2015年11月25日

風疹-中国
ラッサ熱-ナイジェリア (09)
エボラ (129) リベリア、WHO ECDC
Zika ウイルス-グアテマラ、メキシコ コロンビアから
大腸菌感染症-米国 (24) O157 チキンサラダ
百日咳-スペイン (02) 乳児死亡
原因不明の疾患-インドネシア 死亡、小児 など

風疹-中国
PRO/AH/EDR> Rubella - China  (YN Yunnan): last contact cleared
Archive Number: 20151125.3819806
情報源 Nujiang.cn [trans. ]、2015年11月25日。
Dulongjiang Township (in Gongshan Derung and Nu Autonomous County) の小中学校にまたがった風疹感染流行 the rubella outbreak で、感染が疑われた患者 50人の血液検体のうち、15検体が IgM 抗体陽性であることが確認された。From 24-28 Sep 2015、Gongshan County の各校 3725人にワクチン MMR vaccinations が接種された ...

鳥インフルエンザ (198)-仏、庭先飼育の家きん、H5N1 OIE
Highly pathogenic avian influenza, France、Reoccurrence of a listed disease
PRO/AH/EDR> Avian influenza (198): France (DD) backyard poultry, HPAI H5N1, OIE
Archive Number: 20151125.3819479
情報源 OIE, WAHID weekly disease information 2015; 28 (48)、2015年11月25日。
感染開始時期 2015年11月14日
前回流行時期 2007年
原因ウイルス Highly pathogenic avian influenza virus、Serotype: H5N1
新たな感染流行 (1)
Summary of outbreaks: Total outbreaks: 1
発生地 1: Biras, Dordogne: Backyard
感染した種/個体数/感染数/死亡/廃棄/処分
Birds / 32 / 22 / 22 / 10 / 0
Affected population ニワトリ: A backyard (non-commercial farm) consisting of 32 broiler chickens and layer hens showing acute mortalities leading to testing and preventive slaughter.

ラッサ熱-ナイジェリア (09)
Lassa fever case numbers as of week 44 [week ending 6 Nov 2015]
PRO/AH/EDR> Lassa fever - Nigeria (09)
Archive Number: 20151125.3819446
情報源 Nigeria Centre for Disease Control, Nigeria Federal Ministry of Health 5(44) [not yet posted on the Ministry website, edited]、2015年11月6日。
Numbers of cases in states reported / confirmed / deaths
Bauchi 3 / 3 / 1
Borno 7 / 0 / 0
Edo 218 / 8 / 5
FCT 1 / 0 / 0
Gombe 2 / 0 / 0
Kogi 2 / 0 / 0
Katsina 3 / 0 / 0
Kwara 2 / 0 / 0
Nasarawa 2 / 0 / 0
Ondo 2 / 2 / 0
Plateau 24 / 0 / 1
Taraba 4 / 0 / 0

Total 270 / 13 / 7

写真 _Mastomys_ mice

エボラ (129) リベリア、WHO ECDC
PRO/AH/EDR> Ebola update (129): Liberia, WHO update, ECDC update, susp. research
Archive Number: 20151125.3819383
[1] リベリア: 1st death since July 2015
情報源 Voice of America、2015年11月24日。
リベリアで 10歳代の少年 1人がエボラ感染により死亡したと、24日保健当局 Liberia's Ebola Case Management System が明らかにした。同国内では、7月以来の死者発生となった。東部 Paynesville district 在住で 15歳のこの少年は、23日に死亡した。9月に 2度目となるエボラ清浄化宣言後、初めての患者だった。少年の父親と兄弟もウイルス検査で陽性となり、(少年の) 母親及び 2人の姉妹とともに治療センターに収容されている。感染リスクがあるとして、医療従事者 8人を含む160人近くが特定されている ...
[2] リベリア: Ebola recurrence
情報源 Thomson Reuters Foundation、2015年11月24日。
発端となった 15歳の患者が、エボラウイルス疾患 Ebola virus disease (EVD) により、23日に死亡した。リベリアでは数か月ぶりの EVD による死者で、感染経路は明らかになっていない。医療専門家は、EVD が疑われる患者を、直接、特殊治療ユニットに移送する過程に瑕疵があったと指摘する。リベリアの新たな感染流行の発生は、医療従事者らの疲弊や無頓着の表れかも知れない。Medecins Sans Frontieres (MSF) 代表は、この 15歳の患者について、治療ユニット入院までに、複数の医療施設を受診し、そこでは個人予防衣は使用されていなかったと述べた。リベリアではしばらく患者発生が無く、90日間の強化サーベイランスが終わりに近づく中で、人々に疲労と無頓着が拡がった可能性があると述べている。国境を越えた感染があったかどうかについては、まだ明らかになっていない: ギニアで患者の発生はなく、シエラレオネは 2日にエボラ清浄化を宣言している ...
[3] リベリア: origin of 1st case
情報源 Associated Press、2015年11月23日。
リベリアのエボラ当局 Liberia's Ebola Case Management System が、米国 the U.S. Centers for Disease Control and Prevention から 2人の専門家を招き、2ヶ月ぶりに新たに発生したエボラ患者 new Ebola virus disease (EVD) cases の感染源の調査を依頼したことを明らかにした。今回の患者らのうち、最初に発生した患者は、首都モンロビア Monrovia の、当初 10歳と発表された後に 15歳に訂正された少年で、父親と兄弟もウイルス検査で陽性となり、母親と 2人の姉妹とともに同じ治療センターに収容された。監視状態にある 153人の接触者の中には、12人の医療従事者も含まれている。
 [Mod.LK the Los Angeles Times によると、the CDC は、"患者との接触後 21日間の全潜伏期間中の患者監視の失敗" と指摘している。この失点がリベリアの最新の患者らの発生の原因であるかは明らかではないが、改善すべきであることは間違いない。 All Africa  は、リベリア政府がアウトブレイク中に実施した対策に、"Ebola buckets" と、商用車の後部座席の乗客を 3人に制限する、というものがあったが、いずれも今は守られていない。商用車運転手 Commercial drivers は、後部座席に 4人の乗客を乗せ、時に前部座席にも 2人を載せることもある。エボラ排除宣言したリベリア政府は、許可乗客数をはっきりと言わなかったと、運転手らは述べている。さらに、いくつか公的施設でも、もはや、入口に "Ebola buckets" が用意されておらず、もし置かれていたとしても、バケツでちゃんと手洗いしているかを監視する者はいない ... ]
[4] WHO
情報源 WHO Ebola Situation Report - 25 Nov 2015、2015年11月25日。
22 Nov [2015] の週に、リベリアから 3例の集団感染 A cluster of 3 confirmed cases of Ebola virus disease (EVD) が報告された。1例目の報告された患者は、19日の the Greater Monrovia area の医療施設入院後に EVD 検査が陽性であることが確認された 15歳の少年で、その後、他の家族 5人とともにエボラ治療センターに移送された。家族の中ではほかに、8歳の弟と 40歳の父親の 2人が、隔離された中で行われた検査で陽性となった。これらの家族以外に 149 人の接触者が特定されており、この中には 15歳の患者が隔離されるまでに接触があった 10人の医療従事者が含まれている。感染源を特定するための調査は緒に付いたばかりである。リベリアは 9月3日にエボラ感染伝播の清浄化を宣言していた ...
厚労省検疫所 FORTH 参照願います。
[5] ECDC [European Centre for Disease Prevention and Control]
情報源 ECDC、2015年11月23日。
背景 2013年12月以降、ギニア、リベリア、シエラレオネを中心に、西アフリカでエボラウイルス疾患の感染流行 An epidemic of Ebola virus disease (EVD)が続いている。 2014年8月8日、WHO は西アフリカの the Ebola epidemic に対して、国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態 a Public Health Emergency of International Concern (PHEIC) を宣言した。2015年11月18日現在、WHO は 28 598 cases of Ebola virus disease including 11 299 deaths を報告している。最も患者の発生が多かったのは 2014年秋で、その後、緩やかな減少が続いている。 WHO は、2015年9月3日にリベリアが、11月7日にはシエラレオネが Ebola-free であると宣言し、ギニアも同10月29日以降新たな患者を報告していない。
リベリアの現在の状況 2015年11月20日、リベリアの保健当局 the Liberian Ministry of Health and Social Welfare が 3 confirmed cases of Ebola virus disease を報告した。11月19日、リベリアの基準検査機関 a reference laboratory in Liberia が、発熱と出血等の症状のある、モンロビアの病院の患者 1名の検体のエボラ検査陽性を報告した ... 報道によると、この初発患者の発症日は11月14日だが、同16日には登校しており、17日に病院に入院後、19日に 2件の検体で陽性が確定された。家族内で、新たに 2例の感染が確認された ...
評価 リベリアは、9月3日にヒトの間でのエボラウイルス感染伝播の清浄化を宣言し、その後 90日間の強化サーベイランス期間に入っていた。アウトブレイクが終結した後、サーベイランスが強化されている中で新たな患者が確認されることは、最新の ECDC 評価で述べられているように、予想されていなかった訳ではない ...

[6] Review
23 Nov 2015: 1st systematic review of Ebola risks underway
原著 Risk factors for transmission of Ebola or Marburg virus disease: a systematic a systematic review and meta-analysis_ International Journal of Epidemiology¬, 2015; dyv307. review and meta-analysis. _International Journal of Epidemiology_, 2015; dyv307 DOI: 10.1093/ije/dyv307
24 Nov 2015 リベリア: Liberia resurgence: The changing meaning of 'Ebola-free'

Non-governmental organization
25 Nov 2015: Air Partner winds down Ebola relief work after more than a year as Sierra Leone is declared Ebola-free

関連項目 (128): Liberia setback, vaccines, research, technology, funding 20151122.3810602

Zika ウイルス-グアテマラ、メキシコ コロンビアから
PRO/EDR> Zika virus update: Guatemala, Mexico ex Colombia
Archive Number: 20151125.3818813
[1] グアテマラ Guatemala
情報源 El Nuevo Diario [in Spanish]、2015年11月24日。
グアテマラ初の患者 the 1st case of Zika virus [infection] が確認された。公衆衛生省 the Ministry of Public Health and Social Assistance は会見の中で、患者は西部 the western province of Zecapa の男性であると明らかにした ... 発熱、頭痛、体部痛、嘔吐、結膜炎の症状がある時期に採取された検体で、陽性が確認されている ...
[2] メキシコ ex Colombia
情報源 La Razon [in Spanish]、2015年10月18日。
保健当局者 Subsecretary for Prevention and Health Promotion は、初の輸入感染例 the 1st imported case of Zika virus [infection] を確認したことを明らかにした。会見の中で、患者は Queretaro の26歳男性で、コロンビアで感染したと述べた。発熱、体部痛、頭痛で発症したが、発疹は認められなかった; 最も重要な点は発症の 2週間前に Santa Marta, Colombia に滞在していたことであると述べた。

腸管出血性大腸菌 (EHEC) 感染症-米国 (24) O157 チキンサラダ
PRO/AH/EDR> E. coli EHEC - USA (24): O157, commercial chicken salad
Archive Number: 20151125.3817168
情報源 CDC、2015年11月24日。
関係各局 The CDC, the U.S. Food and Drug Administration, the U.S. Department of Agriculture Food Safety and Inspection Service, and public health officials in several states が、大腸菌感染流行 an outbreak of Shiga toxin-producing [enterohemorrhagic] (O157:H7) infections の調査を行っている。アウトブレイクで確認された菌 (outbreak strain) の遺伝情報 One DNA fingerprint も調査対象である。19人の、志賀毒素産生性大腸菌 the outbreak strain of Shiga toxin-producing EHEC O157:H7 感染が、7州から報告されている: California (1), Colorado (4), Missouri (1), Montana (6), Utah (5), Virginia (1), and Washington (1)。情報が得られた患者については、発症日が 2015年10月6日から11月3日までの間で、年齢は 5歳から84歳である。5人 (29 %) が入院となり、2人が溶血性尿毒症症候群 hemolytic uremic syndrome (HUS) を発症したが、死亡例はない。
アウトブレイクの調査結果 これまでの聞き取り調査により、16人中 14人 (88 %) が摂取したと報告した、Costco stores 各店で製造販売の rotisserie chicken salad (串焼きチキンサラダ?) が、アウトブレイクの原因である可能性が示唆されている。チキンサラダのどの食材が関係したかについては、現在調査中である ....

口蹄疫-モロッコ、ウシ O型 マグレブ (17)
FAO WRLFMD Genotyping Report of 20 Nov 2015, FMDV type O, Morocco, BATCH: WRLFMD/20154/00030, 3 samples
PRO/AH/EDR> Foot & mouth disease - Maghreb (17): Morocco, bovine, st O, genotyped Ind-2001d
Archive Number: 20151125.3818157
情報源 The Pirbright Institute, World Reference Laboratory for Foot-and-Mouth Disease (WRLFMD)、2015年11月25日。
原文参照願います。

百日咳-スペイン (02) 乳児死亡
PRO/EDR> Pertussis - Spain  (02): (AN) infant fatalities
Archive Number: 20151125.3809154
情報源 La Razon [in Spanish]、2015年11月18日。
アンダルシア地方政府当局 The Regional Government of Andalusia は 17日、2015年9月に the Virgen del Rocio hospital in Seville で、生後 2ヶ月の乳児が死亡し、10月に Malaga で死亡した生後 18日目の新生児と合わせて、 3ヶ月未満の女児 2名が死亡したことを明らかにした。死亡したいずれの乳児も、その母親がワクチンを受けていなかった。これを受け、アンダルシア当局は、2016年1月1日から、すべての妊娠女性へのワクチン接種を計画している。マドリッド The Community of Madrid でも 2016年からの接種開始が予定されている ... 近年、重症化しやすい 1歳未満の乳児を中心に、百日咳の患者 cases of whooping cough が増加している ... the Community of Madrid の新たなワクチン接種計画では、妊娠第3期 (between weeks 28 and 36) の女性への百日咳ワクチンが追加される。妊娠女性への接種は安全であり、新生児は、生後すぐの、ワクチン接種が始まるまでの期間も、感染から防護される ...

原因不明の疾患-インドネシア 死亡、小児 RFI
PRO/AH/EDR> Undiagnosed illness - Indonesia : (PA) fatal, children, RFI
Archive Number: 20151125.3817355
情報源 The Jakarta Post、2015年11月24日。
Mbuwa district, Nduga regency, Papua において、多くが 7歳未満の多数の小児が、11月初旬の雨期の開始以降、原因不明の病気で死亡している。24日までに、41人もの子どもが死亡している。初めは軽微な症状だが、発症後まもなく死亡すると、医療チームの 1人が説明した。Nduga および周辺地域で干ばつが発生し、森林火災による霞にも曝露している。雨期開始後に、突然、ブタや家きんが死亡したと述べられている。家畜より先に、多数の小児が死亡していたが、報告されたのは、ようやくこの 3日間になってからと話した。小児の血液のマラリア検査はいずれも陰性だった。1998年に the Pegunungan Tengah mountain range region で長期間の干ばつが発生した際には、多数の死者が発生した。今回の死者に似た症状が見られたという。風邪様の症状から、下痢、そして死亡した。1998年は、the Pegunungan Tengah region でマラリアが流行した。インドネシアは、マラリア発生により毎年 3200万人が感染し 4万7000人が死亡する、アジア大洋州で 22か国の 1つである。Papua, West Papua, Maluku, North Maluku, and East Nusa Tenggara の 5つの州が、インドネシアのマラリア患者数を押し上げている ... the Pegunungan Tengah region では、from 2005 to 2010 に豚コレラ the hog cholera virus も発生している ...
 [Mod.ML 注- ... 上記報道では、7歳未満の小児の a "malaria"-like illness が報じられているが、70人については検査が陰性とされている。数日間の死者は 41人とされているが、患者数は記されていない ... 家きんやブタの死亡が同時に発生しており、インドネシアでは鳥インフルエンザが問題となっているが、ほとんどが家きんとの接触によるものであり、散発性となる。鳥インフルエンザウイルスの変異が起きたとは考えにくい。森林火災は呼吸器感染の増悪因子となる ... ]