2015年11月3日-5日

セラチア感染症 英国 
マラリア ベネズエラ
肺炎、原因不明 韓国

● セラチア感染症 英国 
PRO/EDR> Serratia marcescens - UK : (Scotland) neonatal unit, fatal
Archive Number: 20151105.3770595
 情報源 Herald Scotland、2015年11月3日
グラスゴー Glasgow [Scotland] の新生児ケアユニットで、まれな致死性細菌に感染した新生児 1名が死亡した。様々な医学的問題を持ったまま生まれたこの未熟児が死亡したのは、the Neonatal Unit linked to the Royal Hospital for Children で、[31 Oct 2015-1 Nov 2015] のことだった。
セラチア菌 _Serratia marcescens_ 感染の患者が増加する中、衛生委員会当局 NHS Greater Glasgow and Clyde's Public Health Protection Unit and Infection Control Team が調査を開始したとのべた。同ユニット内の他の 5人の新生児からもセラチア菌が検出 [that is colonization] されている。すでに退院した別の 7人の新生児でも、_Serratia marcescens_ colonization が確認されているが、医療スタッフは、すべての菌株が一致している訳ではないと説明している

● マラリア ベネズエラ
PRO/EDR> Malaria - Venezuela (03)
Archive Number: 20151105.3768336
 情報源 Venezuela al Dia [in Spanish]、2015年10月30日。
Malaria has become an epidemic in Venezuela
17 Oct 2015 の時点で、ベネズエラ国内で 10万5757 cases of malaria マラリア患者が報告されていることが、保健省 the Ministry of Health announced through a Comprehensive Environmental Health Bulletin で明らかになった。1936年に国内の記録データが開始されて以来、これほど多数の感染が発生したことはなかった。過去 5年間と比較して、2015年の累積データは 110 % の増加となっている。the National Epidemiological Defense Network の担当者によると、高度 800 mを超える地域を除き、国内の 85 % 以上の地域にマラリアを媒介するハマダラカ the _Anopheles_ mosquito により伝播されている。一時期、ベネズエラがマラリアの海 an ocean of malaria と称されたほど、問題は深刻な状況にある、と述べた。患者の 80 per cent of cases (84 418 cases) が the states of Bolivar に集中しており、 Amazonas では 13.6 per cent of cases が確認されている。Delta Amacuro, Monagas, Sucre, Apure, Zulia, and Guarico においても the epidemic が観察されている

● 肺炎、原因不明 韓国(2件)
PRO/EDR> Pneumonia, cause unknown - South Korea (03): (SO) vet students
Archive Number: 20151103.3762772
[1] 情報源 韓国保健省 South Korea Ministry of Health [in Korean]、2015年10月31日
Konkuk University の呼吸器疾患調査、3日目の報告: 政府保健当局 The Korea Center for Disease Control & Prevention [KCDC] は 31 Oct 2015、合計 44 cases についての調査が行われており、suspected patients に分類された 41 cases について放射線検査で肺炎が確認されている。7 hospitals に分かれて治療を受けている。
* Suspected patients の定義: Konkuk University Animal Life Sciences Building を after 8 Oct 2015 に訪れ、37.5 C [99 F] 以上の発熱と chest x-ray findings of pneumonia を認めるもの。
* 残りの 3 例は自宅で経過観察中 (現在軽い症状; 異状があれば胸部レントゲン検査を受ける予定)
The 41 suspected cases には、発熱、筋肉痛、と軽い肺炎の症状があり; 呼吸器症状としては、重症例がなく、どちらかと言えばまれな肺炎所見を示している。
臨床症状
Total: 発熱 / 悪寒 / 筋肉痛 / 頭痛 / 咳 / 身体痛 / 喀痰 / 胸痛 / 咽頭痛 / 下痢
(number (percentage) of patients with particular features)
41: 39 / 18 / 15 / 14 / 11 / 7 / 5 / 4 / 4 / 2
(100): (95) / (44) / (37) / (34) / (27) / (17) / (12) / (10) / (10) / (5)
疫学調査では、the 41 suspected cases はすべて、Konkuk University Animal Life Sciences Building の職員 worker であり、40 人が laboratory workers on the 4th-7th floors であることが明らかになっている。
* One is from research laboratory for professors
発生場所 (建物内の階など、省略)
41 suspected patients の同居者 71人には、呼吸器症状や発熱は認められていない。濃厚接触者の感染例は確認されていないため、ヒト-ヒト感染の可能性は低いが、完全には除外できない。概して臨床症状は軽微 relatively minor で、X 線像は非特異的な所見である。一部の肺の CT スキャンにおいてみられた異常所見については、肺組織を採取し検査を行っている。10月30日までに実施された (人体からの) 検体の検査では、16種類の細菌およびウイルスについての特異所見は得られていない。4検体からライノウイルス rhinovirus が検出されているが、現在遍在しており is a common virus、Konkuk University respiratory disease との関連性は薄い ...
[2] 情報源 保健省 South Korea Ministry of Health [in Korean]、2015年11月1日
Report on the 4th day respiratory disease investigation arising from Konkuk University:
11月1日現在、Konkuk University's respiratory disease outbreak に関係する合計 68 cases (cumulative) が報告されており、このうち 49 例で chest x-ray findings of pneumonia が確認されている; suspected patients として 7 medical facilities で治療中 ...
臨床症状
Total: Fever / Chills / Muscle pain / Headache / Cough / Body ache / Sputum / Chest ache / Sore throat / Diarrhea
(number (percentage) of patients with particular features)
49: 47 / 21 / 19 / 17 / 15 / 10 / 6 / 4 / 4 / 2 / 1
(100): (96) / (43) / (39) / (35) / (31) / (20) / (12) / (8) / (8) / (4) / (2)
疫学調査、患者発生場所、省略。
アウトブレイクに関する更新情報:
49 suspected patients の同居者 83人に呼吸器症状や発熱は認められていない ...
臨床的側面:症状は比較的軽症で、胸部X線検査では非特異的肺炎像が認められている ... 前日とほぼ同じ内容。
[3] 情報源 South Korea Ministry of Health [in Korean」、2015年11月2日
Report on the 5th day respiratory disease investigation arising from Konkuk University:
2日現在の患者は合計 76 cases (cumulative) で、うち 50 人で肺炎像 chest X-ray findings of pneumonia が認められている; suspected patients として治療中 ... 入院後 19人で症状の改善が認められている。
疫学的調査: 初発患者 the 1st suspected case の発症日は 2015年10月19日で、between 25-27 Oct 2015 (29 cases, 58 per cent of total cases) 患者が集中して発生した。建物の閉鎖後、新たな感染の発生は減少した ...
* 50 suspected patients のうち、初期に発熱が認められなかった 2例:
Case 1: (初期) 頭痛、筋肉痛、悪寒 (現在) 発熱なし、症状および肺炎は改善
Case 2: (初期) 咳、頭痛 (現在) 発熱なし、肺炎症状は継続
some lung CT scans に異常所見があり、肺組織が採取された
病原体検査: all the suspected patients について、7種類の細菌と 9種類のウイルスについての遺伝子および抗体検査は 90 % が終了し、Brucellosis, Q fever, legionellosis については、3週間後の secondary antibody inspection で再度アッセイが行われる。さらに、30 suspected patients について、細菌およびウイルス検査が終わった検体の残りで、真菌培養検査が行われている。これには、数日から数か月を要する可能性があり、通常、2-4週間の観察期間が必要である。
環境調査について ...
[Mod.ML- ... (2 Nov 2015) 現在、Konkuk University における、胸部X線検査で肺炎所見がある、急性発熱性疾患の患者数は 50人となった。全患者が隔離入院となったが、いずれも軽症のようである。96 % の患者に発熱が認められたが、発熱の程度 (体温) については記載がない。咳が認められたのは 32 %のみで、喀痰を伴う咳があったのは 14 % にとどまる。程度を問わず、呼吸困難の有無についても分からない。8 % に "chest aches 胸痛"があるとされているが、胸膜由来の胸痛であるかどうかは不明である。
the outbreak at Konkuk University に関する第 1報では、患者は獣医学校の大学院生 graduate students に限定されていたが、現在は the university's Animal Life Sciences Building の "workers" となっている; しかし、その職務内容についても明らかにされていない。workers on the 3rd-7th floors に被害が発生しているが、最も発生率が高いのは、workers on the 5th and 7th floors である。8 Oct 2015 以降、the Konkuk University Animal Life Sciences Building において、このほかに 26人の、発熱が認められたが、radiographic evidence of pneumonia のない患者が確認されている。患者の接触者の中で、二次発生の証拠はない。The 1st case の発症は 19 Oct 2015 で、between 25 and 27 Oct 2015 (29 cases, 58 per cent of total cases) アウトブレイクが加速した intensified とされる ... ]
関連項目 (02): (SO) vet students 20151101.3758677
Pneumonia, cause unknown - South Korea: (SO) vet students, RFI 20151030.3756621

PRO/EDR> Pneumonia, cause unknown - South Korea (04): (SO) vet students, comment
Archive Number: 20151105.3769946
 投稿者 Stephen Berger、2015年11月3日
The School of Veterinary Sciences at Konkuk University は、最近多数の MERS-CoV virus infection の患者の治療を行っていた同大学の病院 Konkuk University Hospitalis に、おどろくほど近い surprisingly close 場所にある。キャンパスマップの地図で、the Veterinary School は 15、Hospital は 30 の番号が付いている ; そして number 12 が the Animal Science School である。重要なこととして、2007年の学校誌によると、複数の獣医学スタッフらが、ラクダに関係する仕事を行っていたことが示されている。MERS-CoV infection の検査は行われたのだろうか。
参考資料:
1. Pharmacokinetic variables of moxifloxacin in healthy male camels following intravenous and intramuscular administration. J Vet Pharmacol Ther. 2007; 30:586-91.

● エボラ
PRO/AH/EDR> Ebola update (123): WHO, susp, research, vaccine, funding
Archive Number: 20151105.3767765
[1] WHO Ebola data and statistics [data as of 1 Nov 2015]
 情報源 WHO Ebola data & statistics、2015年11月4日
[2] WHO
 情報源 WHO Ebola situation report - 4 Nov 2015、2015年11月4日
 厚労省検疫所 FORTH より。
11月1日までの 1週間に、ギニアから新たにエボラ出血熱の確定患者 1人が報告された。患者は、先週、フォレカリア県で確認された 25歳の女性の新生児で、コナクリのエボラ治療センターで出産された。現在、治療が行われている。母親は出産後に死亡した。この他にも、先週はこの母親の子ども 2人が患者として確認され、治療を受けている。先週に報告された 3人の確定患者はフォレカリアで多数のハイリスク接触者を生み出し、現在は 21日の観察期間の第 2週目に入った。11月1日の時点で、ギニアでは 382人の接触者が観察下にある ... シエラレオネでは 7週間続けて確定患者数がゼロと報告されている ...
[3] Suspected, research, vaccine, funding
2 Nov 2015 リベリア: Analysis suggests Liberia Ebola cases higher than thought
[ ... 一部地域では公式発表の 3倍; Ebola virus disease (EVD) cases in one of Liberia's hot zones last summer were likely 3 times that reported by official sources.]
3 Nov 2015 ナイジェリア: Metallic poisoning, not Ebola, killed UNICAL student-FG
[死亡した 21歳の死因は、10月7日当時疑われていた出血熱ではなく、金属中毒と政府当局が発表 ... ]
3 Nov 2015 シエラレオネ: Teenage pregnancies rose in Sierra Leone during Ebola outbreak
2 Nov 2015 シエラレオネ: Health Ministry, WHO and DFID concludes assessment tour on post-Ebola preparedness in 6 districts
3 Nov 2015 USA/ナイジェリア: Nigerian Ebola survivor delivered of healthy baby
[アウトブレイクで感染し生存した女性医師が、米国内で出産し、新生児は Ebola-free と確認]
4 Nov 2015 米国: New study finds how African immigrants stigmatized during recent Ebola crisis
Research
3 Nov 2015: Delay in hospital admittance increases risk of death for Ebola patients during epidemics
Vaccines

2 Nov 2015 カメルーン: Ebola Cameroon - Ebola virus clinical trials under way
2 Nov 2015: Plymouth experts say natural animal vaccines could cure Ebola and AIDS
Funding
関連項目 (122): WHO, CDC updates, Guinea, susp, research, funding 20151101.3759996

● ハンタウイルス パナマ
PRO/AH/EDR> Hantavirus update - Americas (39): Panama (HE)
Archive Number: 20151105.3767763
 情報源 La Prensa [in Spanish]、2015年11月3日
the El Manantial area, Parita neighborhood の 26歳の患者が、ハンタウイルス [a] hantavirus [infection] 感染と見られる症状により、the Gustavo Nelson Collado Hospital in Chitre の病院に入院したことが、地域保健当局 regional health director of Herrera province から発表された。31 Oct [2015] に、呼吸困難 respiratory deficiency で入院となり、11月3日の検査でハンタウイルス が陽性となった。自宅内で感染のリスク因子が確認されている。
この患者を加え、Herrera の患者数は 6人となり、the Monagrillo neighborhood of the Chitre district から報告された 1人が死亡している。2015年に報告された、ハンタウイルス感染の患者数は、デング熱患者とともに減少している。

● MERS-CoV サウジアラビア
PRO/AH/EDR> MERS-CoV (153): Saudi Arabia (Riyadh)
Archive Number: 20151104.3765520
 情報源 Saudi Arabia Ministry of Health、2015年11月3日
On 2 Nov 2015, there were reported a total of:
1 newly confirmed symptomatic case,
0 newly reported deaths,
4 newly reported recoveries
Information on newly reported cases:
1 - Riyadh: 70 year old male, Saudi, stable condition, non-health care personnel, primary infection

● 閉塞性細気管支炎、コーヒー焙煎 米国
PRO/EDR> Bronchiolitis obliterans, coffee workers - USA: (TX) diacetyl & 2,3 pentanedione
Archive Number: 20151105.3768213
 情報源 Milwaukee-Wisconsin Journal Sentinel、2015年11月3日
CDC finds mounting evidence of risk to coffee workers

● ウエストナイルウイルス 米国
PRO/AH/EDR> West Nile virus - Americas (07): USA, bird
Archive Number: 20151105.3769743
 情報源 Proceedings of the National Academy of Sciences, USA (PNAS)、2015年11月3日
[原著タイトル Persistent impacts of West Nile virus on North American bird populations. PNAS 2015; doi: 10.1073/pnas.1507747112]
意義
北米に導入されて以降、ウエストナイルウイルス West Nile virus (WNV) は、ヒト及び野生動物の双方の衛生に影響を与えているが、宿主である種 host species 全体への影響 the burden については十分に理解されていない。ほぼ 20年間にわたる、49 species からの広範囲のマーク再捕獲データ extensive mark-recapture data を用い、最近開発された models of WNV risk を併用し、この新興疾患の鳥類に与える影響について評価した。調査した鳥類の 47 % の生存に対して負の影響を与えていた。

● 研究機関での事故、2013-2014 米国
PRO/AH/EDR> Biological laboratory mishaps, 2013-2014 - USA (02): White House safety plan
Archive Number: 20151103.3764901
 情報源 CIDRAP、2015年10月30日

● ブルータング フランス
PRO/AH> Bluetongue - Europe (13): France, bovine, ovine, st 8, spread, OIE
Archive Number: 20151105.3769159
 情報源 OIE, WAHID (World Animal Health Information Database), weekly disease information 2015; 28(45)、2015年11月3日
Bluetongue, France、follow-up report No. 7
感染開始時期 2015年8月21日
原因ウイルス Bluetongue virus 、Serotype: 8
新たな感染流行 (15)
感染した種/個体数/感染数/死亡/廃棄/処分
ウシ Cattle / 2921 / 15 / 0 / 0 / 0
Sheep / 252 / 0 / 0 / 0 / 0
Sheep & goats / 161 / 0 / 0 / 0 / 0

● 原因不明のウイルス性疾患、ブタ 米国
PRO/AH> Undiagnosed viral illness, swine - USA: (IA Iowa) research
Archive Number: 20151105.3767764
 情報源 National Hog Farmer/Iowa State University、2015年11月3日
アイオワ州立大学 Iowa State University [ISU] が、数十年前に起きた子ブタの原因不明の震えの原因について、あるウイルスを特定した。"pestiviruses" の仲間であるこのウイルスは、若いブタに感染し、意志に関係なく身体を震わせてしまう。感染したブタはしばしば "shaker pigs" or "dancing pigs" と呼ばれ、ひどい場合は介助することができず、飢餓につながることもあった

● ブルセラ症 ウルグアイ、イスラエル(2件)
PRO/AH/EDR> Brucellosis - Uruguay: (CA) swine, OIE
Archive Number: 20151105.3768335
 情報源 OIE, WAHID (World Animal Health Information Database), weekly disease information 2015; 28(45)年11月3日
Brucellosis (_Brucella suis_), Uruguay、reoccurrence of a listed disease
感染開始時期 2015年10月8日
前回流行時期 2012年6月
原因菌 _Brucella suis_
新たな感染流行 (1)
発生地 1: Canelones, El Colorado, 4a seccion de Canelones, Canelones: farm
感染した種/個体数/感染数/死亡/廃棄/処分
ブタ Swine / 663 / 41 / - / - / -
Affected population: the outbreak was detected following abortions having started in August [2015]. There was no history of abortions in the farm. 6 abortions were reported in August. Only artificial insemination is used.

PRO/AH/EDR> Brucellosis - Israel (03): (HD) melitensis, bovine, official update, RFI
Archive Number: 20151103.3762268
 情報源 Circular/press release, Field Veterinary Services & Animal Health, Ministry of Agriculture, Beit Dagan [in Hebrew]、2015年11月2日
[on 14 Oct 2015]、獣医学研究所 the Kimron Veterinary Institute に、妊娠 3期に流産 [死産] となった牛 1頭の血清検体が届き、the applied complement and agglutination tests によりブルセラ症 brucellosis positive であることが判明した。10月26日、_Brucella melitensis_ が胎盤 the placenta of the said heifer から分離され、field strain biotype 1 と同定された

● キシリトール中毒、イヌ 米国
PRO/AH> Xylitol poisoning, canine - USA: (NC)
Archive Number: 20151105.3768212
 情報源 The Wall Street Journal、2015年11月2日
砂糖の代替品で、ビタミン gummy vitamins や他の製品でも使われているキシリトール Xylitol は、イヌにとってはミルクチョコレートの 100倍有害である、と専門家らが指摘している。"Ice Breakers" gum 20個を食べたイヌが嘔吐した後ぐったりし、動物病院で肝不全と診断された ... イヌに有害であることが広く知られているミルクチョコレートの 100倍有害であると専門家が指摘するキシリトールによる偶発的な中毒事例が増加しており、一部に死亡例もあると、動物中毒コントロールセンターが明らかにしている

● MERS-CoV サウジアラビア、保有宿主動物
PRO/AH/EDR> MERS-CoV (154): Saudi Arabia, animal reservoir, camel, case control
Archive Number: 20151105.3768115
[1] サウジアラビア: 0 new cases, 2 deaths
 情報源 Saudi Arabia Ministry of Health、2015年11月4日
[2] 症例対照研究 Case control study
 投稿者 Helen Branswell、2015年11月4日
... これまで、Middle East respiratory syndrome, or MERS に関する a case control study が発表されたことはなかった ... サウジアラビアの研究者らが、ヒトコブラクダ dromedaries と直接または間接の接触があった人々は、接触がなかった場合に比べ、発症する可能性が高いことを報告した。ラクダからの搾乳 Milking a camel も感染リスクを高めるとする報告が、1月発行予定の the January [2016] issue of the CDC journal Emerging Infectious Diseases に掲載される。CDCのオンライン上で [3 Nov 2015] 投稿された。しかし今回の研究では、未殺菌ミルクや、中東では一部で薬効があると考えられているラクダの尿、の飲用は、感染リスクを増加させなかった。研究者らは、患者との接触がなく、動物または環境中の感染源から感染したと考えられる "primary" cases 30人について調査を行った。感染源の特定をゴールとした。
調査方法: MERS 感染の患者に、何をしたか、どこへ行ったか、何を食べたか、どの種類の動物と接触したか、について質問した。同じ質問を、年齢、健康状態、居住地が同じで、MERS に感染したことがない対照者 "controls" に行なった。どちらの群もナツメヤシ dates を食べていれば、dates は問題なしとなる。しかし、患者がペットとしてラクダを飼育しているが、対照群はそうでなければ、それが手がかりになる。the 30 cases in the study のうち、17人は死亡したか、または会話不能なほど重症であったため、代わりに患者の家族に質問した

● 狂犬病 米国、トルコ、キルギスタン(3件)
PRO/AH/EDR> Rabies - USA (45): (SC South Carolina) skunk, human exposure
Archive Number: 20151105.3767856
 情報源 WYFF4.com、2015年11月3日
Pickens County の between Six Mile and Pickens の地域内で、狂犬病 rabies 検査が陽性であることが判明したスカンク 1頭に襲われた人物が、医療相談を行ったことが、3日、保健当局 the Department of Health and Environmental Control [DHEC] から報告された。10月28日にスカンクの死体を素手で触った際に、狂犬病ウイルスに曝露した疑いが持たれている。同30日にスカンクが狂犬病に感染していたことが検査で分かった

PRO/AH/EDR> Rabies - Turkey : (SS Samsun) canine, human exposure
Archive Number: 20151105.3767855
 情報源 Hurrivet Daily News、2015年11月4日
Samsun's Vezirkopru district の 45歳の女性を襲った 1頭のイヌから、狂犬病ウイルス rabies virus が確認されたことから、the Black Sea province of Samsun の一帯に検疫措置が実施されている。同地域の家畜当局 The Food, Agriculture and Livestock Directorate in Vezirkopru は、先週女性が襲われた the Yurukcal neighborhood を隔離した。このイヌの死亡後の検査で、狂犬病ウイルスが確認された。イヌのウイルス確認後、女性は病院を受診し治療を受けた。この地域の全てのヒツジとウシに狂犬病ワクチンの予防接種が実施された。また、飼い主のある 12頭を含む、15頭のイヌが安楽死処分となった。小学生や地域住民らへの、狂犬病に関する啓蒙活動も行われた。今後 3ヵ月間、この地域 Yurukcal へのヒツジの持ち込みと、6ヵ月間のウシの (域外への) 移動を禁止すると発表した。

PRO/AH/EDR> Rabies - Kyrgyzstan : (OH) canine, human & animal exposure
Archive Number: 20151103.3764899
 情報源 24.kg news agency、2015年11月3日。
Uchar village, Osh region で、狂犬病感染のイヌ 1頭が、動物と 4人のヒトを襲ったことが、非常事態省 the Emergency Situations Ministry から報告された。同広報担当局によると、[このイヌは] 住民らにより捕獲殺害され、獣医学検査機関の検査で狂犬病ウイルスが確認された。被害のあった人々はワクチンを接種され入院している。24.kg news agency reports によれば、キルギスタン国内で過去 3年間に、少なくとも 3人が狂犬病により死亡している。

● 炭疽 マケドニア
PRO/AH/EDR> Anthrax - Macedonia: (SK) bovine
Archive Number: 20151105.3767650
 情報源 OIE、2015年11月3日
感染開始時期 2015年10月30日
前回流行時期 2007年10月
原因菌 _Bacillus anthracis_
新たな感染流行 (1)
発生地 1: Raovikj, Saraj, SKOPJE: farm
感染した種/個体数/感染数/死亡/廃棄/処分
ウシ Cattle / 67 / 1 / 1 / 0 / 0
Affected population: Farm with 67 cattle, one cow died peracute on pasture and has been safely disposed of.

● 口蹄疫 モロッコ
PRO/AH> Foot & mouth disease - Maghreb (13): Morocco (CS) bovine, st O, OIE
Archive Number: 20151103.3763230
 情報源 OIE, WAHID (World Animal Health Information Database), weekly disease information 2015; 28(45)、2015年11月2日
Foot-and-mouth disease, Morocco、reoccurrence of a listed disease
感染開始時期 2015年10月23日
前回流行時期 1999年4月
原因ウイルス Foot and mouth disease virus、Serotype: O
新たな感染流行
発生地 Lammaride, Bouhmane, Sidi Bennour, Centre: farm
感染した種/個体数/感染数/死亡/廃棄/処分
ウシ Cattle / 17 / 10 / 0 / 17 / 0
ヒツジ Sheep / 14 / 0 / 0 / 14 / 0

● 外来種蚊族 カナダ
PRO/AH/EDR> Invasive mosquito - Canada: (BC)
Archive Number: 20151103.3762857
 情報源 Entomology Today、2015年11月2日
2015年のこれまでに、バージニア州南西部 south western Virginia で発見されたヤマトヤブカ _Aedes japonicus_ mosquitoes が、小児のアルボウイルス性脳炎の主な原因である、ラクロス脳炎ウイルス La Crosse encephalitis [virus] を伝播する能力を持つことが、研究者らにより確認されている。今度は、カナダの昆虫学者らが、カナダ西部において、この外来種であり病気を運ぶ蚊族が初めて確認されたと報告した。この種の仲間 Members of the species が、バンクーバー近郊 a suburb of Vancouver, British Columbia で確認された。Simon Fraser University in Burnaby, British Columbia と、 Burnaby の害虫駆除の Culex Environmental Ltd 社からの研究者らなどによるチームが 2015年2月、防水シート内に貯まった水の中で、ヤマトヤブカのボウフラと成虫を発見し、the Journal of Medical Entomology で報告した。ヤマトヤブカは、1998年以降、米国東部やカナダ東部に定着している。欧州各国やニュージーランドでも確認されている