PRO/AH/EDR> Salmonellosis, st Newport - Sweden: frozen Chinese crayfish, 2019
Archive Number: 20220726.8704685
情報源 Food Safety News 2022年7月25日
初めての塩水漬の調理済冷凍ザリガニ frozen pre-cooked crayfish in dill brine が関係するサルモネラ菌感染症アウトブレイク 1st _Salmonella_ outbreak について新たな発見があった。2019年9月下旬,スウェーデン公衆衛生当局 the Public Health Agency of Sweden (Folkhälsomyndigheten) が,9人のサルモネラ菌感染症クラスター a cluster of 9 patients with _Salmonella [enterica_ serotype] Newport infections を確認した。同年10月末までに 25人の感染が確認され,発症日は 2019年8月中旬から同10月中旬までであった。当初から複数の患者がザリガニの摂取を報告していたが,スウェーデンでは 8月から9月にかけて伝統的にザリガニを食べる習慣があることから,(誰にでも)あり得ること not unexpected と考えられていた。冷製で出されることが多く,冷凍の調理済のザリガニは再加熱することなく,解凍後そのまま食される ... (詳細な聴き取りにより)単一の中国から輸入された塩水漬けの調理済みの冷凍ザリガニ食品が感染源と特定された ... 小売業者はリコールを行い,異なるバッチ製品の 84サンプルを検査したところ,6検体でサルモネラ菌 _Salmonella_ Newport が確認された
● ビブリオ菌感染症 米国 生ガキ疑い
PRO/EDR> Vibriosis - USA: (MA) raw oysters susp
Archive Number: 20220726.8704684
情報源 WCVB 2022年7月21日
7月初めにケンタッキー Kentucky 州からマサチューセッツ Massachusetts 州ボストン Boston に旅行に出かけた夫婦の 1人がカキを食べたあとひどく体調を崩したため,予想外の帰宅をするはめになった ... "7月6日に夫は激しい胃の症状に見舞われ her husband's stomach was bulging and swollen,受診したタフツ医療センター Tufts Medical Center in Boston において,ビブリオ _Vibrio_ 菌感染であり,正確には分からないが,カキが原因である可能性が高いと医師に説明されている
● 腸管出血性大腸菌 フランス 乳製品
PRO/AH/EDR> E. coli EHEC - France (06): (PR,LP) O26, pediatr. HUS, dairy prod., alert, recall
Archive Number: 20220726.8704680
情報源 Food Safety News 2022年7月26日
フランス国内で少なくとも 1ダースの小児が罹患し,当局は乳製品と関係するとしている。6月初旬以降,the Provence-Alpes-Côte d'Azur and Occitanie regions において 12人の溶血性尿毒症症候群 cases of hemolytic uremic syndrome (HUS) が報告されている。HUS は大腸菌感染症 [Shiga toxin-producing] _E. coli_ infection の重篤な合併症で,腎不全の原因となり死亡する場合がある。生後 11か月から 9歳までの小児が,2022年6月4日から 7月18日までの間に罹患した。フランスでは,志賀毒素産生性大腸菌サーベイランスの症例として登録されるのは 15歳未満の HUS 症例のみであるため,最重症型の感染例以外は把握できていない。パリのパスツール研究所 The National Reference Center for _E. coli_ at Institut Pasteur in Paris において,同じ特徴を持つ大腸菌 O26 に感染した 5例の小児患者が確認され,これは感染源が共通することを意味する。同時に Fromagerie de L' Aupillon 社, based in the commune of Trets in the Bouches-du-Rhône region の製品からも同菌が検出された。ミルク,ヨーグルト,チーズなどの商品が回収され,商品は主に Var and Bouches-du-Rhône, in the Provence-Alpes-Côte d'Azur region の小売り店およびレストランに出荷されていた
● マールブルグ病 ガーナ
Archive Number: 20220726.8704676
情報源 Graphic Online 2022年7月24日
ガーナ保健当局 The Ghana Health Service (GHS) は,国内で新たに確認されたマールブルグ病患者の濃厚接触者の 1人が発症したのは,最大の潜伏期間が経過した後で,この男性の濃厚接触者も同じく検査が陽性(未確定)となったが 21日に死亡したと,明らかにした。the Savannah Region において新たに 11人の医療従事者を含む 40人の接触者が同定され,フォローアップされているよ ... 24日,The Director-General of the GHS が会見で述べた。
Marburg virus disease in Ghana
26日 The GHS は,発症日が 7月22日のウイルス性出血熱が疑われる症例 a suspected case of viral haemorrhagic fever [VHF] を確認している。同疾患により 2例が死亡している。
7日,野口記念医学研究所 The Noguchi Memorial Institute of Medical Research(NMIR)で Marburg virus disease と確認され,15日にダカールのパスツール研究所 Institut Pasteur in Dakar (IPD) で確定された。The 2 earlier fatal cases of Marburg virus disease (MVD) は the Ashanti region から報告された。
1例目は Adansi North district in the Ashanti region の農業労働者で,the Western region を旅行しており,Ashanti region に戻った後の 24日に発症した。6月24日に医療機関を受診し,27日に死亡した。ブルキナファソとコートジボワールとの国境地域の,the Sawla-Tuna-Kalba district in the Savannah region に移され埋葬されたが,埋葬は MVD の診断が判明する前に行われた。
2例目は the Bekwai Municipality of the Ashanti region の農業労働者の 51歳男性である。NMIMR の検査結果について,パスツール研究所の確認は判明していない。
ガーナ国内で初めての MVD 症例となった ...
Public health actions
Next steps
関連項目
Marburg virus disease - Ghana (02): (AH) WHO conf 20220719.8704509
● エムポックス(サル痘)
PRO/AH/EDR> Monkeypox update (39)
Archive Number: 20220726.8704672
[1] 米国 The US CDC reports cases in the following states:
情報源 Centers for Disease Control and Prevention (CDC) 2022年7月25日
Total confirmed monkeypox/orthopoxvirus cases: 3484
[2] 米国 小児,女性の感染例
情報源 CIDRAP 2022年7月25日
先週後半,the Centers for Disease Control and Prevention (CDC) は,オランダとスペインの同様の報告に続いて,米国内で 2例の小児のサル痘感染例 confirmed cases of monkeypox in children が確認されていると明らかにした。家庭内感染伝播の結果の可能性があると考えられ,双方の関連性はないと説明されている。1例はカリフォルニア California 州の幼児で,もう 1例はワシントン Washington DC 滞在中 while traveling through に検査を受けた非在住者の乳児である。The CDC はまた,米国内で 8例の女性の感染例が報告されているとと述べた。
[4] バーミューダ Bermuda: 1st report
情報源 Outbreak News Today 2022年7月24日
The Bermuda Ministry of Health reported its 1st confirmed case of monkeypox on Thursday [21 Jul 2022 ...
[5] 英国 United Kingdom: 症例定義の更新 case definition update
情報源 UK Health Security Agency 2022年7月25日
症状のリスト The symptom list に,特に最近の新たな性的パートナーがいる場合の,性器,肛門およびそれらの周辺の 1ないし複数の病変,口腔内の病変,直腸炎症状(肛門または直腸の痛みもしくは出血)を加えた ...
[6] 表面の汚染 Contaminated surfaces
情報源 medRxiv 2022年7月21日
原著タイトル NHS England Airborne HCID Network. Air and surface sampling for monkeypox virus in UK hospitals. 2022
要約
Background
... 2018年の英国の医療従事者のサル痘感染例が,寝具交換の際にウイルスに暴露した可能性が疑われた。
Methods
英国内の隔離室に入院した感染患者による,サル痘ウイルス環境汚染について調べた。隔離室内で,手が触れることが多い部分 high-touch areas,と医療従事者の防護衣 personal protective equipment (PPE),の表面の擦過 Surface swabs,ならびに寝具交換の前後及び作業中の室内大気サンプルを,MPXV qPCR を用いて解析し,陽性検体について,感染性ウイルスの存在をウイルス分離により確認した。
Findings
widespread surface contamination (66 positive out of 73 samples) in occupied patient rooms ...
Of 15 air samples taken, 5 were positive. Significantly, 3 of 4 air samples collected during a bed linen change in one patient's room were positive (Ct 32.7-35.8). ...
(寝具交換中に採取された室内大気検体は,3/4が陽性)
Interpretation
[7] 日本 (Tokyo): 1st report
情報源 Reuters 2022年7月25日
Japan has detected its 1st case of the monkeypox virus in Tokyo, the capital's governor said on Monday [25 Jul 2022].
欧州から帰国した,東京在住の 30歳男性で,現在入院中である。発疹,発熱,頭痛,倦怠感の症状があるが,状態は安定していると,厚労相が説明した。6月後半に欧州に渡航し,7月中旬に帰国するまでの間に,後にサル痘陽性が確認された症例との接触歴があった。接触様式やこの症例の国籍に関する説明は避けられた
関連項目
Monkeypox update (38) 20220725.8704644
PRO/AH/EDR> Crimean-Congo hem. fever - Europe (04): Spain
Archive Number: 20220726.8704590
情報源 Reuters 2022年7月21日
クリミアコンゴ出血熱 Crimean-Congo haemorrhagic fever (CCHF) と診断された中年男性が a hospital in Spain's Castile and Leon region 病院に入院したと,21日保健当局が明らかにした ... 今回のスペインにおける最新の症例は,ダニ刺咬後に発症し,当初 the northwestern city of Leon の地方病院に入院したが,その後軍用機で別の病院に移送された ... スペインで初めての CCHF が確認されたのは 2011年で,2016年にはダニ刺咬のあと同疾患と診断された男性が死亡している。
関連項目
Crimean-Congo hem. fever - Europe: Spain 20220122.8700911
● ウエストナイルウイルス イタリア,ギリシャ
PRO/AH/EDR> West Nile virus (05): Europe, ECDC update, Italy
Archive Number: 20220726.8704609
[1] 欧州 European Centre for Disease Prevention and Control (ECDC) update
情報源 ECDC 2022年7月21日
(6月から11月までとされる)ウエストナイルウイルス West Nile virus (WNV) の感染伝播シーズン中の,欧州域内 in the EU/EEA and EU-neighbouring countries の疫学週報 ...
Epidemiological summary
前週の報告から 20日までの時点で,欧州域内の,イタリア Italy (14) およびギリシャ Greece (3) からの 17例の感染 human cases of West Nile virus (WNV) infection と 4例の関連死亡 deaths related to WNV infections が報告された。4例の死亡はイタリアから報告された。周辺国ではセルビアの 1例 one human case of WNV infection in Serbia (1) が報告している。Since the beginning of the 2022 transmission season では,イタリアが 15例,ギリシャが 4例を報告し,死亡 4例がイタリアから報告されている ...
[2] イタリア Italy
情報源 Il Gazzettino (in Italian) 2022年7月21日
イタリア国内では,6月初め以降 7月19日までの間に,15 cases of West Nile infection : 4 deaths, including 2 in Veneto (another 2 under investigation), 1 in Piedmont, and 1 in Emilia-Romagna が確認されている。さらに,3 cases in Veneto についても調査が続けられている ...
Of the 15 confirmed cases, 9 were the neuro-invasive form (神経侵襲型,including 3 in Veneto and 2 in Piedmont), 5 cases were identified in blood donors (献血者,2 in Lombardy, 3 in Veneto), and 1 symptomatic case (有症状例,Veneto) とされている。本日,7月21日に新たに報告された Paduan の 2例は,脳炎の症例 cases of encephalitis: 1956年生まれの女性で Neurology at the hospital of Piove di Sacco に入院,ならびに Neurology in Schiavonia, both residents in the province of Padua Sud に入院した 49歳の男性,である。他の 2例の陽性例は入院を必要としなかった...
The deceased(死亡例の詳細)
The alarm
PRO/AH/EDR> MERS-CoV (06): Turkey, animal reservoir, dromedary camel, serology
Archive Number: 20220726.8704686
情報源 Tropical Animal Health and Production 2022年7月25日
原著タイトル First serologic evidence of Middle East Respiratory Syndrome (MERS-CoV) infection in camels (_Camelus dromedarius_), Turkey. Tropical Animal Health and Production [preprint, not peer reviewed];
要約
トルコ国内各地 in the Aegean, Central Anatolia, Marmara, Mediterranean, and Southeastern Anatolia regions においてラクダは,観光,決闘 traditional camel wrestling,移動などの様々な用途のため飼育し利用されている。9都市の 72の群れの 188頭のラクダ dromedary camels の血清検体について,indirect ELISA による MERS-CoV 抗体検査を行った。52.7% of the camel sera were seropositive for MERS-CoV, and moderate levels of antibodies against MERS-CoV were detected (mean OD: 1.90 ± 0.97).
● コウモリの病気 米国
PRO/AH/EDR> White nose syndrome, bats - North America (03): USA (CO)
Archive Number: 20220726.8704673
情報源 The Gazette 2022年7月21日
コロラド州野生動物当局 Colorado Parks and Wildlife によると,州内のコウモリで初めて,致死性疾患の the fatal 'white-nose syndrome' の原因となる真菌が確認された。near Bent's Old Fort National Historic Site, outside of La Junta において捕獲された 1頭のコウモリで,真菌の The _Pseudogymnoascus destructans_ (Pd) fungus が確認された。真菌が確認されたコウモリに,white-nose syndrome の症状は確認されなかった
● ジャックフルーツの病気,Fruit rot インド
PRO/PL> Fruit rot, jackfruit - India: (KL)
Archive Number: 20220726.8704670
情報源 The Hindu 2022年7月23日
真菌 the fungus _Athelia rolfsii_ が原因の Fruit rot の,ケララ州各地 several districts of Kerala のジャックフルーツ jackfruit での発生が報告されている。国内のジャックフルーツでの発生の報告は今回が初めて ...
写真 Jackfruit inoculated with _A. rolfsii_