2016年2月27日


日本脳炎,宿主動物 ブタ,直接感染伝播
MERS-Co V(28)-サウジアラビア
ラッサ熱(09)-ナイジェリア,ベナン
黄熱(16)-アンゴラ

慢性消耗性疾患,シカ科-米国(10)
Hartley County Mule Deer Tests Positive for Chronic Wasting Disease [CWD]
PRO/AH/EDR> Chronic wasting disease, cervid - USA (10): (TX)
Archive Number: 20160227.4055538
情報源 Texas Parks and Wildlife Department,2016年2月26日。
http://tpwd.texas.gov/newsmedia/releases/?req=20160226a

日本脳炎,宿主動物 ブタ,直接感染伝播
PRO/AH/EDR> Japanese encephalitis, animal reservoir: porcine, direct transmission
Archive Number: 20160227.4055340
情報源 Phys.org,2016年2月23日。
日本脳炎ウイルス Japanese encephalitis (JE) virus は,ヒトでは重篤な脳炎の,ブタでは不妊の原因となる。これまでは蚊族だけが感染伝播の経路と考えられていたが,ブタとの直接接触によってもウイルス感染が伝播し,蚊族のいない冬季にブタの集団内で感染循環する可能性がある ... JEV 概説 ... the Institute of Virology and Immunology and the University Bern at the Vetsuisse Faculty の研究チームが,JE viruses はブタからブタに直接感染伝播する可能性があることを,最新の the journal Nature Communications で発表した。これまで,たとえば日本の北海道のような場所でどのようにして JEV が越冬し,翌シーズンに新たなアウトブレイクを発生させるのかについて,説明できるものがなかった。同じ地域で感染した蚊族が発見できないにもかかわらず,前年と同じ農場でアウトブレイクが発生する例もある。台湾においても,冬季に JE ウイルスに感染するブタがいたにもかかわらず,蚊族が発見されていない。今回の研究者が示したとおり,感染したブタは数日間にわたって唾液中にウイルスを分泌し,またブタは,ごく少量のウイルスによって,口や鼻から感染する。ブタは,ヒトと同じく,脳にウイルス感染が拡大し脳炎を起こす。しかし,最もウイルスが増殖するのは扁桃で,この部位では数週間から時に数ヶ月間もウイルスが検出された。著者らは,JE ウイルスがブタの間で何ヶ月間も感染循環し,生存するのではないかと考えている。たとえば免疫組織を減弱させるような他の感染症などにより,ウイルスが再び排出されるようになると,新たな感染サイクルが生まれる可能性がある。今回の研究では,昆虫の刺咬により感染が拡大するウイルスであっても,動物間での直接的な感染伝播も除外できないことが示された。"ウイルスがブタの集団内で蚊族なしに感染伝播しうるため,温帯気候の地域でも感染拡大する可能性がある", と述べられている。理論的にはヒトに対してより危険性が高くなるといえる。 しかし,ヒト,動物のいずれに対してもワクチンがあり,欧州では,アジアへの旅行者でしか確認されず,(その患者に)続く感染伝播は起きていない ...
原著タイトル Vector-free transmission and persistence of Japanese encephalitis virus in pigs, Nature Communications (2016). DOI: 10.1038/ncomms10832
[Mod.AS 注-同じ研究チームの,日本脳炎ウイルスに関する別の文献 Japanese encephalitis virus tropism in experimentally infected pigs. Vet Res (2016) 47:34 DOI 10.1186/s13567-016-0319-z


キョウチクトウ中毒-米国 ウマ,イヌ
PRO/AH/EDR> Oleander poisoning - USA (CA): equine, canine
Archive Number: 20160227.4053960
情報源 SFGate,2016年2月23日。
カリフォルニア州 Sonoma County [California] の女性が保有するウマとイヌが死亡し,ほか1頭のウマも発病した。この動物らに食べさせるため,何者かが故意に放置した,毒入りクッキーを食べたあとの出来事だと,[23 Feb 2016] 当局者が述べた ... 原文参照願います。

MERS-Co V(28)-サウジアラビア
PRO/AH/EDR> MERS-CoV (28): Saudi Arabia (AS)
Archive Number: 20160227.4054878
情報源 Saudi Arabia Ministry of Health,2016年2月27日。
As of [27 Feb 2016] there have been a total of:
1306 laboratory-confirmed cases of MERS-CoV infection, including 555 fatalities [reported case fatality rate 42.5 percent] 742 recoveries, and
9 currently active cases
過去24時間以内の発生:
1 newly confirmed case
1 newly reported fatality and
0 newly reported recoveries
Information on newly reported fatal case:
- A 50-year-old Saudi male from Mahail Aseer, who was reported as dead at the initial confirmation report. He was reported to be a primary case with a history of exposure to camels.
関連項目 (27): Saudi Arabia (RI), RFI 20160226.4053654

ラッサ熱(09)-ナイジェリア,ベナン
PRO/AH/EDR> Lassa fever - West Africa (09): Nigeria, Benin
Archive Number: 20160227.4054108
[1] ナイジェリア Nigeria 
情報源 Nigeria Centre for Disease Control, Nigeria Federal Ministry of Health 6(6) [not yet posted on the Ministry website],2016年2月19日。
Lassa fever case numbers as of week 6 [week ending 19 Feb 2016]
Numbers of cases in states reported / confirmed / deaths
Bauchi 1 / 0 / 0
Kano 3 / 0 / 0
Nasarawa 2 / 0 / 0
Ogun 1 / 1 / 0
Ondo 16 / 2 / 2
Oyo 3 / 0 / 0
Taraba 4 / 0 / 0
Total 30 / 3 / 2
[Mod.TY 注-ナイジェリアのラッサ熱患者数が急増している。 A 21 Feb 2016 report では 19 Feb の死者 58 deaths で,上記の the 2 deaths よりもかなり多数である。数字が異なる理由は明らかではないが,おそらく各州からの報告の遅れによるものだろう ...]
[2] ベナン Benin 
情報源 WHO Emergencies Preparedness, Response,2016年2月19日。
厚労省検疫所 FORTH より。
1月21日に Borgou (ボルグー) 県 Tchaourou (チャウールー) の医療従事者の中で,原因不明の発熱者が集団発生したとの報告から,流行の発生が確認された。これらの医療従事者は、1月3日に出血熱に苦しむ患者の医療処置を行っていた。1月21日から2月16日までの間に、患者71人(確定患者6人、可能性の高い患者10人、疑い患者55人)が7県(Borgou県(52人)、Collines県(13人)、Ouémé県(2人)、Alibori県(1人)、Atlantique県(1人)、Kouffo(1人)、Littoral (1人))から報告され,合計で23人の死亡が記録された ... 死者2人を含む7人の患者(確定患者3人、可能性の高い患者1人、疑い患者3人)が医療従事者だった。死者2人を含む6人の患者が,PCR 検査により確診されている ...
関連項目 (08): Nigeria 20160221.4039559

黄熱(16)-アンゴラ
PRO/EDR> Yellow fever - Africa (16): Angola
Archive Number: 20160227.4053826
[1] 最新の患者数
情報源 Prensa Latina,2016年2月26日。
最新の疫学情報 the recent epidemiological bulletin. によると,アンゴラの黄熱感染流行 a yellow fever outbreak による死者は約118人で,最多は首都 [Luanda] の死者82人を含む434人である。[5 Dec 2015], the municipality of Viana 市で初発患者であるエリトリアの市民が確認された Luanda のほか,the provinces of Bie, Benguela, Cunene, Cabinda, Huila Huambo, Malange, Kwanza Sul, Uige, Zaire and Kwanza Norte からも患者が報告されている。首都に次いで
 Huambo が 18 deaths and 55 cases, さらに Huila (12/49) が報告されている ...
[2] No fake vaccine
情報源 ANGOP,2016年2月26日。
保健当局者 The general inspector for health が  Luanda において[26 Feb 2016] アンゴラには偽造黄熱ワクチンの流通はない no fake yellow fever vaccine と述べた