2008年4月14日-15日

セレン・クロム、栄養補助食品 米国
コレラ 日本

● 中毒量、栄養補助食品 dietary supplements 米国
PRO/EDR> Toxic elements, dietary supplements - USA: alert
Archive Number: 20080415.1362
[1] 情報源:KALB.com、4月15日
米国ジョージア GA 州アトランタにある CDC は、American Association of Poison Control Centers (中毒情報センター協会), the U.S. Food and Drug Administration (FDA 食品医薬品局)、州衛生当局とともに、米国製で Total Body Essential Nutrition, Inc. 社が独占販売する栄養補助食品 "Total Body Formula," および "Total Body Mega Formula" の摂取後に発生した健康被害の報告に関する調査を進めている。この補助食品中から、有害レベルのセレニウム selenium (ラベル表示の最大200倍) とクロム chromium (up to 17 times the label value) が FDA により検出されている。
セレニウムの過剰摂取の症状:高度の脱毛、筋肉のけいれん、下痢、関節痛、倦怠感、爪/皮膚の脱落 
クロムの過剰摂取の症状:腎不全、肝酵素上昇、血小板減少、溶血、思考過程の変化、胃腸症状、胸痛、紅斑、めまい、頭痛、興奮、横紋筋融解  ... 
[2] 情報源:FDA website press release、4月9日 
FDA は 9つの州から 43例の "Total Body Formula" および "Total Body Mega Formula." による重篤な adverse reactions(有害事象) の報告を受けている。.. 有害事象は、通常これらの製品を毎日摂取し始めてから 5-10日後に発生し、重大な頭髪の脱毛、筋肉のけいれん、下痢、関節痛、爪の変形、倦怠感などの症状が認められている。

● コレラ 日本
PRO/EDR> Cholera, diarrhea & dysentery update 2008 (22)
Archive Number: 20080415.1359
ナミビア (Ohangwena, Kunene) 
 情報源:AllAfrica, The Namibian (Windhoek) report、4月14日
the North でコレラ Cholera 感染が疑われる患者の数が 1120人に達し、8人がコレラ感染により死亡したと、2008年4月13日に当局者が発表した。確定診断されたのは16人のままである。患者の大部分である 1118人と 7人の死者は、Ohangwena Region(とくに the Engela health district:the Engela, Okatope, and Eenhana areas)からの報告である。Kunene 地方では先週小児1名がコレラ感染により死亡した。別に1名の患者が報告されている。 
地図1 Namibia showing the province of Ohangwena in the north
地図2 The Kunene region(Namibia 北西部の端, Ohangwena の西) 
ケニア 
 情報源:Business Daily Africa 、4月11日 
2008年4月10日、保健省は、4つの州の 16地区にコレラ感染流行拡大しているとして、流行に対する注意を呼びかけた。最も被害が深刻な地域は、Nyanza, Western, Rift Valley, and North Eastern の各地区である。
アンゴラ 
[1] コレラ - Angola (Namibe) 
 情報源:Angola Press (Angop)、4月10日
2008年2月から4月にかけて、南部 Namibe 州の南 93kmの Tombwa 地区で、コレラ感染により4人が死亡した。.. それまでの2ヶ月間の患者数は 44例であったが、同時期には 71例の患者が発生した。 
[2] コレラ - Angola (Huila) 
 情報源:Angola Press (Angop)、4月10日
南部 Huila 州において、2008年第1四半期の間に、当局により診断された患者数の合計は 1297例で、このうち 14人以上の死者が発生した。死亡の 60%は、Huila 州で最も被害の大きいルバンゴ Lubango 市で発生している。のこる 40%は Matala, Quipungo, and Chibia  の各地区での発生である
イスラエル (Tel Aviv) 赤痢
 情報源:Yeshiva World News (YWN) 、4月13日
赤痢 Shgigellosis に感染する小児の数の増加に注意が必要であると、保健当局が述べた。赤痢に感染すると、しばしば血性となる下痢、発熱、胃痛など危険な症状がおきる。完全にトイレができていない、幼稚園の小児に発症することが多い。... 現在、最も多くの患者が報告されているのは、Greater Tel Aviv/Sharon region である。 
ベトナム (北部、南部)コレラ、下痢 
 情報源:Agence France-Presse (AFP) 、4月15日
130人以上の感染者を出したコレラ感染流行に対応しているベトナム政府は、今週から1ヶ月間の衛生月間を開始した。2007年10月以来の、3件目となる感染流行が、発生の中心であるハノイ Hanoi から南部ホーチミン Ho Chi Minh 市までの 16省に拡大している。第3の感染流行では死者は発生していない。2008年3月以来、1335例の急性下痢症患者が報告されている。このうち約10%の患者の検査でコレラ菌が陽性となっている。
日本 (埼玉県) コレラ菌:埼玉で10人に食中毒症状…国内で6年ぶり発生 
 情報源: Mainichi Daily News、4月12日
2008年4月11日、埼玉県は、同県騎西(きさい)町の日本料理店「お食事処 正三郎」で、刺し身などを食べた男女10人が、下痢や嘔吐(おうと)などコレラ菌による食中毒症状を発症したと発表した。8人が病院で受診し、このうち3人が入院。状態は落ち着いている。国内でのコレラによる食中毒は02年に青森県で発生して以来、6年ぶり。県食品安全課によると、5人の便からコレラ菌を検出した。10人はいずれも最近の海外渡航歴はなかった。県加須保健所は同店の料理が原因と断定し、11日から3日間の営業停止処分にした。感染経路を調べる。 
[Mod.LL-食品の由来(出所)に興味が持たれる。] 
地図 Saitama Prefecture is located in the Greater Tokyo area on the island of Honshu 
米国 (インディアナ州) 赤痢
 情報源:WISH-TV 、4月11日
Marion County の赤痢感染流行は、現在6ヶ月目に入り、春期休暇からこどもたちが戻るため、さらに感染が拡がることが懸念されている。今週16例、先週も15例が報告されている。 
地図 Marion County, Indiana

◎ E型肝炎 香港

PRO/EDR> Hepatitis E - China: (HK)
Archive Number: 20080415.1358
 情報源:Centre for Health Protection, press release、4月14日
健康保護センターThe Centre for Health Protection (CHP) は、住民に対し、個人衛生・食品・環境などの面で、E型ウイルス Hepatitis E 性肝炎感染に十分注意するよう呼びかけた。最近 E型肝炎が増加していることを受けての動きである。
2008年のこれまでに合計 45例の患者が CHP に報告されている。2007年同時期には25例であった。2005, 2006, 2007年の患者数はそれぞれ 33, 34, 64例であった。香港全域の 16歳から 64歳までの患者について、共通の食品摂取歴は認められていない。
当局者によると、E型肝炎の感染は、汚染された食品や水の摂取によってもたらされるため、個人や食品衛生上の注意によって予防可能である。発症までの潜伏期間は 15-64日間で、冬期から春にかけてもっとも活動性が高まる。臨床症状は、他のウイルス性肝炎と同じで、食欲不振、全身倦怠、発熱、嘔吐などに続いて黄疸・褐色尿・肝腫大が見られる。ほとんどの患者は 3-6週間で回復するが、妊婦では感染が重症化するリスクが高い。..以下、生ものの摂食を避けるなどの予防対策について。 
[Mod.CP-2008年4月発行の Journal of Medical Virology (2008; 80(4): 646-58) に、E型肝炎に関する最新の解説がある: 
要約 
E型肝炎ウイルス Hepatitis E virus (HEV) は,唯一の _Hepevirus_ 属ウイルス(_Hepeviridae_) である。熱帯・亜熱帯諸国の水系肝炎感染流行と、土着感染する先進工業国での散発性ウイルス性肝炎症例の主な原因となっている。HEV 感染伝播は、主として糞口感染経路でおこるが、経口や周産期感染経路も存在すると考えられている。粗死亡率は、若年成人で 0.5-3%、妊娠女性では 15-20%である。HEV には大きく 4種類の遺伝型と1つの血清型がある。ヒトおよび動物からの分離株について、およそ 1600個の HEV 遺伝子配列が解析されている。診断学的分子学的アッセイにより、現行の HEV感染と remote (遠隔地での)感染との正確な相違点が記述されてきた。中国、日本、米国ほか多くの国のブタ HEV の識別と特徴づけと、同一地域内で発見された、地域ごとに異なる特徴を持つヒト HEV との近接性から、HEV は確かに人獣共通感染ウイルスであり、家畜のブタ、野生のシカ、イノシシが、自然界の HEV 保有動物であることがわかった。ウイルス繁殖 propagation 用の細胞培養システムが知られており、非常に有効なフェーズⅡワクチンが開発されている]

● デング熱
PRO/EDR> Dengue/DHF update 2008 (15)
Archive Number: 20080414.1346
ニューカレドニア 
 情報源:Pacific Magazine, Oceania Flash report、4月7日
2008年2月にデング熱 Dengue 感染流行が宣言されたまま、未だ終息していない。現在、ニューカレドニアは新たな水系感染症のレプトスピラ症にも直面している。デング感染流行は、首都ヌーメア Noumea およびその近郊で発生中であるが、北東部 Lifou 島 (Loyalty island group) においても 320人以上の患者が発生している。 
地図 New Caledonia in the South Pacific 
台湾 トンガから
 情報源:The China Post, Central News Agency (CNA) report、4月10日 
衛生局は、2008年4月9日、ある家族内における初めての輸入によるデング熱感染の小集積例を確認した。台北郡在住の台湾人男性と結婚したトンガ人の母親から生まれた4人の子供が患者となった。この母親は、4人の子供を連れて、ニュージーランドの近くにあるトンガ Tonga を訪れ、2008年3月24日に台湾に帰国した。空港において4歳の息子の発熱が検知され、デング熱感染と診断された。郡当局は、母親とその3人の娘 (8,10,13歳) の検査をおこない、3人の娘も感染していることを確認したが、母親には感染していなかった。3月28日に発熱症状のあったのは、娘 1人のみであり、残りの2人は無症状であったと説明した。2008年のこれまでに 24人の輸入デング熱患者が確認されている。2007年同時期の輸入感染例は15例のみであった。 
[Mod.TY-ProMED-mail では、2008年3月2日にトンガで200例を超えるデング熱感染が発生していると報告した(20080309.0962)。台湾でデング熱患者が発生したことから、トンガでの感染流行が継続していることが考えられる。トンガに関する情報提供を期待する] 
カンボジア
 情報源:China View, Xinhua News Agency report、4月10日
2008年4月10日の報道によると、ある専門家は、通常ならカンボジア Cambodia における感染が最低となる時期に、デング熱感染が大流行する可能性があると、警戒を呼びかけている。例年、デング熱は、1月から5月までが最も多いが、2008年は4月がピークとなって7月まで続くと見られていると、国立デングマラリア対策副センター長が明らかにした。2007年後半のデング流行の影響や、ウイルスの発生や異常な降雨をもたらせている環境の変化など、多くの要因の結果であると説明されている。
[Mod.TY-環境の変化でどのようにウイルス発生が変わるのかについては情報が示されていない。疫学的な影響(感染伝播様式など)はありうるが、ウイルスそのものが環境によって影響されることはない] 
地図 Cambodia 
タイ
 情報源:China View, Xinhua News Agency report、4月8日
タイ Thailand 公衆衛生相は、2008年4月8日にデング熱に対する注意を呼びかけた。2008年の第1四半期にデング感染により、9人の死者7000人以上の患者が発生したことを受けてのものである。この期間の累積患者数は7413人で、99%は後遺症なく回復したが、8つの県の9人が死亡した。2007年同期の患者4209人、死者4人から増加している。 
地図 Thailand
マレーシア
 情報源:The Earth Times、4月5日
2008年のはじめの 3ヶ月間に、デング感染による死者が 26人に達し、患者数の着実な増加に政府は対応を余儀なくされていると、2008年4月5日に報じられた。2008年1-3月の間に、合計9889人がデング熱と診断され、このうち26人が死亡した。2007年1-3月期の合計患者数は13949人で死者は34人であった。2008年の患者数は2007年より低いものの、患者数は月を追って増えていると説明された。中央部セランゴール Selangor 州で最多の 262人が記録され、続いて首都クアラルンプル Kuala Lumpurと南部 Johor 州の順となっている。
地図 Malaysia 
シンガポール
 情報源:M&C、4月8日
シンガポールにおけるデング熱感染は、警戒域に達している。このままいけば、3年間で最悪の感染者数となると、保健当局は警告している。2008年1-3月期の感染者数は、すでに2007年第1四半期に比べ、60%増となっている。...デングの説明や対策など。 
[Mod.TY-新たな地域においてデングウイルスのベクターとなる _Aedes_ ヤブカ属の発生が観察されたことにより、デング熱感染症例数が増加したとも考えられる。以前、シンガポールは繁殖場所の除去により、ヤブカ属対策に成功している。今回の取り組みが成功し、諸外国、特に2008年のデング感染流行が深刻化されると見られている東南アジア諸国のモデルとなることが期待される] 
地図 Singapore
ブラジル 
[1] ブラジル ミナスジェライス Minas Gerais
 情報源:O Tempo [in Portuguese]、4月10日
2008年4月9日、ベロオリゾンテ Belo Horizonte 市衛生局は、2008年初のデング出血熱 DHF の症例を確認した。この患者は Pampulha 地方在住の17歳で、現在回復して退院している。Minas Gerais 州では、2008年になって 3例の DHF と 2例の死亡を含む 9385例のデング熱感染患者が報告されている。 
[Mod.TY-2007年同時期、同州では18529例と2008年を凌ぐ症例が報告されている] 
[2] ブラジル (Paraiba 州) 
 情報源:Globo.com [in Portuguese]、4月11日
Cuite では、4歳の小児が DHF により死亡した。パライバ州においては、2008年初のデング感染による死者である。州当局によると、2008年の州内で確定されたDHF患者数は合計12例となっている。1月から4月10日までの間に、Paraiba 州では、2882例のデング熱感染患者が記録されている。10歳以下の小児に重症患者が多い。州内で最も患者が集中して発生しているのは、Sertao である。 
[3] ブラジル (Rio de Janeiro) 
 情報源:: Globo.com [in Portuguese]、4月11日
市衛生当局は、リオデジャネイロ市で、新たに 2例のデング熱感染による死者を確認した。市内で発生したデング熱感染による死者の数は 50人に増えた。現在、2008年の市内のデング熱患者数は 48643例である。4月10-11日の間に新たに届出のあった患者は1631例である。2008年、Rio 州内のデング熱感染による死者は 83例に達した。
[4] ブラジル (Pernambuco) 
 情報源:Globo [in Portuguese]、4月10日
ペルナンブコ県でデング感染により8歳の小児が死亡した。2008年の州内初の DHF 症例である。2008年4月9日、州内で 317例の古典的デング熱感染症例と 2例の DHF 症例を確認した。2007年同期には 495例の古典的デング熱感染例と 6例の DHF 症例が確認されている。
サンマルタン Saint Martin 
 情報源:Institut de Veille Sanitaire, Point Epidemiologique no. 13 [in French]、4月10日
2008年3月始めからこれまでの 6週間、臨床的にデング熱感染が疑われる患者数は、流行に近いレベルで推移している (先週33例)。検査で確定される患者の数も同様である。11月第2週の感染流行開始以来、およそ2010例の臨床的にデング感染が疑われる症例が報告されている。入院によりデング感染が検査により確定された症例は、成人13例 (うち 9例は重症) と小児 8例 (すべて古典的デング熱) の21例である。血清型サーベイランスによると、DEN-1 (デング1型) ウイルスが確認されている。 
地図 Saint Martin in the Caribbean (仏・海外県) 
Saint Barthelemy 
 情報源:Institut de Veille Sanitaire, Point Epidemiologique no. 13 [in French]、4月10日
4ヶ月近くの間、臨床的デング感染疑い例は、毎週10-30例で定常化しており、流行域に近いレベルである。検査による確定症例の動向も同じである。2007年11月中旬の流行前レベルの注意報発令以来、デングと思われる症状で受診したヒトの数は、460例である。同時期、成人6例が重症型の感染で入院した。2007年12月以降、DEN-1 ウイルスが最も多く確認されており、DEN-2 も同時に循環している。 
地図 Saint Barthelemy in the Caribbean

● 炭疽 ガーナ
PRO/AH/EDR> Anthrax, human, livestock - Ghana (Upper-East)
Archive Number: 20080415.1360
 情報源:Ghanaian Chronicle (Accra)、4月14日
Biembog(Woriyanga 近郊 in the Garu-Tempane district)における炭疽 Anthrax 感染流行中の 3人の死亡発生を受け、食料農業省の Upper East Regional office は獣医学チームを現地に派遣し、炭疽ワクチンの一斉接種を行わせることにした。当局者によると、Garu-Tempane district と周辺地域には炭疽が土着感染しており、特に小児1名を含む3人が感染した動物の死骸の肉を食べて死亡した Biembog に蔓延している。2008年2月以降、ワクチン接種が行われていた。2008年3月24日に行われた説明によると、Biembog にある Kaka's house でウシ1頭が死亡し、家族でこの死骸の肉を食した。このうち 1人が体調を崩し受診した医療機関で炭疽感染と診断された。死体の肉を食べたかとの質問に対し、彼らは否定したという。3月28日、患者のうち1人が死亡したのち、家族は死骸を食べたことを認めた。

● 鳥インフルエンザ 韓国
PRO/AH/EDR> Avian influenza (62): South Korea, update
Archive Number: 20080415.1361
[1] 韓国、新たな鳥インフルエンザ感染流行確認 
 情報源:Reuters、4月15日。 2008年4月15日
韓国政府は、新たに4件の鳥インフルエンザ Avian influenza 感染が疑われる感染流行を調査中で、最近発生した一連の感染流行に加え、1件はソウル Seoul 近郊で発生しており、全国的な拡大が懸念されることを明らかにした。2週間足らずのうちに韓国国内では、11件の H5N1型感染流行が発生していたが、いずれもソウルの南方約 320kmの南西部 North and South Jeolla provinces 内で発生していた。「14日、新たに 4件の鳥インフルエンザが疑われる感染流行が報告され、1件は Kyonggi province/Pyongtaek 市の養鶏場から報告された」と、農業省が発表した。その後、ソウル南方 60km の Pyongtaek 市の養鶏場で、H5亜型によるものであることが検査により判明し、17日には詳細が判明すると述べられた。2000羽以上の処分などの対策が行なわれる予定となっている。.... 4月に200万羽近い家禽の処分が行われた韓国では、警戒地域での検疫業務を継続しつつ、消費者の不安のなか、家禽の消費を奨励してきた。カモとニワトリの価格は10%下落したが、4大販売業者の売り上げは20%減少した。韓国では、2006年11月と2007年3月に、7件の H5N1型感染流行が発生している。 
[2] 鳥インフルエンザ検疫に抜け道 
 情報源:dongA.com 、4月15日
H5N1型鳥インフルエンザ感染流行の報告が続く中、韓国政府当局は、ウイルスに感染したカモが、違法に検疫区域から持ち出されていたことを確認した。食糧農業森林漁業省は、2008年4月14日、Iksan, North Jeolla Province のニワトリ繁殖農場と、Hampyeong, South Jeolla Province のカモ飼育場で発生した鳥インフルエンザが疑われる感染流行の調査を行なっていることを明らかにした。いずれも 13日に報告された。ニワトリ農場に関して、 Iksan の養鶏場に鳥インフルエンザに感染したカモを扱っていた小売業者が出入りしていたことから、検疫管理体制の不備が疑われている。当局によると、この 37歳の小売業者は、警戒区域内にある Yongji-myeon(Gimje)の農場の H5N1型ウイルスに感染したカモを、Geumsan-myeon(Gimje)のレストランに販売していた。この男は、4日から6日にかけて、この農場から購入した600羽のカモを売りさばいていた。