● ムコール症 米国
PRO/EDR> Mucormycosis - USA: (PA) nosoc., transpl. recipients, neg.-pressure rms, 2014-15
Archive Number: 20160515.4222523
[1] 情報源 CBS Pittsburgh、2016年5月13日
UPMC [University of Pittsburgh Medical Center] hospitals 病院で、移植患者4人が真菌に感染し死亡した経緯につき、政府当局による調査が続いている。しかし、the Centers for Disease Control and Prevention [CDC] の新たな報告 [see item 2 below] では、調査すべき対象がかなり明確になってきた。アウトブレイクの感染源は、未だ特定されていない。しかし、今回の報告で、陰圧室が注目されており、必ずしも必要ではなかった同室への入室に問題があり、避けるべきであったことが示されている。この部屋は、すでに空気感染する感染症に罹患した患者を収容するため、室外から病室内に空気を取り入れる設計になっている。調査報告によると、致死性真菌感染症の患者4人のうち3人は、 UPMC Presbyterian Hospital 心臓胸部集中治療部内の同じ陰圧室に入院していたとされている。この部屋は、同集中治療部で唯一の陰圧室で、カーペットが敷かれたホールや家族待合室とドア1枚でつながっていた ....
[2] 情報源 Morbidity and Mortality Weekly Report (MMWR) 65(18);481-482、2016年5月13日
● MERS-CoV サウジアラビア
PRO/AH/EDR> MERS-CoV (57): Saudi Arabia
Archive Number: 20160515.4223430
情報源 Saudi MOH [保健省]、2016年5月3-15日
As of [15 May 2016], there have been a total of:
1383 laboratory confirmed cases of MERS-CoV infection, including 592 deaths [reported case fatality rate 42.8%] 788 recoveries, and 3 currently active cases.
最終更新 the last ProMED update 以降:
2 newly confirmed cases
4 newly reported fatalities and
4 newly reported recoveries.
Information on newly confirmed cases:
15 May 2016 [1 case]
1- A 72-year-old Saudi male from Hail, currently in stable condition. Classified as a primary case with history of contact with camels in the 14 days preceding onset of illness.(ラクダとの接触歴のある一次感染例)
5 May 2016 [1 case]
2- A 39-year-old Expat male from Riyadh, reported to be asymptomatic. Classified as a secondary household contact case
● インフルエンザ 米国 ヒト ブタ由来、H1N2v
PRO/AH/EDR> Influenza, swine-origin: USA (MN) human case, H1N2v
Archive Number: 20160515.4222769
情報源 Outbreak News Today、2016年5月14日
ブタ由来の H1N2 型ブタインフルエンザウイルス変異株 the "swine flu," (novel swine-origin flu, variant H1N2 (H1N2v)) の、ヒトでの感染例がミネソタ州 the state of Minnesota から報告された。the Centers for Disease Control and Prevention (CDC) によると、この患者は同疾患により入院となったが、完治した。患者の感染源の調査が行われている ...
● 抗酸菌症、マングース 新たな結核感染経路
PRO/AH/EDR> Mycobacterium mungi, mongoose: new route of TB transmission
Archive Number: 20160515.4223101
情報源 Science Daily、2016年5月10日
研究者らが、最近発見された抗酸菌_Mycobacterium mungi_ が、ボツワナ北部 Northern Botswana のシママングース banded mongoose (の尿や肛門腺からの分泌物) を介して、感染伝播される可能性があることを明らかにした。10日発行の科学雑誌 the journal mBio に掲載のこの論文は、科学者らの結核感染経路に関する理解を根本から変えた。"This is a game changer である。われわれは古代より、ヒトおよび動物の病原菌である抗酸菌 _Mycobacterium_ の存在を知っており、常に口腔やエアロゾルへの暴露により感染するものと考えてきた。" "今回われわれは、この種の抗酸菌 this species of _Mycobacterium_ が、コミュニケーションの手段である尿や肛門腺からの分泌物を介して自然環境中で伝播され、皮膚や鼻の傷を通じてマングースが感染することを発見した。このことは、結核の感染伝播に関するわれわれの理解を全く変えてしまった。"様々な異なる種類の抗酸菌 Several different _Mycobacterium_ species が結核 tuberculosis の原因となるが、最も一般的なものは結核菌 _Mycobacterium tuberculosis_ である。2000年に、政府の獣医師としてボツワナで勤務中だった Dr. Alexander が、 1頭の弱ったシママングース a sickly banded mongoose を発見した。この哺乳類が死亡したとき、西アフリカのヒトの間で感染がある抗酸菌に近い、新型の抗酸菌 a novel tuberculosis pathogen, _Mycobacterium mungi_ に感染していることが判明した。しかし、通常のどの感染経路によっても感染した可能性はなく、どのように感染したのか、が疑問として残った
● 髄膜炎菌性髄膜炎 オーストラリア
PRO/EDR> Meningitis, meningococcal - Australia (02): (SA) sg. B
Archive Number: 20160515.4222568
情報源 The Advertiser、2016年5月13日
先週、3人のオーストラリア人が髄膜炎菌感染症 meningococcal infection と診断され、市民に注意が呼びかけられている。2016年のこれまでに、1歳から94歳までの合計11人が、死亡する可能性もある同疾患に感染した。昨年同期の7人からの増加で、2015年は1年間で30人が感染している。11人のうちの 10人が、定期接種用ワクチン the national vaccine register ではカバーされていない B 型 the meningococcal [serogroup] B strain による感染で (接種ワクチンの)リストへの追加が求められている