2007年6月17日-18日

マラリア タイ,ミャンマーから

● マラリア タイ,ミャンマーから
20070618.1974
タイ-ミャンマー国境付近の、ミャンマー難民社会において、マラリア患者数が増加。
 情報源 The Irrawaddy、6月11日
2007年6月、タイ-ミャンマー国境付近の、ミャンマーからの難民および移民の社会において、マラリア malaria 患者数の増加している。「連日 50人以上のマラリア患者が受診し、半数は治療のために入院が必要となっている。」と、Mae Sot にあり、MaeSot のみならずミャンマー内のビルマ人社会の治療も行う、Mae Tao clinic の医師が話した。2007年5月以降、病院内に 300人以上のマラリア患者が入院しているという。昨年 2006年のマラリア患者数は 8000人以上で、このうち 90人が死亡している。... 国境地帯のタイ Kanchanaburi 県Three Pagodas Pass 周辺で、7人がマラリアのため死亡している。国境なき医師団の引き上げなど、医療資源の不足している 2007年のこの地方は、マラリアなどの感染流行が悪化することが見込まれている。Mae Taoには薬剤もスペースも不足している。ミャンマー政府保健省は、1988-89年以降国内のマラリア罹患率および致死率は低下していると主張している。
[Mod.EP- ProMEDでは、2006年8月にミャンマーにおけるマラリアの状況を報告したが、その後の患者数および死者数の新たなデータは入手されていない。WHOの2006年のミャンマーの保健報告では、マラリアは発病率および致死率の約 7%を占めている。ミャンマーから移動し、タイで治療を受けている患者数が増加しているとすれば、ミャンマー国内でマラリア患者数が増加していることが強く示唆される。]

● 鳥インフルエンザ ベトナム,バングラデシュ,トーゴ(3件)
20070618.1973
Bac Giang 省の 8農場で、690羽のカモとニワトリが死亡。H5N1型が確認。
 情報源 Reuters Alertnet、6月18日
ベトナムにおいて、2007年5月初めより再興した鳥インフルエンザ avian influenza により1名が死亡し、政府の懸命の拡大防止策にもかかわらず、北部の農場数カ所に波及している。動物衛生当局は 2007年6月18日に、Bac Giang省の 8カ所の農場で、同月 14および15日にかけて 690羽のカモとニワトリが死亡し、検査の結果 H5N1型鳥インフルエンザウイルスが確認されたことを受けて、残りのトリが処分されたことを明らかにした。「鳥インフルエンザウイルスは、環境に広く蔓延し、多数の家禽の群れに感染している。このため、今やどこで発生してもおかしくない。」との、6月16日の会議上での農業副大臣のコメントが引用されている。また、この会議において首相は、新たに 20億本の鳥インフルエンザワクチンを発注し、Bac Giang 省と 2つの都市を含めた16の自治体での感染対策に用いることを承認した。... 2007年6月10日に 20歳の男性が鳥インフルエンザで死亡したことが確認されたことなど。

20070617.1969
Panchbib UpazilaのNarayanpur 村と周辺地域で約 5205羽のニワトリとカモが処分された。
 情報源 The Daily Star、6月18日
2007年6月16日の鳥インフルエンザ感染確認を受け、Panchbib Upazila の Narayanpur 村と周辺地域で約5205羽のニワトリとカモが処分された。当局者の立ち会いの下に処分が行われた。2007年6月 14日、Narayanpur 村でニワトリ数羽の原因不明の死亡が発生したため、このうちの 1羽が、家畜疾患研究所に当局者により提出された。検査により ニワトリの鳥インフルエンザウイルス感染が確認されたため、確定検査の目的でダッカ Dahkaの研究所に送付された。確定後に対策委員会が招集され、処分 が行われた。
[Mod.AS-バングラデシュにおけるH5N1感染流行は、2007年2月5日に開始し、3月22日に確定され、3月20日に OIEへの初報告が行われている。5月25日までに 23件の感染流行が記録されており、感染は、商業的養鶏施設のレイヤーと庭先養鶏に及んでいる。バングラデシュにおいて、鳥インフルエンザワクチンの使用は現在認められていない]

20070617.1968
家禽の大量死が発生したトーゴ東部の村で、鳥インフルエンザが疑われる症例が確認された。
 情報源 Xinhuanet 、6月16日
最近家禽の大量死が発生した、トーゴ東部の Sigbehoue 村で、鳥インフルエンザ感染が疑われる症例が確認されたと、国営ラジオ局が 2007年6月15 日に伝えた。放送によれば、詳細な検査のために血液検体が送付されているという。...2007年4月24日にガーナの首都アクラ Accra の東にある港湾都市 Tema 近郊の養鶏場で、H5N1型ウイルス感染の発生が確認された。トーゴの政府当局は 2007年5月初めに、鳥インフルエンザ対策を実施し、鳥インフルエンザウイルスの確認された国からの、全ての家禽および家禽産品の輸入を禁止していた。...
[Mod.AS- 2007年4月14日に発生し、同 28日に確定された H5N1型の初発感染以来、ガーナ政府はこのほかに 4件の感染流行を報告している; 2007年6月11日に OIEにフォロー アップ報告を行っている。報告の中の地図には、トーゴの地理的条件も示されている。トーゴの鳥インフルエンザが疑われる感染流行について、感染した種や年齢、感染数や死亡率、臨床的 および病理学的所見、そして検査室での検査結果など、詳細情報が寄せられることを希望する。確定されれば、トーゴにおける H5N1型感染の第1例となる]

● ダイズさび病 Soybean rust、アジア株 Asian strain 米国 2007 (02)
20070618.1972
[1] ダイズさび病の現況と予想(update and outlook) - 米国
 情報源: Iowa State University Integrated Crop Management via StopSoybeanRust.com、6月11日
[2] 衛星によるダイズさび病検出- 南アフリカ、米国
 情報源: Wisconsin Ag Connection 、6月14日
[3] ダイズさび病公式報告 - 米国(アイオワIowa州)
 情報源: Agri News 、5月29日
ダイズさび病の米国内発生状況 
世界の発生状況(2005年12月まで)
写真1 soybean rust symptoms 
写真2 soybean rust symptoms

● キャッサバ、バナナ、コーヒーの病気 アフリカ:対策
20070617.1970
[1] アフリカ東部および中央部における、キャッサバとバナナの被害対策
 情報源:International Institute of Tropical Agriculture (IITA) 、6月5日
USAID が支援する、Crop Crisis Control Project (C3P)による、アフリカ6カ国 (ブルンジ、コンゴ民主共和国、ケニア、ルワンダ、タンザニアおよびウガンダ) における、キャッサバモザイクウイルスと バナナ・キサントモナス萎縮病 banana_Xanthomonas_ wilt (BXW) の隆盛の鎮静化により、農民らの生活が救われている。...
[2] Kagera の農民ら、コーヒー疾患対策のため団結
 情報源: Daily News 、6月16日
コーヒー萎縮病coffee wilt disease (CWD)対策のため、Kagera 地区のコーヒー栽培者らは、農業学校を設立した。
写真1_African cassava mosaic virus_ symptoms:
写真2_Cassava brown streak virus_ symptoms:
写真3 Banana _Xanthomonas_ wilt symptoms:
写真4 Coffee wilt symptoms: