2007年6月14日

原因不明の発熱性疾患 インド 
麻疹 台湾,日本から

● 原因不明の発熱性疾患 インド
PRO/EDR> Undiagnosed Illness - India (Kerala): RFI 20070614.1951
 情報源 Malayala Manorama [trans.]、2007年6月13日
2007 年の有熱患者数 fever cases が55万人に達した。軍の協力を受け、蚊族対策が行われている。数百人の死亡が伝えられているが、公式の確認、統計などがない。..チクングニ ア、デング熱、レプトスピラ症、腸チフスなどが発熱患者に含まれている。.チクングニアやデング熱はこれほど短時間に拡大することはなく、特にチクングニアは2006年に多くの患者数が発生し、免疫を賦与されている;デング熱は20年間にわたり風土病感染を起こしており、多くの人々が免疫を有している。

● 麻疹 台湾,日本から
PRO/EDR> Measles - Taiwan ex Japan 20070614.1945
 情報源 Taipai Times、6月14日
台北郡の住民1名が、最近の日本への旅行後に、麻疹 Measles の症状を発症し、2007年の2例目の海外での麻疹感染例となったと、2007年6月12日に衛生当局が 発表した。この患者は、Banciaoに住む26才の女性で、中国国籍であり、麻疹の予防接種を受けていなかった。2007年5月中旬に、台湾人の夫と日本を訪れ、麻疹感染流行が発生している日本で感染したものと考えられている。この患者は地元の病院の隔離病棟で治療を受けており、当局はこの女性と行動を ともにしたツアーのメンバーに連絡を取っている。
[Mod.MPP- 台湾CDCによれば、1992-93年の感染流行と2002年の小流 行を除き、1990年以降麻疹感染患者数は低レベルを維持していた。...2002年に出生した子供のMMRワクチンの第1回接種カバー率は95%であっ た。以下、当局の対策の詳細な説明]

● ウエストナイルウイルス カナダ、米国
PRO/AH/EDR> West Nile virus update 2007 - Western Hemisphere (11) 20070614.1947
[1] カナダ (オンタリオOntario州)
新たな報告なし、6月12日。
[2] 米国 - CDC/ArboNET
 情報源:US Centers for Disease Control and Prevention (CDC), Division of Vector-Borne Infectious Diseases, West Nile virus [edited]、6月12日
ヒトでの患者報告:州名/ Neuroinvasion* / *West Nile* fever** / Other, Unspecified*** / 合計 **** / 死者
アイオワIowa / 0 / 1 / 0 / 1 / 0
ミシシッピMississippi / 3 / 1 / 0 / 4 / 1
サウスダコタSouth Dakota / 0 / 1 / 0 / 1 / 0
合計 / 3 / 3 / 0 / 6 / 1
[3] 米国 - USGS/CDC maps
 情報源:USA CDC, Division of Vector-Borne Infectious Diseases, West Nile virus [edited]、6月12日
動物での確認状況
[4] 米国 - 上記以外の報告 Other State Reports
 情報源1 RGJ.com、6月2日
カササギ magpie [_Pica hudsonia_] in Fallon, Churchill County, NV
 情報源2 KPHO.com/news、6月11日
A bird [種は不明、恐らく死亡] in Flagstaff, Coconino County, AZ
 情報源3 Earthtimes.org、6月12日
[ペンシルバニアPennsylvania] 州当局、2007年初めての 蚊族 [species not given. - Mod.TY] でのWNVIgG抗抗体陽性を確認;in Blair Township, Blair County.

● 小麦の病気,黄さび病 米国、オーストラリア
PRO/PL> Stripe rust, wheat - USA, Australia 20070614.1950
[1] Stripe rust, wheat - 米国 (モンタナ Montana 州): 1st report
 情報源 Great Falls Tribune [edited]、6月10日
[2] Stripe rust, 小麦 - オーストラリア (northern New South Wales and Queensland州): 新たな病原型 pathotype 警告
 情報源 North Queensland Register [edited]、5月29日
[Mod.DHA- 小麦のstripe rust(yellow rustとも)は、_Puccinia striiformis_ var. _striiformis_ によって世界各国で発生している]
写真 Stripe rust, 葉の症状 leaf symptoms

● 炭疽 カナダ
PRO/AH/EDR> Anthrax, bovine - Canada (SK Saskatchewan) (03) 20070614.1946
[1] Lloydminster 近郊で、炭疽によるウシの死亡確認
 情報源 The StarPhoenix [edited]、6月12日
SK州における2007年第1例目となる炭疽 Anthrax によるウシの死亡発生を受け、獣医学当局は2006年に発生し800頭余りが死亡した感染流行のような、新たな感染流行に好条件となる環境因子があることを指摘した。
[Mod.MHJ- 2007年2月および3月に4件発生しているにもかかわらず、カナダの新聞は、2007年初めてのケースと伝え続けている。この疑問に、投稿者が答えてくれたものである]
[2] 投稿者 Canadian Food Inspection Agency、Animal Health & Production Program Network、Sandra Stephens、6月13日
問題はメディア側にある。Lloydminster における5月の事例は、牧場のウシに発生したものとしては、2007年初めての感染流行である。2007年の2月と3月に4件の炭疽菌が確定された感染流 行があったことは、明確に取材側に提示されているが、このようにしか報道を行っていない。
地図 Google map for Neilburg 

●  スクレイピー ルーマニア
PRO/AH/EDR> Scrapie, sheep - Romania: OIE 20070614.1941
 情報源 OIE Disease Information, WAHID (World Animal Health Information Database), Exceptional epidemiological events [edited]、6月13日
[*オリジナルのURLに見やすい表形式の情報があります]緊急報告
流行開始時期 2007年5月21日
前回流行開始 2006年12月8日
原因 スクレイピー・プリオン
新たな感染流行 
発生地 TIMIS (Hitias, Hitias)
感染種 ヒツジ(17頭中1頭)
[Mod.AS- ルーマニアでは2例目のスクレイピー症例である;1例目は2002年12月に確認されている。スクレイピーは、人獣共通感染症とは考えられていない]

● 鳥インフルエンザ ミャンマー
PRO/AH/EDR> Avian influenza (100): Myanmar, OIE 20070614.1940
[1] フォローアップ報告 6報
 情報源:WAHID, OIE disease information interface
感染開始時期 2007年2月26日前回流行時期 2006年4月27日
原因ウイルス 高病原性鳥インフルエンザウイルス、H5N1型
新たな感染流行
発生地 Hanthawaddy ward, Bago, Bago, BAGO
疫学単位 農場
感染種 トリ(989羽中感染28羽、死亡28羽、処分961羽)、レイヤー(battery cage)
感染原因 バイオセキュリティの問題
[Mod.AS 注-対策の中に、"control of wildlife reservoirs(野生の保有動物のコントロール)" とあるが、どういう意味か説明/解明が望まれる]
[2] 情報源:AP via Canadian Press [edited]Published: Wednesday 13 Jun 2007、6月13日
ミャンマー政府は、私営農場のニワトリにおける新たなH5N1型鳥インフルエンザ Avian influenza 感染を確認したと、2007年6月13日に当局者が述べた。畜産獣医学局当局者Than Hlaは、6月の初めにヤンゴンYangonの北80kmのBagoの小規模農場で、鳥インフルエンザウイルスが確認され、2007年4月以来の国内での感染流行となったと、述べた。Bago郊外の養鶏場で約28羽のニワトリが死亡し始めたのは、2007年6月3日であったと述べ、同7日に検査の結果H5N1型に感染していたことが確定されたと説明した。同農場の約1000羽が処分されたと述べたが、検査の結果陽性となったトリの数は明らかにされていない。当局は鳥インフルエンザの監視を強化している。ミャンマーでは、2007年2月と4月にYangon郊外でH5N1型鳥インフルエンザ感染流行が報告され、ニワトリなど6万羽が処分されている。これ以前に、ミャンマーでは2006年3月に家禽の間でのH5N1型感染流行が報告されている。ヒトでのH5N1型感染の報告はない。 

● イネの病気 ベトナム
PRO/PL> Virus disease, rice - Viet Nam (02) 20070614.1939
 情報源 Viet Nam News、2007年6月11日
Crops still at risk of epidemics


● 野兎病 米国
PRO/AH/EDR> Tularemia, feline - USA (SD) 20070614.1938
 情報源 ArgusLeader.com、2007年6月13日
Cat deaths might be signs of disease