2007年3月11日

食中毒 中国,シガテラ疑い

● 食中毒、魚 中国
PRO/AH/EDR> Foodborne illness, fish - China (Guangdong): ciguatera susp.
Archive Number: 20070311.0870
広東省の住民11人が、トビハゼを食べて食中毒を発症し、1人が死亡した。
[1] 2家族7人のシガテラ疑い、1人死亡
 情報源 Mingpao News [trans.]、3月11日
広東省 Xuwen 郡の住民11人が、トビハゼ mudskippers を摂食後に食中毒を発症し、1人が死亡した。予備的検査で、シガテラ ciguatera 毒が疑われている。Dajing 村の家族 4人が最初に食中毒を発症した。2007年 3月7日にトビハゼを食べた後、めまいと全身および口の痺れを感じた。嘔吐の症状も伴っていた。その後、飼い猫が魚を食べて死亡していたため、警察に連絡し、治療のため病院に運ばれた。翌日、近所 の3人の家族がトビハゼを食べて、食中毒を起こしたと考えられている。このうち、家長の 56歳の男性が死亡した。地元でのトビハゼの販売が停止させられている。
[2] 11人が発病し、1人が死亡
 情報源 Guangzhou Daily [trans. ]、3月10日
2007年 3月7日、Xuwen 郡 Xilian の町で食中毒が発生し、11人が発病した。このうち、1人の男性が自宅で食中毒により死亡したものと見られている。郡当局は、新たな食中毒患者は確認していない。入院中の患者らの状態は安定しており、重症のものはいない。食中毒は、2007年 3月7日に Xilian の町の Dajing 村で発生した ... 以下、[1] の記事と同内容 ... 郡の衛生疫学予防局は、すべての患者らが種々のレベルで、 Dajing 村付近の Liusha 湾で獲れた、トビハゼ (地元では "jumping fish" として知られている)、ハゼ goby、snailfish その他の浅い海の魚を摂食していたことを調査を通じて確認している。
[Mod.LL-シガテラ Ciguatera に関連するあることが多いのは珊瑚礁に棲む魚 reef fish であって、記事にある "浅い海に棲む魚 shallow marine fish" ではない。めまい、しびれ、嘔吐は、この疾患の構成要件として合致する。引き続いての情報を期待する。
以下、ProMED-mail の中の ciguatera に関する投稿から引用; シガテラは、ある種の珊瑚に関係することが多い dinoflagellate (藻類) をエサとする魚の摂食が原因となる。5種類以上の ciguatoxin が確認されていて、食物連鎖の上位にある大型で年齢の高い魚ほど蓄積することが知られている。シガテラ中毒は、一般的に北緯 35度から南緯 35度の間の水域で、珊瑚礁に住む魚に限定されると考えられている。最も関係が深いとされる魚の種としては、ハタ groupers、ヒラマサ amberjack、バラフエダイ red snapper、ウナギ、スズキ、カマス、Spanish mackerel (サバの一種) がある。2kg を超える魚は相当量のトキシンを含有し、摂食により中毒症状を示す。完全な信頼性はないものの、1種類の酵素免疫アッセイ (EIA) と、マウス生物アッセイが、汚染された魚のシガトキシン検出のために利用可能である。Ciguatoxin やその他の同様のトキシンは、耐熱性で脂溶性である: 温度、胃酸、調理法の影響を受けない。トキシンが存在しても、魚の臭い、色、味には変化がない。 Ciguatoxin は、電位依存性ナトリウムチャンネルの活性化の結果、興奮性亢進と伝導遅延、不応期延長などの中毒効果を示す。
mudskipper は reef fish ではない。注目すべきこととして、トビハゼは皮膚、並んだ口 (粘膜) およびのど (咽頭) により呼吸する能力がある。この呼吸はトビハゼが濡れている状態でのみ可能であり、このことが湿地の住人に留まらせ、湿った環境を必要とさせる。この呼吸様式は両生類と同じで、皮膚空気呼吸として知られている]

●  手足口病 スリランカ
PRO/EDR> Hand, foot & mouth disease - Sri Lanka (Colombo) 20070311.0869
 情報源 The Sunday Times Online、3月11日
Sri Lanka: Hand, Foot and Mouth disease spreading fast

小児のウイルス疾患である手足口病 (HFMD) がスリランカのコロンボ Colombo で急速に感染拡大を起こしている。通常は 5歳以下に感染するが、年長児や成人が感染することもある。病院の皮膚科医師は、感染の症状として、微熱、食欲不振、咽頭痛と、口、おむつのあたる部分、手のひらおよび足の裏の赤い点の紅斑が小水疱を形成すると説明した。水疱は、水痘様だが、かゆみはなく圧痛を示す。鎮痛以外の治療法はなく、回復までに 1週間から 10日間を要する。非常にまれに、けいれんやマヒが発生する。このような合併症は 1999年の香港の感染流行の際に発生した。終生免疫が得られると述べた。疾患は主に経口および飛沫感染で拡がると警告した。手洗いの遵守と患児と乳幼児との接触を避けるようアドバイスした。
[Mod.CP-HFMD は乳幼児の一般的な疾患で、南アジアにおいて、他の国々に比べ重症化しやすい傾向がある。特徴として、発熱、口腔内の痛み、水疱を伴う紅斑がある。いくつもウイルスによって起こり、最も多いのはコクサッキーウイルス A16 とエンテロウイルス 71によるものである。コクサッキーウイルス A16による HFMD は、軽症の疾患で、多くの患者は治療なしで、7-10日で回復する。エンテロウイルス 71は、ウイルス性髄膜炎の原因となることがあり、まれにさらに重症の、脳炎やポリオ様マヒがおこることがある。エンテロウイルス 71脳炎は死亡する可能性がある。1997年のマレーシアおよび 1998年の台湾での HFMD 感染流行期間中、脳炎による死亡例が発生した。サラワク州でのHFMD感染流行の調査において、エンテロウイルス 71感染流行は 3年ごとの周期で発生し、コクサッキーウイルス A16は、ヒトエンテロウイルス 71と同時に感染循環したことが判明した。スリランカの HFMD 感染流行の原因ウイルスは、まだ確認されていない]

● ボツリヌス中毒 米国(2件)
PRO/EDR> Botulism, olives - USA: recall 20070311.0861
 情報源 Infozine.com、3月11日
Cibo Speciality Foods の "Daccolto" ブランドのオリーブ、ボツリヌス中毒の恐れ
ニュージャージー州 Linden の米国 Colativa 有限会社の 1部門である、Cibo Specialty Foods は、"DAL RACCOLTO" の商品名で販売されている、以下のオリーブ製品の自主回収を開始した。この製品の使用を直ちに停止すること。問題の製品検査により、特定の製品において、ボツリヌス中毒を抑えるの必要なレベルを超えた pH および水分活性にあることが明らかになった。このため、FDA の確認を受け、Cibo Specialty Foods は商品回収を実施する。
DAL RACCOLTO "Italian Colossal Olives," Lot G062, 4.18 lb(ポンド)入りガラスビン
以下、 "Natural Cerignola Olives,""Black Cerignola Olives, " "Red Cerignola Olives," "Green Cerignola Olives,""Baresana Olives," "Nocellara Olives," "Calabrese Olives," (Lot、容量、容器の詳細等の説明は省略、原文参照)
この商品回収は予防的措置で、これらの製品によるボツリヌス中毒の症例は報告されていない。商品の出荷は差し止められていて、FDAおよび会社による調査が継続されている。
[Mod.LL-ボツリヌス中毒のリスクのためのオリーブの商品回収は、今週2件目である。この場合のように、ボツリヌスのリスクに関連する食品の商品回収の多くは、必ずしも食品内にトキシンが証明されなくても、神経毒の産生が起こる可能性のある不適切な処理条件があれば、実行される]

PRO> Botulism, olives - USA (FL, GA, NY)(02): background 20070311.0858
 情報源 Gideon Online、3月11日
1997年 (スペイン ・ ヒホン Gijon)、1998年 (東京)、2004年 (イタリア・モリーゼ Molise) で発生した、オリーブによるボツリヌス中毒の集団発生事例の紹介。
関連項目 20070310.0847

● 鳥インフルエンザ、ヒト エジプト
PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (49): Egypt 20070311.0860
 情報源 Kuna, Kuwait News Agency、3月10日
Egypt: 24 human case of avian influenza

2007年 3月10日の夕方に、エジプト人の子供 1名が、保健当局により鳥インフルエンザ感染の診断を受け、ヒトにおける 24例目感染が記録された。首都カイロ Cairo の北にある al-Daqhalia 在住の、4才のMohammad Ibrahim は、高熱のため入院となり、鳥インフルエンザ検査の結果陽性であったと、エジプト保健省が声明の中で明らかにした。2006年 2月に、この強力なウイルスがエジプトに侵入して以来、13人の死亡が報告され、加えて家禽業界に経済的損失を生じている。2003年にアジアに同ウイルスが再興した後、WHO によれば、約 50の国と地域で感染流行が確認されている。2003年以降 168人が死亡し、ヒトでの死亡が確認されているのは、アゼルバイジャン、カンボジア、中国、エジプト、インドネシア、イラク、ラオス、ナイジェリア、タイ、トルコ、ベトナム[唯一ジブチは、感染が1名あり、死亡は0である]
[Mod.CP-エジプトにおける 24例目の H5N1鳥インフルエンザ症例により、世界の合計患者数は 278人で、死者 168人となる]

●  デング熱/デング出血熱
PRO/EDR> Dengue/DHF update 2007 (11) 20070311.0859
[1] パラグアイ Paraguay's elite hit in worst dengue outbreak
 情報源 Reuters AlertNet、3月2日
パラグアイの最高裁判事、サッカー選手、知事などのエリートたちが、デング熱に感染し、この国の史上最悪の感染流行は、いつも貧困層のみならず、裕福な人々にも被害が出ている。2007年 3月2日、公衆衛生に従事する看護師 1名が、デング熱により入院したあと、死亡した。過去 2ヶ月間に、蚊が媒介するウイルスによって、15000人以上が感染し、10人が死亡した。このウイルスにより、高熱、頭痛、筋肉と関節の激痛、そして最悪の場合、死亡する可能性がある体内の出血をおこす。この感染流行以前にデング熱による死亡例はなかったパラグアイや、ブラジル、ボリビアは、高温と多雨の天候に関連する大規模なデングの感染流行に対応し、衛生上の警戒態勢を宣言した。アスンシオン市内で蚊の忌避剤が売り切れるなどの状況や、医師らが対応の失敗を理由に保健大臣の罷免を求める抗議行動を行っている、ラテンアメリカでデング熱が急増している実情など。
[Mod.TY-感染のピークが過ぎたことを示す、公式、非公式のいずれの報告も出されてない 保健部門においては、デングおよび DHF 症例 を迅速に減少させる、特別な努力が望まれる]
[2] ブラジル (Campo Grande)
 情報源 O Estado de S.Paulo [trans.]、2月28日
カンポグランデ Campo Grande 市は、2007年 3月1日に、2007年初めからマトグロッソドスル州の 78地区のうち、76地区に発生しているデング対策の法案を承認した。州内で、合計 53416例のデング熱感染症例が報告されている。新たな法律では、 (ウイルスのベクターである) ネッタイシマカ _Aedes aegypti_ が繁殖しないよう、水がたまる可能性のある容器を撤去する義務を、土地所有者に課した。市保健事務局長によれば、2007年 3月2日の時点で、患者 27300人が登録されていて、合計 21000人近い患者の発生した 2002年を上回っているという。
[3] インドネシア:Jakarta Post - Jakarta, Indonesia、2月19日
今年に入ってから2007年2月16日までに、中央ジャワ Central Java 州の住民合計 2767人がデング熱に感染し、死亡した患者数は 73人に達していると、州保健当局が述べた。2007年 1月、中央ジャワ州のデング熱患者は 1461人であり、2月には 1306人が発生した。発生した 7つの地区は Blora, Pati, Jepara, Pekalongan, Semarang, Pemalang, and Batang である。 「デング熱感染は雨期と密接に関係する。水たまりが多数できることでネッタイシマカが容易に繁殖する、雨期には急激に患者数が増加する」 と話した。
[4] マレーシア Malaysia:Bernama.com - Kuala Lumpur, Malaysia、2月27日
先週土曜日から 1週間にわたって、国内のデング熱患者は20.9% 減少した。保健省疾病管理局長は、この減少は、事態を監視する政府および関係団体の協調された努力の結果であると述べた。2007年 2月18-24日の間に 783例のデング熱疑い患者が報告されたが、前週は 990例で、数にして 207例、20.9% の減少となったと述べた。この間にデング熱関連の死亡が Selangor および the Federal Territory 各 1件の合計 2件報告され、2007年のデング熱による死者の合計が 25人となったと、2007年2月27日に明らかにされた。同局長は、783例中、93.1% の 729例はデング熱疑い患者であり、6.9% の 54例はデング出血熱患者であったと述べた。ペナン Penang、Terengganu、プトラジャワ Putrajaya 連邦区を除くすべての州では、患者は減少傾向であると報告した。
[Mod.TY-世界の他の地域で感染流行が増加する中、デング感染流行が改善しているのは喜ばしい。蚊族ベクターに対してどのような対策が実施されているかを知ることは、興味深い]
[5] フィリピン Philippines
 情報源 Bayanihan.org - Philippines、2月28日
保健省は年間を通じて行われるデング熱対策キャンペーンを宣言したところであるが、死者も含めた患者発生は増加の一途を辿っている。保健省の報告によれば、2007年 1月1日から 2月26日の間に、合計 1579人のデング熱感染患者と7人の死亡が、国内全体から報告されている。2月13日までの前回の同じ報告から、報告患者数は272人増加し、死亡数も1人増えて、7人となっている。しかし、2006年の同時期のデング熱患者 3378人、うち死者 51人の報告より低い数値であると、報告は伝えている。また報告では、過去4週間にデング熱の集団発生や3人以上の患者が発生したバランガイ barangay [市内の行政および地理上の大きな区分 subdivision] は、マラボン Malabon の Potrero および Tonsuya ; ダバオ Davao City; コタバト Cotabato の Bagua と Rosary Heights 8、そしてアグサンデルスル Agusan del Sur 州の Bayuga にあるスラム Poblacion である。雨期のみに流行が発生していた季節性の疾患であったデング熱は、通年性の疾患となりつつある。2007年1月早々から、アグサンデルスル州とラグナ Laguna 州の San Pedro において、感染流行が宣言された。近年の感染拡大に呼応して、保健省は対デング熱の徹底的な通年キャンペーンを開始し、州政府からの支援の下にバランガイのレベルで積極的に実施されている。保健相は、住民の参加が成否の鍵を握るとした上で、デング熱の原因となる蚊族である、ネッタイシマカの生息場所を探し出してなくすことと、発熱や発疹などの初期症状があれば受診をすることが、唯一のデング対策であることを、住民に周知しようとしている。
[6] クック諸島 Cook Islands
 情報源 Newswire.co.nz、3月5日
クック諸島の保健当局は、Rarotonga におけるデング熱感染流行対策に取り組んでいる。これまで、約 700人がこの蚊に媒介される疾患に感染していることが確認されている。医療、警察、環境の担当官によるチームは、地元当局とともに、住居の周りの蚊族の繁殖場所を除去する必要性について、住民に周知教育する、全国保健監視計画を開始した。クック諸島保健省は、感染が急速に拡大しており、監視回数を直ちに増加する必要性があると述べた。

● 腎症候性出血熱 ロシア
PRO/AH/EDR> Hemorrhagic fever w/renal synd. - Russia (Central Federal Region) 20070311.0857
[1] Hemorrhagic fever with renal syndrome in Lipetsk, Voronej, Tambov and Ryazan regions
 情報源 Official web site of Rospotrebnadzor [trans.]、3月9日
2007 年3月9日現在、585人の腎症候性出血熱 ( hemorrhagic fever with renal syndrome HFRS) 患者が、ロシア連邦の中央部の 4つの地方で登録されている。 Lipetsk 地方は 243例、 Voreonej 地方 197人、Tambov 地方 75人、Ryazan地方 70人である。2006年 12月から 2007年 2月までの期間、Voronej と Lipetsk 地方の有病率は増加していない。Voronej 地方では 2007年 2月15日以降、Lipetesk 地方では同 23日以降新たな患者は発生していない。
(1) 当局の、2007年 3月9日までの Tambov 地方の HFRS 症例に関する統計; 発生地と患者数、背景の内訳 (原文参照)
(2) Ryazan 地方の詳細 (原文参照)
[Mod.NP 注-当局の詳細な報告によれば、ロシア連邦中央部での HFRS の感染状況は、ほぼ定常状態 normal である。 Voronej と Lipetsk 地方においては、2007年 2月後半以降新たな患者は発生していない。過去 10日間に Tambov 地方で新たに 4例が、過去 16日間に Ryazan 地方で新たに 3例の患者が発生した。4つの地方はすべて Central Federal District (Okrug) に属しており、全体では以下の 18の地方 (Belgorod, Bryansk, Voronezh, Vladimir, Ivanovo, Kaluga, Kostrima, Kursk, Lipetsk, Orel, Ryasan, Smolensk, Tambov, Tver, Tula, Yaroslav, Moscow 地方 および モスクワ市) からなる地域である]
[2] HFRS Outbreak in Lipetsk Region predicted
 情報源 Itar-Tass News Agency、3月2日
疫学者らは、2007年春に Lipetsk 地方で腎症候性出血熱が新たに流行することを予測していたと、地方主任疫学担当官が、2007年 3月2日、イタルタス通信に述べた。この感染流行は、疾患を拡大させるげっ歯類が目覚めることと関連していたと説明した。2007年 3月初め、Lipetsk 地方で 244人がこの危険な疾患に感染していることが報告された。小児 3人を含め 27人が入院中であり、HFRS 患者の大部分である 176人は、Dorinsky 地区で発生した。専門家らは、ロシア中央部の HFRS 感染流行は異常な暖冬によるものとの意見を持っている。原因ウイルスはマイナス 30℃の寒さで死滅する。雪によって覆われることがない状態が長く続き、地面に多くの食べ物が残されたことで、げっ歯類の個体数が増加した。検査により、野ネズミの 1/3はウイルスを保有していることが判明した。これらのネズミはヒトに対して空気感染を起こすが、ヒトの患者から感染が拡がることはない。Lipetsk地方政府は、げっ歯類撲滅計画に追加資金を拠出した。
[Mod.CP- HFRSは、ブニヤウイルス科ハンタウイルス属による、臨床的に同じ疾患の1つである。HFRS の原因となるウイルスには、ハンターン Hantaan, Dobrava-Belgrade, ソウルSeoul, プーマラ Puumala の各ウイルスがある。プーマラウイルスは、ロシアの Central Federal Region における HFRS の原因となることが多い。保有げっ歯類( (Apodemus agrarius_) の写真を含む情報。ロシアや中央アジアの常在地域における HFRS 感染流行については、常に報告しているわけではないが、最近の良好な気象条件により、疾患状況が悪化する危険性がある]