◎ 黄熱ワクチン、経母乳感染

ワクチン接種後の母親からの母乳を介して,乳児が黄熱ウイルスに感染した
PRO/AH/EDR> Yellow fever vaccine, breastfeeding transmission susp. - Canada
20110209.0440
 情報源  EurekAlert!、2011年2月7日。
生後 5週の乳児が、母乳を介して vaccine strain of yellow fever virus [YFV] に感染した疑いが強いとする症例報告が CMAJ (Canadian Medical Association Journal) に掲載された [これまでに母乳による乳児への YF ワクチン伝播について、確定1例と疑い 1例が報告されている ] 。この乳児が生まれてから 10日目に、母親に対して黄熱ワクチンを含むトラベルワクチン接種が行われ、1週間のベネズエラの黄熱の感染リスクがないとされる都市部だけの旅行中、 授乳が続けられていた。乳児にはワクチン接種は行われていない。乳児は,2日間の発熱と易刺激性のため病院を受診し、入院の前日に左右交代性の焦点発作が認められた。髄液検査で最近の黄熱ウイルス感染の兆候が認められた。乳児への昆虫の刺咬や、黄熱患者との接触はなかった。
[Mod.TY- 確定診断された児については、髄液から YF vaccine virus が分離されており、 the probable case-patient's CSF については、YFV-specific IgM antibodies が確認されている。いずれの症例も、母乳中の vaccine virus の検査は行われていない]