2008年5月1日-4日

手足口病 中国,シンガポール,ベトナム
チクングニア インド、スリランカ

● 手足口病 中国,シンガポール,ベトナム(4件)
PRO/EDR> Hand, foot & mouth - Asia (02): China, Singapore, Viet Nam
Archive Number: 20080504.1528
[1] 中国 - 全国的注意喚起
 情報源:International Business Times online 、5月3日
2008年5月3日、中国政府は全国に対し、国内東部ですでに 23人の小児が死亡し、現在も感染が拡大している、ウイルス感染流行対策に取り組むよう呼びかけた。衛生部から出されたこの注意喚起は、 Enterovirus 71 (EV-71) infection として知られている感染の拡大防止のため、衛生部が緊急対策を実施している旨が述べられている。この腸管ウイルスは、非常に感染力が強く、発熱、口腔内の水疱、手や足の発疹の原因となり、小児は感染しやすい。重症例では、脳、心臓、肺などに障害をもたらせる可能性がある。
[2] 中国 - 広東省 Guangdong 
 情報源:China View Xinhua News Agency 、5月3日
中国南部・広東省から、HFMD 感染が疑われる死亡例が報告されたと、2008年5月3日に省衛生当局が発表した。Gaoming district of Foshan city から 2日に報告されたこの患者は、生後 18ヶ月の幼児で、4月27日に発病後、2日に死亡した。省内の迅速検査により、EV-71 感染によるものと診断され、詳細な検査が行われている。もう1例の臨床症状から感染が疑われる死亡患者は、25日に Gaoming district から報告された。2008年3月以来、東部安徽省・阜陽市で発生した腸管ウイルス感染流行による死者は22人に達し、中央部湖北省の 2008年の HFMD 患者も340例となったが、今のところ死者は報告されていない。 
[3] アジア - 中国、シンガポール、ベトナム 
 情報源:Associated Press report、5月4日
微熱と発疹を特徴とするありふれた病気により、中国で 24人の小児が死亡した。当局は、周辺諸国でも感染流行の発生があり、さらなる事態の深刻化を懸念している。中国政府衛生部は、安徽省で 4500人以上が EV-71に感染したことを受け、全国に対して注意を呼びかけた。今回の感染流行は、阜陽市に集中して発生し、22人が死亡した。国営通信は、南部広東省でこのウイルス感染により新たに 2人の小児が死亡したと伝えた。... 
ベトナム:南部ホーチミン Ho Chi Minh City の第1小児病院の医師によると、例年、毎月数名の小児がこの疾患により、院内で死亡するという。医師は、「受診の遅れではなく、(手足口病の)進行が早く、脳や心臓が冒されるため」と述べている。2008年の数字は明らかではないが、2007年に複数の小児病院で、最大 7倍の患者増加があったと報告されている。
シンガポール:現在もシンガポールでの感染増加は継続しており、2008年の患者数は 9000人以上で、検査された検体の25%でEV-71が見つかっているが、富裕なこの国では、これまでのところ死者は発生していない。しかし、政府は 22カ所の幼稚園と保育施設に閉鎖を指示した。 
[4] 中国 - 現在、6省で発生 
 情報源:Shanghaiist.com、5月4日
安徽省・阜陽市で手足口病が発生して以来、すくなくともほかに5つの省 Zhejiang 浙江省, Henan 湖南省, Hubei 湖北省, Jiangxi 江西省, Guangdong 広東省から、多数の患者が報告されている。
3日、安徽省では新たに 622例の、この腸管ウイルス感染患者が報告された。合計の患者数は 5151人に達し、阜陽市では 22人の小児が死亡し、すべての幼稚園が閉鎖命令を受けている。
Foshan city(Guangdong Province 広東省)では、3人目の小児が手足口病で死亡した。江西省では、21例の患者が報告されているが、死者の報告はない。
上海および江蘇省周辺地域では、HFMD 感染患者は報告されていない。ピークを越えたかどうかの判断はできていないが、WHO は、オリンピックへの影響はないものと考えている。
[Mod.CP-この報告にはきれいな写真がついている。現在の EV-71 による HFMD 感染流行は、東アジア全域の小児に発生し、患者数が最も多いのはシンガポールであるが、死者は発生していない。中国において、中央部安徽省および湖北省、南部広東省で、最も被害が深刻化している。安徽省・阜陽市は、最も被害が大きく、死者 22人を含む患者数 5151人に及んでいる。湖北省からは死亡の報告はないが、広東省からは 3例の感染が疑われる死亡報告がある。阜陽市におけるこのような高死亡率の原因は、まだ解明されていない]

中国
PRO/EDR> Hand, foot & mouth disease - China (04): eastern & HK
Archive Number: 20080503.1521
 情報源:Shanghai Daily online、5月3日
2008年5月2日、阜陽市当局によると、急速なウイルス感染拡大により、22人以上の小児が死亡し、3300人以上が感染した。安徽省・阜陽市に Enterovirus 71 (EV71) 感染が広がり始めたのは、2008年3月初めのことで、5月2日までの瞬く間に、前日の 2946人から 3321人に感染した小児の数が増加した。978人が入院中で、うち 48人は危険な状態である。..阜陽市の患者はすべて 6歳以下で、ほとんどが 歳以下である。阜陽市内の 5歳以下の小児の数はおよそ 40万人である。... 
30日、浙江省・杭州市では、小児 5人の EV-71 感染が確認された。香港でも 10人の同ウイルスによる感染が確認された。昨年の香港での感染者は 12人であった。香港の患者の 1人は、24日に 4歳の娘から感染した女性であった。湖北省は、1日、340人が EV71 に感染していると発表した。死者はなく、30日以降新たな患者は報告されていない。 
[Mod.CP-中国における EV-71 による HFMD 感染流行は、安徽省・阜陽市での被害が最も深刻となっている。]

中国マレーシア
PRO/EDR> Hand, foot & mouth disease - Asia: China (Hubei), Malaysia (Sarawak)
Archive Number: 20080502.1511
[1] 中国 - 湖北省
 情報源:China View, Xinhua News Agency、5月2日
中国中央部湖北省 Hubei province では、2008年に 340人の手足口病患者が報告されていると、2008年5月2日に現地当局が発表した。死者は出ていない。少なくとも5人は、2008年3月初めから安徽省・阜陽市で小児 21人が死亡し、2946人が発病している、腸管ウイルスのenterovirus 71 (EV 71) が原因であった。湖北省の患者の大半は、2008年4月29日以降、Guanghua district(Qianjiang City)の3つの幼稚園から報告された3歳から4歳の39人を除けば、いずれも散発例である。5月1日に5人の小児から採取し検査された検体で、この5人がEV-71に感染していたことが判明した。Qianjiang の患者のうち33人は回復または回復途上にあり、6人が今も通院治療中となっている。4月30日以降、湖北省で、新たな手足口病患者は報告されていない。
[2] マレーシア - サラワク
 情報源:The Star online、5月2日
サラワク Sarawak 州当局は、シンガポールや中国での手足口病 hand foot and mouth disease (HFMD) 感染流行発生を受け、予防と対応策を強化している。208年4月26日の時点で、州衛生当局の行なった HFMD 定期サーベイランスにより、1729人の HFMD 患者が報告されており、3件の小規模な地域限定の感染流行が発生している。1件は、3月10-25日に発生した、Universiti Malaysia Sarawak (Unimas) における成人 48人での流行、2件目は、4月4-22日の小児 24人の関係する Kampung Pichin, Serian の流行、そして、3件目は、小児10人に関係する、4月 9-24日の Al Hidayah Abim Nursery (Sarikei) での流行である。いずれの患者も EV-71 は関係していなかったが、「シンガポール Singapore や中国での EV-71 感染を含む、患者数増加を考えると、今後も衛生遵守が必要」と、当局は説明した。

中国
PRO/EDR> Hand, foot & mouth disease - China (03): (Anhui), WHO
Archive Number: 20080501.1504
 情報源:World Health Organisation (WHO), EPR, Outbreak News 、5月1日 
2008年4月29日、乳幼児および年少児の間で、死者 20名を含む合計 1884名の、 enterovirus 71 (EV-71)を原因とする手足口病 Hand, foot & mouth disease の患者が報告されている。死亡した20人は、中国・安徽 Anhui 省の Fuyang(阜陽)市在住である。死亡患者はすべて EV-71 の感染による神経原性肺浮腫などの重篤な合併症により死亡した。全体の致死率は、2008年3月10-31日の 11%から、4月17-29日には 0.2%に減少した。3月末より入院患者数が増加し始め、4月19日以降、急激に増加した。公衆衛生の専門家らは、今後も患者数は増加し、2008年6-7月頃にピークとなると予想している。後ろ向きの患者調査により、3月初めから散発例が発生していたことが明らかになった。患者は Fuyang 市全域で発生している。初期の患者で行われた、種々の呼吸器疾患に対する検査では、いずれの疾患も確定されていなかった。引き続き、全国規模の追加検査や複数の専門家との協議が行われた。4月23日に、EV-71 感染が確定された。衛生当局は、WHO と香港、台湾の当局に、直ちにこの結果について連絡した。中国衛生部は、Fuyang 市および安徽省において、対象者に対する予防対策を実施した。この中には、サーベイランスの強化、治療に当たるすべてのレベルの医療従事者の教育、予防と対処、環境衛生管理の強化、飲料水の監視が含まれる。一般市民への啓蒙活動も行われており、手洗いを中心とした、個人衛生の向上が強調されている。
非ポリオ・エンテロウイルスは、世界中で一般的であり、広い地域に存在する。これらのウイルスは、、感染しても無症状で気付かれないことも多いが、ときに死亡することのある、定常時を超える有症患者数が発生する感染流行に関連することもある。特異的な抗ウイルス療法はなく、治療は合併症の予防に限られる。このウイルスに対するワクチンはないため、感染流行時の対策は、手洗いを頻回に行い、土の付いた衣服やものの消毒などの、従来からある個人の予防策が中心である。場合によっては、保育施設や学校を閉鎖して、感染伝播の程度を減少させることも推奨される。渡航や取引を制限する必要はない。現在、西太平洋地域の各国は、手足口病と、小児での重症合併症について、強化サーベイランスが実施されている。
[Mod.CP-4月29日 (20080429.1481) の患者数およそ1200人から1884人に増加した] 

● ライム病 米国
PRO/AH/EDR> Lyme disease - USA (MN), 2007 increase
Archive Number: 20080504.1525
 情報源:Minnesota News Network、5月3日
保健当局は、最も多いダニ関連疾患である、ライム病 Lyme disease 患者が、2007年に1200人以上発生したと発表した。通常、ライム病患者は 900-1000人である。deer tick が伝播する3つの疾患が増加したのには、いくつも原因があると疫学専門家は述べている。「ダニが新たな地域にも発生し始めたこと、人々が森林や草むらなどでの野外活動をより多く行うようになったこと、この疾患を疑い診断する医師の間の違いなどがある。」ライム病により。関節痛や関節炎がおこり、治療されない場合、心臓や神経系に障害を及ぼす可能性がある。以下、個人の予防策の紹介。 
[Mod.ML- ”毎年 2万人の新規患者が報告されるライム病は、米国では最も多い、ベクターによる感染症である。患者の多くは、北東部、中部大西洋地域、北中部州の5-14才と45-54才の人々である。発生のピークは、夏期の数ヶ月で、これは、5月から6月にかけて、nymphal vector  ダニによる感染伝播を反映したものである。”ミネソタ州とウィスコンシン州は、米国内の風土病感染している 10州にあげられている;(Connecticut, Delaware, Maryland, Massachusetts, Minnesota, New Jersey, New York, Pennsylvania, Rhode Island, and Wisconsin); 2003-2005年に CDCに報告されたライム病患者の、93% がこの 10州からの報告であり、北東部および南部大西洋地域以外の州は、この2州だけである]

● チクングニア インド、スリランカ

PRO/EDR> Chikungunya (16): India (Karnataka), Sri Lanka RFI
Archive Number: 20080504.1524
[1] インド [Karnataka] 6人のチクングニア感染が判明した 
 情報源:DaijiWorld、5月3日
医学的調査によると、Kadaba および周辺地域で、6人がチクングニア Chikungunya に感染したことが判明した。高熱、全身痛、関節痛と全身の紅斑が見られ、病院での治療を受けている。地域医療従事者らが、周辺8地域などのチクングニアに感染した患者の治療に当たっている。貧しい労働者らは、チクングニア治癒後も日常の仕事に復帰できていない。 
地図 Karnataka, India
[2] スリランカ
 情報源:Daily Mirror、5月3日
国内で1996人のcommon fever 患者が報告されている。3つの地区の 8カ所の村の Regional Director of HealthServices (RDHS) によるサーベイランスによって明らかにされた。発熱患者の血液検体は Borella の MRI [医学研究所 Medical Research Institute のこと?] に診断のため送付された。これは、症状がチクングニアに非常に類似しているためである。しかし、Rassagala and Balangodaのcommon fever の患者数は急増しており、5月1日までに、1296人が確認されている。... 
Kuruwita,Kiriella and Eheliyagoda 地区の 37病院の入院患者 1900人のうち、101人でチクングニア感染が陽性との報告があったことを、2日に保健省副大臣が明らかにした。現在の入院数は 1000人に減少した。 
[Mod.TY-4月29日のProMED 20080429.1478 において、2000人世帯以上でチクングニアが発生したことが示されている。上記の報告の中の、the common fever cases とは、実際のチクングニア感染について述べているのか判らない。検査結果によるチクングニア感染の確定(否定)についての情報を歓迎する。確定されたのであれば、現在も大規模な感染が続いていることになる] 
地図 Ratnapura District:the Sabaragamuwa Province of Sri Lanka

● 原因不明の発熱 インド

PRO/EDR> Undiagnosed fever - India (Tripura)
Archive Number: 20080503.1522
 情報源:tripurainfo.com、5月2日。
鳥インフルエンザによる最大規模の被害が出ている Nadilak village of Bishalgarh subdivision において、合計 109人の発熱患者が報告されている。緊急派遣チームが、問題解決のため、州政府に支援を行っている。半径 3kmの範囲の 19482人が個別訪問によるサーベイランスを受けた。病気の家きんと接触したものはなく、153人の動物衛生関係者は医療監視と予防内服 [タミフルのこと?] を受けている。the village of Hatearra under Mohanpur block of West Tripura district においても、封じ込めのための作業が行われている。 
[Mod.CP- 家きんで鳥インフルエンザが発生したインドの各地域から、複数のヒトでの鳥インフルエンザ感染の疑いについて報告されてきたが、確定に至ったものは皆無である。トリプラでの徹底的なサーベイランスでも、これまでのところ、鳥インフルエンザ感染患者は報告されていないが、原因不明の発熱患者が多数発生していることが判明した。3日の Taindian News では、22人の死亡を伴う州内でのマラリア感染流行が伝えられていることから、大半の発熱患者の原因はマラリアである可能性が高い] 

● E型肝炎 英国、世界一周クルーズ
PRO/AH/EDR> Hepatitis E, world cruise - UK (02)
Archive Number: 20080501.1503
 情報源:BBC News online、4月30日
休暇中の数百人が、P&O liner Aurora の船上で発生した感染流行により、E型肝炎 Hepatitis E に対する検査を受けている。2008年3月28日に Southampton に到着して終了した、11週間の世界一周クルーズの間に、7人の乗船客がこのウイルスに感染した。このほか 600人の乗船者には、当局が、手紙の郵送により、採血を受けるよう呼びかけている。... 乗客らは、ウイルスに汚染された食品の摂取を通じて感染したものと見られている。この船は、精力的に公衆衛生対策を実施し、最近受けた公式の衛生検査でも高得点を受けていた。
[Mod.CP- E型肝炎の患者数は、3月28日に航行を終え、4人から7人に増えた。このほかに 600人の無症状の乗船客らの検査が行なわれている。E型肝炎の潜伏期間が最大 60日間と長いことから、さらに数人の患者が確認される可能性もある。しかし、この客船が、E型肝炎の土着感染がある国々のいくつもの港に停泊していることを考えると、感染源が特定される可能性は低いだろう]

● 麻疹 米国
PRO/EDR> Measles - USA (03): (AZ)
Archive Number: 20080501.1498
 情報源:Arizona Daily Star online、5月1日
同国最大の Pima 郡の麻疹感染 Measles 流行は、減少傾向がみられない。... これまでに Pima 郡内で、16例の麻疹感染患者が確認されているが、実際はこれよりも多いものと見られると、当局者が述べた。
現在発生中の患者は、現地に初めに麻疹を持ち込んだと考えられているスイス人の女性観光客から感染した 3-4人の患者から、4 ないし 5世代目の患者と考えられている。「このスイス人女性が病院を受診し、そこで 1-2人が曝露した。彼女から感染した人々が、ほかへ感染伝播し、さらに伝播が続いた。5世代目の患者が現われ始めている」と説明された。..その後自宅に戻ったスイスから来たこの女性は、成人の麻疹の合併症である肺炎を併発し、入院した。
[Mod.CP- アリゾナ Arizona 州 Pima 郡の麻疹感染患者数は、2008年3月7日に、現地の第1例目の輸入感染患者1人であったが、3月31日に9例となり、現在16例の患者が確定されている。一部は4世代目であり、5世代目に入ったと見られている。(ワクチンを受けていない、あるいは完全に終了していない、もしくは免疫不全の)感染感受性のある患者が相当数存在しているものと見られ、包括的ワクチン接種対策以外に封じ込められない、感染流行悪化の可能性がある]

● 牛肉回収 米国
PRO/AH> Beef recall - USA (08): USDA/FDA
Archive Number: 20080501.1505
[1] 病気のウシの牛肉の流通禁止に関して、当局は例外規定の見直しを見合わせている 
 情報源:The Press-Enterprise、4月30日
食肉会社が、downer cows(よろけるウシ?)の食品流通への出荷を禁止して1週間が経過したが、米国農務省は、病気や傷ついたウシの一部を食卓にのせることを許可する政策を、変更することに同意していない。Downers -- 病気や障害のため食肉のための処分できないウシ-- は、原則的に食品として流通させることが禁止されているが、例外が設けられている。精肉業者は、先週まで、この例外規定を継続するよう働きかけてきた。主要産業連合は立場を反転させ、絶対的禁止を求める動物擁護団体と議員に加わった。Chino 社の食肉回収に関する議会聴聞会中は、現政策を守っている農務大臣は、発言しなかった。
[2] 米国の食の安全を守るシステムの危機 
 情報源:The Washington Post、4月30日 
米国の食の安全を確保する現在のシステムが、危機にさらされている。現行のシステムの欠点として、時代遅れの法律、資源の有効利用不足、食の安全を守るべき担当部局間の不一致が内包されている。「米国民の4人に1人が毎年食中毒の被害にあっている;その数は7600万人に上る」と、Trust for America's Health の代表者が述べた。....たとえば、FDA は、肉がのっていない冷凍ピザの規制を行うが、肉がのっていれば、農務省の取り扱いとなる。さらに、新鮮野菜や果実のおよそ60%と、シーフードの75%が輸入されているにもかかわらず、輸入食品のうち、検査を受けているのはわずか1%である。 

● イネの病気,Yellow mottle & blast diseases-ウガンダ
PRO/PL> Yellow mottle & blast diseases, rice - Uganda
Archive Number: 20080504.1527
 情報源:AllAfrica, New Vision (Kampala) report、4月29日 
ウガンダ国立農業研究機構 Ugandan National Agricultural Research Organisation (NARO) は、カンパラ Kampala における会議で発言し、会議上では rice yellow mottle and rice blast についても話し合われた。ケニアでは近年、コメ農家は収穫の半分を失った。

● 結核、ウシ クウェート
PRO/AH/EDR> Tuberculosis, bovine - Kuwait
Archive Number: 20080504.1526
 情報源:Kuwait Times、4月30日
2008年4月29日、政府 Municipality は、国内でパック入りでないミルクの販売を禁止した。ウシでの結核 Tuberculosis 感染流行を受けての動きである。

● 鳥インフルエンザ 韓国 
PRO/AH/EDR> Avian influenza (67): South Korea
Archive Number: 20080504.1523
[1] Daeguで高病原性鳥インフルエンザによりニワトリ死亡 
 情報源:YonhapNews、5月3日
韓国の検疫当局は、2008年5月3日、高病原性鳥インフルエンザ Avian influenza ウイルスにより、Daegu の1カ所の民家のニワトリが突然死したと発表した。当局 he National Veterinary Research and Quarantine Service (NVRQS) によると、H5N1型鳥インフルエンザにより、ソウル Seoul の南東 302kmにあるこの工業都市の民家のニワトリ 5羽が死亡した。感染拡大防止のため、半径 3km圏内にある 3カ所の小規模農場で飼育されていた 260羽のニワトリが処分され、埋め立てられた。当局は、この5羽のニワトリは、現地の青空市場で購入されたもので、現在のその出所を追っていると説明した。今週はじめ、政府当局は、定期的に開催されている屋外での伝統的な市場で、すべての家禽を売ることを禁止していた。この措置は、南東部 Gyeongsang 地方でこのような市場で購入された鳥類が最近の感染流行の原因であるとの、専門家の指摘を受けて行われ、比較的小さな範囲で行われるため、政府の監視の目を逃れることが多かった。.. 政府は消毒作業を行っているが、南西部 Jeolla 地方の封じ込めの失敗に対する批判を浴びている。 
[2] 鳥インフルエンザによる死亡、南東部に拡大 
 情報源:JoongagDaily、5月3日
韓国の鳥インフルエンザ感染流行は、国内南東部にも拡大しており、2008年4月28日の週に、Busan および Daegu 市でも H5亜型ウイルスによる家禽の死亡が報告された。1日には、Busan から 69km の Ulsan と、Daegu から 35km の Yeongcheon で、新たに 2件の感染流行が報告されたばかりであった。Gijang farm(Busan)と Suseong District(Daegu)で、それぞれ鳥インフルエンザウイルスにより、ニワトリが 4および5羽死亡した。残りのニワトリは処分された。

● 腺疫, ウマ インド
PRO/AH/EDR> Strangles, equine - India (Maharashtra)
Archive Number: 20080503.1519
 情報源:The Hindu、5月2日
ムンバイ Mumbai [Bombay] からプネ Pune [Poona] へのウマの移動が数週間遅れている。12頭に腺疫 Strangles 感染の疑いが生じたためである。Bangalore Turf Club もムンバイからのウマの移動は一切停止している。
[Mod.AS-_Streptococcus equi equi_ を原因菌とする腺疫の詳説]

● 炭疽、ヤギ 米国
PRO/AH> Anthrax, caprine - USA: (TX) (02) A4 GENOTYPE
Archive Number: 20080502.1514
 投稿者:米・CDC、Alex Hoffmaster、5月2日
20080404.1234 に関して。 
死亡したオスのヤギから分離された細菌の培養検査により、"GT 78 in A4"との回答を得た。

● 原因不明の死亡、クジラ アイルランド
PRO/AH/EDR> Undiagnosed deaths, whales - Ireland
Archive Number: 20080502.1512
 情報源:Independent.ie 、4月20日
深海の生物の,過去14週間にわたってアイルランド Ireland の海岸に打ち上げられ死亡して発見される数がかつてないほど増えていることに、クジラとイルカの監視に当たる人々は当惑している。英国の海岸でも、とりわけスコットランド Scotland においては、同じような現象があり懸念されていると,Irish Whale and Dolphin Group (IWDG) の職員が述べた。発見されているのは、pilot whales (_Globicephala melas_) Cuvier's beaked whales (_Ziphius cavirostris_), and Sowerby's beaked whales (_Mesoplodon bidens_) である。1月から4月17日までに 12頭の pilot whale が別々に、アイルランド沿岸の Cork, Kerry, Sligo, Mayo and Donegal などで発見された。

● ブルータング ヨーロッパ
PRO/AH/EDR> Bluetongue - Europe (24): BTV-8, vaccination
Archive Number: 20080502.1508
[1] 動物へのブル-タングワクチン接種開始 
 情報源:The Earth Times, PRNewswire, Intervet report、5月1日
2008年5月1日、Bixley Farms(in Norfolk)のウシに対し、英国初の抗 bluetongue serotype 8 [BTV-8] ワクチンの接種が行われた。
[2] ブルータング--ワクチン接種をためらうべきではない:獣外科医の重要事項 
 情報源: British Veterinary Association (BVA) website、4月29日。 制限区域からの移動、使用量、適応外使用 Off-label use、配布
[3] 農家が、自ら飼育する動物に対してワクチンを接種することは、公式には認められていない。 
 投稿者:仏・Celine Schweitzer、4月30日
2008年4月25日、フランス北東部において、the Intervet vaccine (BTV-8) による、ウシに対するワクチン一斉接種が開始された。農家が、自ら飼育する動物に対してワクチンを接種することは、公式には認められていない。

● 狂犬病、イヌ ベルギー・フランス、ガンビアから
PRO/AH/EDR> Rabies, canine - Belgium & France ex Gambia
Archive Number: 20080502.1507
 情報源:Eurosurveillance edition 2008; 13(18)、4月30日 
背景:
2008年3月、ガンビア Gambia 共和国で、1匹の生後6ヶ月のメスの子犬がケガをしているところを発見された。ガンビアで休暇を過ごしていたベルギー人は、このイヌに治療を受けさせるため、現地の獣医院に連れて行った。3月15日、初回の狂犬病ワクチン接種を受け、マイクロチップを埋め込まれた(micro-chipped)。このベルギー人女性に引き取られたイヌは、4月5日、ガンビアの獣医師により、健康証明書を発行されていた。ダカール Dakar 経由でベルギー・ブリュッセル Brussels へ、飛行機で飼い主とこのイヌは移動した(7日に到着)。ガンビア出発時(6日)には、神経症状は見られなかった。搭乗前に鎮静処置が行われ、機中では眠っていたと報告されている。フライトの間に、2回のヒトとの接触があった。8日(咬傷による)壊死創の処置のため、ブリュッセルの獣医院を受診した際には、他の動物やヒトはいなかったが、うまく歩けなかった。... 
16日、狂犬病 Rabies の初発症状が見られ、21日に死亡するまで、複数の獣医院で診察を受けた。24日にフランス・パリ Paris のパスツール研究所での検査により、診断が確定された
 [Mod.AS- 東南アジアへの海外在住者からの報告によると、狂犬病の風土病感染地域であるこの国では、複数の狂犬病ワクチンがあり、1つは国内で使用されているが、海外へ連れ出されるペットには使用できず、もう1つのワクチンはペットの移住に適応がある]

● 炭疽、狂犬病、口蹄疫 ジョージア
PRO/AH/EDR> Anthrax, rabies, foot & mouth disease - Georgia: (Shida Kartli) RFI
Archive Number: 20080501.1497
 情報源:IA "NewsGeorgia" [in Russian]、4月23日
Gori 市当局は、家畜に対し、最も危険な感染症である狂犬病・炭疽・口蹄疫のワクチンを接種することに決めた。第1期のワクチン接種は、炭疽感染流行発生が疑われる地域である、Medzhvrishevi, Kvahvreli, Uplistsikhe, Hidistavi, and Akhaldaba から開始される予定である。ウシ4200頭に対して行なわれる。狂犬病と口蹄疫のワクチン接種は、1週間以内に開始され、3ヶ月間にわたって続けられる見込みである。Gori 地方では、合計 35700頭のウシが接種される予定になっている。 
[Mod.AS-グルジアにおいて、炭疽および狂犬病は風土病感染しており、2007年の発生について、公式に報告されている。しかし、口蹄疫に関しては、2007年のグルジア政府報告では、2002年に最後の発生があったとされている。2007年7月、グルジアとの国境にある、アルメニア Almenia の Lori 地区で、口蹄疫発生が疑われたが、その後の確定に関する情報は出されていない。今回の Gori におけるワクチン接種は、感染疑いまたは感染例の発生を受けて行われたものだろうか]