ラッサ熱-ナイジェリア 西アフリカ (02)
ハンタウイルス-スイス 南米から 欧州 (01)
黄熱-ブラジル 南北アメリカ (05)
鳥インフルエンザ
(18)-中国 ハクチョウ HPAI H5N8
(19)-ウガンダ HPAI H5 初報告
● ラッサ熱-ナイジェリア 西アフリカ (02)
PRO/AH/EDR> Lassa fever - West Africa (02): Nigeria (NA)
Archive Number: 20170118.4773375
情報源 Channels Television 2017年1月16日
北中部ナサラワ州知事 The Nasarawa state government が州内でのラッサ熱の再燃 the re-emergence of Lassa fever disease を確認した。保健当局者は,4人が死亡したことを認めている。16 suspected cases が確認されており,いずれも州都 Lafia の患者となっている。the Ondo state government が州内のアウトブレイク拡大防止策を明らかにしてから,3週間足らずで再燃した ...
● ハンタウイルス-スイス 南米から 欧州 (01)
PRO/AH/EDR> Hantavirus update - Europe (01): Switzerland ex South America
Archive Number: 20170118.4773312
投稿者 瑞・Bern University Hospital,Cornelia Staehelin, MD, MIH 2017年1月16日
南米の太平洋沿岸部を,エクアドルのキト Quito からチリのウスアイア Ushuaia, Tierra del Fuego, Chile まで 3か月 (2016年9~11月) かけて旅行した,スイス人の夫婦 Swiss couple (54 year old female and 55 year old male) が,11月26日に帰国した。旅行中,hiking, trekking, bathing in volcanic hot springs, and mud baths などを行った。ハンタウイルス肺症候群 HPS [hantavirus pulmonary syndrome] の潜伏期間の最長とされる,発症前の 42日間,チリとアルゼンチン国境を何度も往復した
Patient number 1: 12月2日にベルン大学病院を受診した夫は,発熱,頭痛,激しい倦怠感と 3日前の 1度だけ下痢があった。体温が 39℃で,極度の疲労 marked prostration を訴えた以外の全身状態は良好だった。迅速検査が陰性のためマラリアは除外され,Hantavirus infection (Andes virus species) が疑われた。入院 2日目に悪化し,4日間人工呼吸 non-invasive ventilation を要した。9日,ドイツの研究所 Bernhard Nocht Institute in Hamburg, Germany から確定診断結果が届き ... ,患者は完全に回復し退院した。
Patient number 2: 夫の感染が確定された後の 12月14日,妻のハンタウイルス検査 Hantavirus specific antibodies (IgM/ IgG) by immunoblot assay and for Andes virus in serum by PCR は陰性だった。全身の関節痛と,いつもと異なる疲労感を訴えていたが,発熱や呼吸器の症状はなかった。この 1週間前に,喀痰を伴った咳嗽,咽頭痛,2回の軟便があったが,発熱はなかった。12月20日,呼吸器症状があり救急室を受診した。対症療法により自宅に戻ったが,同 23日に筋肉痛と頭痛,発熱のため再び受診した。血小板減少と白血球の減少があり,肝腎機能検査は基準値を示した。迅速検査 rapid diagnostic test (Binax Now) と厚層塗沫標本でマラリアは否定された。Cepheid, GeneXpert, Xpert Xpress Flu/RSV and Biofire, FilmArray Respiratory Panel で一般的な呼吸器感染症は除外され,a possible case of HPS due to Andes virus として入院。24日に診断が確定した。入院 2日目に急激に悪化して心肺不全となり,extracorporeal membranous oxygenation (ECMO) が必要となった。その後,重症の出血性合併症を発症し,4日間にわたる大量輸血を必要とした。危険な状態であることを考慮し,未だ HPS の治療としては確立されていないリバビリンの静脈内投与も 3日目に行った。第25日目の現在,危険な状態ながら安定しており,心機能は回復し,出血傾向も改善した。現在も ECMO treatment, intermittent hemodialysis and antimicrobial treatment for nosocomial infections が行われている。
● 黄熱-ブラジル 南北アメリカ (05)
PRO/AH/EDR> Yellow fever - Americas (05): Brazil (MG)
Archive Number: 20170118.4773082
[1] 新たな感染
情報源 I Tech Post 2017年1月17日
ブラジル公衆衛生当局者が,南東部ミナスジェライス州 Minas Gerais State で発生した黄熱アウトブレイク a small yellow fever outbreak の拡大を恐れている。13日までに約 110人が感染し,30人が死亡した。同州は黄熱ワクチンの接種率が低く,多くの人口を抱えるサンパウロ州 the populous state of Sau Paulo に隣接している ... すでに 180日間の非常事態宣言が出されている。森林型感染の患者であり,寒くなればすぐに感染が停止すると見込まれているが,もしネッタイシマカのいる都市部にウイルスが到達すれば,アウトブレイクは収拾できなくなる可能性がある。
[2] コメント
投稿者 伯・Universidade Federal de Viçosa,Prof F Murilo Zerbini 2017年1月17日
アウトブレイクに関して,これまで提供していなかった大事な情報が 1つあり,それは,ミナスジェライス州では,黄熱(ワクチン)は,すべての子どもに対する定期接種に組み込まれている (自分は州の住民であり,また 2,7, 8歳の父親でとして知っている)。子供たちは,市営のクリニックで無料で接種を受けた。いつから定期接種に入れられるようになったかは知らない。が,最近だとすれば,年齢が高い人々は接種されていない。今回のアウトブレイクで,小児も感染しているのだろうか。あるいは,ほとんどが older people の感染だろうか。
関連項目 (04): Brazil (MG) 20170114.4766222
● 鳥インフルエンザ (19)-ウガンダ HPAI H5 初報告
PRO/AH/EDR> Avian influenza (19): Uganda, HPAI H5, 1st rep, comment
Archive Number: 20170118.4772970
[1]
情報源 EpiCore Global Surveillance Project Responses 2017年1月17日
the H5 の確定のみで,the N subtype は未確定。
[17 Jan 2017] までのところ,ヒトの感染は確認されていない ...
[2]
情報源 EpiCore Global Surveillance Project Responses 2017年1月17日
"ウガンダと国境を接し自然環境を共有するケニアは高度警戒態勢を取っている ...
● 鳥インフルエンザ (18)-中国 ハクチョウ HPAI H5N8
PRO/AH/EDR> Avian influenza (18): China (SA) swan, HPAI H5N8
Archive Number: 20170118.4772587
情報源 The official web-site of China's Ministry of Agriculture [in Chinese] 2016年12月30日
12月中旬以降,Ruicheng County [located in the Yuncheng prefecture of Shanxi province 山西省] で,ハクチョウの死亡が確認されている。21日現在,累計で 20羽が死亡した。30日,山西省から送付された死亡したハクチョウの,鳥インフルエンザウイルス HPAI H5N8 virus 感染を,the National Avian Influenza Reference Laboratory が確認した ...
関連項目 (17): Uganda, poultry, wild birds, HPAI H5, 1st report, OIE, RFI 20170117.4771686
ハンタウイルス-スイス 南米から 欧州 (01)
黄熱-ブラジル 南北アメリカ (05)
鳥インフルエンザ
(18)-中国 ハクチョウ HPAI H5N8
(19)-ウガンダ HPAI H5 初報告
● ラッサ熱-ナイジェリア 西アフリカ (02)
PRO/AH/EDR> Lassa fever - West Africa (02): Nigeria (NA)
Archive Number: 20170118.4773375
情報源 Channels Television 2017年1月16日
北中部ナサラワ州知事 The Nasarawa state government が州内でのラッサ熱の再燃 the re-emergence of Lassa fever disease を確認した。保健当局者は,4人が死亡したことを認めている。16 suspected cases が確認されており,いずれも州都 Lafia の患者となっている。the Ondo state government が州内のアウトブレイク拡大防止策を明らかにしてから,3週間足らずで再燃した ...
● ハンタウイルス-スイス 南米から 欧州 (01)
PRO/AH/EDR> Hantavirus update - Europe (01): Switzerland ex South America
Archive Number: 20170118.4773312
投稿者 瑞・Bern University Hospital,Cornelia Staehelin, MD, MIH 2017年1月16日
南米の太平洋沿岸部を,エクアドルのキト Quito からチリのウスアイア Ushuaia, Tierra del Fuego, Chile まで 3か月 (2016年9~11月) かけて旅行した,スイス人の夫婦 Swiss couple (54 year old female and 55 year old male) が,11月26日に帰国した。旅行中,hiking, trekking, bathing in volcanic hot springs, and mud baths などを行った。ハンタウイルス肺症候群 HPS [hantavirus pulmonary syndrome] の潜伏期間の最長とされる,発症前の 42日間,チリとアルゼンチン国境を何度も往復した
Patient number 1: 12月2日にベルン大学病院を受診した夫は,発熱,頭痛,激しい倦怠感と 3日前の 1度だけ下痢があった。体温が 39℃で,極度の疲労 marked prostration を訴えた以外の全身状態は良好だった。迅速検査が陰性のためマラリアは除外され,Hantavirus infection (Andes virus species) が疑われた。入院 2日目に悪化し,4日間人工呼吸 non-invasive ventilation を要した。9日,ドイツの研究所 Bernhard Nocht Institute in Hamburg, Germany から確定診断結果が届き ... ,患者は完全に回復し退院した。
Patient number 2: 夫の感染が確定された後の 12月14日,妻のハンタウイルス検査 Hantavirus specific antibodies (IgM/ IgG) by immunoblot assay and for Andes virus in serum by PCR は陰性だった。全身の関節痛と,いつもと異なる疲労感を訴えていたが,発熱や呼吸器の症状はなかった。この 1週間前に,喀痰を伴った咳嗽,咽頭痛,2回の軟便があったが,発熱はなかった。12月20日,呼吸器症状があり救急室を受診した。対症療法により自宅に戻ったが,同 23日に筋肉痛と頭痛,発熱のため再び受診した。血小板減少と白血球の減少があり,肝腎機能検査は基準値を示した。迅速検査 rapid diagnostic test (Binax Now) と厚層塗沫標本でマラリアは否定された。Cepheid, GeneXpert, Xpert Xpress Flu/RSV and Biofire, FilmArray Respiratory Panel で一般的な呼吸器感染症は除外され,a possible case of HPS due to Andes virus として入院。24日に診断が確定した。入院 2日目に急激に悪化して心肺不全となり,extracorporeal membranous oxygenation (ECMO) が必要となった。その後,重症の出血性合併症を発症し,4日間にわたる大量輸血を必要とした。危険な状態であることを考慮し,未だ HPS の治療としては確立されていないリバビリンの静脈内投与も 3日目に行った。第25日目の現在,危険な状態ながら安定しており,心機能は回復し,出血傾向も改善した。現在も ECMO treatment, intermittent hemodialysis and antimicrobial treatment for nosocomial infections が行われている。
● 黄熱-ブラジル 南北アメリカ (05)
PRO/AH/EDR> Yellow fever - Americas (05): Brazil (MG)
Archive Number: 20170118.4773082
[1] 新たな感染
情報源 I Tech Post 2017年1月17日
ブラジル公衆衛生当局者が,南東部ミナスジェライス州 Minas Gerais State で発生した黄熱アウトブレイク a small yellow fever outbreak の拡大を恐れている。13日までに約 110人が感染し,30人が死亡した。同州は黄熱ワクチンの接種率が低く,多くの人口を抱えるサンパウロ州 the populous state of Sau Paulo に隣接している ... すでに 180日間の非常事態宣言が出されている。森林型感染の患者であり,寒くなればすぐに感染が停止すると見込まれているが,もしネッタイシマカのいる都市部にウイルスが到達すれば,アウトブレイクは収拾できなくなる可能性がある。
[2] コメント
投稿者 伯・Universidade Federal de Viçosa,Prof F Murilo Zerbini 2017年1月17日
アウトブレイクに関して,これまで提供していなかった大事な情報が 1つあり,それは,ミナスジェライス州では,黄熱(ワクチン)は,すべての子どもに対する定期接種に組み込まれている (自分は州の住民であり,また 2,7, 8歳の父親でとして知っている)。子供たちは,市営のクリニックで無料で接種を受けた。いつから定期接種に入れられるようになったかは知らない。が,最近だとすれば,年齢が高い人々は接種されていない。今回のアウトブレイクで,小児も感染しているのだろうか。あるいは,ほとんどが older people の感染だろうか。
関連項目 (04): Brazil (MG) 20170114.4766222
● 鳥インフルエンザ (19)-ウガンダ HPAI H5 初報告
PRO/AH/EDR> Avian influenza (19): Uganda, HPAI H5, 1st rep, comment
Archive Number: 20170118.4772970
[1]
情報源 EpiCore Global Surveillance Project Responses 2017年1月17日
the H5 の確定のみで,the N subtype は未確定。
[17 Jan 2017] までのところ,ヒトの感染は確認されていない ...
[2]
情報源 EpiCore Global Surveillance Project Responses 2017年1月17日
"ウガンダと国境を接し自然環境を共有するケニアは高度警戒態勢を取っている ...
● 鳥インフルエンザ (18)-中国 ハクチョウ HPAI H5N8
PRO/AH/EDR> Avian influenza (18): China (SA) swan, HPAI H5N8
Archive Number: 20170118.4772587
情報源 The official web-site of China's Ministry of Agriculture [in Chinese] 2016年12月30日
12月中旬以降,Ruicheng County [located in the Yuncheng prefecture of Shanxi province 山西省] で,ハクチョウの死亡が確認されている。21日現在,累計で 20羽が死亡した。30日,山西省から送付された死亡したハクチョウの,鳥インフルエンザウイルス HPAI H5N8 virus 感染を,the National Avian Influenza Reference Laboratory が確認した ...
関連項目 (17): Uganda, poultry, wild birds, HPAI H5, 1st report, OIE, RFI 20170117.4771686