2007年6月2日

鳥インフルエンザ、ヒト ベトナム

● 鳥インフルエンザ、ヒト ベトナム
PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (89): Viet Nam
Archive Number: 20070602.1788
 情報源 Thanh Nien Daily, Fri 1 Jun 2007、6月1日
ベトナムの政府当局は、5月には 14の省で感染流行が発生する中、2007年6月1日に新たな 1人の鳥インフルエンザ Avian influenza 患者を確認した。ハノイ Hanoi の処分場の職員 1名が H5N1 鳥インフルエンザウイルスの検査陽性となったと、国立熱帯病研究所長が述べた。この男性は、処分場で仕事を始めてからわずか 12日後の5月26日に同研究所に入院した。男 性は回復し、状態は安定している。過去2日間に、典型的な鳥インフルエンザ症状を示す患者2人が入院し、このうち 1人が 2007年6月1日に死亡した。この患者からの検 体は調査中である。

● 麻疹 コンゴ民主共和国
PRO> Measles - Democratic Republic of the Congo (02): background
Archive Number: 20070602.1787
 情報源 The Gideon database、6月2日
過去20年間のコンゴ民主共和国の麻疹感染率は、ほとんど変化がない。ワクチンによるカバーの不備によるものと考えて差し支えないだろう。

● ベロ毒素産生病原大腸菌 非O157 デンマーク
PRO/AH/EDR> E. coli VTEC non-O157, beef sausage - Denmark
Archive Number: 20070602.1784
 情報源 Eurosurveillance、5月31日
O157 以外の による食中毒集団発生。
ベロ毒素産生性の病原性大腸菌 VTEC O26:H11による感染流行が、デンマークにおいて、2007年2月から 4月にかけて発生した。診断は、国立健康局 Statens Serum Institut (Danish National Institute of Health, SSI) の、通常の PFGE による VTEC タイピングにより、2007年5月9日に確定した。患者の大半は平均年齢 2才の子供らであった。感染のあった家族らからの聴取により、ソーセージを含むいくつかの感染源の仮説が立てられている。....長文

● クリミア・コンゴ出血熱 ロシア
PRO/AH/EDR> Crimean-Congo hemorrhagic fever - Russia (Stavropol) (02)
Archive Number: 20070602.1783
 情報源 Regnum News Agency [in Russian]、5月29日
2007年、Stavropol地方で10人のクリミアコンゴ出血熱患者が報告されている。
2007年5月28日、Stavropol 地方でクリミアコンゴ出血熱患者 10人が報告されている。Rospotrebnadzor 地方当局は、患者10人のうち 5人は回復して退院したが、残る 5人は今も入院中であることを明らかにした。10人の患者の発生地の内訳; Budyonovsk and Neftekumsk 各 2人, Apanasenkovskoe, Blagodarnenskoe, Izobilnenskoe, Ipatovskoe, Krasnogvardeyskoe, および Novoselitskoe 各 1人。当局によると、CCHF 患者の大部分は、家畜との接触の際のダニの刺咬による感染であると報告されている。しかし、3人の患者のダニの刺咬は、郊外への旅行中に発生した。感染流行の開始以降、14歳以下の小児 18人を含む84人が、CCHF に感染した疑いで入院している。疑い患者のうち、小児1人を含む 39人が、現在も入院中である。....2007年、ダニが非常に活動的なのは、Georgievsk, Shpakovskoe, Predgornoe, and Mineralovodskoe の各地方と Kislovodsk, Pyatigorsk, および Stavropol 市である。

● ムンプス カナダ
PRO/EDR> Mumps - Canada (multi-province) (07)
Archive Number: 20070602.1782
 情報源 CanadaEast Interactive, Canadian Press report]、6月1日
さらに 20人以上のムンプス Mumps 患者が Nova Scotia 州から報告され、2007年2月初めからの感染流行による患者は 326人となった。当局者は、流行のピークは過ぎたが、今後数週から数ヶ月にわたり患者発生が見込まれると話した。また、大学生が戻る2007年9月に、ムンプス患者数の再上昇の可能性があると説明した。学生に対するワクチン接種が計画されると共に、州内の各大学学長会議が予定されている。患者の多くは20-25才で、ノバスコチア州での感染流行が、他の州の患者発生に関係している。New Brunswick でも、数十人の患者が発生している。

● 鳥インフルエンザ ベトナム、中国
PRO/AH/EDR> Avian influenza (94): Viet Nam, China (Hong Kong)
Archive Number: 20070602.1786
[1] ベトナム、16の省
 情報源 Thanhniennews.com、6月1日
ベトナム中央部Quang Nam省は、16番目の鳥インフルエンザ発生省となったと、2007年5月31日に報じられた。Vinh Nam 村(Duy Xuyen 地区)の庭先飼育の、400羽の子ガモのうち 370羽が感染した。検体の検査の結果H5N1型陽性であったと発表された。これより 1日前、動物衛生当局はメコンデルタの Can Tho 市の H5N1型流行により、1農場で 115羽のカモが死亡したと報告した。鳥インフルエンザに対するワクチンを受けていなかったため、残る 685羽を処分した。...感染の発生した地域の内訳(省略、原文参照)。当局は各自治体に監視強化を指示したことや、過去のベトナムでの鳥インフルエンザ発生経過など。
[2] 香港、ムクドリstarling
 情報源 AFP News Brief via France24.com、6月1日
2007年6月1日農業部当局は、香港においてムクドリ 1羽の H5N1型鳥インフルエンザウイルスの検査の結果、陽性であったことを明らかにした。先週、人口密集地で死亡して発見されたこのトリは、検査室での検査で致死性ウイルスに感染していたことが確認された。野鳥や生きた家禽との接触に関する注意を呼びかけている。2003年以降世界で約 200人のヒトと、家禽の群れを死亡させている H5N1 型ウイルスに、2007年になって香港で感染した野鳥の数は 16羽目となった。生物学者らは、死亡した現地の野鳥がウイルスに感染したのは、中国本土の感染した群れに接触したためであると考えている。香港は、1997年に世界で初めてヒトでの鳥インフルエンザ感染流行が報告された場所で、当時 6人が死亡した。