2008年4月2日-3日

結核 ナミビア XDR
黄熱ワクチン関連死亡 ペルー

● 結核 ナミビア
PRO/EDR> Tuberculosis, XDR - Namibia
Archive Number: 20080403.1231 
 情報源:AllAfrica, The Namibian (Windhoek) report、4月2日
治療の選択肢が限られている超薬剤耐性結核(extensively drug-resistant tuberculosis、XDR-TB)と確定診断された 24例の患者が、ナミビアの病院で医師による治療を受けている。信頼できる情報筋によると、この最悪の結核は現在コントロールされているが、国内には XDR-TB の大流行に対処できる能力がないことが懸念されている。2007年12月以来、Walvis Bay でも、少なくとも 1人の患者が発生したことが判っているが、当初の予想よりも事態は深刻化していると、今週当局が述べた。2008年3月28日、保健大臣は、ナミビアで初めての XDR-TB 患者が発生したことへの懸念を表明するにとどまっていた。国内で治療中の多剤耐性結核の患者は 254例で、XDR-TB の発生は時間の問題と述べていた。同相は、2007年に 15244例の患者が報告されたナミビアが、スワジランドに次ぐ世界で2番目に結核の多い国であることを認めた。2007年には、人口 10万人あたり 1294例の報告があり、史上最悪の発生率であった。国内の HIV/AIDS の蔓延に伴い、結核の感染状況は悪化している。2007年の結核患者の54%にあたる8186人についてHIVの検査が行われ、59%がHIV陽性であったと報告されている。 
[Mod.LL-XDR-TB の株が南アフリカその他の国のそれと同一であったか、投稿の内容から明らかではない] 
地図 Namibia:HIV と XDR-TB との共感染が初めて確認された South Africa と国境を共有する

● 黄熱ワクチン関連死亡 ペルー
PRO/EDR> Yellow fever vaccine-associated death - Peru
Archive Number: 20080402.1210
接種キャンペーン中のワクチン関連内臓向性疾患の発生率,有意に高値 (20倍以上) 
 情報源:Pan American Health Organization EID Updates: Emerging and Re-emerging Infectious Diseases, Region of the Americas 2008; 5(10)、3月27日
[ペルー Peru で 17DD黄熱ワクチン接種後の複数名が不幸にも死亡した件を受けて、汎米保健機関 PAHO は状況を評価するために専門家パネルを招集した。パネルからの報告の抜粋を以下に提示する] 
ブラジルの Bio-Manguinhos により作成された黄熱ワクチン接種後にペルーで発生した重篤な副反応事例調査に関する汎米保健機関/世界保健機関 (PAHO/WHO) による最終声明 
背景:
2007年11月~2008年3月にかけて、汎アメリカ保健機構/世界保健機関(PAHO/WHO)は、ペルーのリマ南部 Ica 地区で 2007年9月23日から10月6日にかけて実施された黄熱ワクチン接種キャンペーン中に発生した、死者 4名をふくむ重篤な副反応事例を調査するために、ペルー保健省を支援した。
専門家パネルの結論:
Ica 地区での黄熱ワクチン接種キャンペーン中に発生した黄熱ワクチン関連内臓向性疾患の発生率は、他の状況下で観察されたそれよりも有意に高値 (20倍以上) であった。接種者 63,174名から症例 5名が発生し、総体的な発生率は [被接種者] 10万人当たり 7.9例であった。これ以前の総体的な推計発生率は、[被接種者] 10万人当たり約 0.3~0.4例であった。数多くの仮説が、この高い発生率を説明するために考慮され、棄却された。その中には、ワクチンロット 05OVFA121Z が、病原性増強の原因となる遺伝子変異を含んでいた可能性、および症例の宿主因子が (異常な) 感受性に寄与した可能性が含まれていた。調査の結果、4名の死亡患者では臨床的、ウイルス学的および病理学的に内臓向性疾患が確定され、生存した患者1名ではその可能性が示された。死因は17DD ワクチンウイルスによる圧倒的な感染であった。それには重症の免疫応答症候群が関連した可能性が高い。種々の調査から、今回の症例を発生させた原因ワクチンウイルスには全く変異認められなかったことが示された。ワクチンロット 05OVFA121Z は、そのロットを接種された個人で内蔵向性疾患の発症頻度が高まることを説明するような遺伝子上の異常を示唆するエビデンスは確認されなかった。死亡した患者はいずれも、致死的な副反応に寄与するような可能性のある基礎疾患合併症があった。しかし、この事実のみでは、他のまだ特定されていないリスク因子が、この地域での内蔵向性疾患の発生率を高めることに寄与した可能性を除外できない。

● ムンプス カナダ 2007年
PRO/EDR> Mumps - Canada: 2007 review
Archive Number: 20080403.1224
 情報源:Public Health Agency of Canada、3月5日
2008年3月5日の時点で、2007年のカナダ 13州のうち 10州で確定されたムンプス Mumps の患者は 1284人である。確定患者とは、検査による確定もしくは、検査で確定された患者と関連のあった臨床的にムンプスの感染に矛盾しない患者を指す。現在も Maritime 州と Alberta 州で感染流行が継続されている。ほかの州でも、2007年には通常よりムンプスの活動性が高まっていた。
州ごとの患者数の内訳: 地域 / 患者数 / 男性の割合:Nova Scotia / 777 / 49、Alberta / 258 / 58、New Brunswick / 124 / 57、Ontario / 48 / 33、British Columbia / 25 / 44、Quebec / 20 / 55、Prince Edward Island / 13 / 73、Newfoundland Labrador / 10 / 40、Manitoba / 7 / 57、Saskatchewan / 2 / 50、Nunavut / 0 / 0、Northwest Territories / 0 / 0、Yukon Territory / 0 / 0 全国の合計 / 1284 / 51 1970年以前に生まれたおよそ40歳以上には、自然の免疫獲得があるものと考えられている。
... 以下、数値の解析、免疫、検査とウイルス株、公衆衛生対策、参考文献の紹介。

● ボツリヌス中毒 米国
PRO/AH/EDR> Botulism, salted fish - USA: risk, recall
Archive Number: 20080403.1232 
 情報源:US Food & Drug Administration (FDA) press release 、4月1日
ニュージャージー州リンドハースト Lyndhurst にある Grand Supercenter, Inc 社は、死亡する可能性のあるボツリヌス症の原因菌である、ボツリヌス菌 _Clostridium botulinum_ による汚染の可能性があるため、以下の商品の回収を行っている。 
HC Fresh, Frozen Salted Croaker, net weight: 16.9 oz (480 grams), item no. HC 0500402, expiration date: 2 Aug 2009

● 小反芻獣疫 ケニア
PRO/AH> Peste des petits ruminants - Kenya: (Rift Valley)
Archive Number: 20080403.1230
 情報源:Daily Nation、4月1日
リフトバレー Rift Valley 州にいる1300万頭のヒツジとヤギが、ウイルス性疾患の感染流行の危険にさらされている。2008年3月31日、州の獣医学当局者は、小反芻獣疫 peste de petits ruminants [PPR] の感染流行は、国内にワクチンがないため、最大の懸念となっていると述べた。家畜漁業開発省は100万接種分のワクチンを、エチオピアとスーダンに発注した。

● 菜種の病気,Light leaf spot アイルランド、英国
PRO/PL> Light leaf spot, oilseed rape - Ireland, UK
Archive Number: 20080403.1225
[1] Light leaf spot - アイルランド: 増加 
 情報源:The Independent、4月1日
[2] Light leaf spot - 英国: 注意喚起 
 情報源:Crop Monitor UK 、4月1日

● 鳥インフルエンザ スイス、OIE 
PRO/AH/EDR> Avian influenza (54): Switzerland, OIE
Archive Number: 20080403.1223
 情報源:OIE WAHID Disease Information 2008; 21(14)、4月2日
感染開始時期 2008年2月22日 前回流行時期 2006年6月 
原因ウイルス H5N1型高病原性鳥インフルエンザインフルエンザウイルス 
新たな感染流行 
発生地 ルツェルン Luzern (Oberkirch, Oberkirch)、on Lake Sempach 
感染種 2 tufted ducks (_Aythya fuligula_キンクロハジロ), one common pochard (_Aythya ferina_ホシハジロ), one mallard (_Anas platyrhynchos_マガモ) and 2 great cormorants (_Phalacrocorax carbo_ ウ);bird fyke (袋網) により捕獲

● ブルータング フランス、英国
PRO/AH> Bluetongue - Europe (18): BTV-8, new vector, update
Archive Number: 20080403.1222
1] _Culicoides chiopterus_ in France _Culicoides chiopterus_: 欧州のブルータングのベクターである可能性 
 投稿者:Thomas Balenghien 、4月1日
[2] Update France 
 情報源: French Ministry of Agriculture, Dept Animal Health. Press Release [trans.]、4月1日
[3] Update UK 
 投稿者:Chris Oura、3月29日

● ウサギカリシウイルス ニュージーランド
PRO/AH> Rabbit calicivirus, domestic rabbits - New Zealand (02)
Archive Number: 20080402.1212
 投稿者:Antonio Lavazza、4月1日
Rabbit hemorrhagic disease (ウサギ出血病 RHD) は、OIEのリストに含まれているウサギの疾患の1つである。同ウイルスRHDVについてのレビューの紹介など

● イネの病気,Blast disease ケニア
PRO/PL> Blast disease, rice - Kenya (CP)
Archive Number: 20080402.1211
 情報源:Business Daily (Nairobi)、3月31日
Mwea, Kirinyaga District [Central Province] のコメ栽培農家では、rice blast disease の影響で、損失を計上しなければならない事態となっている。収量の約半分が失われた。2007年に始まり、すばやく拡がったと農業従事者は話している。