2007年2月26日

慢性疾患 中国
E型肝炎 アフガニスタン

● 慢性疾患 中国
PRO/EDR> Chronic illness - China (Heilongjiang): RFI 20070226.0696
 情報源 Radio Free Asia [trans. ]、2月24日。
原因不明の疾患により、1年以上前から黒竜江省の 1農場で1000人を超える一時解雇された労働者らとその家族が発病している。2007年 2月24日現在、いまだに 300人が病院での治療中である。感染源は、政府が農場用に購入したヒツジであると、労働者らは述べている。彼らの代表は、2月22日に北京へ再び向かい当局に訴えた。2005年の 6月か 7月から、数百人の労働者らが原因不明の病気を発症しており、あまりに多くの患者が出たため、羊飼いはヒツジの群れを隔離監視地帯に連れて行き、ブルセラ症に感染していることが判明した。1人が死亡した。感染したヒツジは処分されたが、労働者らは未だに感染したヒツジは残っていて、感染流行は続くと見ている。自身も感染した労働者は、約半年間治療のため入院し、現在ほぼ回復したが、まだ体力は戻っていないと述べた。多くの感染から回復した人々は、様々な程度の身体症状が残っているという。
[Mod.SH- 後遺症を示す患者数 (約30%) は、 _B. melitensis_ であったとしてもブルセラ症にしては多い。報告では、疾患が一時解雇者 "laid-off workers" に見られるとしている。これは、病気によって一時解雇となっているのか、それとも、既に病気のために解雇されていたのだろうか]
地図 中国北東部の端にある黒竜江省 省名は、ロシアの現アムール Amur 州とを境する、黒竜江に由来する

● E 型肝炎 アフガニスタン
PRO/EDR> Hepatitis E - Afghanistan (Laghman) 20070226.0695
 情報源 Xinhua News Agency、2月26日。
Afghanistan: hepatitis E outbreak in Laghman province

アフガニスタン東部ラグマーン Laghman 州で E型肝炎 Hepatitis E 流行が発生していると、国連アフガニスタン支援団が 2月26日に明らかにした。33人のウイルス性 E型 肝炎の集団発生が、同州 Dawlatshah 地区 Farashghan 村で確認された。取材に対し、2006年 12月に 17人の患者の流行が発生し、 2007年 1月にはさらに 16人の患者が発生したと答えた。E 型肝炎は発熱と黄疸を示す急性疾患で、ウイルスに汚染された水が原因となる。アフガニスタン で安全な飲料水を手に入れられるのはわずか 40%に過ぎない。UNICEF が住民への教育のための器材を提供している。
[Mod.CP- E型肝炎の要約とワクチン開発については、"Hepatitis E - Nepal(03):background 20070220.0637" の投稿で参照可能である]

● チクングニア インド
PRO/EDR> Chikungunya - Indian Ocean update (04): India 20070226.0689
 情報源 Newindpress.com、2月26日
2007 年1月以降、Puri および Nayagarh 地区から Ganjam までチクングニア Chikungunya の感染が拡大したと、2007年 2月25日に Orissa 州 Berhampur の医科大学助教授が述べた。同医師は、この1ヶ月半に 300人以上のチクングニア症状の患者を治療した。うち 10人の患者血清で、チクングニアが確認された。チクングニアが 2006年8月に Gajapati から発生し、Ganjam およびその他の地域に拡大した。2006年 12月までに 3万人以上が感染した。蚊族の説明など。

● トマトの病気、Yellow leaf curl 米国
PRO/PL> Yellow leaf curl, tomato - USA (AZ): 1st report 20070226.0694
 情報源 The University of Arizona UANEWS.ORG、2月19日
New tomato virus identified in Arizona
2006 年秋アリゾナ州で、植物の新種のウイルスが、家庭菜園だけでなく、商業用トマト工場に対しても脅威となっている。トマト黄化葉巻病ウイルス(TYLCV) が、Phoenix 地区の 2カ所の家庭菜園で発見された。TYLCV に感染したトマトは、極端に曲がり、葉は黄色くなって、節がよれ shattered、 茎が短縮する。このウイルスにより、花は枯れ、成る実の数が減り、収穫量が減少する。最も成長の新しい場所である、成長点でこれらの症状が顕在化する。以下、長文の説明が続く。
[Mod.JAD- 作物のトマト _Lycopersicon esculentum_,は、TYLCV ( ジェミニウイルス科_Geminiviridae_, ベゴモウイルス属 _Begomovirus_). が原因のトマト黄化葉巻病に感染する。収穫量の減少と世界各地のトマト作付けの主要な限定要因となっている。記事でも触れられているように、移植により新たな地域へ感染の拡大が起こる。コナジラミ whitefly _Bemisia tabaci_ がウイルスの効率的なベクターとして働く。同ウイルスのように、コナジラミによって媒介されるウイルスのコントロールは困難である 詳しい情報]