2007年8月14日

マールブルグ出血熱 ウガンダ  WHO

● ウエストナイルウイルス ロシア
PRO/AH/EDR> West Nile virus - Russia (SFD)
Archive Number: 20070814.2660
[1] West Nile virus - Rostov Oblast
 情報源: Internet-channel: Don-TR, (trans. from Russian) 、8月13日
地元の Rospotrebnadzor 当局のよると、Rostov 地方で 2007年に合計 3例のウエストナイル熱患者が発生した。2006年の同地方の患者数は 13例であった。
主な感染ベクターは蚊族である。ウエストナイル熱は、夏から初秋にかけて発生する。感染の保有宿主はおもに鳥類である。ウエストナイル熱は、野鳥や蚊族が豊富に生息する川や湖の近くに住む農村部の住民に発生している。また少ないながら、避暑地やキャンプ地へ出かけた都市住民にも発生が見られる。洪水のあった地下室を持つ住居には、蚊族が発生するため、感染が起こることがある。保健当局は、回避のため電気噴霧器 electric fumigators ではなく、蚊族の繁殖を止める薬剤の使用を勧めている。毎年感染循環するウイルスのモニターのため、同地方では、ウイルス研究者らが蚊族からウイルスの分離を行っている。
[2] ウエストナイルウイルス-Astrakhan Oblast
 情報源 News agency: iamik.ru (trans. from Russian) 、8月13日
Astrakhan Oblast.では、毎年ウエストナイル熱の報告がある。2007年も例外ではない。同地方Rospotrebnadzor当局者は、地域内の患者を継続して監視している。2007年、すでに2例の患者の報告があったが、いずれも回復している。患者発生のピークは、7月から 9月である。
例えば、2005年には 73例のウエストナイル熱患者が報告されており、うち 4人が死亡した。2006年には、死者1名、患者14名が報告された。2007年、すでに7人が感染した。専門家らは、蚊族の刺咬を回避し、噴霧消毒、スプレー、クリーム、その他の防護薬を使用するよう、つよく勧めている。とりわけ地下室は、蚊族の繁殖場所一掃のため注意を払う必要がある。
[Mod.NP、VM- Rostov および Astrakhan Oblasts は、ロシアの南部連邦地域にある。この地域で、ウエストナイル熱患者が発生するのは珍しいことではない。WN熱は、Rostov, Astrakhan, and Volgograd Oblasts and the Krasnodar and Stavrapol Krais で発生している。2005年、Rostov 地方では15人がWN熱に感染した。ロシア南部における実際の WN 熱患者は、さらに多いものと思われる。WNV(ウイルス)は、1999年以前から存在していた可能性があるが、診断できる検査がなかった。WN 熱は、1999年以降、Volgograd and Astrakhan Oblasts に土着感染している。過去6-7年間に、Rostov Oblast では、散発例や感染流行が報告されている。Don 川の下流には、水禽や渡り鳥の営巣地が数多く存在し、感染源となっている。特に代替わりの蚊族が発生する猛暑の期間には、多くの患者が発生する。今年もそのようになる可能性がある。住民らには免疫がなく、ヒトに対して使用できるワクチンもないため、リスクの啓蒙活動が必要である]
地図 Southern Federal District of Russia

● サルモネラ感染症 ヨルダン
PRO/AH/EDR> Salmonellosis, chicken, refugee camp - Jordan (Amman area)
Archive Number: 20070814.2658
[1] チキンサンドによるサルモネラ症で、237人が食中毒発症
 情報源 Jordan News Agency (PETRA)、8月14日
ヨルダンの Baqaa で、chicken shawarma を食べたことによる食中毒患者数は、237人に達したと、当局者が述べた。合計 120人は今も入院中である(入院先病院別患者数)。2007年8月12日、chicken shawarma の販売をしばらく差し止めるよう、政府が指示した。サルモネラ菌に汚染された chicken shawarma に関連する、Baqaa での患者報告は、2007年8月10日から続いている。
[2] 食中毒の原因であるサンドイッチのチキン、調理不十分
 情報源 Middle East Times 、8月12日
ヨルダンにおいて、サルモネラ菌に汚染された、パレスチナ難民キャンプ内のファストフード店のチキンサンドイッチをたべたことにより、およそ200人が食中毒の治療を受けていると、2007年8月12日に当局者が述べた。公共大臣は政府による調査が行われていると、政府系機関紙の取材に答えて言った。サンドイッチに使用されたチキンは調理が不十分であり、サルモネラ菌に汚染されていたと説明した。アンマンの北隣にある、Baqaaキャンプにあるこのレストランは、2007年7月に、4回にわたる検査をパスしている。2006年、shawarma sandwiches による数百人の食中毒患者が発生しているため、当局はファストフードのレストランに対する取締りを強化している。
[Mod.LL- Shawarma は、チキン、ビーフ、ヤギ、ラム、シチメンチョウなどの薄切り肉を、蒸したり暖めたりした平らなパン/ピタの中にロールした食べ物である。ピタの中には、ホムス hummus、練りゴマ、ピクルス、野菜なども入っている.]

● 炭疽 米国、研究室での暴露
PRO/AH/EDR> Anthrax, laboratory exposure - USA (MS)
Archive Number: 20070814.2657
 情報源 ABC WAPT.com 、8月13日
大学院生、実験中に誤って炭疽菌に暴露。
ジャクソン Jackson 大学医療センターの大学院生 1名が、2007年8月11-12日に炭疽菌に暴露したため治療を受けた。この学生は、炭疽菌 anthrax cells のはいったフラスコをシェーカーにかけた際に、シェーカー [*フラスコ?] が破損した。大学によれば、この学生には、全てのバイオセーフティーのルールを遵守させており、CDC にも届出を済ませた。学生は、予防的な治療を受け、帰宅した。
[Mod.MHJ- 取り扱いの注意 (モデレータの研究室、Strne 株)など、原文参照願います]

● マールブルグ出血熱 ウガンダ

PRO/AH/EDR> Marburg hemorrhagic fever - Uganda (04), WHO
Archive Number: 20070814.2656
 情報源 World Health Organisation (WHO), CSR, Disease Outbreak News、8月14日
ウガンダ: マールブルグ出血熱 最新状況
2007年8月14日、Kampala および Kamwenge で採取された血液検体の、米国アトランタの CDC における検査の結果、初発例と推定される鉱山労働者の症例と、発病中に濃厚な接触のあった同僚の 1名において、マールブルグウイルス感染が確定された。新たな感染伝播の監視のため、接触者の追跡調査と、健康監視が続けられ、範囲を拡大した接触者の観察期間は終了した。WHO、CDC、国境なき医師団 MSF、ウガンダウイルス学研究所 UVRI、African Field Epidemiology Network (AFENET)、現地 NGO などからなる国際チームが、ウガンダ保健省による、感染流行制圧のための積極的サーベイランス強化、接触者追跡調査、感染対策、ロジスティックス、社会的動員活動の支援を行っている。CDC、WHO、ウガンダ政府からの専門家が集まり、鉱山やおよび周辺地域を中心として、保有宿主と自然環境からのウイルス伝播様式を解明するための、生態学的調査も実施されている。
[Mod.CP- この報告では、発病した鉱山労働者と密接な接触があった、マールブルグウイルス陽性患者が誰なのか、はっきりしない。これ まで、初発患者の同僚は、発病したが後に回復したと伝えられている。もう1人のマールブルグウイルス陽性患者は、この回復した同僚のことなのか、あるいは別の無症状の接触者なのか? もう少し詳細な情報が望まれる]

● 病原性大腸菌 O157 英国
PRO/AH/EDR> E. coli O157 - UK (Scotland): sliced meat susp
Archive Number: 20070814.2655
 情報源 The Telegraph (UK) 、8月14日
調理済み薄切り肉による大腸菌 O157食中毒で、死亡 1名と重体 2名
スーパーマーケットで売られていた冷蔵肉に関連した大腸菌感染流行で、66歳の女性 1名が死亡し、ほか 2名が重体のため入院中である。グラスゴー Glasgow 郊外の Paisley で、最も重症型である病原性大腸菌 O157に、合計7人が感染した。保健当局者は、2007年8月14日、初期の聞き取り調査から、この集団発生は、町内にある、Morrisons チェーンの 2ヶ所のスーパーマーケットで購入された肉に原因がある可能性が出てきた。住民らには、数週間以内にこれらの店で購入した、薄切りの冷蔵肉を食べないよう呼びかけており、体調に変化があったときは医師に相談するよう、注意されている。別々の2つの家族で、初回の感染集団発生が始まったのは、2007年8月10日であった。8月13日早朝、初発例のうちの 1人である、66歳女性 1名が死亡した。この女性の 72歳の夫と、72歳の女性 1名が、重体のため今も入院中である。この関連のない 2家族と、ほかに 2人の患者が発生している。...病原性大腸菌 O157は,ウシやヒツジの腸内にあるが、調理により死滅する。しかし、生肉からの汚染があったまま、自宅に持ち帰って消費される調理済み肉が原因の、交叉汚染 Cross contamination による感染流行は、過去にも発生している。...
[Mod.LL- 自宅や厨房での Cross contamination は、常に食品衛生上の重要な問題である。20070116.0208 (meat slicer とサルモネラ菌)においても、同様であった。slicing machine による細菌汚染の論文の紹介 ( Modeling transfer of _Escherichia coli_ O157:H7 and _Staphylococcus aureus_ during slicing of a cooked meat product. Meat Science 2007; 76: 692-9)...]

● 鳥インフルエンザ、ヒト インドネシア

PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (121): Indonesia (Bali), WHO
Archive Number: 20070814.2654
[1] インドネシア: 鳥インフルエンザ感染状況-WHO更新 13
 情報源 World Health Organization (WHO) Epidemic and Pandemic Alert and Response (EPR) disease outbreak news 、8月14日
2007年8月14日、インドネシア保健省は、新たな 1例の H5N1型鳥インフルエンザ感染患者を発表した。Bali 州出身の 29歳女性 1名が、2007年8月3日に発症し、8月7日に入院した。患者は、2007年8月12日に死亡した。感染源の調査により、発病や死亡のあった家きんへの曝露が示唆された。この確定患者の発症の数日前に、彼女の 5歳の娘が呼吸器疾患を発病した。娘の発症は2007年7月26日であり、7月30日に入院したが、鳥インフルエンザ感染を疑われないまま、地元病院で8月3日に死亡した。この小児も、発病前に病気または死亡した家禽に接触していた。確定患者の家族および治療に当たった医療関係者は全員が追跡されている。いずれも健康であり、患者と最後に接触してから 10日間の医療監視が継続されることとなっている。インドネシアで感染が確定された 100人の患者のうち、82人が死亡した。
[2] 鳥インフルエンザウイルスが、ヒト-ヒト感染を生じた証拠はない。
 情報源:The Sydney Morning Herald online, AAP report 、8月14日
致死性鳥インフルエンザウイルスが、ヒト-ヒト感染を生じた証拠はないと、(豪)保健相が述べた。観光地であるバリ島で、29歳のインドネシア人女性 1名が、2007年8月11-12日の週末に、H5N1型鳥インフルエンザにより死亡した。8月12日、2歳の女児 1名が入院し、同じく感染が確認された[インドネシア政府も WHO も確認していない]。病鳥との接触が、ヒトの H5N1型ウイルス感染経路として最も一般的である。保健相は、鳥インフルエンザウイルスが変異し、ヒトの間での感染が容易になったと信じる理由はないとし、"これはヒトには感染が起こりにくいトリの病気である"と説明した。...
[ModCP- インドネシア保健省も、WHOも、2番目の記事にある、バリ島の 2歳の女児が鳥インフルエンザ感染を、確定していない]

● ノロウイルス  ドミニカ共和国
PRO/EDR> Norovirus, hotel - Dominican Republic
Archive Number: 20070814.2652
[1] 食中毒集団発生と、ドミニカのホテルの衛生事情
 情報源 Sunderland Echo (UK) online 、8月13日
食中毒のため、ドミニカ共和国 Bahia Principe Hotel に滞在中の、最大 2000人の旅行客らが発病した。Echo紙は、2007年8月6-12日に、Sunderland[County Durham, England] の男性と婚約者および 14歳の娘が、地獄の休暇に巻き込まれた様子を伝えた。当局が感染流行の調査に着手したが、男性はもっと早くに行うべきであったと主張している。"責任をとることは喜ばしいが、もっと早く患者が増えないよう対応すべきで、当時すでに 600人が発病していた"と男性は述べた。弁護士は、顧客らからホテルの不衛生を聞いた後、ドミニカ共和国当局の発表には驚かないと述べた。...
[2] ノロウイルスは、海外からの旅行客によって持ち込まれた
 情報源 Dominican Today online, Tourism 、8月11日
ドミニカホテル/レストラン協会副会長は、すでに沈静化されたことを受け、200人以上の英国からの旅行者に発生した、Gaspar Hernandez のリゾートでの食中毒集団発生による、海外からの旅行客への影響はないと述べた。国際機関の要求する、絶対的な統制absolute controlを行い、Bahia Principe ホテルは新たな宿泊客に対して閉鎖した。今回の事例は、この地域の他のホテルのイメージダウンにはつながらないとコメントした。今回の感染の原因はノロウイルスと考えられており、リスクは低いが、世界中の、主に熱帯以外の温度の低いどの地域でも発生する可能性があるため、今回の事例は、ホテル客の1人によって持ち込まれたと考えられる。保健省当局者は、ドミニカ共和国内の同地域への旅行客らは、問題を認識し、感染予防に必要な対策をとるべきであると述べた。この内容は、米国、英国、カナダ、フランスの保健当局代表との遠隔会議場で提出された。
[Mod.CP- 今回の感染流行の初期兆候 1st indication は、グラスゴー Glasgow (スコットランド) 国際空港に、2007年8月9日ドミニカ共和国から帰国した航空機が一時検疫の措置を受けたことであった。上記の報告により、海外(主にスコットランド南部とイングランド北部)からの旅行客に料理を提供した、リゾート地である Gaspar Hernandez のホテルの 1つが、2000人もの旅行客らに感染したノロウイルスの感染源であったことが判明した。ドミニカ共和国当局が信じているように、ヨーロッパからの旅行客がノロウイルスを導入したのか、それとも、宿泊客らが信じるように特定のホテルの衛生基準の低さが原因であるかどうかについては、結論が出ていない]

● 梅毒 米国
PRO/EDR> Syphilis - USA (NY)
Archive Number: 20070814.2650
 情報源 Physician's First Watch 、8月13日
同性愛者だけでなく、女性の間でも、梅毒感染増加の傾向
医療当局者が、発生数が減少し2005年までに排除されると考えていた梅毒が、ニューヨーク市をはじめ全米に広まっていると、ニューヨークタイムズ紙が伝えた。2007年の第1四半期に、NY市内でおよそ260人が梅毒と診断された--2006年同期の2倍以上の数字となった。これまで、患者の多くは男性同性愛者に限られていたが、徐々に女性にも感染が広がっている (10年近くの間1人の患者も発生していなかったが、10人の患者が発生した)。保健当局者は、ホモセクシュアルの男性の中で、両性愛者が増加していることが、女性患者増加の要因であると述べた。"明らかに、危険な性行動や無防備な性交が増えてきている"と、記事は警告している。さらに、医療従事者は、梅毒感染流行に引き続いて、HIV患者が急増する可能性を指摘していると、結んだ。
[Mod.ML- 全米で毎年報告されている(Ⅰ-Ⅲ期の)梅毒患者総数は、1940年代から2000年にかけて劇的に減少した。Ⅰ、Ⅱ期の感染性梅毒(疾患の活動性の指標となる)の発生率は、主にAIDSによる性行動の変化により、同性愛/両性愛の男性の間で減少したが、1980年代後半に、crack cocaine濫用と薬物のための売春行為などにより、異性愛の男女や新生児(先天性梅毒)の間で、梅毒の感染患者の増加が発生した。2000年、米国におけるⅠ期およびⅡ期梅毒の発生率は、人口 10万対 2.1例で、1941年に報告が開始されて以来最低の数字となった。2001-2004年、Ⅰ期/Ⅱ期梅毒感染率は全米で徐々に増加して 2.7となり、主な要因は、同性愛の男性における患者増加だった。最近のマンハッタン Manhattan における梅毒患者数の増加も、ゲイの男性間に集中しているが、同時に両性愛の男性との性行為による女性患者の増加も見られる。感染性梅毒は、HIV感染伝播のリスクchanceが3-5倍になるとされ、感染性梅毒の女性からは、新生児梅毒の患者が発生する可能性もある。多くの要因が梅毒の再興に関与している。たとえば "HIV prevention fatigue"(HIV 予防の緩み?) で、効果的なコンドーム使用が減ってしまうことや、多数のパートナーとの無防備な性行為につながる "club" drugs 薬物 (methamphetamine, gamma hydroxybutyrate (GHB), Ecstasy, and ketamine)の使用などがある。出会い系サイトの利用(Use of the Internet for sexual partnering)も、一因となっている。この問題は米国にとどまらず、カナダにおいても、現在梅毒は、1997年の発生率の9倍になっていると報告されている。]

● 原因不明の死亡、ラクダ サウジアラビア
PRO/AH> Undiagnosed deaths, camels - Saudi Arabia: RFI (02)
Archive Number: 20070814.2659
 投稿者: Susan Baekeland、8月14日
イナゴの消毒薬による飼料汚染の可能性。
20070813.2645 の記事を読んで、飼料の原産地で、イナゴ locust hoppers に対する噴霧消毒が行われたのではないかと考えた。イナゴ退治用のスプレーは、誤って噴霧されたりした飼料を食べた、ラクダやそのほかの家畜にとって非常に毒性が強い。たいていの場合イナゴに対する噴霧は、航空散布されるため、あらゆる作物にスプレーがかかってしまう。モーリタニアでは、イナゴ対策の噴霧で、多くのラクダが死んでいる。
[Mod.TG- イナゴに対する噴霧は、おそらく有機リン系の殺虫剤であると思われる。記事では臨床症状が示されていない上(できれば行ってほしい) 毒物検査の種類も分からないため、想像するしかない。この地域では、食料 fodderにとってイナゴは問題であるので、動物の死亡の原因がこれ(イナゴ対策の噴霧)である可能性も十分ある。ラクダは、特化した腎臓によって、非常に効率的な保水能力を有している。このためラクダの体内では、どのトキシンも、予想以上に濃縮される可能性がある。このことは、アフラトキシンや、腎臓から除去されるそのほかの化学物質にも当てはまるかもしれない。情報が不足し、トキシンや疾患の種類を知ることは困難である]

● 口蹄疫 英国
PRO/AH/EDR> Foot & mouth disease, bovine - UK (England) (15)
Archive Number: 20070814.2651
[1] FMD 口蹄疫 最新状況: Kentに一時制限区域設定
 情報源 DEFRA news release, Ref: 260/07 、8月14日
8月14日朝より、Surrey の現在の監視区域外にある、Kent の農場1ヶ所の周囲に、半径 3kmの一時制限区域を設定した。この予防策は、動物衛生獣医学スタッフによる臨床症状の評価が、結論に達していないことに基づくものである。全国的な移動禁止措置は、今も有効である。さらに、一時制限区域内では、一般的な許可 general licences があっても、処分のための動物の移動や、農場からの死体の運び出しは認められていない。...
[2] Kent の制限措置:BBC News 、8月14日
Kent の 1農場で口蹄疫が疑われる症例1件が調査中であると、英国獣医学当局が発表した。Romney Marshes にある農場付近に制限区域が設定された。家畜は検査され、結果が待たれている。当局者は、これらの症例の症状は、後に陰性であることが判明した、2007年8月6-12日のSurrey州Dorking の症例に類似していると述べた。2007年8月、Surrey 州の 2ヶ所の農場の家畜が、口蹄疫の検査の結果陽性となり、処分された。Kent のこの農場の 3頭のウシは、口蹄疫に関して、"an inconclusive assessment of clinical symptoms (臨床上の評価で、結論に達しない)" ため、検査が行われた。