2017年2月23日

ムンプス (10)-米国,カナダ
鳥インフルエンザ
  (56)-中国 HPAI H7N9 家きん
  (57)-スペイン 家きん HPAI H5N8 OIE
野兎病-米国 釣り針によるケガ
鳥インフルエンザ,ヒト (23)-中国,台湾 H7N9 WHO F 遺伝学的変異
キャサヌール森林病-インド (03) など

●  原因不明の疾患,パイナップル-ウガンダ
PRO/PL> Undiagnosed disease, pineapple - Uganda: (IB), RFI
Archive Number: 20170223.4860448
情報源 ChimpReports 2017年2月22日
Ibanda [District, Western Region] の農民らは,数週間前から発生しているパイナップルの葉の原因不明の病気に困っている。実を付ける前にほとんどの樹が黄色くなり,枯れ落ちてしまっている。

ムンプス (10)-米国,カナダ
PRO/EDR> Mumps update (05): USA (PA, MO - RFI), Canada (ON, AB)
Archive Number: 20170223.4860461
[1] 米国
(Pennsylvania)
情報源 Outbreak News Today 2017年2月12日
the University Park campus キャンパスで,2名のムンプス患者 cases of mumps が確認されたと,ペンシルベニア州大学保健当局 Penn State University Health Services (UHS) が明らかにした ...
(Missouri) RFI
情報源 News Leader 2017年2月13日
Springfield Public Schools students 公立学校の生徒の中で,5人目の患者が確認された。13日,ミドルスクール Westport Middle School の生徒の感染が明らかになった ...
[ Mod. LK 注- 報告では,5人の患者はすべてアーカンソー州北西部でのアウトブレイクに関係していると述べられている。The Arkansas Department of Health (ADH) は 2016年11月の報告で,今回のアウトブレイクにおいて,学童の 90-95 %,成人の 30-40 % が予防接種を管廊していたと述べている。保健当局はただちに,ムンプスワクチン the mumps portion of the measles-mumps-rubella (MMR) vaccine の有効性についての調査を開始した。同州疫学当局者は, (アウトブレイクの)ムンプスウイルス株 the mumps strain seen in Arkansas は,ワクチン株と比較して,遺伝学的に最も離れている タイプthe most genetically distinct from the type used to make the vaccine と説明している [出典http://bit.ly/2gowTGo]]
[2] カナダ 
(Ontario, Toronto)
情報源 The Star 2017年2月22日
トロント州のムンプスアウトブレイクにはバーが関係しているとみられている。14人の患者のムンプス感染が確認されている。公衆衛生当局 Toronto Public Health は,downtown bars で感染が拡がっているとして注意を呼びかけている。14 lab-confirmed cases のほかにも調査中の患者があり,いずれも 18歳から35歳の患者である。患者の多くが the west downtown core of Toronto を訪れており,ウイルス感染に関与する可能性があるとしている ...
(Alberta)
情報源 CBC 2017年2月22日
the Medicine Hat area のムンプスアウトブレイクにより,複数のホッケーリーグ Western Hockey League 選手が休場した。the south zone では 9 lab-confirmed cases of mumps が確認されており,このうち 7人が the local WHL team, the Tigers の選手またはコーチだった。他の 2人の患者も,このチームと直接の接触があった ...

鳥インフルエンザ (57)-スペイン 家きん HPAI H5N8 OIE 
Highly pathogenic avian influenza, Spain,new strain of a listed disease in the country
PRO/AH/EDR> Avian influenza (57): Spain (CT) poultry, HPAI H5N8, OIE
情報源 OIE, WAHID weekly disease information 2017年2月23日
感染開始時期 2017年2月18日
原因ウイルス highly pathogenic avian influenza virus
Serotype: H5N8
新たな感染流行(1)
Outbreak 1: Sant Gregori, Girona, Cataluna [Catalonia]: farm
感染した種/個体数/感染数/死亡/廃棄/処分
鳥類 Birds / 17 800 / 723 / 723 / 17 077 / 0
Affected population: The first suspicion of the disease occurred following mortality in 1 of the 6 sheds in the duck farm ダック ...

鳥インフルエンザ (56)-中国 HPAI H7N9 家きん
PRO/AH/EDR> Avian influenza (56): China, HPAI H7N9, poultry, human, control measures
Archive Number: 20170223.4860229
[1] 中国, H7N9 nationwide preventive measures in the poultry industry
情報源 Xinhua via Global Times 2017年2月24日
当局 China's State Council は,引き続き,鳥インフルエンザアウトブレイク an H7N9 bird flu outbreak. 対策に懸命の取り組むとの姿勢を明らかにした。22日の声明の中で,情報開示と移動監視の徹底を行うとしている ... 2017年1月以降,中国国内で少なくとも 270 H7N9 human infections と 87人の死亡が報告されているが,患者の多くが 長江 the Yangtze and 珠江 Pearl River deltas 周辺で発生している
[2] 中国, Jiangxi and other provinces, live poultry markets closure
情報源 The Standard [Hong Kong] 2017年2月22日
 ... 東部江西省 Jiangxi Province の省都・南昌 Nanchang は 22日から 2週間のあいだ,生きた家きんの販売を禁止する。同省内では 28 human H7N9 cases, with 7 deaths, from January to mid-February [2017] が確認されたと,省保健当局は述べている。南西部・雲南省 Yunnan Province の省都 Kunming 昆明 は 21日,3月以降,downtown areas での生きた家きんの販売やと殺を禁止すると発表した。2月のこれまでに,昆明の 23歳女性と 3歳の娘が,鳥インフルエンザウイルス the H7N9 virus により命を奪われている ...
関連項目 (55): China (GD) HPAI H7N9, poultry, OIE, RFI 20170222.4854713

C 型肝炎-米国
PRO/EDR> Hepatitis C - USA: (IA)
Archive Number: 20170223.4860273
情報源 Outbreak News Today 2017年2月21日
‎アイオワ州保健当局 The Iowa Department of Public Health (IDPH) が,C 型肝炎 hepatitis C infection in Iowa について初めての報告を行った。2000年と 2015年のデータを比較すると,ウイルス感染者が,754人から 2235人と約 3倍に増えている。18歳から30歳の年齢層の感染は,2009年以降 4倍以上増加し,2015年には 303人が診断された ... Chief of the IDPH Bureau of HIV, STD, and Hepatitis は,検査を受ける住民が増えたことによる良い兆候とし,生まれ年 1945年から65年までの住民と, 処方によらない注射を一度でも受けたことがあるものは,是非 C 型肝炎ウイルスの検査を受けるよう呼びかけている。アイオワ州で C 型肝炎ウイルス感染と診断された大部分 (63 %)は,45-65歳の年齢層である。

ヒツジ痘,ヤギ痘-イスラエル ヒツジ OIE
Sheep pox and goat pox, Israel,reoccurrence of a listed disease
PRO/AH/EDR> Sheep pox & goat pox - Israel: (HZ) ovine, OIE
Archive Number: 20170223.4859953
情報源 OIE, WAHID weekly disease information 2017年2月23日
感染開始時期 2017年2月19日
前回流行時期 2016年11月30日
原因ウイルス Sheep pox virus
新たな感染流行
Outbreak location: Muqeible, Yizreel, Hazafon [Northern District]: farm
感染した種/個体数/感染数/死亡/廃棄/処分
ヒツジ Sheep / 102 / 18 / 0 / 0 / 0
Affected population: Typical clinical symptoms have been observed in 12 of 72 ewes and in six of 27 young lambs.

野兎病-米国 釣り針によるケガ
Notes from the Field: Francisella tularensis Type B Infection from a Fish Hook Injury -- Minnesota, 2016
PRO/AH/EDR> Tularemia - USA: (MN ex SD) fish hook injury, 2016
Archive Number: 20170223.4859944
情報源 MMWR 2017;66: 194 2017年2月23日
2016年6月27日,ミネソタ州保健当局の検査機関 the Minnesota Department of Health (MDH) Public Health Laboratory (PHL) に,病院検査室での培養で,野兎病菌が疑われる菌 a suspected _Francisella tularensis_ isolate の分離の報告があり,同検査機関でのPCR 検査,培養,直接蛍光抗体検査で確定診断された。_Francisella tularensis_ subspecies tularensis (type A) and holarctica (type B) bacteria が原因菌と特定された。患者は,Sherburne County, Minnesota の 67歳の免疫に問題のない白人女性で,6月18日にサウスダコタ South Dakota 州北東部の淡水湖で釣りをしたときに,釣り針から魚を外すときに,鉤の部分で左の中指に穿通性のけが penetrated the pulp を負った。同 21日に傷の部分に痛みと腫れがあり,受診した救急室でceftriaxone の注射と,経口 oral cephalexin が処方された。症状が改善しないため,翌日プライマリケア医を受診し,関節内感染が疑われたため,整形外科医を紹介され 23日に受診した。受診時に,腋窩リンパ節腫脹が認められた。整形外科医は,創部ドレーンを行い,培養検体を採取し,抗生物質を ciprofloxacin に変更した。28日に野兎病菌が確定診断された後,整形外科の再診時に潰瘍 an eschar-like ulcer が形成されていた。 感染症専門医にコンサルトし,抗生物質はdoxycycline に変更され,5週間継続された。7月8日にリンパ節腫脹と潰瘍性皮膚病変に改善が見られはじめた ... 原文 [Google 翻訳] 参照願います。

ブルータング-フランス ウシ,ヒツジ 8型
PRO/AH/EDR> Bluetongue - Europe: (France) bovine, ovine, st 8, update
Archive Number: 20170223.4859510
投稿者 Laure Bournez 2017年2月20日
フランスでのブルータングアウトブレイクの確認は,PCR 検査の陽性結果をもって行われた ... 原文参照願います。

食中毒-日本・東京
Tokyo school officials: Food poisoning likely after over 940 fall ill
PRO/EDR> Foodborne illness - Japan: (Tokyo area) RFI
Archive Number: 20170223.4852615
情報源 Tokyo Reporter 2017年2月20日
東京・立川市教育委員会が 19日,先週 [week of 12 Feb 2017],生徒及び教員 940人以上が食中毒の症状を発症し,学校給食が原因である可能性があることを明らかにした。7か所の小学校の 943人で,下痢,嘔吐,腹痛などの症状が報告されたと報道されている。

鳥インフルエンザ,ヒト (23)-中国,台湾 H7N9 WHO 遺伝学的変異
PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (23): China, Taiwan, H7N9, WHO, genetic mutations
Archive Number: 20170223.4858369
[1] 中国 (四川省 Sichuan)
情報源 FIC (Flu Information Centre/Flu in China) 2017年2月21日
武勝県 Wusheng county of 広安区 Guangan city  [Sichuan province] で,2名の鳥インフルエンザ患者 human H7N9 AIV [influenza A(H7N9)] cases (one fatal) が,Sichuan provincial CDC による確認後 20日に報告された。いずれの患者にも生きた家きんとの接触が認められたが,患者同士の疫学的関連性はない。Guangan city CDC の調査で,市場内の鳥インフルエンザウイルス H7 AIV の存在が確認された。同省ではこれまでに,8 cases of human H7N9 AIV; 5 cases in Suining city (one fatal), one case in Deyang city, and 2 cases in Guangan (one fatal) を報告している。
[2] 中国 (貴州省 Guizhou)
情報源 FIC (Flu Information Centre/Flu in China) 2017年2月21日
Qiandongnan Miao and Dong autonomous prefecture [Guizhou province] の検査機関において,Leishan county の原因不明の肺炎患者の検体検査で,鳥インフルエンザウイルス陽性検体 a H7N9 AIV positive sample が確認され,Guizhou provincial CDC で確定された。Leishan county 在住の 51歳の患者で,生きた家きんとの接触歴が認められた。現在入院治療中である。
[3] 台湾 (Taipei): WHO
情報源 WHO Emergencies preparedness, response, Disease Outbreak News (DONs) 2017年2月22日
厚労省検疫所 FORTH より。
2月22日に WHOから公表された情報によると、台湾の疾病対策センターから、2月4日に鳥インフルエンザA(H7N9)患者 1人が検査確認されたことが報告された。台湾の疾病対策センターから報告された鳥インフルエンザA(H7N9)患者は5人となった。
●報告の詳細
患者は、69歳 男性。2016年9月18日から2017年1月25日にかけて、中国本土の広東省陽江市に行っていた。広東省に滞在中の1月23日に発熱と悪寒で発症し、1月25日に台湾に戻り、救急病院を受診した。診察時には、発熱も肺炎もなく、咽頭ぬぐい液によるインフルエンザ迅速検査も陰性だった、翌日に採取された追加検体によるPCR法検査でも、鳥インフルエンザAウイルスに対する検査は陰性だった。2月1日に、発熱、持続性の咳、呼吸困難のため救急病院を再受診し、両側の肺炎と診断され、直ちに呼吸不全のために人工呼吸器が装着された。2月2日に採取された喀痰検体から、鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルスに陽性の判定が出た。接触者を追跡したところ、中国本土にいた同僚6人のうち2人が上気道症状を現していたが、治療により回復していたことが明らかとなった ... 広東省に滞在中の、生きた鳥との接触および生きた家禽類を扱う市場との接触は否定されている ... 台湾への帰国後は、自宅と病院にいるだけでしだった。2013年初からこれまでに、IHRを通して、鳥インフルエンザA(H7N9)の確定診断患者1,223人が報告されており、台湾の感染対策センターから報告された5人、香港特別行政区健康局から報告された20人、マカオ特別行政区から報告された1人、カナダから報告された2人、および マレーシアから報告された1人が含まれている ... 公衆衛生上の対応と,WHO によるリスク評価およびアドバイス。
[4] 遺伝学的変異 Genetic mutations
情報源 South China Morning Post 2017年2月20日
中国から,the H7N9 bird flu virus の遺伝学的変異が初めて報告され,専門家はより家きんにとって致死性となると予測している。中国保健当局 The Chinese Centre for Disease Control and Prevention は the World Health Organisation に対し,1月に広東省 Guangdong province で発生した 2人の患者から採取された検体で変異が確認されたと報告した。家きんにとっての致死性が高まることが示唆される一方,ヒトに対する病原性の増加やヒトの間での感染が容易となる兆候は認められていないと,19日の発表で述べられている。農業省の専門家らの意見を参考に,この結論に至った。2人の患者は死亡した家きんに接触しており,1人は退院したが,もう1人については今も治療が続けられている。the Chinese Academy of Sciences' Institute of Microbiology の感染症専門家は,鳥インフルエンザで変異が認められること自体はまれなことではなく,the H5N1 virus でも同様の変化が生じていると説明した。研究室での実験(による確認)は行われていないが,H5N1 での研究結果から,the mutated H7N9 はより病原性を増すと考えられる,と述べた ... the University of Hong Kong's State Key Laboratory of Emerging Infectious Diseases and the Centre of Influenza Research の責任者は,a H7N9 mutation would kill poultry more readily. と述べ,変異が起きる以前は,ウイルス the H7N9 virus の感染は家きんの消化管と気道に限られていたが,変異によって,ニワトリの他の臓器にも感染が及ぶようになる可能性があると述べた。この変異により,ニワトリは数日内に死亡することになる ...
[5] Risk of H7N9 spread
情報源 South China Morning Post report 2017年2月22日
原文 [Google 翻訳] 参照願います。
関連項目 human (22): China (GX, SD), H7N9, WHO updates, vaccine 20170222.4852285

キャサヌール森林病-インド (03) 
PRO/AH/EDR> Kyasanur Forest disease - India (03): (MH,KA)
Archive Number: 20170223.4852280
[1] Maharashtra (Sindhudurg  district)
情報源 Millennium Post 2017年2月18日
大規模なワクチン接種活動による予防対策が実施されているにもかかわらず,2月,Sindhudurg district of Maharashtra でキャサヌール森林病アウトブレイク The outbreak of monkey fever [Kyasanur Forest disease (KFD)] により 2人が死亡した。12月から5月まで続くウイルス感染シーズン中で初めての死者となった。同地区の南部を中心に 15 villages の合計 43人が感染した ... Cases of monkey fever が初めて報告されたのは,2016年2月の Maharashtra 州で,7人が死亡している。in December [2016] and January [2017] の大規模な予防接種活動の中で,2842人にワクチンが接種された。5月と6月に追加接種 The booster dose が行われることになっている ... 43人の患者のうち,20 人は Dodamarg tehsil, 残りは Sawantwadi taluka. の患者だった ...
[2] Karnataka (Shimoga district)
情報源 The Hindu 2017年2月22日
The outbreak of Kyasanur Forest disease (KFD), also known as monkey fever, in Thirthahalli taluk [village council, Shimoga district, Karnataka ] は,13日から17日までの間に 6 positive cases が報告されるなど,勢いが衰える兆しは見られていない ... 原文 [Google 翻訳] 参照願います。
[ Mod.UBA 注- KFD は Karnataka state 州に常在している。このほか,ヒトの血清抗体陽性が確認されている地域は,Maharashtra state, in several parts of Gujarat state, and in isolated localities like Ramtek (near Nagpur), Kingaon, and Parbatpur of West Bengal state of India である。Kyasanur Forest disease (KFD), popularly known as monkey fever は,the Kyasanur Forest disease virus (KFDV), a member of the genus _Flavivirus_ belonging to the family _Flaviviridae_ を原因とする。The KFDV が初めて確認されたのが,Kyasanur Forest, Shimoga district, Karnataka state で捕獲された病気のサルであるため,この病名となった。The KFD virus (KFDV) は,ダニ,哺乳類,鳥類の感染サイクルの中で保持されている。 ヒトと同じく KFDV への感受性が高いサルの,The black-faced langur (_Presbytis entellus_) と the red-faced bonnet monkey (_Macaca radiate_) が,歩哨動物 sentinel animals となっている。住民らの感染予防対策は,ダニの刺咬回避の方法を周知し,発生地域でのワクチン接種を提供することである。KFD は通常,ダニの幼虫の活動性が増す,during the dry season from November through May に発生する。アウトドアでダニの成虫や幼虫に暴露することで,感染リスクが増大する。herders, forest workers, farmers, and hunters で特に疾患リスクが高い。Vaccination with formalin-inactivated tissue-culture vaccine の報告がある (Kiran et al, 2015)。The National Institute of Virology, Pune  an inactivated chick embryo tissue culture が vaccine against KFD を開発した。ワクチンにより誘導される免疫の持続期間は短いため,初回接種の 6-9か月後に追加接種 the 1st booster dose が推奨されている。その後は,その地域内で最後の患者が確認されてから 5年間,毎年追加接種を行うことが推奨されている。(Kasabi et al, 2013).