2007年3月23日

リフトバレー熱 タンザニア
コレラ ソマリア、セネガル、ウガンダ、アンゴラ、WHO

● リフトバレー熱 タンザニア
PRO/AH/EDR> Rift Valley fever, Eastern Africa (24): Tanzania (Dodoma) 20070323.1020
 情報源 UN Office for the Coordination of Humanitarian Affairs (OCHA), ReliefWeb, Xinhua Agency report via COMTEX、2007年3月22日
22日、タンザニアでのリフトバレー熱 the Rift Valley fever (RVF) outbreak による死者は、[計画された首都である] Dodomaで 21日に新たに 2人が死亡したことにより 18人となった。地元英字紙は 22日、19日までに 13人の Dodoma 住民が死亡した同疾患により、さらに 2人が死亡したと伝えた。隣国ケニアで発生後、2007年初にタンザニア北部に感染が拡大したこの疾患による死者は、全国では他に 3人が確認されている。死者以外にも 79人の感染が疑われている。死者および疑い患者の発生が確認されているのは、Arusha, Dodoma, Manyara および Tanga の各地で、Arushaでは 1月31日に 2人が死亡し、タンザニアで初めての RVF による死者となった。1998年、今回同様、ケニアでの感染流行後に Arusha で流行が発生し、 1-3月の間にタンザニア国内で 10人以上が死亡している ... RVFの一般的説明。

● コレラ ソマリア、セネガル、ウガンダ、アンゴラ、WHO
PRO/EDR> Cholera, diarrhea & dysentery update 2007 (13) 20070323.1019
[1] コレラ、下痢症-ソマリア Somalia
 情報源 Reuters、2007年3月20日
ソマリアの急性水様性下痢症により 2007年多数の死亡者が出ていると、2007年 3月20日に保健相が述べた。死者の数は数百人となっているが、コレラではないと考えてい ると答えた。WHOによれば、2007年 1月以降の急性水様性下痢症による死者は 251人、 患者数は 5602人と伝えている。支援機関は、ソマリアが数十年間で最悪の洪水に見舞 われた 2006年後半に、汚水により拡大したコレラ感染流行の報告を行っている。
[Mod.LL-ソマリアでは、しばしばコレラ患者を急性水様性下痢症と呼んでいる]
[2] コレラ-ソマリア (Gedo, Banadir, Nugaal)
 情報源 UN Integrated Regional Information Networks (IRIN)、2007年3月20日
ソマリア南部 Bardhere を含む周辺地域で急性水様性下痢症の感染流行が発生し、過去 3週間に 80人以上が死亡したと、2007年 3月20日に医療情報筋が明らかにした。15人 が病院で死亡し、70人以上は町や周りの村で死亡したと医師が語った。以下、 Bardhere 、Mogadishu、Puntland での感染流行発生に関する長文の記事 ...
[3] コレラ-ソマリア (Banadir, Gedo, Lower Shabelle)
 情報源 International Herald Tribune, Associated Press report、2007年3月20日
医師らは、2007年 3月19-20日の 24時間に、ソマリア南部において、コレラが疑われる感染流行のため 22人が死亡したと報告した。モガディシュおよびソマリア 南部 Afgoye と Bardhere で死亡したことが伝えられた。このほか、60人が過去 24時間 に治療のため入院した。
[4] コレラ-セネガル (ダカール Dakar)
 情報源 The Point (Gambia)、2007年3月19日
セネガルの当局は、"汚い手の病気 dirty hands disease" として知られる、コレラ感染流行の再発を明らかにした。ダカールの病院の感染症科長は、15人のコレラ患者 が確定されたことと、1名が死亡したことを公表した。全ての患者が検査により確定 されている。ダカールの他、 Mbour, Bambey, Mbacke, Touba でも確認されていて、 全ての患者が Touba で行われた、2007年3月8日の grand Magal に参加したことに由来し ていることが証明されている。
[Mod.MJ-セネガルの母国語 Wolof 語の "grand Magal" or "great pilgrimage" と は、セネガル国内のイスラム教 Mourides 派[* ? brotherhood] の年中行事 festival で ある。その由来の説明 ]
[5] コレラ-ウガンダ(Yumbe)
 情報源 AllAfrica.com, The Monitor (Kampala) report、2007年3月20日。
新たなコレラ感染流行により、2007年3月5日以降、(Yumbe) 地区内で 7人の患者のうち 2人が死亡したことが報告された。
[6] コレラ-アンゴラ(カビンダ Cabinda)
 情報源 Angola Press (ANGOP)、2007年3月17日
過去 24時間に、Cabinda地方病院の 3人のコレラ患者が報告されていることが、2007年 3月17日に地方の公衆衛生疾患管理局長に伝えられた。降雨は続いているものの、住 民の衛生遵守により患者発生は減少していると伝えられた。約 1485人のコレラ患者 と、そのうち 19人の死亡が、2007年1月以来、州全体で発生している。."4 de Fevereiro" 区は、患者数 364人で最も感染が深刻である。
[7] コレラ-世界各国:WHO WER
 情報源 World Health Organization (WHO) Weekly Epidemiological Record (WER) 、2007年3月16日
コレラ届出患者 16 to 22 Mar 2007到着分
国名 / 期間 / 患者数 / 死者数
アフリカ
アンゴラ / 5-13 Mar 2007 / 997 / 21
コンゴ民主共和国 / 19 Feb - 4 Mar 2007 / 4601 / 25
スーダン / 5-11 Mar 2007 / 518 / 5
アジア
インド / 1-27 Jan 2007 / 8 / 0

● 炭疽 ロシア
PRO/AH> Anthrax, cattle graves - Russia (Stavropol, Novosibirsk) 20070323.1022
[1] Stavropol スタブロポリのウシの遺体処分場が冠水
 情報源 Regnum [Trans. ]、2007年3月20日
スタブロポリの洪水発生地域の中に、ウシの公的な遺体処分場があり、このうち 15カ所が炭疽のウシの処分場となっているため、感染流行発生の危険性がある。
[2] Dangerous cattle mortuaries are discovered in Novosibirsk
 情報源 Regnum [Trans. ]、2007年3月20日

● 狂犬病 カナダ
PRO/AH/EDR> Rabies, multi-species - Canada (ON Ontario): RFI 20070323.1011
 情報源 Guelph Mercury.com、2007年3月21日
Skunks blamed for rabies outbreak in township
2カ所の農場で 6人の成人が、(狂犬病に)感染した家畜と接触した可能性がある。公衆衛生当局は、Woolwich の町の 4頭の動物が狂犬病の検査で陽性となったことを確認 し、2007年のこの地域では第 1例となった。同町の 2つの農場で発見された感染動物 は、ウシ 2頭、ウマ 1頭、スカンク 1匹で、全て破棄処分となった。2つの別の農場で、これらの家畜に接触した恐れのある成人 6人は、抗狂犬病ワクチンによる予防接種を 受けている。同町北端のスカンクが、狂犬病の感染流行源と見られている。家畜の保有者らは、感染したウシやウマが、発症前に野生のスカンクの咬傷を受けたことを明 らかにした。「この地域の野生動物に狂犬病は土着感染しており、現在はスカンク の間で(狂犬病のウイルスの)活動性が高まっている」 と、Waaterloo 地域の公衆衛生保護局長が説明した。オンタリオ州での狂犬病感染流行に関与する、主な動物はス カンク、アライグマ、キツネである。オンタリオ州はかつて、"北米の狂犬病の中心地 Rabies Capital of North America" として知られていた。しかし、勢力的な取り 組みにより、1992年に比べ発生件数は 95%減少し、過去 2年近くの間はアライグマの仲間での感染報告はなかった。家畜へのワクチン接種と、エサに入れた経口用ワクチ ンによるキツネやアライグマの感染対策による減少にもかかわらず、北米のあらゆる 地域においてスカンクだけには手を焼いている。狂犬病は全てのほ乳類が感染する 可能性があるが、オンタリオ州南部のスカンクにおいて最も多く見られるのは、アカ ギツネも伝播する、ホッキョクギツネ株である。 狂犬病対策;屋内で飼育する場合でもペットにはワクチンを接種する、放し飼いを止 め夜間は屋内に入れる、野生動物を呼び寄せるような食材を屋外におかない、見慣 れないペットや野生動物に注意する、ペットがおかしいと思ったら獣医師に相談す る、動物に咬まれたり引っかかれた場合の救急処置と受診の必要性。