2022年4月7日

COVID-19 戦略,ブースター接種 2回目
黄熱 コンゴ共和国

● A型肝炎 インド
PRO/EDR> Hepatitis A - India: (Punjab)
Archive Number: 20220407.8702468
 情報源 Tribune 2022年4月5日
パンジャブ州 2 localities in Punjab で,下水による上水道の汚染により,少なくとも 35人が発病した。保健当局者 The director of the Department of Health and Family Welfare から現地自治体への問い合わせによると,飲用水に下水が混入したことによる A型肝炎 a hepatitis A outbreak の発生が確認されたとされている ... 

● ムコール症 インド 
PRO/EDR> Mucormycosis - India: fatal, CAM, cow dung burning, susp
Archive Number: 20220407.8702463
[1] News report
 情報源 Medical Xpress 2022年4月5日
ウシの糞はインドでは広く燃料として使用されているが,2021年に多数の COVID-19 治療中の患者が重症化や死亡した真菌感染流行 an epidemic of black fungus の背景にある可能性を研究者らが指摘した。ムコール菌症 Mucormycosis は真菌 Mucorales fungi による危険な感染症で,米・CDC によると全般的な致死率 54% に達する。
2021年5月にインドでムコール症 mucormycosis 流行が宣言された。COVID-19 第 2波の最中,インドで世界中の全ムコール症例の 71% をインドの感染例が占めた。2021年11月時点で 5万1775例が記録されている。ムコール菌は糞性真菌 coprophilous (dung-loving) group of fungi で草食動物の排泄物中で生息し,インドには 3億頭のウシがいる ... やや長文です。
[2] American Society for Microbiology, mBio journal
 情報源 ASM Journals, mBio 2022年3月31日
原著タイトル Are unique regional factors the missing link in India's COVID-19-associated mucormycosis crisis? mBio. 2022: e0047322
参考項目 2021
Mucormycosis - India (02): (AD) fatal 20210913.8666265

● リステリア症 米国,終息
PRO/AH/EDR> Listeriosis - USA (02): fatal, Dole brand packaged salad, update, outbreak over
Archive Number: 20220407.8702455
 情報源 US Centers for Disease Control and Prevention, Listeria (Listeriosis) Outbreaks 2022年4月4日
CDC, the US Food and Drug Administration (FDA) ,各州関係各局は,2019年と2020年のリステリア菌アウトブレイク a multistate outbreak of _Listeria monocytogenes_ infections の調査を行ったが,データ不足により感染源の特定に至らなかった。2021年8月末に新たに 4例が報告されたことから,11月に調査が再開された。最新の調査により,パック入りサラダ packaged salads produced by Dole が発病の原因との検査および追跡データが得られた。4月4日現在,このアウトブレイクは終息している ... 
関連項目 
Listeriosis - USA: fatal, packaged salad, contaminated lettuce harvester, recall 20220204.8701257

● COVID-19

[1] COVID strategy
 情報源 CIDRAP (Center for Infectious Disease Research and Policy) 2022年4月5日
The International Monetary Fund (IMF) and 3 global health partners [the Wellcome Trust, the Coalition for Epidemic Preparedness Innovations (CEPI), and the Global Fund] は 5日,パンデミックのシナリオを考慮し,将来のリスクマネージメントの戦略 [26-page report] を提示した。長期化することは明らかとした上で,各国のリソースが限られることから新しい戦略が必要と述べている ... 原文参照願います。
[2] Second booster: immunity longevity
 情報源 New York Times 2022年4月5日
イスラエルでの新たな大規模研究によると,ファイザーワクチンによる 2回目のブースター接種 A 2nd booster shot of the Pfizer-BioNTech COVID vaccine により,高齢者に対して,短期間のオミクロンによる感染および重症化に対する保護が付与されることが示された。しかしながら感染に対するブースター接種の有効性はわずか 4週間後には減弱しはじめ,8週間後にはほぼ消失する。重症化に対する防護作用は追加接種の 6週間後でも衰退しなかったが,フォローアップ期間が短すぎるため,1回のみの追加接種と比較して 2回目追加接種により重症化予防がさらに長期化されるかについて結論づけることはできない
今回の研究は対象が 60歳以上に限られている。5日の the New England Journal of Medicine 掲載のこの報告では,ブースター接種の追加では高齢者におけるオミクロン感染に対する短期間の感染防御 fleeting protection しか与えられず,重症化予防効果より早く消えるとのエビデンスに沿うものだった ... 米国民の 66% がワクチンを接種しているが,1回目のブースター接種を受けたのはわずか 30% である。オミクロン変異株がワクチンの効果を鈍らせたことは明らかだが,2回目のブースター接種の有効性のデータはまだ限られている。科学誌に未掲載のイスラエルの以前の研究では,2回目のブースター接種を受けた高齢者は,ブースター接種が 1回のみの場合より 78% 感染しにくいと報告されていた。しかし [他の] 研究者らは,この報告の研究方法を批判しており,若年の健康成人に対する 2回目接種の利益はより不明確である。一部の専門家は,1回のブースター接種により,すでに重症化と死亡のリスクからは守られているとしている。
イスラエルでは 1月2日に 60歳以上の成人のファイザーワクチンによる 4回目接種を承認しており ... 今回の新たな研究は,同国内でオミクロン株が優勢であった 1月10日から 3月2日までの期間に 4回目接種の対象であった人々の保健省記録をもとに,4回目の接種を受けた人と,3回目接種のみの人と比較した。
感染に対する防御効果は,4回目接種の 4週間後にピークとなり,3回接種群の感染率4回目接種群2倍だった。しかし,8週間後にその効果はほとんど消失した。
重症化率は,3回目接種群が 4回目接種群 [接種の 4週間後] の 3.5 倍とされている。[重症化に対する] 防御は減弱せず接種 6週間後までわずかずつ増強され 4.3倍 となったが,観察期間が短く,持続に関しては依然として明らかではない。同報告では死亡については言及されていない。
[原著タイトル Protection by a 4th dose of BNT162b2 against omicron in Israel. N Engl J Med. 2022 (e-pub ahead of print); doi: 10.1056/NEJMoa2201570. - Mod.LK]
[3] WHO: daily new cases reported (as of 5 Apr 2022)
 情報源 WHO 2022年4月5日
[Data by country, area, or territory for 5 Apr 2022]
[4] Global update: Worldometer accessed 5 Apr 2022 22:40 EST (GMT-5)
 情報源 Worldometer 2022年4月5日
Total number of reported deaths: 6 183 510
Total number of worldwide cases: 494 142 283
Number of newly confirmed cases in the past 24 hours: 1 295 986
関連項目 
COVID-19 update (89): China, variants, WHO 20220406.8702427

● 黄熱 コンゴ共和国

PRO/AH/EDR> Yellow fever - Africa (06): Republic of Congo
Archive Number: 20220407.8702453
 情報源 Outbreak News Today 2022年4月6日
2021年から 2022年3月まで [3月が含まれるかどうか記載なし] の期間に,コンゴ共和国では 5例の確定例を含む 7例の黄熱感染 probable cases of yellow fever が確認されている。最新の症例がブラザビル Talangai district, Brazzaville から報告され,ダカール・パスツール研究所の検査 plaque reduction neutralization test at Institut Pasteur in Dakar で確定診断された。Pointe Noire から 2例が報告されている。Pointe Noire 市以外の感染拡大予防策の一斉ワクチン接種 preventive mass vaccination campaigns が 1年遅れていて完了していないことから,現在の状況が懸念されている ... 
[Mod.TY- この不完全な短信で,コンゴ共和国で黄熱の症例が発生したと伝えられているが,いつの出来事か書かれていない上,ワクチン接種状況,臨床症状,年齢・性別の情報もない ... 2018年 the port city of Pointe Noire and surrounding areas において黄熱感染拡大防止のための接種キャンペーンが行われているが,上記記事によると同市以外ではワクチン接種が完遂されず,1年遅れている]
参考項目 2018
Yellow fever - Africa (16): Republic of Congo, vaccination 20180928.6058639

● ノロウイルス 米国、カナダから
PRO/EDR> Norovirus - USA (02): raw oyster, ex Canada, FDA, alert, recall
Archive Number: 20220407.8702452
 情報源 US Food and Drug Administration 2022年4月6日
FDA advises restaurants and retailers not to serve or sell potentially contaminated raw oysters from Canada (April 2022)
The FDA  は,カナダ・ブリティッシュコロンビア British Columbia 州の生ガキに関係するノロウイルスアウトブレイク  a norovirus outbreak にカナダ公衆衛生当局 Canadian public health の協力を得て対応している。CA, CO, FL, HI, IL, MA, MN, NJ, NV, NY, OR, TX, and WA 各州のレストランおよび小売業者に,the south and central parts of Baynes Sound, British Columbia で採取された,ノロウイルス汚染のおそれのある生ガキが流通している ... 
Symptoms of norovirus infection
What do restaurants and retailers need to do?
What do consumers need to do?
関連項目 
Norovirus - Canada (02): raw oysters, alert, recall 20220403.8702384

● 告示 the ISID Emerging Leaders Program 応募受付
PRO/ALL> Announcements (05): accepting applications for the ISID Emerging Leaders Program
Archive Number: 20220407.8702465
 情報源 International Society for Infectious Diseases (ISID) 2022年4月7日