2022年4月6日


● サルモネラ菌感染症 欧州
PRO/AH/EDR> Salmonellosis, st Typhimurium, monophasic - Europe (02): confection, recall, EFSA
Archive Number: 20220406.8702448
 情報源 European Food Safety Authority (EFSA) 2022年4月6日
サルモネラ菌 monophasic _Salmonella [enterica_ serotype] Typhimurium を原因とするアウトブレイクが,欧州内の7か国と英国で急速に発生し,5日現在,10歳未満の小児を中心に 134例が報告されている。初発患者は 1月7日に英国で確認され,2月17日以降,欧州各地で確認され始めた。このアウトブレイクでは,小児において入院となる割合が異常に高く,一部は血性の下痢などの重篤な症状を示すという特徴がみられる。聴き取り調査等から,特定のチョコレート製品が感染源である可能性が高い ... ベルギー,フランス,ドイツ,アイルランド,ルクセンブルグ,英国 [スイスでも] において回収が行われている ... 
Number of confirmed and probable cases with monophasic _S._ Typhimurium infection by country, EU/EEA and the UK, as of 5 April 2022
国名 / Confirmed / Probable / Total
Belgium / 0 /26 / 26
France / 20 / 0 / 20
Germany / 4 /3 / 7
Ireland / 10 / 0 / 10
Luxembourg / 1 / 0 / 1
Netherlands / 2 / 0 / 2
Norway / 1 / 0 / 1
Sweden / 4 / 0 / 4
Total EU/EEA / 42 / 29 / 71
UK / 63 / 0 /63
----------------------
Total / 105 / 29 / 134
関連項目 
Salmonellosis, st Typhimurium, monophasic - Europe: confection, recall 20220405.8702411

● エッグドロップ症候群 米国 ニワトリ
PRO/AH> Egg drop syndrome - USA: (IN) chicken
Archive Number: 20220406.8702447
 情報源 Hoosier Ag Today 2022年4月5日
インディアナ州北部 northern Indiana の約 20カ所の養鶏場から,egg drop syndrome
と呼ばれるニワトリのウイルス感染の症状が報告されている。ヒトに対する危険性はなく,ニワトリが死亡することもないが,採卵鶏の卵殻が非常に薄くなったり,全く殻がなかったりする ... 

● 肝炎 英国 小児

PRO/EDR> Hepatitis, undefined - UK: children, RFI
Archive Number: 20220406.8702449
[1] 情報源 United Kingdom Health Security Agency 2022年4月6日
英国保健当局 The UK Health Security Agency (UKHSA) は,最近の通常より高率の小児の肝炎発生を確認し調査を開始した。スコットランド Scotland でも同様の症例が確認されている ...  イングランド England では,10歳以下の小児約 60例が調査対象となっている  ... 原文参照願います。
[2] 情報源 Alloa & Hillfoots Advertiser 2022年4月6日
スコットランド中央域 across central Scotland において,多数の幼小児の肝炎症例が報告され調査が行われている。公衆衛生当局 Public Heath Scotland (PHS) が,少数例についてその原因を調べている。4つの地域 NHS Health Board areas in Scotland (Lanarkshire, Tayside, GGC and Fife) の 1歳から5歳の小児 11例の,肝炎による入院例が確認されている。ほとんどの症例が 3月以降に発生した。関連があることが知られている肝炎ウイルスは否定されている。スコットランドでは例年,A-E 型以外の肝炎の症例が約 7-8例が確認されるが,今回のような短期間に,地域的拡がりがあり,一部が重症である,のは異例であるため,さらなる調査が求められている。症例間の明らかな関連は認められず,明らかな原因も判っていない。あらゆる原因が調査されているが,現時点でもっとも可能性が高いと考えられている原因は感染症である ... 

● アフリカ豚熱 ポーランド ロシア イノシシ
PRO/AH> African swine fever - Europe (09): (Poland, Russia) wild boar, OIE
Archive Number: 20220406.8702445
[1] ポーランド Poland (Pomorskie): wild boar
 情報源 OIE-WAHIS (World Animal Health Information System) 2022 2022年4月6日
感染開始時期 2022年4月1日
Rakowo, Nowy Dwór Gdański, Pomorskie.
種/個体数/感染/死亡/廃棄/と畜/ワクチン接種
Wild boar (_Sus scrofa_): Suidae-Artiodactyla / - / 1 / 1 / 0 / 0
[2] Poland (Opolskie): wild boar
 情報源 OIE-WAHIS (World Animal Health Information System) 2022 2022年4月5日
感染開始時期 7 Dec 2021
A total of 9 outbreaks (submitted) reported to date [6 Apr 2022] in Opolskie.
Wild boar (_Sus scrofa_): Suidae-Artiodactyla / - / 16 / 16 / 0 / 0
[3] ロシア Russia (Orel): wild boar
 情報源 OIE-WAHIS (World Animal Health Information System) 2022 2022年4月1日
感染開始時期 2022年3月23日
a natural park, in Khotynetskiy rayon, Orel.
Wild boar (_Sus scrofa_): Suidae-Artiodactyla / - / 1 / 1 / 0 / 0
[4] Russia (Rostov): wild boar
 情報源 OIE-WAHIS (World Animal Health Information System) 2022 2022年3月25日
感染開始時期 2022年3月20日
a forest, in Bagaevskiy rayon, Rostov.
Wild boar (_Sus scrofa_): Suidae-Artiodactyla / - / 17 / 17 / 0 / 0
[5] Russia (Volgograd): wild boar
 情報源 OIE-WAHIS (World Animal Health Information System) 2022 2022年3月25日
感染開始時期 2022年3月22日
a forest, in Novoanninskiy rayon, Volgograd
Wild boar (_Sus scrofa_): Suidae-Artiodactyla / - / 2 / - / 2 / 0

● レプトスピラ症 ウクライナ,ブラジル
PRO/AH/EDR> Leptospirosis - Ukraine: (KM) IDPs, RFI
Archive Number: 20220406.8702444
 情報源 TCN, Associated Press (AP) report [in Russian] 2022年4月5日
年初以来,5例のレプトスピラ症 cases of leptospirosis が the Khmelnytskyi region において確認され,このうち 2人は国内避難民であった。the Khmelnytskyi City Infectious Diseases Hospital の感染症医が Public News で明らかにした。現在 3例が同施設内に入院中とされている ... 

PRO/AH/EDR> Leptospirosis - Brazil: (RJ) flooding, alert
Archive Number: 20220406.8702441
 情報源 Brazil 247 [in Portuguese] 2022年4月4日
2月の Petrópolis の豪雨により,レプトスピラ症患者が発生している。年初からの 3か月間に,Petrópolis で 99例 probable cases が確認されたが,2021年同時期に確認されていた患者はわずか 3例だった ... 

● リステリア症 英国 魚の燻製疑い
PRO/AH/EDR> Listeriosis - UK: (England, Scotland) WGS, smoked fish susp
Archive Number: 20220406.8702442
 情報源 Food Standards Scotland 2022年4月4日
英国保健当局等 The UKHSA [UK Health Security Agency], Food Standards Agency, and Food Standards Scotland が,燻製魚 smoked fish が関係するリステリア症アウトブレイク an outbreak of _Listeria monocytogenes_ [infection] の調査を行っている。妊娠,持病,免疫を低下させる薬を服用するなど,リステリア感染に脆弱な人々にとって,このような菌による汚染は特に危険である ... やや長文です。

● 鳥インフルエンザ 日本 カラス,キツネ
PRO/AH/EDR> Avian influenza (85): Asia (Japan) crow, fox, HPAI H5
Archive Number: 20220406.8702440
 情報源 JIJI Press 2022年4月5日
北海道は5日までに、札幌市内で回収されたキタキツネの死骸から、高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5亜型)が検出されたと発表した。環境省によると、哺乳類の感染は国内で初めて。道などによると、3月29日にハシブトガラス7羽が死んでいる状態で見つかり、うち5羽から高病原性鳥インフルエンザウイルスが確認された。キタキツネは1頭で、カラスの回収地点付近で同31日に発見。同省や道によると、カラスを捕食して感染したと考えられるという。[日本語ページより]

● リンパ性フィラリア症 ネパール
PRO/EDR> Lymphatic filariasis - Nepal: (GD)
Archive Number: 20220406.8702438
 情報源 The Kathmandu Post 2022年4月6日
過去10か月間に,Narayansthan で 6例,Kushmisera で 2例の象皮病 elephantiasis が報告されていると,保健当局 the District Health Office in Baglung [Gandaki Province] のデータで示された。夏期のはじまりにより,この蚊族媒介性疾患が Narayansthan of Baglung Municipality-14 and Kushmisera of Jaimini Municipality-1 に蔓延することが懸念されている。昨年のリンパ性フィラリア症の患者らは,この2カ所から報告された ... Baglung では between July 2021 and April 2022 に 135例が報告された。

● COVID-19(89)中国 変異株

PRO/AH/EDR> COVID-19 update (89): China, variants, WHO
Archive Number: 20220406.8702427
[1] 中国 China
 情報源 Global Times 2022年4月3日
3日,中国本土において,前回のアウトブレイク以来最多となる 1455 confirmed and 11 691 asymptomatic ones 合計 1万3146人の COVID-19 国内感染例が報告され,これまでの感染が 10万人以上となった。最も深刻な影響を受けた北東部・吉林省 China's Jilin Province は流行の抑制に成功したが,ここ数日多数の感染が確認されている上海 Shanghai に隣接する,東部の江蘇省 Jiangsu Province では感染曲線の減少のサインは認められておらず,また新たなオミクロン変異株が確認されている ... 原文参照願います。
[2] New SARS-CoV-2 virus variants
 [A] Detection of new variant, XE
 情報源 ABC News 2022年4月4日
英国で新たな変異株 A new COVID-19 variant が確認されたが,専門家は現時点で警戒する必要はないとしている。XE と呼ばれるこの変異株は,a combination of the original BA.1 omicron variant and its subvariant BA.2 の組み合わせで,a "recombinant" variant と呼ばれる。公衆衛生の専門家によると recombinant variants はよくあるもの very common で,突然出現し自然に消失することが多い often crop up and disappear on their own とされている ... 実際,今回の the XE variant recombinant が現れるまでに,すでに XA, XB, XC, XD が発生していたが,いずれも懸念する必要がないことが判明している,と説明された。the UK Health Security Agency からの先週の報告では,3月22日の時点で 637 cases of XE が確認され,最初の症例は 1月19日に発生していた。BA.2 と比べ XE はわずかに感染力が高い slightly more transmissible ことが示唆されているものの,the World Health Organization はさらなる研究が必要としている。英国では,遺伝子解析が行われた症例のうち XE は 1% 未満に過ぎず,ワクチンをすり抜けたり,重症化や死亡が起こりやすいとの証拠もない ... これまでのところ,米国も含め英国以外から報告されていない ... [3日,タイで 1例報告された] ... 
 [B] Fresh focus on COVID mutations
 情報源 Bloomberg Quint 2022年4月4日
保健の専門家らがパニックになる必要はないとしているにもかかわらず,中国で新興した新たな変異株が開示され,英国ではより感染力が高い可能性がある株の感染が増加していることで,今おこりつつあるウイルスのリスクが再び脚光を浴びている。The World Health Organization は XE と命名された a hybrid of 2 omicron strains -- BA.1 and BA.2 -- が英国で初めて確認され BA.2 と比較して 10% 感染力が高い可能性があるとしている。一方武漢 Wuhan 以来の大規模なアウトブレイクが発生中の中国では,当局がこれまで存在したいずれのウイルスとも遺伝子配列が異なる 2 novel omicron subvariants について明らかにした。これらがあまり意義のない 1回限りのイベントなのか,それとも将来起きる問題の兆候であるかは判らない ... 
[3] WHO: daily new cases reported (as of 4 Apr 2022)
 情報源 WHO 2022年4月4日https://covid19.who.int/table
[Data by country, area, or territory for 4 Apr 2022]
[4] Global update: Worldometer accessed 4 Apr 2022 21:58 EST (GMT-5)
 情報源 Worldometer 2022年4月4日
Total number of reported deaths: 6 179 293
Total number of worldwide cases: 492 846 297
Number of newly confirmed cases in the past 24 hours: 1 041 048
[A 7-day series of cumulative totals reported by countries, territories, and reporting entities]
関連項目 
COVID-19 update (88): children, Sweden, diabetes risk, WHO, global 20220403.8702366

● 下痢症 バングラデシュ
PRO/EDR> Cholera, diarrhea & dysentery update (14): Asia (Bangladesh)
Archive Number: 20220406.8702426
 情報源 Prothom Alo 2022年4月4日
全国で 45万人以上の下痢症が患者が確認されている。このうち 5万5千人以上が the International Centre for Diarrhoeal Disease Research, Bangladesh (ICDDRB) で治療を受け,約 23% が入院し重症下痢もしくはコレラ cholera に罹患していた ...