● 原因不明の疾患 インド
PRO/EDR> Undiagnosed disease - India (Manipur): RFI
Archive Number: 20071009.3318
情報源: The Telegraph (Calcutta) 、10月7日。
医師のいない国境付近の地域で、原因不明とされる病気で7人が死亡したため、州都マニプール Manipur capital は、警戒態勢にある。保健相は、ミャンマーとの国境にある Moreh に医療チームを派遣し、2007年10月1-6日にかけて、国境沿いの複数の村々に急速に拡大した病気についての調査を行うよう命じた。...
患者らは、高熱、胃痛、嘔吐の症状を訴えている。病院の当局者は、死亡した患者の一部は、死亡する前にけいれんを発症していたことを明らかにした。これらの症状は、胃腸炎、コレラ、赤痢、急性胃感染症などいくつもの病気に共通のものであるため、今のところ、原因について決め手がない。この数日間に国境の町で死亡した複数の患者の、予備的情報を入手し、感染流行阻止のためのあらゆる手段を講じると、保健相が述べた。
初めての死亡患者が発生したのは、2007年9月28日で、最新の患者は2007年10月5日であった。..原因究明のため、患者の血液検体が送付されることとなっている。汚染された水が原因である可能性がある。現在調査であると、保健相は説明した。インドとミャンマーの間にある Moreh には、医療センターが1ヶ所しかなく、今年初めに地域医療センターに格上げされた。
2ヶ月前、この地域医療センターは隣接する Thoubal 地区 Sugnu に移転させられ、州政府はまちに50床の病院を建設する計画であった。新規採用者とともに、この医療センター職員も Thoubal に移ったため、Moreh の組織は失われている。...
[Mod.CP- この”原因不明の疾患” に関する記述は、特異的あるいは一貫性のある、可能性のある疾患の説明をおこなうには、不十分である。感染性疾患、不衛生な水や不適切なゴミ処理、あるいは不十分な医療などが原因である可能性がある。顕著な特徴としては、胃腸炎のようだが、一部の患者で、死亡前にけいれんを発症したことは、最近インド北東部の別の場所で報告があったニパ Nipah ウイルスなどの、あまり見られない疾患も示唆される。詳細な情報提供を求む]
● コレラ、下痢、赤痢
PRO/EDR> Cholera, diarrhea & dysentery update 2007 (46)
Archive Number: 20071009.3316
イラク
[1] コレラ - イラク: WHO situation report
情報源: UN Office for the Coordination of Humanitarian Affairs (OCHA), ReliefWeb, WHO 、10月6日
バグダッドBaghdadのコレラ感染確定患者数は4人に増え、うち1名が死亡した。4人の患者らは、Baghdad Resafa・Al-Madain地区から報告された。バスラBasraでは、2007年10月4日、2例目のコレラ患者が確認された。...以下、Dahuk、Diala、Tikrit、Wasitでの発生状況。
[2] コレラ - イラク: WHO position paper on vaccine use(ワクチン使用に関する、WHOの立場)
情報源: UN Office for the Coordination of Humanitarian Affairs (OCHA), ReliefWeb, WHO 、10月5日
経口 whole-cell (WC) コレラワクチンについて、WHOは、その予防効果の低さと短い持続(40%、3ヶ月) のため、これまで使用を勧めていない。さらに、使用に関連した、頻度の高い、重度の副作用が報告されている。明らかにこの製剤の使用に伴う不利益は、有用性を上回っている。このため、WHOはいかなる状況においても、経口ワクチンの使用を推奨しない。....経口コレラワクチンの概要、イラクにおける使用の可能性、周辺諸国での使用の可能性、結論(コレラワクチン使用は推奨せず、それ以外のサーベイランス強化や啓蒙活動などの対策を推進するよう勧告)、参考文献。
ネパール(西部)下痢症、死亡例
ネパール(西部)下痢症、死亡例
情報源: ChinaView, Xinhua News Agency report 、10月6日
2007年10月6日、ネパール西部Kapilvastuの下痢症流行により、未成年者3名を含む4名が死亡したことを、地元メディアが伝えた。合計56人が病院を受診した。このうち13人は、危険な状態にある。下痢症患者の多くは、院内のスペースが足りないため、病院前の屋外での治療を受けている。
[Mod.LL- はっきりと述べられていないが、ネパールではコレラが流行中である]
ネパール(東部、中央部)赤痢
情報源: ChinaView, Xinhua News Agency report 、10月8日
地元紙は、2007年10月7日にネパール南部で赤痢によって7人が死亡したと、同8日に伝えた。当局者が、このうち5人は、首都カトマンズ Kathmandu から南へ約190km離れた、Sagarmatha Zone・Saptari 地区で死亡したことを明らかにした。赤痢は、同地区各地で5万人に感染している。...医薬品等が枯渇している。現地の気温は35-38℃で、赤痢菌の繁殖に好適な条件となっている。毎日15人が運ばれてくる赤痢患者1人に対して、60本以上の生理食塩水が必要であると、病院の医師が説明した。Mahottari地区でも、10月8日に3人が赤痢により死亡した。地区公衆衛生担当者は、200人以上が赤痢に感染していると話した。汚れた飲料水や田の小魚を摂ったことが、赤痢感染流行の主な原因であると説明した。赤痢は、カトマンズの南約130kmにある、Mahottari地区の6ヶ所以上に広がっている。 [Mod.LL- 臨床的に、dysentery 血性下痢の症状(shigellosis赤痢によることが多い)は、炎症性腸炎を反映しており、secretory diarrhea分泌性下痢 (コレラによってもおこる)とは、便中の血液や粘液の存在、テネスムス(the constant feeling of the need to empty the bowel、しぶり腹)、腹痛、cramping筋けいれん、involuntary straining efforts(他動性努責?)の有無によって、鑑別できる]
西アフリカ(ニジェール、トーゴ、シエラレオネ)コレラ、下痢
情報源: UN Office for the Coordination of Humanitarian Affairs (OCHA), ReliefWeb, WHO、10月7日
ニジェール:2007年1-8月、下痢症患者13276人、死者6人(2007年7月、患者24人、死者2人)
トーゴ:赤十字社から、胃腸炎患者増加の報告。
シエラレオネ:保健省は、2007年9月はじめから、Kambia地区において、急性水様性下痢症により、患者523人、死者30人が発生したと報告。
● ブルータング 英国、EU
PRO/AH> Bluetongue - Europe (38): BTV-8, EU, UK
Archive Number: 20071009.3317
[1] EU北部地域における、最新のブルータング発生状況(BTV-8)
情報源: EC's DG Health and Consumer Protection website 、10月9日
[2] 英国では、20007年10月9日現在、34ヶ所のconfirmed premises が確認されている。 情報源:DEFRA's bluetongue daily update 、10月9日
● アジア大豆さび病 米国
PRO/PL> Asian soybean rust - USA: spread & summary 2007
Archive Number: 20071009.3315
[1] 今週、ネブラスカNabraska州で初めての大豆さび病が確認された。
情報源: Farms.com, University of Nebraska-Lincoln Extension, Institute of Agriculture and Natural Resources report 、10月5日
[2] 大豆生産高上位のアイオワIowa州とイリノイIllinois州で、大豆さび病が発生。
情報源: Reuters 、10月3日