2016年5月16日

オロプーシェウイルス ペルー

● オロプーシェウイルス ペルー
PRO/AH/EDR> Oropouche virus - Peru: (CS)
Archive Number: 20160516.4224847
 情報源 La República [in Spanish]、2016年5月5日
the district of Pichari [La Convención Province, Cusco Region] 地域内の土壌から36人がオロプーシェウイルス The Oropouche virus に感染し、次いで Echarate with 6; Kimbiri, 2; Yanatile, 2; Quellouno, 1; Yuveni, 3; and Palma Real, 1 の感染が確認されている。保健当局 Health Intelligence of the Regional Health Authority (Diresa) の責任者が、ジャングル地域 the jungle areas of Cusco での感染拡大が続くことを認めた ... 
the Cusco region でアウトブレイクが発生したのは初めてのことで、これまで Madre de Dios や隣国のブラジルでの発生することが多かった。
オロプーシェ Oropouche は、吸血する蚊族 the blood-sucking mosquito [biting midge、ブユ] _Culicoides paraensis_ により伝播され、同ウイルスに感染するとデング熱のような症状を発症する。すなわち、突然に発症し、頭痛、食欲不振、筋肉痛、関節痛、嘔吐を伴う。一部の患者では、無菌性髄膜炎に進展することもあるが、ほとんど起こらないとされている。この蚊族が2015年以降 the Cusco jungle で確認されている。6か月前に Madre de Dios in Pichari and Kimbiri の輸入感染例 2例が報告されていた。
デング熱に症状が似ているものの、死亡することは極めてまれ not ultimately fatal とされている。ベクターは、the vector _Culicoides paraensis であり、デング熱やチクングニア熱、ジカ熱のベクターであるヤブカ属 _Aedes_ はよどんだ水に生息するが、_Culicoides_ はフルーツの皮や果汁などの有機ゴミ organic waste で増える ...
[Mod.TY- オロプーシェのアウトブレイク outbreaks of the Oropouche fever virus はペルー以外にも、ブラジル、エクアドル、パナマ、トリニダードトバゴの農村部や都市部での発生が報告されている。
汎米保健機関 the Pan American Health Organization (PAHO) bによると、 
"自然界で the Oropouche virus には、野生型と都市型の2つの感染サイクルが存在し、野生型サイクル the wild cycle では、霊長類、sloths, 一部の節足動物などの野生動物が保有宿主となり、ハエ類 the flies がベクターの役目を果たしている。都市型サイクルthe urban epidemic cycle においては、ベクター-ヒト-ベクターの感染サイクルが保持され、ヒトが一次宿主となる。Oropouche virus はブンヤウイルス a bunyavirus of the Simbu group に属する。
"デング熱に類似する症状で、4-8日間(3-12日間)の潜伏期間後、突然に発症する、発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、悪寒、時に悪心と5-7日間の持続性の嘔吐などの症状がみられる。時に髄膜脳炎が発生することが知られている。症状の持続期間は5-7日間であるが、完全に回復するまでに数週間を要する場合がある" (see PAHO Epidemiological Alert). 
Fortunately, Oropouche fever is not fatal.]
関連項目 2010 Oropouche - Peru (03): (SM) PAHO alert 20100701.2197

● 手足口病 ベトナム
PRO/EDR> Hand, foot & mouth disease - Viet Nam: (HC)
Archive Number: 20160516.4225752
 情報源 Saigon GP Daily [in Vietnamese]、2016年5月13日
全国 61 cities and provinces で、手足口病 Hand-foot-mouth disease が再び確認されているが、2015年同期に比べ 23.2 % 減少している。保健省当局 The Department of Preventive Medicine under the Ministry of Health は 12日、暑い季節の流行に注意するよう呼びかけた ...

● ハンタウイルス アルゼンチン
PRO/AH/EDR> Hantavirus update - Americas (26): Argentina (BA)
Archive Number: 20160516.4225676
 情報源 Colouenos Aires [in Spanish]、2016年5月15日
35歳の男性がハンタウイルス感染症 [a] hantavirus [infection] により死亡し、the Junin area of Buenos Aires [province] に不安が広がっている。トラック運転手であったこの男性が、市内または仕事先のいずれで感染したのか、調査が行われている。the Instituto Maiztegui in Pergamino においてか確定診断されている ... この男性は重症呼吸不全の症状で入院していたが、10日死亡した ...
[Mod.TY- Buenos Aires province において昨年 [2005年]、3人のハンタウイルスによる死亡が確認されている。2014年にも複数の感染例と、うち3人のハンタウイルス肺症候群による死亡例 fatal cases of hantavirus pulmonary syndrome (HPS) が報告された。ハンタウイルスの種類が特定されておらず、情報提供を依頼する。過去4年間にアルゼンチン各地からハンタウイルスの感染患者の報告があり、20110430.1348, にあるとおり、アルゼンチンに常在する複数のハンタウイルス several endemic hantaviruses がヒトの感染に関与してきた: Andes virus (western Argentina, in the long-tailed pygmy rice rat host, _Oligoryzomys longicaudatus_); related Andes-like viruses Hu39694 (in central Argentina; rodent host unknown); Lechiguana (in central Argentina in the yellow pygmy rice rat _O. flavescens_); Oran (in northwestern Argentina in _O. longicaudatus_); and Bermejo (western Argentina in _O. flavescens_)。検査による確定診断がないため、ハンタウイルスを特定することはできないが、 Andes virus の可能性は低く、Lechiguana virus infection. ではないかと考える ... ]

● 結核 スペイン
PRO/EDR> Tuberculosis - Spain: (Castilla y León) school, RFI
Archive Number: 20160516.4225012
 情報源 El Norte de Castilla [in Spanish]、2016年5月16日
保健当局 The Territorial Health Service of Castilla y León in Valladolid は、'Raimundo de Blas' School (この地域の幼児から小学生までを教える教育機関の名称) in Arroyo de la Encomienda (Valladolid) が関係する結核の集団発生 an outbreak of tuberculosis が確認されたことを受け、既定の対応策 the established protocol を実施に移した ... 発端になったとみられる患者 the alleged 'index case' を含む、3 cases of tuberculosis が診断を受け、さらに1例について調査されている ...

● 皮膚感染症 米国
PRO/EDR> Skin infections - USA: (AL) children, lake water exposure, susp
Archive Number: 20160516.4223745
 情報源 6ABC WATE, WIAT report、2016年5月4日。
湖で遊泳後に数十人の子供らが次々に痛みを訴えた。ルイススミス湖 Lewis Smith Lake [in north Alabama] は、保護者らによればブドウ球菌感染 "staph [staphylococcal] infection." が起きるとされる、新たな遊泳地 another body of water となった。同湖で遊泳した4歳児は、鼻の痛みで始まり、全身に痛みが到達した ... Lake Logan Martin [in east central Alabama]. においても遊泳後に有痛性病変を訴える人々が出たことが報じられた直後のことだった

● アボカドの病気、Laurel wilt 米国
PRO/PL> Laurel wilt, avocado - USA: (FL)
Archive Number: 20160516.4225817
 情報源 FreshPlaza、2016年5月5日
フロリダ Florida 州で栽培されるおよそ 1.5 % にあたる、12 000 commercial avocado trees が the laurel wilt pathogen の被害を受けている

 ●  小麦の病気、Septoria blotch 英国 耐性株
PRO/PL> Septoria blotch, wheat - UK: SDHI resistance
Archive Number: 20160516.4225677
 情報源 FG Insight、2016年5月12日
最新の調査結果 septoria monitoring results により、英国内で抗真菌薬 SDHIs [succinate dehydrogenase inhibitor fungicides] に高レベルの耐性を示す株が存在することが明らかになった

● White nose syndrome、コウモリ 北米
PRO/AH/EDR> White nose syndrome, bats - North America (07): (WI) new counties
Archive Number: 20160516.4225568
 情報源 CBS Minnesota、2016年5月12日
ウィスコンシン州 Wisconsin における、コウモリの致死性疾患の広がりが続いている。州自然資源当局 The state Department of Natural Resources による越冬調査 over-winter surveillance により、white-nose syndrome [WNS] or the fungus の確認が、2015年の調査の8か所から 14 counties に増加した