2023年1月5日

鳥インフルエンザ,ヒト WHO・鳥類
黄熱(01)アフリカ地域 WHO

● レジオネラ症 台湾
PRO/EDR> Legionellosis - Taiwan: (TY) RFI
Archive Number: 20230105.8707641
 情報源 Yahoo [in Chinese] 2023年1月3日
桃園市保健当局  The Taoyuan City Health Bureau に late December 2022 以降,Daxi District の住民のレジオネラ症 legionnaire's disease 感染が報告されている。2023年1月3日現在,12人の感染疑い症例 suspected cases of legionnaire's disease のうちの 11人の診断が確定した。初期調査で,患者らに地理的な関連性が認められている ... 

● 鳥インフルエンザ,ヒト WHO・鳥類
PRO/AH/EDR> Avian influenza (03): Europe, Asia, poultry, HPAI H5N1, WHO
Archive Number: 20230105.8707631
[1] WHO Rapid risk assessment on recent influenza A(H5N1) clade 2.3.4.4b viruses
 情報源 WHO 2022年12月21日
Understanding of the virus:
1. Human infections with influenza A(H5N1) 2.3.4.4b viruses(ヒトの感染)
2020年初以降,各国からヒトの鳥インフルエンザ感染確認 detections in humans of influenza A(H5N1) clade 2.3.4.4b viruses が WHO に報告されている。
[Mod.AS- 新たに報告されているかもしれないが,the A(H5) clade のうち,2.3.4.4b であることの確認についての情報は与えられていない]
中国 China (one case), スペイン Spain (2 cases), 英国 the United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland (one case), 米国 the United States of America (USA) (one case), and ベトナム Viet Nam (one case). 
欧州と北米で報告された 4例はいずれも無症状または軽い症状で,米国の症例は疲労感のみを訴えていた。中国の症例は死亡し,ベトナムの症例は重症であったが回復している。
ヒトの感染例はすべて,家きんでのアウトブレイクへの対応に当たっていたか,もしくは庭先飼育や生きた鳥を売る市場で感染のある家きんに直接暴露していた。これらの症例から得られたウイルスの遺伝子塩基配列に,哺乳動物への馴化またはノイラミニダーゼやエンドヌクレアーゼの阻害薬に対する耐性を示唆するマーカーは認められていない
other A(H5) virus subtypes and clades の抗体陽性率のについての限られた情報に基づくものではあるが,A(H5) に関する情報としては,the A(H5) clade 2.3.4.4b virus haemagglutinin ヘマグルチニンに対するヒトの間の免疫 human population immunity は最小限であると考えられる expected to be minimal(=ヒトの間の感染はとても少ないの意)。
2. Infections in animals(動物の感染例)
Avian influenza A(H5N1) viruses,特に clade 2.3.4.4b については,遺伝学的な多様化と発生地域の拡大が続いている。欧州と北米では From 2021 to 2022 にかけて,野鳥の間でこれまでになく長期間ウイルスが保持されたため,最大かつ最も広い範囲での流行が起きている。世界中でより多くの種類の野鳥の感染が続いており,重大な生態学的影響と一部の種の大量死をもたらしている。さらに,野鳥や渡り鳥の継続的な感染が,別個の家きんの感染の多発にもつながっている。多様な遺伝型が生成される機会を与え,様々な臨床症状がみられている。
最近のウイルスの一部が,ほ乳動物の重症感染の原因となっている。[1]
感染が確認されているほ乳動物 Affected mammals には,アナグマ badger, クマ black bear, bobcat, コヨーテ coyote, イルカ dolphin, フェレット ferret, fisher cat, キツネ fox, リンクス lynx, ミンク mink (mink-to-mink in Spanish farm), オポッサム opossum, カワウソ otter, ブタ pig, ヨーロッパケナガイタチ polecat, ネズミイルカ porpoise, アライグマ raccoon, タヌキ raccoon dogs, アシカ seal (seal-to-seal in USA), and スカンク skunk などがある。
 ... 原文参照願います。
[2] 日本
過去最悪の鳥インフル、鶏卵の価格への影響注視…「今からが本番」
2022/12/31(土) 5:00配信
 情報源 Yomiuri Shimbun Online [in Japanese] 2022年12月31日 より
読売新聞オンライン
高病原性鳥インフルエンザが今季、各地の農場・施設で猛威を振るっている。10月下旬から発生件数、殺処分数とも過去最悪の勢いで増え、これまで養鶏場で感染例のなかった5県でも初めて確認された。国は全国規模の緊急消毒に着手したが、大量の殺処分を担う自治体からは「対応できる範囲を超えている」との悲鳴が上がり、養鶏農家にも不安の声が広がる。 「(殺処分は)自治体だけの手に負えなくなっている。」 ... 
今季、国内の農場・施設では、10月28日に岡山県と北海道で初めて感染が確認された。今月30日には埼玉県と広島県で新たに感染が判明し、同日時点の発生件数は22道県の計51件となっている。このうち、山形と福島、鳥取、長崎、沖縄の5県での発生は初めてだ。 ... 
鳥インフルは、ウイルスを保有した渡り鳥が、ロシア・シベリアの営巣地から越冬のために南下することで広がる。そのウイルスに野鳥や小動物が感染し、養鶏場などに持ち込まれる。そのため、国内では晩秋から春が発生のシーズンだ。しかし、欧州では今夏、多くはないものの発生が続き、「オフシーズン」がなくなっている。フランスの農場では、昨年10月以降の1年余りで1487件の感染が確認された ... 
京都産業大の高桑弘樹教授(獣医微生物学)は「今季、国内では最も早い9月下旬から感染した野鳥が見つかっていた。例年よりかなり早い時期から渡り鳥が各地にウイルスを広げた」とみる ... 
JA全農たまご(東京)によると、鶏卵の卸値はウクライナ侵略による配合飼料価格の高騰の影響などを受け、今春以降、平年を上回っている。 ... 「鳥インフルが価格を押し上げたのは間違いない」と業界関係者は指摘する ... 
全農たまごによると、卵のパックに記載された賞味期限は「生で食べられる期間」だ。冷蔵庫で保管していれば、期限を過ぎても数日間は加熱して食べられる。殻のとがった側を下にした方が、品質劣化が進みにくいという。
[3] イスラエル Israel
 情報源 The Jerusalem Post 2023年1月3日
各地の農場 farms in Be'er Tuvia, southern Israel [25 000 broiler breeding stock], and Magal, central Israel [20 000 turkeys] で鳥インフルエンザアウトブレイク Outbreaks of avian influenza が確認されていると,3日 the Agriculture Ministry が発表した ... いずれも the H5N1 strain of the virus が確認されている ... 
[4] デンマーク Denmark
 情報源 Xinhua 2023年1月2日
西部 west Denmark の農場で新たなアウトブレイクが発生したことを受け,5万羽のニワトリの処分が決まったと,the country's Ministry of Food, Agriculture and Fisheries が 2日会見で述べ,the deadly and highly contagious H5N1 bird flu virus に感染したと明らかにした ...  コペンハーゲンの西 177km の町近くの農場 a farm near the town of Orum in Hedensted Municipality, about 177 km [110 mi] west of Denmark's capital Copenhagen で,12月31日に初めて数羽のニワトリの死亡が確認された ... 
[5] チェコ共和国 Czech Republic
 情報源 Reuters 2023年1月3日
先週,過去最大の鳥インフルエンザアウトブレイクが確認された西部の養鶏場で,最大 22万羽のニワトリの処分の準備が進められている。12月30日に鳥インフルエンザが報告されたのは,プラハ Prague の西 150km の養鶏場で,3つある施設 halls のうちの 1つで死亡数の増加に気づかれた ... 
[6] ドイツ Germany
 情報源 Indo & NY 2023年1月1日
シチメンチョウ農場 a turkey farm in the Cloppenburg district でふたたび鳥インフルエンザが発生した。the responsible Friedrich Loeffler Institute (FLI) において,the pathogen H5N1 と確認されたと,1日発表された ... 
[7] 韓国 South Korea
 情報源 Yonhap via The Korea Herald 2023年1月1日
南部のダック農場で新たな鳥インフルエンザ感染が確認されたと,1日現地当局が発表した。Jeongeup, North Jeolla Province の農場で,The highly pathogenic avian influenza strain of H5N1 の発生が確認された。同県におけるこの冬 4件目の感染確認となった ... 

● 黄熱(01)アフリカ地域 WHO

Yellow fever - African Region (AFRO)
PRO/AH/EDR> Yellow fever - Africa (01)
Archive Number: 20230105.8707616
 情報源 WHO Disease Outbreak News 2022年1月3日
[厚労省・検疫所 FORTH 参照願います]
This is an update on the yellow fever situation in the WHO African Region since the last disease outbreak news was published on 2 Sep 2022.
From 1 Jan 2021 to 7 Dec 2022 の期間に,域内の 13 countries in the WHO African Region から,合計 203 confirmed and 252 probable cases with 40 deaths (case-fatality ratio 9%) が WHO に報告された。黄熱感染拡大および増幅の危険因子は,集団免疫の低下,ヒトの移動,ウイルス感染伝播動態,ヤブカ属蚊族 _Aedes_ mosquitoes の拡大に寄与する気候及び環境因子などである。最近行われた対応型ワクチン接種キャンペーンにより,集団免疫が増加した結果としての 2022年の確定診断例の報告数の逐次減少傾向が,対象国内での黄熱感染拡大リスクの減少に寄与している可能性があるものの,依然としてこれらの国々ではハイリスクの状態が続いている。
Description of the outbreak
2022年,12 countries in the WHO African Region reported confirmed cases of yellow fever (カメルーン Cameroon, 中央アフリカ共和国 the Central African Republic, チャド Chad, コートジボワール Côte d'Ivoire, コンゴ民主共和国 the Democratic Republic of the Congo, ガーナ Ghana, ケニア Kenya, ニジェール Niger, ナイジェリア Nigeria, コンゴ共和国 the Republic of the Congo, シエラレオネ Sierra Leone, and ウガンダ Uganda)。このうち 8か国 (Cameroon, the Central African Republic, Chad, Côte d'Ivoire, the Democratic Republic of the Congo, Ghana, Nigeria, and the Republic of the Congo) については,2021年から感染伝播が継続している ... 
致死率,性比,年齢層,各国のワクチン接種率 ... 
Epidemiology
Public health response
WHO risk assessment
WHO advice
参考項目 2022
Yellow fever - Africa (16): east, west & central Africa, WHO 20221225.8707455

● 腺疫 米国 ウマ
PRO/AH/EDR> Strangles - North America (01): USA (MI, FL, WA) horses
Archive Number: 20230105.8707646
[1] Michigan (Malcomb County)
 情報源 EquiManagment 2022年12月22日
One mare in Macomb County, Michigan, is positive for strangles, with 7 other cases suspected and 42 horses exposed.
[2] Michigan (Bay County)
 情報源 EquiManagment 2022年12月23日
Four horses have tested positive for strangles
[3] Florida: Strangles (Manatee, Marion, Gilchrist counties) horses
 情報源 Practical Horseman Mag 2022年12月22日
Horses in 3 Florida counties have tested positive for strangles.
[4] Washington (Skagit County)
 情報源 Equus Magazine 2022年12月13日
The WSDA has confirmed that one horse in Skagit County, Washington, has tested positive for equine strangles. 

● ウエストナイルウイルス 米国 ウマ
PRO/AH/EDR> West Nile virus (02): Americas, USA (GA, MI) horses
Archive Number: 20230105.8707645
[1] Georgia, Elbert County
 情報源 The Horse 2022年12月8日
A 10-year-old, unvaccinated paint horse mare in Elbert County, Georgia, is positive for West Nile virus (WNV).  ... 
[2] Michigan (Livingston County) horse
 情報源 Livingston Daily 2022年12月20日
A Livingston County horse was euthanized after being infected with the WNV ... 

● 旋毛虫症 ノルウェー ホッキョクグマ
Norway - _Trichinella_ spp. (inf. with)
PRO/AH/EDR> Trichinellosis - Svalbard & Jan Mayen: polar bear, WOAH
Archive Number: 20230105.8707640
 情報源 WOAH-WAHIS (World Animal Health Information System) 2023 1月3日
Started: 10 Aug 2022 [see epidemiological comments]
Reason for notification: recurrence of an eradicated disease
Last occurrence: 31 Dec 1994
Causal agent: _Trichinella_ spp.
Outbreak location: Sveasletta, Isfjorden, Svalbard, Svalbard and Jan Mayen: other
種/個体数/感染/死亡/廃棄/と畜/ワクチン接種
Polar bear (wild) / - / 1 / - / 1 / - / -
Epidemiological comments: the event start date is 10 Aug 22. The polar bear was sampled during a forensic autopsy.

● ヒヨコ豆の病気 インド
PRO/PL> Undiagnosed blight, chickpea - India: (GJ)
Archive Number: 20230105.8707632
 情報源 IG News 2023年1月1日
A blight disease in chickpea crops in parts of Gujarat has farmers worried.  ... 
[Mod.DHA-Several fungal pathogens are known to cause blights of chickpeas, including species of _Alternaria_, _Stemphylium_, and _Phoma_. ... ]

● トマトの病気 ニュージーランド
PRO/PL> Potato spindle tuber viroid, tomato - New Zealand: (TS)
Archive Number: 20230105.8707630
 情報源 Stuff 2023年1月4日
2022年後半に Tasman region の温室栽培のトマト tomato plants in commercial glasshouses で,potato spindle tuber viroid (PSTVd) の発生が確認されたと,一次産業省 The Ministry of Primary Industries が明らかにした。Biosecurity New Zealand が a mild form of PSTVd を発見した。3 glasshouses の植物は除去し埋められた。これまでいずれでの場所でも確認されたことはなかった。

● 告示:国際感染症学会誌 1月号
PRO/ALL> New in IJID (01): January 2023
Archive Number: 20230105.8707633
 情報源 IJID