2022年2月27日

腸管出血性大腸菌 フランス 死亡
COVID-19 中国 動物,起源 Nature

● 赤痢 米国
 PRO/EDR> Shigellosis - USA: (CA)
Archive Number: 20220227.8701699
 情報源 Outbreak News Today 2022年2月25日
カリフォルニア州 Humboldt County, California 保健当局は,この 1か月間に感染のあった,Eureka residents 3 lab-confirmed cases and 2 more suspected cases の消化器疾患に対応している。複数の家庭の,学齢期の児童から成人までの感染があり,ホームレスの患者も含まれている。感染のあった 1人が汚染された衣服を洗濯したランドリー one or more Eureka laundromats で感染が拡がったとみられている。the Self-Serve Laundromat on Summer Street and Eureka Laundromat on Little Fairfield Street の 2カ所のセルフ・ランドリーが調べられている。赤痢菌 _Shigella_ bacteria は便中に検出され,汚染された飲食物や,感染のあるヒトが触った場所やものなどから,口を介して感染する ... 
[Mod.LL- 2021年後半に an outbreak of shigellosis occurred in San Diego County in Southern California が発生しているが,Humboldt County は州内のはるか北方である]

● 食中毒 米国 ノロウイルス
RO/EDR> Foodborne illness - USA: (WA) norovirus susp, restaurant
Archive Number: 20220227.8701698
 情報源 Q13FOX 2022年2月25日
ピザレストラン The Rock Wood-Fired Pizza in Renton による,ノロウイルスとみられる病気で 12人が体調を崩したことから,当局 Seattle & King County が調査を行っている。公衆衛生当局によると,2つの異なるグループの合計 9人が,2月19日から 22日のあいだに発症した。20日には The Rock Wood-Fired Pizza 従業員 3人も発症しているが,発病後は出勤していない。レストランの調査では,感染拡大のリスク因子は確認されていない ... 同レストランは翌日営業を再開している。
[Mod.LL- 発病した従業員が co-primary cases だったのではないか。ノロウイルスの初発症状は,突然に具合が悪くなり a sudden sick feeling,その後激しい嘔吐と水様下痢の症状が続く。一部の患者は,38℃以上の発熱,頭痛,胃痛,四肢の痛みを伴う。感染の 1-2日後に発症することが多いが,より早期に発症することもある。ほとんどの場合,数日で完全に回復する。脱水のリスク以外は,危険性はなく,後遺症もない]

● 腸管出血性大腸菌 EHEC フランス、死亡

PRO/AH/EDR> E. coli EHEC - France: hemolytic uremic syndrome, fatal
Archive Number: 20220227.8701697
 情報源 Notre Temps [in French] 2022年2月25日
フランス国内において 2月はじめ以降,大腸菌感染によるとみられる小児の死亡 1例重症例の増加について,保健当局が調査を開始した。
1歳から 15歳までの小児 13人の感染が次の地域で確認されている: the regions of New Aquitaine (5 cases), Hauts-de-France (3 cases), Ile-de-France (3 cases), Brittany (1 case), and Pays de the Loire (1 case) と,25日公衆衛生当局 the public Health agency France が明らかにした。
日付と年齢は明らかになっていないが,小児 1名が死亡していると説明した。いずれも溶血性尿毒症症候群 hemolytic-uremic syndrome (HUS) を発症していた。大腸菌感染はおもに食品が感染源で,幼小児は重症化する可能性があり,赤痢から急性腎不全をきたすことがある。the _Escherichia coli_ family に属する細菌が原因となることが多い ... 
毎年,Public Health France には between 100 and 165 children with hemolytic uremic syndrome が報告される。

● クロノバクテリア症,サルモネラ菌症 米国 粉ミルク
PRO/AH/EDR> Cronobacteriosis, salmonellosis - USA (02): (WV) pwdr form, alert, recall, fatal
Archive Number: 20220227.8701696
 情報源 WVDN 2022年2月24日
ウエストヴァージニア州保健当局 The West Virginia Department of Health and Human Resources (DHHR), Bureau for Public Health 等関係各局により,自主回収されている乳児用粉ミルクによるサルモネラ菌症感染例が,州内ではじめて確認 the state's 1st case of salmonellosis された。
先週,the FDA and CDC は,2021年9月から 12月までの間に,Abbott Nutrition's facility located in Sturgis, MI 工場で製造された製品が関係する,4件乳児の健康被害の訴えが届き,3件クロノバクテリア菌感染報告 reports of _Cronobacter sakazakii_ infections1件サルモネラ菌感染報告 report of _Salmonella [enterica_] Newport infection in infants であることを明らかにした。いずれも入院となり,1人が死亡している。
関連項目 
Cronobacteriosis, salmonellosis - USA: powdered formula, alert, recall, fatal 20220218.8701527

● 食中毒 トルコ
PRO/EDR> Foodborne illness - Turkey (02): (KB)
Archive Number: 20220227.8701695
 情報源 Birgun.com [in Turkish] 2022年2月25日
the Yıl District of Karabuk のレストランでチキン・ドナケバブ chicken doner kebab を食べた 13人が,嘔気,腹痛,下痢のため,Karabuk University Training and Research Hospital and Safranbolu State Hospital 病院を受診した。食中毒によるとみられるこれらの患者の状態は良好とされている。当局が食品のサンプルの検査を行っている。

● COVID-19 中国 動物,起源

PRO/AH/EDR> COVID-19 update (60): animal, China, origin, research
Archive Number: 20220227.8701690
 情報源 Nature News 2022年2月27日
COVID-19 パンデミックがどのように始まったのかについて,興味深い新たな手がかりが示された。2件は生きた動物を売る武漢の大規模マーケットに遡り,3件目の報告では,the coronavirus SARS-CoV-2 が 2019年11月と12月の2度にわたって,市場で売られていたと思われる動物からヒトの間に溢れ出したことが示唆されている。いずれもレビューされていない preprints である。これらの分析は,the Huanan Seafood Wholesale Market でパンデミックが始まったとする,初期の推測を支持する add weight ものである ... 
しかしながら,どの研究でも,ヒトに感染が拡がる以前にウイルスを保有していた動物の種類については,確定的な証拠が示されていない。市場内で複数の陽性検体が出たエリアで売られていた,タヌキ raccoon dogs ではないかと推測されている。一部のウイルス学者は,市場はウイルスを増幅させ多数の人々が感染する場所となったのであり,元々の(動物からヒトへの)感染が波及した場所ではないと述べている ... 
[Ref 2 では] the Huanan market の生きた動物が売られていた南西エリアに焦点が絞られている。156 cases in December 2019 に市場周辺地域との強い関連性があり,2020年1月から2月にかけて武漢市に広まったと結論されている ... 
[Ref 3 では] lineage A and lineage B of SARS-CoV-2 は遺伝子レベルで互いにあまりにかけ離れており,ヒトの間で一方からもう一方に進化することはできない(考えられない)と結論されている。したがってこれらのウイルスはヒト以外の動物の中で進化したに違いなく,違う系統のウイルスが別々にヒトの間で拡がったと考えられている。lineage B は 2020年1月の時点で圧倒的な割合を占め,lineage A 以前に波及していたことが示唆されている。SARS や MERS でも繰り返し野生動物からの波及によりアウトブレイクが発生している ... 
これらの新たなデータに推測をくわえ,著者らは 
2019年11月から12月に
飼育農場で感染したタヌキが武漢の市場に売られ
取り扱った人々にウイルス感染が拡がった
との見方を示している。
共著者である the University of Arizona のウイルス学者は,この 1年間で COVID-19 の起源に関する考え方に変化があったとしている。2021年3月には,Science へのレターで,ラボ由来のパンデミックについても除外すべきではない keep an open mind と述べ,物議を醸していた。
[References
1. Surveillance of SARS-CoV-2 in the environment and animal samples of the Huanan Seafood Market. Research Square. 2022 (preprint);
2. The Huanan market was the epicenter of SARS-CoV-2 emergence. Zenodo. 2022 (preprint); 
3. SARS-CoV-2 emergence very likely resulted from at least 2 zoonotic events. Zenodo. 2022 (preprint)]
関連項目 
COVID-19 update (200): animal, China, origin 20210608.8433657

● ギラン・バレー症候群 インド
PRO/EDR> Guillain-Barre syndrome - India (02): (GU) susp, RFI
Archive Number: 20220227.8701675
[1] Anand
 情報源 The Times of India 2022年2月25日
Panchmahal に続き,Anand district においても district health officials がギラン・バレー症候群 the rare Guillain-Barre Syndrome (GBS) への対応に当たっている。Nishraya village of Anand's Borsad taluka で新たに Another 3 cases of GBS が報告された ... 
[2] Panchmahal
 情報源 The Times of India 2022年2月25日
the Bamroli Road area in Godhra の女性が新たに Guillain-Barre Syndrome (GBS) を発症し,先週から Anand の病院に入院となった。The total number of GBS cases reported in Godhra 13人となった。これまでの症例は Bhuravav から報告されていた。
関連項目 
Guillain-Barre Syndrome - India: (GU) susp, RFI 20220226.8701661