2007年3月5日

狂犬病 中国
腸チフス ニュージーランド、サモアから
食中毒 中国、ブドウ球菌性

● 胃腸炎 米国、クルーズ船
PRO/EDR> Gastroenteritis, cruise ship - USA (San Diego)
Archive Number: 20070305.0783
 情報源 NBC TV Los Angeles、3月5日
USA: stomach flu outbreak spoils San Diego cruise
胃腸炎感染流行 stomach flu が、サンディエゴ San Diego まで 10日間を旅するクルーズ船で休暇を過ごす乗客を台無しにした。1200人乗客のうち少なくとも 167人と、12人以上の乗員が、胃腸炎の病原菌に感染した。 Ryndam として知られている船が CDC に感染流行を報告しなければならなくなったのは、無寄港では 2度目で、2006年 5月以来 4度目のこととなった。前回の Ryndam の航行では乗客 110人が発病し、ほとんどが下痢と嘔吐を訴えた。2006年夏、乗船客は2つの別のクルーズでノロウイルスによる胃腸炎が発生した。Ryandam は、Holland America クルーズラインが運行している。

● 狂犬病 中国
PRO/AH/EDR> Rabies, human, canine - China (Hunan) 20070305.0782
 情報源 People's Daily online, Xinhua Agency report、3月5日
湖南省 Hunan Province の副知事は、住民らへの感染予防のため、狂犬病の予防接種を受けていないイヌの処分を行うべきであると述べた。2006年、湖南省において 443人が狂犬病 Rabies で死亡し、中国国内で最多の感染症による死亡原因となっている。1996年以降、湖南省で狂犬病によって死亡した人数は 2719人に上る。ペットのイヌの増加と、ワクチン接種率の低下が、省内の狂犬病蔓延の原因とされている。狂犬病感染拡大の原因となったペットの数は明らかにはされていない。専門家らは、狂犬病に罹患したイヌやコウモリなどのその他の動物は、皮膚を貫通するような咬傷やひっかき傷を通じて、ヒトに感染させる。この疾患は、数日間、数ヶ月、時に数年間、無症状のままである。この疾患は、発症すれば、常に致死的である。
[Mod.CP- 安全で効果的なワクチンが、ヒトおよび獣医学的用途のいずれにも用意されているにも関わらず、狂犬病は今なおアジア、アフリカの多くの国で公衆衛生上の重大な問題である。WHOによれば、世界で毎年約 55000人が狂犬病で死亡し、その多くは子供であり、中国の合計死亡者は、世界の合計のかなりの部分を占める。 (10年間の合計死者数 2719人が発生する) 省単独で合計 61人の死亡が確認されたことは、沿岸の大都市から離れた地域での中国の狂犬病対策にあまり進歩が見られていないことを表している。飼い犬や野犬の spasmodic destruction [* 時折にしか行われない野犬狩りなどの処分?] は、重要な公衆衛生の危機への対応としては不適切である]

● 原因不明の死亡 パプアニューギニア
PRO/AH/EDR> Undiagnosed deaths, human, swine - Papua New Guinea (02) 20070305.0781
 投稿者 Dr Ilagi Puana Ilagi、3月2日。
ブタにおける謎の死が獣医師らによって調査され、基礎に炭疽 anthrax 感染と診断された。ブタの炭疽は、高地の州やインドネシアの西イリアン州で流行している。ニューギニア島 New Guinea Island (PNG/Irian Jaya) の炭疽に感染するのは唯一ブタのみで、ヒトを含む他の種は感染しない;ブタにとっては致死的だが、反芻動物やヒトなどの他の動物には感染しない。菌は南アフリカと同じ菌株であった。
以下、highland で炭疽感染が繰り返されていること、ヒトの死亡は炭疽のよるものではなく、PNG で "pig bell" と呼ばれるクロストリジウム菌のエンテロトキシン血症である可能性が高いことなど。
関連項目 20070221.0641

● クロイツフェルトヤコブ病(新変異型)英国、ポルトガル
PRO/AH/EDR> CJD (new var.) update 2007 (04) 20070305.0780
[1] 英国: 保健局 vCJD および CJD 月例統計、2007年3月5日
 情報源 UK Department of Health, monthly Creutzfeldt-Jakob disease statistics、3月5日
確定および可能性例の CJD 症例数 (英国)、2007年 3月2日現在
(前回、2007年2月5日の月例統計数値と比較して、変化なし)
vCJD 患者数-死亡患者数
死亡 definite vCJD (確定): 112
死亡 probable vCJD (神経病理学的確定なし): 46
死亡 probable vCJD (神経病理学的検査中): 0
死亡 合計: 158
vCJD 患者数 - 生存例
生存中 probable vCJD: 7
合計
Number of definite or probable vCJD (dead and alive): 165
(The next table will be published on Mon 2 Apr 2007).
[2] 25 nm TSE - 関連粒子 Yale MD makes leap in mad cow research
 情報源 Yale Daily News、2月8日。
概要
狂牛病 mad cow disease の原因に関し、すでに受け入れられている説に異議を唱えることは、そのこと自体狂 (madness) かも知れないが、エール大学医学部の研究チームは、この病気の由来に関して、画期的な発見をした可能性があると発表した。
同大学の神経病理学教授が、全米科学アカデミー紀要 Proceedings of the National Academy of Sciences に投稿した論文において、動物の狂牛病やヒトのクロイツフェルトヤコブ病の原因は、プリオンたんぱくではなく、ウイルスの一種であると主張している。これらの海綿状脳症は、従来より、異常のないタンパクを病的な状態に変異させる、異常タンパクのプリオンが原因であると考えられてきた。
しかしこの新しい研究結果によると、プリオンはヒツジ・シカ・ヒト などの脳や神経系が侵される感染性海綿状脳症 transmissible spongiform encephalopathies [TSE] の末期症状の一部を表しているに過ぎないことが示唆されている。"海綿状" の語は、感染によって神経が死滅し脳内に小さな空砲を生じ、最終的に脳がスポンジ (海綿) 様になることから来ている。治療不可能なこの変性疾患に罹患した患者は、記憶や人格に変化を来たし運動障害が発生する。ウシの感染病原体が、ヒトのクロイツフェルトヤコブ病の変異型である vCJD の原因であることが判明し、ウシにおける狂牛病が有名となった。
研究チームの目標は、感染細胞内のウイルス粒子を同定することである。研究者らは、ヒツジの狂牛病であるスクレイピーまたはクロイツフェルトヤコブ病に感染させたた培養細胞系 cell linesで、プリオンタンパクを含まない、ウイルス様粒子を発見した。これらの粒子が多いほど感染性が高くなったが、プリオンタンパクの存在とは関係しなかった。「プリオンタンパクが感染性を持つという仮説が立てられていたが、それは疾患の一部を見ていたのであり、感染性病原体ではなかった」と述べた。このウイルス様粒子は、他の研究者らも発見していたが、ほとんど無視されていた。初めてスクレイピーに感染した脳のシナプス領域で確認されたのは 1968年のことで、その後異なる TSE に感染した他の多くの動物で発見されている。しかし、プリオン仮説が優位となったあと、忘れられていた様だと語った。自らも完全に忘れていたという研究者は、この 25ナノメーターの粒子を発見してからは、原点に立ち返り、以前に見たことを思い出し、70年代の古い雑誌にそれを見いだしたという。壊死した脳の領域のみで発見されてきたことが、他の研究者らにこの粒子が無視されてきた理由だが、この実験では、粒子が見つかった培養感染細胞に壊死は見られなかった。動物に感染させるよりも容易な組織培養細胞での実験は、今も繰り返し続けられている。将来的には、組織培養の中の粒子を単離し、その特徴を解明したいと語った ... 
以下、プリオンは感染病原体ではないが、TSE ウイルスの増殖と成長に必要なレセプターで、プリオンタンパクをターゲットにすることが有用な治療手段となりうるとのコメント、他の研究者らはこの研究がウイルス仮説を証明するにも、またプリオン仮説を否定するにも不十分であると指摘していること、真菌でのプリオンが、細菌で産生されたプリオンにより、遺伝性の形質を真菌に導入したとの実験結果もあるが、プリオン単独によるとの証明もないことなど]
原著 Cells infected with scrapie and Creutzfeldt-Jakob disease agents produce intracellular 25-nm virus-like particles. Proc Natl Acad Sci USA 2007; 104(6): 1965-70
[3] ポルトガル- 第2例疑い
 情報源 International Herald Tribune, Associated Press report、2月21日
保健当局は、2007年 2月21日、ポルトガルで 2例目となる変異型クロイツフェルトヤコブ病患者を確認したと発表した。この疾患は、狂牛病に感染した肉を摂取することによって罹患すると考えられている。検査室で行われた検査の結果、若い女性 1名が、ウシ海綿状脳症 (BSE) または狂牛病のヒトでの感染型に罹患したと、保健大臣がウェブサイト上の短信の中で明らかにした。疑い以上の診断は死後にのみ可能であると説明した。ポルトガルで初めて、ヒトにおけるこの病気が確認されたのは、2005年 6月であった。前年、EU は狂牛病を理由にポルトガルの牛肉の輸入の 6年間の禁止を発動していた。ポルトガルと英国は、唯一 EU 内でその牛肉および牛肉製品を輸出することを禁止されている。1990 年代、ポルトガルの農場で [ウシでの] 500頭以上の狂牛病が見つかっている。その大多数が英国であるヨーロッパと北米で 160人以上がヒトでのこの病気に感染していることが知られている。
[4] 輸血によるリスクの予測
 情報源 Emerging Infectious Diseases 2007; 13(1)、2月9日

● サルモネラ感染症 米国、オーストラリア(2件)
米国
PRO/EDR> Salmonellosis, serotype Oranienburg - USA (AZ) 20070305.0779
 情報源 Douglas (AZ) Daily Dispatch、3月5日。
アリゾナ Arizona 州の保健当局が、2006年 9月1日以来 51人の確定感染患者を報告している、greater Sierra Vista でのサルモネラ症感染流行の調査に、CDCが協力している。サルモネラ菌 _Salmonella enterica_ serotype Oranienburg による感染流行である。
以下、CDC の協力による調査についての説明。
[Mod.LL- _S._ Oranienburg による感染流行は、6ヶ月以上かかって徐々に発生し、ピーナッツバターの Tennessee 型に似ている。媒体はまだ究明されていないが、流行の持続期間から、生鮮品や新鮮な肉または肉製品よりは、賞味期限の長い食品であることが示唆される]

オーストラリア
PRO/AH/EDR> Salmonellosis, eggs - Australia (QLD) (02): background 20070305.0771
 情報源 Gideon、3月4日
過去のオーストラリアにおけるサルモネラ菌感染症流行の発生状況の総括、時系列 (原文参照願います)
関連項目 20070303.0749

●  腸チフス ニュージーランド

PRO/EDR> Typhoid fever update 2007 (06) 20070305.0776
[1] ニュージーランド (オークランド)サモアからの輸入例:TVNZ、2月28日
Porirua における腸チフスの感染流行はサモア Samoa から輸入された食品が原因とされている。2007年になって 3人が、死亡する可能性もあるこの感染症に罹患した。このうち 2人は同じ家族であり、3人全員が同じ包装の食品を食べていた; 2人は入院治療を受けたが、いずれも回復した。地域の公衆衛生広報担当者は、最も考えられる感染源は、タロイモの葉っぱとココナッツクリームで作られた食品 delicacy で、サモアから帰った旅行者が購入して持ち帰り、3人の患者が食べたと説明した。「他の家族の調査を行ったが、ほかに患者はいなかった」と述べた。太平洋の衛生に関するNZの専門家は、教育の欠如が問題であるとしている。太平洋の島々の島民に衛生と調理法について周知することが解決策であると述べた。サモアでは毎月 20人のチフス患者が発生しており、旅行者は、傷みやすい食品を持ち帰らないことが大切であると話した。
[2] ニュージーランド (オークランド)サモアからの輸入例:Pacific Radio News、3月2日
South Auckland オークランド南部で最近発生した腸チフスの感染流行は、サモアから持ち帰った palusami が原因であることが突き止められた。Porirua 市の議員は、このような食品の、ニュージーランドへの持ち込みの禁止を提案した。サモアから持って帰りたいと思うものはすべてニュージーランドにもあると話した。オークランドの公衆衛生局は、パックされた食品が適切に持ち運ばれて保管されるのであれば問題はないはずであるとしている。食の安全を守ることに、もっと心を配るべきだと、医療担当者が述べた。
[Mod.LL- Palusami は、dalo やtaro タロイモの葉からつくる、一般的な食べ物である。濃厚なココナッツクリームに、タマネギ、塩(好みでチリや缶入りの肉をいれる)を混ぜ、数枚の葉で作ったカップに注ぎいれ、ホイルかバナナの葉で包んで焼く]

● 食中毒 中国、ブドウ球菌性

PRO/EDR> Foodborne illness, wedding - China (Yunnan) (02): staphylococcal 20070305.0775
 情報源 Shanghai Daily、3月5日。
2007年3月5日、Xinhua news agency は、雲南省 Yunnan Province に入った専門家らが、結婚式で大勢に起こった食中毒と細菌との関係を見出したと伝えた。死者は発生していない。同省 Lincang 市 Linxiang 地区の 371人の住民は、2007年 3月1日の宴会の直後に、嘔吐や下痢の症状を発症した。宴会の料理の一部が、エンテロトキシンを産生し急性胃腸炎の原因となる黄色ブドウ球菌に汚染されていたと、雲南省 CDC 責任者が述べた。保管方法、調理および輸送が不適切であったことが原因で、アヒルの料理がこの菌に汚染されていたと、話した。371人の患者は、娘の結婚を祝おうとした住民に招待された客と親族らであった。2007年 3月5日現在 11人が入院精査中であるが、症状はそれほど重症ではないと地区長が述べた。
[Mod.LL- ブドウ球菌性食中毒は、通常 24時間以内に回復するはずだが、今回の感染に関係したと見られている。以下は、FDAのブドウ球菌関連の食中毒に関する情報である。

潜伏期間が4-8時間で、一般的に嘔吐と微熱の症状を呈するとされている "ブドウ球菌性食中毒の診断に際しては、患者からの十分な聞き取りと、疫学データの収集と分析が最も重要である。疑われる食品については、採取しブドウ球菌の検査を行う必要がある。エンテロトキシン産生ブドウ球菌が比較的多数存在することは、食品にトキシンが含有される、有力な状況証拠となる。最も確実な確定検査は、特定の単一の食品と疾患の関連性を見つけるか、あるいは多数の媒介する食品が存在する場合は、食品検体中のトキシンを証明することである。 "ブドウ球菌を死滅させるような、低音殺菌や加熱された食品の場合、食品の直接鏡検が診断に有用である。食品から分離された黄色ブドウ球菌のエンテロトキシン産生性確認用の、いくつかの血清検査や、食品からのトキシンの分離確認法が開発され、診断補助として効果をあげている。食品、患者、食品取り扱い業者などの媒体などから生きた菌が分離された場合は、ファージのタイプわけも有用である。 "トキシンは、食品中に1.0μg 以下の量でもふくまれれば、中毒症状を発症しうる。このトキシンの濃度は、黄色ブドウ球菌の数が 1g あたり 10 万個を超えた場合の濃度である。 "ブドウ球菌性食中毒の原因となりやすい食品とは、肉や肉製品;ニワトリと卵製品;卵、ツナ、鶏肉、ジャガイモ、マカロニなどのサラダ; クリームがいっぱいのペストリー、クリームパイ、チョコエクレアのような焼き菓子;サンドイッチの中身;牛乳や乳製品などである。調理にたくさんの手間のかかる食品や、調理後高めの温度で保存された食品において、ブドウ球菌性食中毒が発生することが多い]
関連項目 20070304.0767

●  豚熱(豚コレラ)ブルガリア
PRO/AH> Swine fever, classical - Bulgaria (02) 20070305.0778
 情報源 Pig Progress.net, Netherlands、3月5日
農業省によれば、豚熱の感染流行 outbreak of classical swine fever (CSF) 発生を受けて、ブルガリア東部で 285匹のブタの処分が開始された。[Suomen 地方] Zlatar 村で流行が発生し、2つの農場の家畜が、汚染された水を飲んだことによって、このウイルスに感染した。[首都ソフィアの検査室 the Sofia laboratory で豚コレラが確定され、1ヶ月前の 2007年 2月に発生した前の感染流行に関係する、第2 の流行であったと、農業省からの報告された]
[Mod.AS- "汚染された水" とは。どのようにして感染源が確認されたかを知ることは有用である]
関連項目 20070224.0676

●  リフトバレー熱 東アフリカ、否定
PRO/AH/EDR> Rift Valley fever - Eastern Africa (20): wildlife, not 20070305.0777
[1] 投稿者 ケニア CDC Kariuki Njenga 、3月5日。
ケニアの Baringo 地区 (前述のHell's Gateではない) の 8頭のバッファローからの検体で行われた検査の結果、リフトバレー熱は陰性であった。Baringo 地区では、2007年 1月後半より、150人以上の RVF 患者が報告されており、そのうち 52人では、検査室の検査で確定診断されている。動物の血清に対する PCR 法による検査は陰性で、死因が RVF によるものではないこと強く示唆された。血清学的検査が現在行われている。
[Mod.AS- この検査結果は 20070304.0753 にあった、Dr Glyn Davies の次のようなコメントに合致している。"ケニアの RVFV 感染流行時期に長期間滞在して、家畜での RVFV 感染が発生した地域の野生の反芻動物を観察し、RVF が発生した農場のウシやヒツジを飼う牧場主とも話をした。しかし、ほかでもない私自身が見て、野生動物が、感染した家畜といっしょに汚染された地域で草を食べたり、RVFV によると考えられる臨床症状を示したりしたことは、一度もなかった。" 最近の動物の生息地への RVF の拡大には、改善の余地がある。 2006年 12月初めから、ケニアにおいてヒトの RVF 感染による死亡が報告がされる中、2006年 12月 4日に初めて報告された動物 (ヒツジ、ヤギ、ウシ、ラクダ) の感染例について、ケニア政府が OIE へ公式に届け出たのは、 漸く 2007年 1月9日になってからであった。未だ感染によると確定されていないウシの流産の噂の後、ソマリアにおいてのヒトの RVF 感染が検査室で確定され、2007年 1月12日に報告され始めた。タンザニア政府は、2007年 2月12日、ヒツジ、ヤギ、ウシの感染流行を報告した。2007年 2月初めのタンザニア初のヒト感染患者報告は、今のところ WHO による確定はなされていない。状況の背景および経過は、20070112.0164 にある。反芻動物の家畜、すなわちヒツジやヤギ、ウシなどは、非常に (RVF に) 感染しやすく、大量の流産を起こし、若いラムや子羊の死亡率は 100%に達すると見込まれる。ヒトと動物での RVF に関する有用なレビューの紹介 .....]
[2] 情報源 Allafrica.com, Arusha Times、3月3日。
家畜開発大臣によると、RVF のワクチンの配布が感染発生地域で始まった。2007年 3月2日、南アフリカからワクチンの第1便が到着した。2週間前に政府が 50万回分のワクチンをオーダーした。直ちに感染流行発生地である、Arusha, Manyara, Kilimanjaro, Morogoro, Tanga の各州へ配布される。当局などによる、住民らへの肉やミルクの取り扱い・ 調理の際の注意点周知と、RV の症状についての説明。
[Mod.AS- タイミングの良い家畜へのワクチン接種は、経済的損失を減少させ、カバー率を上げ群れの免疫が確立されれば、ヒトの感染の予防としても効果的である。南アフリカからのワクチンは、恐らく市販されている Onderstepoort 製の弱毒生ワクチン (Smithburn)である。このワクチンは比較的短期間に防御抗体レベルの上昇を誘導するが、流産の原因となることが知られている。もし妊娠動物にワクチンを接種するなら、農民らは接種後の流産をみて、ワクチン接種やその施行者への協力に消極的になるだろう。生ワクチンの使用法 より安全な不活化ワクチンは追加接種が必要で、手間と費用がかかる。非風土病感染地域 (RVF が発生していない国または地域) や、土着感染地域における流行開始に先行して行われる場合ので選択されるワクチンである。不活化ワクチンの使用法]
関連項目 20070304.0753