AH/EDR> MERS-CoV (54): Saudi Arabia, new cases, outbreak control, WHO
Archive Number: 20141108.2938223
[1] サウジアラビア: 2 new cases, 1 recovery - MOH 6-7 Nov 2014
 情報源 Saudi Arabia Ministry of Health、2014年11月6日
(7 Nov 2014) :
798 laboratory confirmed cases of MERS-CoV including
338 deaths
440 recovered cases and
19 currently active cases
Information on newly laboratory confirmed cases (reported 7 Nov 2014)
[2] サウジアラビア: WHO update 7 Nov 2014
 情報源 WHO Global Alert and Response (GAR), Disease Outbreak News (DONs)、2014年11月7日
Middle East respiratory syndrome coronavirus (MERS-CoV) -- Saudi Arabia 7 Nov 2014
10月27日から同30日までの間に、the National IHR Focal Point of Saudi Arabia (KSA) から WHO に対し 12 additional cases of Middle East respiratory syndrome coronavirus (MERS-CoV) infection, including 3 deaths が報告された。
[3] サウジアラビア (Taif): MOH outbreak control 7 Nov 2014
 情報源 Saudi Arabia Ministry of Health, press release、2014年11月7日
MOH launches MERS-CoV public information campaign in Taif 7 Nov 2014  
[4] サウジアラビア (Riyadh): Ministry of Health responds to MERS-CoV cases in Riyadh 6 Nov 2014
 情報源 Saudi Arabia Ministry of Health, press release、2014年11月6日 
保健省は、10月に Taif から Riyadh に旅行した感染患者 1名に起因する 5名の確定患者を含む、Taif の集団発生 the cluster 関連の患者 MERS-CoV cases への対応を継続して行っている。10月18日に Dr Sulaiman Al-Habib Hospital in Riyadh に入院した発端の患者と接触した、患者と医療従事者ら 4人の MERS-CoV 検査が陽性となった。これら患者のうち 2人が死亡した。
関連項目 (53): Saudi Arabia, new cases 20141105.2932867

● 腸管出血性大腸菌 (EHEC) 感染症 英国
PRO/AH/EDR> E. coli EHEC - UK (16): unknown source
Archive Number: 20141108.2936837
 情報源 Public Health England (PHE)、2014年11月5日
これまでに 75 人の感染が確認されている (primary cases): 67 in England, 3 in Wales and 5 in Scotland [by _E. coli_、大腸菌]。 
遺伝学的解析により、患者はすべて同じ菌株に感染していることが示されている。大部分が成人だが、年齢は 2歳から 90歳にまで及んでおり、男性 27人と女性 48人が感染した。また、10例の二次感染例が報告されている。

● インフルエンザ 米国
PRO/EDR> Influenza (33): USA (TX) school children, alert
Archive Number: 20141108.2939659
 情報源 Corpus Christi, KRIS-TV6、2014年11月8日
CCISD [Corpus Christi Independent School District, Nueces County, テキサス州 Texas, USA] では、昨年同期に比べて 5倍近いインフルエンザ Influenza 患者が確認されていることが、保健当局者により明らかにされた。出席率が悪いことに気づいた学校保健担当者が看護師に問い合わせたところ、インフルエンザが原因との答えを得た。各校 2ー10例の感染が確認されている。

● 日本脳炎 台湾
PRO/AH/EDR> Japanese encephalitis - Taiwan (03)
Archive Number: 20141108.2938576
 情報源 Outbreak News Today、2014年11月4日
台湾・保健当局 The Taiwan Centers for Disease Control (Taiwan CDC) は 4日、新たに 1例の日本脳炎 Japanese encephalitis (JE) の患者について発表した。
南部在住の 80歳女性の患者で感染が確認された。海外への渡航はなく、自宅付近に養豚場や水田はなく、同居する家族の中に他の発症者はいない、との調査結果が示されている ... 
台湾では 2014年のこれまでに、累積で 17例の患者 cases of Japanese encephalitis が報告されており、うち 1人は死亡している;4 in Changhua County, 3 in Pingtung County, 3 in Tainan City, 2 in Chiayi City, 2 in Kaohsiung City, 1 in Hsinchu County, 1 in Taichung City, and 1 in Yilan County

● コレラ 南北アメリカ
PRO/EDR> Cholera, diarrhea & dysentery update (77): Americas
Archive Number: 20141108.2936964
 情報源 Pan American Health Organization (PAHO)、2014年11月6日
Situation summary of cholera in the Americas
-キューバ: 2月 (epidemiological week (EW) 8 of 2014 [week ending 22 Feb 2014]) 以降新たな患者確認されず ...
-ドミニカ共和国: ... Between EW 1 and EW 41 of 2014 [1 Jan-11 Oct 2014], there were 209 suspected cholera cases, including 5 deaths, signifying 月別平均 (a monthly average of) 23 cases ...
-ハイチ: ... 2014年の患者報告数は前年までと比べ大きく減少しているが、EW 37 以降は着実に増加している。Between EW 1 to EW 37 of 2014 [1 Jan-13 Sep 2014] の週あたりの新規感染患者発生数は平均 250-290例だったが、from EW 38 to EW 44 [14 Sep-1 Nov 2014] には 629 new cases に上昇した。
-メキシコ: Since EW 24 to EW 43 of 2014 [8 Jun-25 Oct 2014] にメキシコ国内で報告されたコレラ患者は 14人; all were registered in the state of Hidalgo.

● 腸管出血性大腸菌 (EHEC) 感染症 英国 O157
PRO/AH/EDR> E. coli EHEC - UK (15): O157, unpasteurized milk, alert
Archive Number: 20141107.2936836
 情報源 Food Standards Agency (FSA)、2014年11月7日
小児 5名を含む 6名の腸管出血性大腸菌 (EHEC) O157 感染が関係する、3件の独立した事例に関し、生ミルクの摂取との関連が示唆されている

● チクングニア熱 仏領ポリネシア
PRO/EDR> Chikungunya (64): French Polynesia
Archive Number: 20141107.2937752
 情報源 Radio New Zealand、2014年11月7日
仏領ポリネシア French Polynesia では、10月後半の 3週間に 541例のチクングニア熱患者 cases of the mosquito borne illness chikungunya が確認されている。保健当局の最新の調査報告によると、509 of those cases はタヒチ Tahiti の患者だった。
チクングニア熱の感染流行は米領サモア American Samoa、サモア Samoa、および Tokelau [territory of New Zealand] でも発生しており、この地域における患者数は 3000人を超えているが、多くは仏領ポリネシアの患者である。

● ヒトエンテロウイルス D68 北米
PRO/EDR> Human enterovirus D68 - North America (18): update
Archive Number: 20141107.2936841
 情報源 Non-Polio Enterovirus Home / Outbreaks & Surveillance、2014年11月6日
Enterovirus D68 in the United States, 2014
8月中旬から11月 6日までの期間中に、CDC または各州公衆衛生検査機関において、エンテロウイルス EV-D68 による呼吸器疾患を発症した 47州 の1116人の患者が確認された。毎年、多数の小児がエンテロウイルス及びライノウイルス rhinoviruses による呼吸器疾患に罹患する。今年 [2014]、エンテロウイルスの中で EV-D68 が最も多く確認され、もっとも重症な場合は喘息となるなど、小児の呼吸器疾患罹患の増加につながっている。他のエンテロウイルスやライノウイルスも確認されている。the CDC lab で検査が行われた 2300件以上の検体中、約 40%が EV-D68 検査で陽性だった。およそ 1/3 の検体は、これ以外のエンテロウイルスかライノウイルス検査陽性だった。今年 EV-D68 感染が確認された患者のほとんどすべてが小児で、その多くが喘息や喘鳴の既往があった

● レプトスピラ症 アルゼンチン
PRO/AH/EDR> Leptospirosis - Argentina: (NQ) prison
Archive Number: 20141107.2935949
 情報源 Diario La Manana de Neuquen [in Spanish]、2014年11月3日
刑務所 the Prison Unit 11 of the industrial park で新たに 1例のレプトスピラ症患者 case of leptospirosis が確認された。同所内でネズミが感染伝播するこの細菌に感染した 3人の受刑者のうち、1人は死亡し、2人は適時治療で回復しつつある。公衆衛生当局は、徹底的な調査でイヌ、ハト、ネズミの保菌を確認しており、同情報についてもこれを認めた。新たに発生したこの男性患者は、発病した他の 17人の患者とともに血液検査を受けた。検査結果が判明し、適切な治療が開始され、男性の症状は改善しつつある

● レジオネラ症 スペイン
PRO/EDR> Legionellosis - Spain (05): (VC)
Archive Number: 20141107.2935992
 情報源 Antena 3, Agencia EFE report [in Spanish]、2014年11月3日
保健当局 The Health Department は、Alcoy (Alicante) において 10日前から発生している 8例のレジオネラ症患者 cases of legionellosis を確認しており、"場所と時期が一致することからアウトブレイクと考える" との記者発表を行った。8例中 6例が入院を要し、現在も 4例が入院中であるが、いずれの患者の状態も良好とされている。感染源の調査が行われている

● タイレリア、ウシ ニュージーランド
PRO/AH/EDR> Theileria, bovine - New Zealand (03): (South Island)
Archive Number: 20141108.2938293
 情報源 Stuff.co.nz、2014年11月7日
ダニ媒介性致死性のウシの病気である theileria による初めての大規模流行が、南島 the South Island の the West Coast にある 1群の乳牛で確認されている

● ブタ流行性下痢症 カナダ
PRO/AH/EDR> Porcine epidemic diarrhea - North America (25): Canada (AB)
Archive Number: 20141107.2938291
 情報源 The Western Producer、2014年11月6日
先週、取扱量の多いブタ取引施設でブタ流行性下痢症ウイルス porcine epidemic diarrhea virus (PED or PEDv) が確認され、この致死性のブタのウイルスが循環していることが明らかになったことが [31 Oct 2014] ブタ生産者らの間で明らかになった

 ● 狂犬病 米国
PRO/AH/EDR> Rabies - USA (33): (SC) feline, human exposure
Archive Number: 20141107.2937980
 情報源 Fox Carolina、2014年11月6日
保健当局 The Department of Health and Environmental Control [DHEC] は [6 Nov 2014]、the Gray Court area of Laurens County [サウスカロライナ South Carolina 州] において、狂犬病 rabies に曝露した 1人が治療中であることを明らかにした。この患者は 2日、1匹の野良ネコに引っ掻かれ、5日にこのネコの狂犬病検査が陽性であることが分かった