クリミア・コンゴ出血熱-ロシア、ウズベキスタン
MERS-CoV (89)-フィリピン、韓国、サウジアラビア、WHO F
エボラウイルス疾患 (86) WHO
ハンタウイルス (30) -パナマ
日本脳炎-台湾
原因不明の疾患-ケニア 死亡 など
● 腺疫、ウマ-英 (03) イングランド
PRO/AH> Strangles, equine - UK (03): (England)
Archive Number: 20150709.3498526
情報源 Western Morning News、2015年7月9日。
南東部 Cornwall で腺疫 An outbreak of the highly contagious equine disease strangles の発生が確認された。 8日、3頭 a total of 3 moorland ponies in the Minions area の感染が確認された ...
● クリミア・コンゴ出血熱-ロシア、ウズベキスタン
PRO/AH/EDR> Crimean-Congo hemorrhagic fever - Russia, Uzbekistan
Archive Number: 20150709.3498303
[1] ロシア (Rostov)
情報源 KR News [in Russian]、2015年7月3日。
2日、the Rostov region でダニ媒介性ウイルス感染症の患者 64 laboratory-confirmed cases of tickborne [virus] infectious が確認された。このうち、61人はクリミア・コンゴ出血熱 cases of Crimean-Congo hemorrhagic fever [CCHF] で、21 administrative territories of the region の地域で確認された。(残る) 3 cases はライム病 Lyme disease で the town of Kamensk-Shakhtinsky で発生した ...
[Mod.NP 注- The Rostov region is endemic for CCHF で、昨年 (2014) は域内で 54 CCHF cases が記録されている ... ]
[2] ロシア (Stavropol )
Almost 30 inhabitants of the Stavropol region contracted CCHF
情報源 News.1777 [in Russian]、2015年7月2日。
原文参照願います。
[Mod.NP 注-湿度が高く、(暑くはないが)温かい状況で、ダニが非常に活発となっており、ロシア南部では、CCHF の感染リスクの高い流行期となっている。2015年のロシア各地のCCHF 感染者数は、2014年の年間患者数をすでに超えており、2014年に the Stavropol region では約 27例 cases of CCHF が報告されていたが、今年はすでに 29例。また in the Rostov region there are now 61 cases versus 54 cases in 2014 の発生状況である]
[3] ウズベキスタン、感染疑い
情報源 Radio Ozodi 18 June 2015 [in Russian]、2015年6月18日。
Paiariksky and Khuzhailiksky districts of Samarkand region の住民 2名が、CCHF が疑われタシケント Tashkent に搬送され、現在医学的検査を受けている。昨年 [2014]、the Turtkul district of the Karakalpakstan region の住民 1名の感染が記録されている。2013年 8月には、the Hegelism district of the Karakalpakstan region で感染が拡大し、10人が死亡している。
[Mod.NP 注-ウズベキスタンから CCHF について報告されたのはこれが初めてで、確定診断がなされたかどうかは不明である。CCHF が風土病感染となっているカザフスタン南部と接している]
[Mod.TY 注-20150309.3217736では、クリミア出血熱ウイルスthis CHF-virus (CHFV) について、1967年6月にロシアの検査機関で成功する以前に、クリミアではなく、遠く離れた Samarkand (現在のウズベキスタン国内) の死亡した患者から ウイルスの分離を試み失敗したことが指摘されている]
関連項目 Russia (02): (RO) 20150629.3472509
● MERS-CoV (89)-フィリピン、韓国、サウジアラビア、WHO
PRO/AH/EDR> MERS-CoV (89): Philippines, South Korea, Saudi Arabia, WHO
Archive Number: 20150709.3496123
[1] フィリピン - WHO
Middle East respiratory syndrome coronavirus (MERS-CoV) - The Philippines 8 Jul 2015
情報源 WHO Global Alert and Response (GAR), Disease Outbreak News (DONs)、2015年7月8日。
6日、フィリピン当局から WHO に対し、中東呼吸器症候群の患者 1 laboratory-confirmed case of Middle East respiratory syndrome coronavirus (MERS-CoV) infection について連絡があった。
患者の詳細情報
患者は 36歳のフィンランド人男性で、 6月8-10日の間、サウジアラビアを旅行し Riyadh, Jeddah, and Dammam に滞在していた。出発前から咳の症状があったが、サウジアラビア滞在中は身体の不調を感じることはなく、医療機関も受診していない。発症の 14日前からの危険因子への曝露については、現在調査中である。6月18日にサウジアラビアを出発し、ドバイ Dubai, United Arab Emirates で 1泊したあと、19日にマニラ Manila, Philippines に到着した。20-22日を the areas of Taguig and Makati in Manila で過ごした後、23-24日に、クアラルンプル Kuala Lumpur を経由してペナン Penang, Malaysia を旅行し、さらにシンガポール Singapore からマニラに帰国した。この間も男性に何らかの症状は認められていない asymptomatic。 6月30日、男性は発熱と咳があり、7月2日に病院を受診し検査用の検体が採取された。3日は自宅で過ごし、4日に検査結果を聞くために再訪したがクリニックは休みだったため、別の病院を受診し診察を受けている。4日に MERS-CoV 検査が陽性であることが判明したため、救急車で 3つ目の病院に搬送し隔離された。現在解熱しており、状態は安定している ...
[Mod.MPP 注-上記 WHO 最新状況によると、このフィンランド人男性は、潜伏期間である 14日間に、サウジアラビア、ドバイ、マニラ、さらにマレーシア、シンガポールからマニラと移動している。全旅行期間中を通じて症状が見られなかったようで、マニラ滞在中に、診断がつく 2日前から発熱と咳が始まった。曝露のハイリスクがあると思われるのは7月2-4日で、この間に 3ヶ所の医療機関を受診している。診断確定後に受診(入院)した医療機関は 1ヶ所のみである。現地のクリニックも、また 2ヶ所目に訪れた病院もともに、MERS-CoV 感染を疑い、確診のために検体を送付まで行っている点が印象的である。とは言え、検査結果を待つ間、隔離されていなかったのは、最終的には、二次感染の点で弱い関連性を持つことになるかも知れない]
[2] 韓国, 0 new cases, 2 new deaths - MOH 7-9 Jul 2015
情報源 South Korean Ministry of Health [in Korean]、2015年7月7-9日。
Thu 9 Jul 2015: 24時間以内の発生
0 newly confirmed cases
1 newly reported deaths and
1 newly reported recovery
Wed 8 Jul 2015: 同
0 newly confirmed cases
1 newly reported death and
1 newly reported recovery
Tue 7 Jul 2015: 同
0 newly confirmed cases
0 newly reported deaths and
1 newly reported recovery
[3] 韓国 - WHO
Middle East respiratory syndrome coronavirus (MERS-CoV) - Republic of Korea 7 Jul 2015
情報源 WHO Global Alert and Response (GAR), Disease Outbreak News (DONs)、2015年7月7日。
厚労省検疫所 FORTH 参照願います。
[4] サウジアラビア, 0 new cases, 0 new deaths - MOH 6-8 Jul 2015
Date: 6-8 Jul 2015
情報源 Saudi Arabia Ministry of Health、2015年7月8日。
原文参照願います。
[Mod.MPP 注-5日連続で新規感染例が確認されなかった ... ]
関連項目 (88): Philippines ex Middle East, South Korea, Saudi Arabia, RFI 20150706.3488115
● エボラウイルス疾患 (86) WHO
PRO/AH/EDR> Ebola update (86): WHO update, susp, vaccine, research, funding
Archive Number: 20150709.3496122
[1] WHO data and statistics
Situation summary, data published on 8 Jul 2015 [as of 5 Jul 2015]
情報源 WHO、2015年7月8日。
厚労省検疫所 FORTH 参照願います。
[Mod.LK 注- Benchmark Reporter によると、リベリアで、先に報告された 3例以外に、新たな 2 new Ebola cases [in Liberia] が確定診断され、合計患者数は 5例とされている。5月9日以後の患者数が 4例なのか 5例なのか、最新の 2例についてエボラとの確定診断が行われたのか、発端患者との接触によるのか独立した症例なのか、がはっきりしない]
[2] WHO situation report 8 Jul 2015
情報源 WHO、2015年7月9日。
厚労省検疫所 FORTH より。
要約
= 7月5日までの1週間に、ギニアで18人、リベリアで3人、シエラレオネで9人の合計30人のエボラ出血熱確定患者が報告された。これは、5月中旬以降で最も多い週別患者発生数であるが、(検出力の向上による)。また、特にこれまで問題の多かった地域であるギニアのボケやフォレカリア、シエラレオネのカンビアやポート・ロコにおける、感染源不明の患者の発生割合(7月5日までの週には30人中5人) の減少をもたらした ... リベリアの新たな集団発生の感染源は未だによく判っていない。
= ギニアでは、前週と同じ3県(ボケ、コナクリ、フォレカリア)で、患者が報告された。前週の10人が報告された、ギニアビサウとの国境に近い北部のボケ県で6人が報告され、1人を除くすべての患者が登録された接触者の感染だった。コナクリから報告された患者は、Matam(マタム)自治区(地方自治区域)からで、フォレカリア県下のBenty(ベンティ)で発生した以前の患者との接触の確認がとれている。残る11人はフォレカリア県からの報告で、2人を除いて全員が、以前の患者との接触もしくは疫学的なつながりの確認された。
= リベリアでは ... 6月29日に、通常のサーベイランスの中で、Margibi(マージビ)郡からエボラ出血熱の確定患者が発見された。3月20日以降、初めてとなるこの患者は17歳男性で、6月21日に発症し、28日に死亡した。その後、同じ小さな地域の住人である接触者2人がエボラ検査で陽性であることが確認され、現在、首都モンロビアのエボラ治療センターで治療を受けている。同センターでは、最初の患者と疫学的に強い接触機会があり、いくつかのエボラの症状が現れている、別の 1人が隔離されている。
= シエラレオネでは、前週と同じカンビアとポート・ロコおよび首都フリータウンを含む区域の3地域から9人が報告されている。3人はフリータウンの人口が密集した Magazine Wharf (マガジン・ワーフ)から発報告され、全員が、以前の患者との接触者だった。カンビアの 4つの Chief(首長)支配地域からエボラ出血熱患者1人ずつが報告された。また、隣接するポート・ロコの2つのChief(首長)支配地域からもそれぞれ報告された。1人を除いては、以前の患者との接触もしくは疫学的なつながりが確認された。
... 原文参照願います。
[3] Suspected, vaccine, funding, research
5 Jul 2015 ハイチ: NOTICE: Update of measures to prevent Ebola in Haiti
3 Jul 2015 リベリア: Ria [Roberts International Airport] 空港設置の新型体温スキャナー6 Jul 2015 リベリア: 香港が Ebola-affected areas に指定
6 Jul 2015 リベリア: 20 Health workers quarantined amidst 3 new Ebola confirmed cases in Margibi
6 Jul 2015 リベリア: 隔離が解除されたスラム地区の様子 [The West Point slum is no longer quarantined.]
7 Jul 2015 リベリア: Culture Shock--Liberia Ebola cases no surprise
7 Jul 2015 リベリア: 少年の死因は Ebola ではなく、摂取したイヌ肉
[発端患者の17歳の少年が住む Nedoweh の住民は、死因は毒の入った [ウイルス感染のこと?] イヌ肉を食べたことと主張している。少年の遺体検査で、ウイルスが陽性となっている]
8 Jul 2015 リベリア: Initial Ebola test on Liberia dog carcass negative: sources
8 Jul 2015 リベリア: 大統領、感染コントロールに自信
6 Jul 2015 オランダ: Ebola threat closes emergency room, 6 quarantined
[the Bravis hospital in Roosendaal の救急室は、エボラウイルスの症状のある男性 1名が 4日運ばれてきた後、閉鎖された。ウイルスは確認されていない。この男性は特殊搬送により Erasmus MC in Rotterdam に運ばれ、救急室内での他の患者との接触はなかった。接触のあった病院職員 5人について、健康監視が行われている]
8 Jul 2015 ナイジェリア: Port Health Service intensifies Ebola surveillance: official
8 Jul 2015 NJ New Jersey Man hospitalized amid Ebola fears
8 Jul 2015 Update: III Lakewood man has malaria, reports say
6 Jul 2015: サウジアラビア、エボラ発生各国からの巡礼者に対する、ハッジ査証 Hajj visas 発給せず
6 Jul 2015 シエラレオネ: Sea fever - Port Loko's Unisa Kamara on fishing during Ebola
...
8 Jul 2015 World Health Organization: WHO "unprepared to deal with Ebola" - panel
The original report, with a link to the WHO response:
Vaccines
--------
6 Jul 2015 ガーナ: Public forum on Ebola vaccine trial opens in Ho today
8 Jul 2015 ガーナ RFI: on 5 Jul 2015 ProMED posted Ebola update (85) の中に: "The [Ghana Academy of Arts and Sciences] は、欧州での第 1相試験 the Phase I trial of the GSK vaccine において、副反応、中でも接種者の 10-15%に見られた出血時間延長 prolonged bleeding が認められ、直ちに試験承認に関する高度注意喚起が必要な事象、と指摘した"。
[Mod.JW 注- ProMED-mail は信頼できる情報筋より、ワクチンの試験が行われた、いずれの地域からも出血時間延長が報告されたことはないことを確認しており、この記事の情報源に関する情報提供を希望する]
7 Jul 2015 ガーナ: エボラワクチンの臨床試験を恐れ、子どもらに予防接種を受けさせない母親
8 Jul 2015 ガーナ: More Ghanaians volunteer for Ebola trial
8 Jul 2015 ガーナ: Ebola vaccine components do not cause Ebola disease!
6 Jul 2015 ウガンダ: 研究参加を希望 Ugandans eager to participate in Ebola studies -- Scientists said the response from the Ugandan community was remarkable
割愛部分多く、原文参照願います。
関連項目 (85): WHO update, ECDC, WHO statement, susp. research 20150705.3487558
● ハンタウイルス-パナマ VR 疑い、南北アメリカ (30)
PRO/AH/EDR> Hantavirus update - Americas (30): Panama (VR) susp
Archive Number: 20150709.3496121
情報源 Telemetro [in Spanish]、2015年7月8日。
the Luis "Chicho" Fabrega Hospital in Veraguas province の男性 1名について、ハンタウイルス感染の確認中である。保健と局 the Veraguas Ministry of Health (MINSA) の疫学担当者は 7日、同患者の発生を明らかにした。同局 MINSA statistics によれば、2015年、2 confirmed cases of hantavirus [infections] が確認されており 1例は死亡、2 suspicious cases [in the province] が登録されている。
● 日本脳炎-台湾
PRO/AH/EDR> Japanese encephalitis - Taiwan
Archive Number: 20150709.3495985
情報源 Focus Taiwan、2015年7月7日。
保健当局 Kaohsiung's Department of Health announced が 7日、2015年市内初の日本脳炎の患者1st case of Japanese encephalitis [JE] について発表した。患者は Renwu District, Kaohsiung City 在住の 49歳女性で、現在治療中であり、意識朦朧 a semi-conscious state で会話ができない状態、と説明されている。例年、5-7月に発生するため、この期間は特に、蚊族 the _Culex tritaeniorhynchus_ or _Culex annulus_ species of mosquitoes の刺咬を避けるための注意が必要と述べている。6月11日に初めて、筋力の低下と筋肉痛を訴え医師の診察を受け、その後急速に状態が悪くなり、4日後に発熱と意識状態の低下で集中治療室に搬送された。
● 原因不明の疾患-ケニア 死亡 RFI
PRO/AH/EDR> Undiagnosed illness - Kenya: fatal, RFI
Archive Number: 20150709.3495876
情報源 Mediamax、2015年7月7日。
Mwamba village in Trans Nzoia county において、3週間に、5-15歳の小児 5人が、腹痛と頭痛を訴え死亡した。5人目の小児が死亡したのは 7月 7日で、保健当局者らが現地入りした。死亡した 9歳の少女の父親は、受診した医院でマラリアの治療を受けたが、状態が悪くなり死亡した、と述べた。住民らは、同じような症状の報告がある、隣国のウガンダから来た病気だと述べている。郡保健当局者は、高地マラリアとの噂を否定し、血液検査の結果が判明すれば、全てを報告するとしている。 ...
[Mod.TY 注-病因を推定するには、症状 (headache and abdominal pain) があまりに一般的すぎる。興味深い事として、2014年にケニアから中国に帰国した女性が、エボラウイルス疾患 EBV に類似する原因不明の症状を呈し、EBV は否定されたものの、その原因は明らかになっていない (20140730.2645280)。上記の記事に似た事例で、2014年2月に East Pokot-Tiaty sub-county で、原因不明の病気で、成人とこどもを含む 4人が死亡している (20140312.2327175)。この事例では、飲料水が確保できず、ヒトと動物にまん延する水系感染症が発生し、ヒトでは血性下痢と腹痛、頭痛を発症した。いずれも病原体は確認されていない。今回の報告では、ウガンダで発生した病気と同じ症状が、ケニアの小児らに派生したとされている。the West Nile region において 2014年に 、4人が死亡、64人が入院となった原因不明の病気が発生しているが、この地域はケニアとは反対側の、ウガンダの国境地域である]
MERS-CoV (89)-フィリピン、韓国、サウジアラビア、WHO F
エボラウイルス疾患 (86) WHO
ハンタウイルス (30) -パナマ
日本脳炎-台湾
原因不明の疾患-ケニア 死亡 など
● 腺疫、ウマ-英 (03) イングランド
PRO/AH> Strangles, equine - UK (03): (England)
Archive Number: 20150709.3498526
情報源 Western Morning News、2015年7月9日。
南東部 Cornwall で腺疫 An outbreak of the highly contagious equine disease strangles の発生が確認された。 8日、3頭 a total of 3 moorland ponies in the Minions area の感染が確認された ...
● クリミア・コンゴ出血熱-ロシア、ウズベキスタン
PRO/AH/EDR> Crimean-Congo hemorrhagic fever - Russia, Uzbekistan
Archive Number: 20150709.3498303
[1] ロシア (Rostov)
情報源 KR News [in Russian]、2015年7月3日。
2日、the Rostov region でダニ媒介性ウイルス感染症の患者 64 laboratory-confirmed cases of tickborne [virus] infectious が確認された。このうち、61人はクリミア・コンゴ出血熱 cases of Crimean-Congo hemorrhagic fever [CCHF] で、21 administrative territories of the region の地域で確認された。(残る) 3 cases はライム病 Lyme disease で the town of Kamensk-Shakhtinsky で発生した ...
[Mod.NP 注- The Rostov region is endemic for CCHF で、昨年 (2014) は域内で 54 CCHF cases が記録されている ... ]
[2] ロシア (Stavropol )
Almost 30 inhabitants of the Stavropol region contracted CCHF
情報源 News.1777 [in Russian]、2015年7月2日。
原文参照願います。
[Mod.NP 注-湿度が高く、(暑くはないが)温かい状況で、ダニが非常に活発となっており、ロシア南部では、CCHF の感染リスクの高い流行期となっている。2015年のロシア各地のCCHF 感染者数は、2014年の年間患者数をすでに超えており、2014年に the Stavropol region では約 27例 cases of CCHF が報告されていたが、今年はすでに 29例。また in the Rostov region there are now 61 cases versus 54 cases in 2014 の発生状況である]
[3] ウズベキスタン、感染疑い
情報源 Radio Ozodi 18 June 2015 [in Russian]、2015年6月18日。
Paiariksky and Khuzhailiksky districts of Samarkand region の住民 2名が、CCHF が疑われタシケント Tashkent に搬送され、現在医学的検査を受けている。昨年 [2014]、the Turtkul district of the Karakalpakstan region の住民 1名の感染が記録されている。2013年 8月には、the Hegelism district of the Karakalpakstan region で感染が拡大し、10人が死亡している。
[Mod.NP 注-ウズベキスタンから CCHF について報告されたのはこれが初めてで、確定診断がなされたかどうかは不明である。CCHF が風土病感染となっているカザフスタン南部と接している]
[Mod.TY 注-20150309.3217736では、クリミア出血熱ウイルスthis CHF-virus (CHFV) について、1967年6月にロシアの検査機関で成功する以前に、クリミアではなく、遠く離れた Samarkand (現在のウズベキスタン国内) の死亡した患者から ウイルスの分離を試み失敗したことが指摘されている]
関連項目 Russia (02): (RO) 20150629.3472509
● MERS-CoV (89)-フィリピン、韓国、サウジアラビア、WHO
PRO/AH/EDR> MERS-CoV (89): Philippines, South Korea, Saudi Arabia, WHO
Archive Number: 20150709.3496123
[1] フィリピン - WHO
Middle East respiratory syndrome coronavirus (MERS-CoV) - The Philippines 8 Jul 2015
情報源 WHO Global Alert and Response (GAR), Disease Outbreak News (DONs)、2015年7月8日。
6日、フィリピン当局から WHO に対し、中東呼吸器症候群の患者 1 laboratory-confirmed case of Middle East respiratory syndrome coronavirus (MERS-CoV) infection について連絡があった。
患者の詳細情報
患者は 36歳のフィンランド人男性で、 6月8-10日の間、サウジアラビアを旅行し Riyadh, Jeddah, and Dammam に滞在していた。出発前から咳の症状があったが、サウジアラビア滞在中は身体の不調を感じることはなく、医療機関も受診していない。発症の 14日前からの危険因子への曝露については、現在調査中である。6月18日にサウジアラビアを出発し、ドバイ Dubai, United Arab Emirates で 1泊したあと、19日にマニラ Manila, Philippines に到着した。20-22日を the areas of Taguig and Makati in Manila で過ごした後、23-24日に、クアラルンプル Kuala Lumpur を経由してペナン Penang, Malaysia を旅行し、さらにシンガポール Singapore からマニラに帰国した。この間も男性に何らかの症状は認められていない asymptomatic。 6月30日、男性は発熱と咳があり、7月2日に病院を受診し検査用の検体が採取された。3日は自宅で過ごし、4日に検査結果を聞くために再訪したがクリニックは休みだったため、別の病院を受診し診察を受けている。4日に MERS-CoV 検査が陽性であることが判明したため、救急車で 3つ目の病院に搬送し隔離された。現在解熱しており、状態は安定している ...
[Mod.MPP 注-上記 WHO 最新状況によると、このフィンランド人男性は、潜伏期間である 14日間に、サウジアラビア、ドバイ、マニラ、さらにマレーシア、シンガポールからマニラと移動している。全旅行期間中を通じて症状が見られなかったようで、マニラ滞在中に、診断がつく 2日前から発熱と咳が始まった。曝露のハイリスクがあると思われるのは7月2-4日で、この間に 3ヶ所の医療機関を受診している。診断確定後に受診(入院)した医療機関は 1ヶ所のみである。現地のクリニックも、また 2ヶ所目に訪れた病院もともに、MERS-CoV 感染を疑い、確診のために検体を送付まで行っている点が印象的である。とは言え、検査結果を待つ間、隔離されていなかったのは、最終的には、二次感染の点で弱い関連性を持つことになるかも知れない]
[2] 韓国, 0 new cases, 2 new deaths - MOH 7-9 Jul 2015
情報源 South Korean Ministry of Health [in Korean]、2015年7月7-9日。
Thu 9 Jul 2015: 24時間以内の発生
0 newly confirmed cases
1 newly reported deaths and
1 newly reported recovery
Wed 8 Jul 2015: 同
0 newly confirmed cases
1 newly reported death and
1 newly reported recovery
Tue 7 Jul 2015: 同
0 newly confirmed cases
0 newly reported deaths and
1 newly reported recovery
[3] 韓国 - WHO
Middle East respiratory syndrome coronavirus (MERS-CoV) - Republic of Korea 7 Jul 2015
情報源 WHO Global Alert and Response (GAR), Disease Outbreak News (DONs)、2015年7月7日。
厚労省検疫所 FORTH 参照願います。
[4] サウジアラビア, 0 new cases, 0 new deaths - MOH 6-8 Jul 2015
Date: 6-8 Jul 2015
情報源 Saudi Arabia Ministry of Health、2015年7月8日。
原文参照願います。
[Mod.MPP 注-5日連続で新規感染例が確認されなかった ... ]
関連項目 (88): Philippines ex Middle East, South Korea, Saudi Arabia, RFI 20150706.3488115
● エボラウイルス疾患 (86) WHO
PRO/AH/EDR> Ebola update (86): WHO update, susp, vaccine, research, funding
Archive Number: 20150709.3496122
[1] WHO data and statistics
Situation summary, data published on 8 Jul 2015 [as of 5 Jul 2015]
情報源 WHO、2015年7月8日。
厚労省検疫所 FORTH 参照願います。
[Mod.LK 注- Benchmark Reporter によると、リベリアで、先に報告された 3例以外に、新たな 2 new Ebola cases [in Liberia] が確定診断され、合計患者数は 5例とされている。5月9日以後の患者数が 4例なのか 5例なのか、最新の 2例についてエボラとの確定診断が行われたのか、発端患者との接触によるのか独立した症例なのか、がはっきりしない]
[2] WHO situation report 8 Jul 2015
情報源 WHO、2015年7月9日。
厚労省検疫所 FORTH より。
要約
= 7月5日までの1週間に、ギニアで18人、リベリアで3人、シエラレオネで9人の合計30人のエボラ出血熱確定患者が報告された。これは、5月中旬以降で最も多い週別患者発生数であるが、(検出力の向上による)。また、特にこれまで問題の多かった地域であるギニアのボケやフォレカリア、シエラレオネのカンビアやポート・ロコにおける、感染源不明の患者の発生割合(7月5日までの週には30人中5人) の減少をもたらした ... リベリアの新たな集団発生の感染源は未だによく判っていない。
= ギニアでは、前週と同じ3県(ボケ、コナクリ、フォレカリア)で、患者が報告された。前週の10人が報告された、ギニアビサウとの国境に近い北部のボケ県で6人が報告され、1人を除くすべての患者が登録された接触者の感染だった。コナクリから報告された患者は、Matam(マタム)自治区(地方自治区域)からで、フォレカリア県下のBenty(ベンティ)で発生した以前の患者との接触の確認がとれている。残る11人はフォレカリア県からの報告で、2人を除いて全員が、以前の患者との接触もしくは疫学的なつながりの確認された。
= リベリアでは ... 6月29日に、通常のサーベイランスの中で、Margibi(マージビ)郡からエボラ出血熱の確定患者が発見された。3月20日以降、初めてとなるこの患者は17歳男性で、6月21日に発症し、28日に死亡した。その後、同じ小さな地域の住人である接触者2人がエボラ検査で陽性であることが確認され、現在、首都モンロビアのエボラ治療センターで治療を受けている。同センターでは、最初の患者と疫学的に強い接触機会があり、いくつかのエボラの症状が現れている、別の 1人が隔離されている。
= シエラレオネでは、前週と同じカンビアとポート・ロコおよび首都フリータウンを含む区域の3地域から9人が報告されている。3人はフリータウンの人口が密集した Magazine Wharf (マガジン・ワーフ)から発報告され、全員が、以前の患者との接触者だった。カンビアの 4つの Chief(首長)支配地域からエボラ出血熱患者1人ずつが報告された。また、隣接するポート・ロコの2つのChief(首長)支配地域からもそれぞれ報告された。1人を除いては、以前の患者との接触もしくは疫学的なつながりが確認された。
... 原文参照願います。
[3] Suspected, vaccine, funding, research
5 Jul 2015 ハイチ: NOTICE: Update of measures to prevent Ebola in Haiti
3 Jul 2015 リベリア: Ria [Roberts International Airport] 空港設置の新型体温スキャナー6 Jul 2015 リベリア: 香港が Ebola-affected areas に指定
6 Jul 2015 リベリア: 20 Health workers quarantined amidst 3 new Ebola confirmed cases in Margibi
6 Jul 2015 リベリア: 隔離が解除されたスラム地区の様子 [The West Point slum is no longer quarantined.]
7 Jul 2015 リベリア: Culture Shock--Liberia Ebola cases no surprise
7 Jul 2015 リベリア: 少年の死因は Ebola ではなく、摂取したイヌ肉
[発端患者の17歳の少年が住む Nedoweh の住民は、死因は毒の入った [ウイルス感染のこと?] イヌ肉を食べたことと主張している。少年の遺体検査で、ウイルスが陽性となっている]
8 Jul 2015 リベリア: Initial Ebola test on Liberia dog carcass negative: sources
8 Jul 2015 リベリア: 大統領、感染コントロールに自信
6 Jul 2015 オランダ: Ebola threat closes emergency room, 6 quarantined
[the Bravis hospital in Roosendaal の救急室は、エボラウイルスの症状のある男性 1名が 4日運ばれてきた後、閉鎖された。ウイルスは確認されていない。この男性は特殊搬送により Erasmus MC in Rotterdam に運ばれ、救急室内での他の患者との接触はなかった。接触のあった病院職員 5人について、健康監視が行われている]
8 Jul 2015 ナイジェリア: Port Health Service intensifies Ebola surveillance: official
8 Jul 2015 NJ New Jersey Man hospitalized amid Ebola fears
8 Jul 2015 Update: III Lakewood man has malaria, reports say
6 Jul 2015: サウジアラビア、エボラ発生各国からの巡礼者に対する、ハッジ査証 Hajj visas 発給せず
6 Jul 2015 シエラレオネ: Sea fever - Port Loko's Unisa Kamara on fishing during Ebola
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8 Jul 2015 World Health Organization: WHO "unprepared to deal with Ebola" - panel
The original report, with a link to the WHO response:
Vaccines
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6 Jul 2015 ガーナ: Public forum on Ebola vaccine trial opens in Ho today
8 Jul 2015 ガーナ RFI: on 5 Jul 2015 ProMED posted Ebola update (85) の中に: "The [Ghana Academy of Arts and Sciences] は、欧州での第 1相試験 the Phase I trial of the GSK vaccine において、副反応、中でも接種者の 10-15%に見られた出血時間延長 prolonged bleeding が認められ、直ちに試験承認に関する高度注意喚起が必要な事象、と指摘した"。
[Mod.JW 注- ProMED-mail は信頼できる情報筋より、ワクチンの試験が行われた、いずれの地域からも出血時間延長が報告されたことはないことを確認しており、この記事の情報源に関する情報提供を希望する]
7 Jul 2015 ガーナ: エボラワクチンの臨床試験を恐れ、子どもらに予防接種を受けさせない母親
8 Jul 2015 ガーナ: More Ghanaians volunteer for Ebola trial
8 Jul 2015 ガーナ: Ebola vaccine components do not cause Ebola disease!
6 Jul 2015 ウガンダ: 研究参加を希望 Ugandans eager to participate in Ebola studies -- Scientists said the response from the Ugandan community was remarkable
割愛部分多く、原文参照願います。
関連項目 (85): WHO update, ECDC, WHO statement, susp. research 20150705.3487558
● ハンタウイルス-パナマ VR 疑い、南北アメリカ (30)
PRO/AH/EDR> Hantavirus update - Americas (30): Panama (VR) susp
Archive Number: 20150709.3496121
情報源 Telemetro [in Spanish]、2015年7月8日。
the Luis "Chicho" Fabrega Hospital in Veraguas province の男性 1名について、ハンタウイルス感染の確認中である。保健と局 the Veraguas Ministry of Health (MINSA) の疫学担当者は 7日、同患者の発生を明らかにした。同局 MINSA statistics によれば、2015年、2 confirmed cases of hantavirus [infections] が確認されており 1例は死亡、2 suspicious cases [in the province] が登録されている。
● 日本脳炎-台湾
PRO/AH/EDR> Japanese encephalitis - Taiwan
Archive Number: 20150709.3495985
情報源 Focus Taiwan、2015年7月7日。
保健当局 Kaohsiung's Department of Health announced が 7日、2015年市内初の日本脳炎の患者1st case of Japanese encephalitis [JE] について発表した。患者は Renwu District, Kaohsiung City 在住の 49歳女性で、現在治療中であり、意識朦朧 a semi-conscious state で会話ができない状態、と説明されている。例年、5-7月に発生するため、この期間は特に、蚊族 the _Culex tritaeniorhynchus_ or _Culex annulus_ species of mosquitoes の刺咬を避けるための注意が必要と述べている。6月11日に初めて、筋力の低下と筋肉痛を訴え医師の診察を受け、その後急速に状態が悪くなり、4日後に発熱と意識状態の低下で集中治療室に搬送された。
● 原因不明の疾患-ケニア 死亡 RFI
PRO/AH/EDR> Undiagnosed illness - Kenya: fatal, RFI
Archive Number: 20150709.3495876
情報源 Mediamax、2015年7月7日。
Mwamba village in Trans Nzoia county において、3週間に、5-15歳の小児 5人が、腹痛と頭痛を訴え死亡した。5人目の小児が死亡したのは 7月 7日で、保健当局者らが現地入りした。死亡した 9歳の少女の父親は、受診した医院でマラリアの治療を受けたが、状態が悪くなり死亡した、と述べた。住民らは、同じような症状の報告がある、隣国のウガンダから来た病気だと述べている。郡保健当局者は、高地マラリアとの噂を否定し、血液検査の結果が判明すれば、全てを報告するとしている。 ...
[Mod.TY 注-病因を推定するには、症状 (headache and abdominal pain) があまりに一般的すぎる。興味深い事として、2014年にケニアから中国に帰国した女性が、エボラウイルス疾患 EBV に類似する原因不明の症状を呈し、EBV は否定されたものの、その原因は明らかになっていない (20140730.2645280)。上記の記事に似た事例で、2014年2月に East Pokot-Tiaty sub-county で、原因不明の病気で、成人とこどもを含む 4人が死亡している (20140312.2327175)。この事例では、飲料水が確保できず、ヒトと動物にまん延する水系感染症が発生し、ヒトでは血性下痢と腹痛、頭痛を発症した。いずれも病原体は確認されていない。今回の報告では、ウガンダで発生した病気と同じ症状が、ケニアの小児らに派生したとされている。the West Nile region において 2014年に 、4人が死亡、64人が入院となった原因不明の病気が発生しているが、この地域はケニアとは反対側の、ウガンダの国境地域である]